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2011年11月02日

あなたの車は正面にハンドルがありますか?

あなたの車は正面にハンドルがありますか? この記事は、シートと車体と乗り心地。に触発されて書いています。ええと単なる戯れ言なので、面倒だなと思った方はスルーしてください(苦笑)
また写真は直接本文とは関係ありません。



まず自分の車に座って、ハンドルのセンターが真っ正面にあるか確かめてください。たぶん正面には無くて、わずかに車体中心にオフセットされていると思います。もし中心にあるなら、外車かそれなりの金額の車なんだと思います。日本車の多くは悲しい事にオフセットしていると思います。オフセットされているだけならまだしも、左手と右手が握る部分までの距離が違う事すらあります。つまり体に対して斜めにハンドルが取付けられているということです。もっとも高い車でも、左ハンドルを右ハンドルに替えただけの車の場合、高い金払ってもオフセットされていることが多いです。人間工学云々を言う人もいらっしゃいますが、オフセットされている本当の理由は別のところにあると思います。

しかし多くのユーザは、オフセットに気がついてなかったりします。そんなユーザでも、シートは気になります。シートは最も五感に感じる部分だからです。

常々思うことは車のシートです。日本車の殆どに満足のいくシートが付いていないのは何故なんでしょうか。色々な理由があると思いますがオイラはメーカーの勉強不足なんだと思っています。作り手も売り手も、勉強不足なんだと思います。

時々、スタディモデルとしてのコンセプトカーが発表されますが、それを見てガッカリする事は度々あります。シャーシやボディの造形は素晴らしい物がありますが、インテリアのこと、特にシートに関しては無頓着すぎます。それなりに考えているのだと思いますが、本質を押さえたと思われる日本車のスタディモデルを見た事がありません。たぶん日本のメーカーは「乗り降りがし易い≠長距離が快適」だと思っているのではないでしょうか。そんなことは無いはずです。もちろん、人間の体格は個人差がありますし、人種的に見れば骨格や筋肉の付き方に差があるので、それらを全て考慮したシートを設計するのは容易ではありません。しかし、買い物に使う車でも長距離ドライブに耐えるシートは作れるはずです。コストは少なからず影響を与えると思いますが、本質を押さえたシートにすることは可能なはずです。何万人も雇用する大企業なのだから、追求していると信じていますが…

シートはただ腰掛けるだけのものではありません。どんなに素晴らしいシャーシや足回りがあっても、シートがそれを台無しにしてしまうことは良くあります。車体が伝えようとするフィーリングをシートがブロックしてしまい、結果的にコントロールに影響がでるのです。これはコンピュータによるシミュレーションでは分からない事なので、テストドライバーがきちんと伝えるべき事であり、スポーツカーだけでなく本来軽トラにも不可欠な要素であると思います。車の動きが正確に体に伝われば、ドライバーは的確に動作(できない人は別ですが)でき、ひいては安全性にも繋がるはずです。実車はゲームでは無いのですから、車が伝えられる情報は全てドライバーに伝わらなくてはなりません。ゲームなら寝ながらでもできますが、車の運転は五感と肉体を使った運動なのですから、運動器具としての機能を追求してもらいたいです。

ところで世の中には沢山の車があって、そのほとんどが商用車です。商用車こそシートを考えるべき存在のはずで、もし疲れにくく運転し易いシートになるならば、それこそ買い手が求める物であり、さらには居眠り運転すら減らす事ができて社会貢献にもなるはずです。もしそういう良い物(シートに限らず)を作って売れないなら、プロモーションが悪いという事です。CMが悪いのかもしれませんし、営業マンへの商品に関する教育が悪いのかもしれません。

さて長々と書いてますが、まだまだ戯れ言の折り返し地点に達したところです。読むのを止めるチャンスです(苦笑)

日本車のシートが本質的に駄目だなと思うのは、体重をお尻だけで支えようとする設計がほとんどだからです。少なくとも太腿にも体重が掛かり、できれば背中に体重が分散するのが望ましいです。もっとも背中に体重をかける形状にするためには、少々乗り降りが大変になったり、トラックのような高い運転席に向かないドライビングポジションを強いられたりするので難しいと思います。しかし太腿に体重が分散する設計はできるはずです。欧州車は、このあたりがよくできています。欧州の生活文化の中で、椅子の本質を知っているからなのかもしれません。

またファミリーカーにおいては後部座席も重要でしょう。なるほど、後部座席は大分マシ(折り畳める商用車は別ですが)になってきました。これは設計者が生活習慣の中で、ソファーなどを使うようになってきたからかもしれません。ソファーもいくつも使って審美眼を磨かないと、ちょっと座っただけで何十年も愛用できるレベルのものであるか分からないと思います。少しずつ進歩してきていると思います。

今の日本車に太腿に体重を分散させるシートを取付けるのは難しいと思います。理由は、ハンドルや床からの座面位置やペダルの高さなどが、そうしたドライビングポジションを考慮した設計になっていないからです。もちろんオーダーメイドで、シートを作ればそうした問題を克服できるでしょう。けれど万人向けのシートを取付けて、そのように調整するのは難しいと思います。

実はシート形状は、シートだけでは決まらないのです。ハンドルの位置やダッシュボードの形状、さらには床の形状やペダル位置、それからペダルのストローク、そしてドアの形状やウィンドウ位置など、総合的なコックピットのデザインの中で決められるものなのです。

昨年、泣く泣く別れたランサーですが、このコックピットは何度も改修して、満足の行く仕事ができるまでに仕上げてありました。ハンドルも正面に仕上げてましたしね。車検を通すために書類は苦労させられましたが…最終的には、車体の隅々に神経が延長したかのような錯覚さえ起きるほどの出来だったと思います。

長々と書いてきましたが、要するに、素晴らしい車体設計ができる企業でありながら、運転席の設計が台無しにしている車が多いのにガッカリします。確かに素晴らしいと思えるようなデザインがされていても、ハンドルとのコンビネーションすらできていない車にガッカリです。ワンオフで作られるコックピットには及ばないにしても、もっと自動車メーカーには研究してもらいたいです。でないと、日本の乗用車より欧州の商用車の方が使い易くてラクチンなどということになりかねないです。といいますか、まだ追いついていないのかもしれません。

オイラは近江商人十か条なるものが気に入っていて、これをメーカーや商社が守れば世に出回る商品は、生活を豊かにしてくれるのではないかと思っています。利益はその当然の報酬、正札を守れとか、売る側の立場でいいこと言っています。この十か条を表面的に捉えず、その深〜いところを読み取って、メーカーには頑張ってもらいたいです。その十か条の中で、一番守ってもらいたいのは・・・

無理に売るな、客の好むものも売るな、客のためになるものを売れ

日本の自動車メーカーには頑張ってもらって、いい車を沢山売ってもらいたいです。

え、オフセットさている理由の説明が無いって?
それはオイラにも判らないので、判る方、教えてください(笑)



最後まで読んでくださった方へ・・・
貴重な時間をこのような駄文にお付き合いいただきありがとうございました。
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Posted at 2011/11/02 10:21:48

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この記事へのコメント

2011年11月2日 14:24
仰せの通り商用車こそ良いシートが装着されると良いと思います。
すくなくともエキストラコスト支払っても良いシートをオプション設定出来ると良いです。

レースカー等はシート合わせに時間を割いて闘い易くするのに国産市販車はね~。手抜きです。

ハンドルのセンターオフセットは技術的なものも有るでしょうが、ホイールベースを短縮するためですか??
コメントへの返答
2011年11月2日 15:55
最近のオフィスには良い椅子を使っている会社が多いですよね。外回りの営業車にだって疲れない椅子がついていても不思議は無いと思います。効率アップな上に、良い椅子は眠気も発しませんしね。

ハンドルオフセットは謎ですね。今の技術ならなんとかなりそうだと思うのですが、大抵オフセットされています。センターコンソールの幅が怪しい気がします。
2011年11月2日 16:23
事務所系のイスに係わっていたので、イスに対する薀蓄が良く判りました。

日本人の椅子に対する評価は、先ずフワッとしたクッション性があることが重要視されてました。
座面の硬い椅子はそれだけで安物扱い…最近は少しは理解できる人が多くなったようです。

オフィス系の椅子に人間工学に基づいた疲労が少ない姿勢を保つ事が出来る椅子を開発しても、複雑な調整機構を使い自分の体系に合うように調節してる人は少数です。宝の持ち腐状態。。。
ジウジアーロのデザインまであるのですが…

背と座の角度が0.5度違っても体は感じ取れますが、最近の車はコストダウンの為か調整装置のピッチが雑になり、ピッタリした姿勢に収まらない車が多いです。イスにコストを掛けても見かけの形と色と張材だけを評価する人が多く作るほうも手抜きになってますね。

フィエスタは大衆車ながら、車内に等速ジョイントが2箇ありステアリングシャフトが真っ直ぐ着います。背の角度・座面の上下を変えると前後の角度も変りよく出来ていると思います。
ジョイントを増やせばオフセット無くなりませんか?


調整が雑な車のイスは、レールの固定ボルトにワッシャを噛まして前後の高さを調整してました。。。
コメントへの返答
2011年11月2日 18:45
正しい着座姿勢を一度経験すると良く理解できるんですが、そこに至らないと「どうでもいいや」ってなレベルなんですよね〜使う側が・・・買い手に問題があるのかもしれませんね。

ところでフィエはちゃんと正面にハンドルあるのですね。さすが欧州車。優秀です。

簡単に計測する方法として…

1)シートの背の部分の中央に糸を付ける
2)糸の反対側をハンドルの9時の位置に引きハンドルの位置をマーク
3)その糸に付けたマークがハンドルの3時の位置と合うか

とういうような方法と

1)おもりを付けた糸をハンドルの中央部に付け
2)おもりがシートの座面の中央にくるか

という2つの方法を組み合わせると判ります。フォーカスは微妙に正面にありませんねぇ・・・残念!

でも、許せる範囲だと思います。

ちなみに初代ランエボは酷いもので、2cmほど左(もっとだったかもしれません)にオフセットされていました。2cmは許せませんね。
2011年11月2日 17:44
日本車,とくに前席がふわふわのフラットシートの車に乗ると,多くの日本人が車に求めるものの特殊性のようなものを感じます。

フィエスタも後席はフラットなのですが,数時間ほど座っても疲れないのには驚きました。両サイドの縁が柔らかく薄く感じるのですが,気にならないし乗り降りが楽なんですよね。クーガの後席も同様の思想が感じられ,車高が高いぶん乗り降りにかなり貢献していそうでした。欧州フォード車は乗り降りのしやすさと長距離で疲れないを≒で結ぼうとしているように思います。

STシリーズは専用設計のシートですが,過剰にスポーティ過ぎず,調整機能もしっかりとしたフォーカスSTのシートはとくに好きです。

惜しむらくはフットレストのないモデルが多いことです。ペダル類のオフセットは左右のハンドル両方に対応させるのが難しいのかもしれません。
コメントへの返答
2011年11月2日 18:39
欧州車に普通のことが、何で日本車にできていないのかを考えると悲しくなります。日本人は文句を言わないわけでなく、たぶん、文句の付け方、言い換えればプレゼンテーションや意見交換が下手なのではないかと思えてきました。日本特有の学校教育のせいかもしれませんね(苦笑)

フィエスタは、確かに良くできた車だと思います。フォーカスも然り。当初、大柄な体でも乗れるガバガバシートは不安定じゃないかな・・・と思ったこともありましたが、毎日乗ってみて良くできていると今では思っています。比較対象が自分の体に合わせたバケットだったので、対象が悪かったというのはありますが、万人向けシートとしては秀逸だと思っています。強いて言えば助手席側の座面の角度が気になりますが、それも万人向けと思えば、納得できる角度です。

フットレストは欲しいですね〜。もしかして、イギリスはペダル配置に何かしらの規制があるのでしょうかね。左ハンドル車だと、フットレストがあるのになぁ・・・
2011年11月3日 0:59
自分は、身長が183cmあるのですが、
なかなか良い運転環境に恵まれたことがありません。
日本車は、身長の許容範囲が狭い傾向が強いですね。
一応、座れるといったレベルで、視界、運転ポジション等
どこかに影響が大きく出てしまう車が大半でした。

今のフォーカスSTは、シート・運転ポジション、大変気に入っています。
はじめて、きちんと座って運転できる車に出会えました。
よく、知人になんでフォーカスを選んだか聞かれたときには
高身長でもきちんと座って運転できるからと答えてます。

オフセットは気になりますね。
アコードのときは、パワステの癖の影響もあったのですが、ハンドルを切る際に
左と右で感触が異なり、非常に違和感を感じていました。
それに気づくまで、ディーラーにパワステがおかしいと何度も苦情をいれた
経験があります。

日本のドライバーで、シートに不満を持っている人って
どれくらい居るんだろう。
一般的には、良いとは思っていないけど不満というほどでも無いってことか?
どの車、買ってもどうせ一緒でしょって感じかもしれませんね。

スポーツカーは、この環境問題の意識が高まる中、速さを求めることから、
微妙なポジション調整が出来て、良いシートがついてくるなど、
きちんとした運転環境を提供するといった方向にも進んでほしいように
思います。
コメントへの返答
2011年11月3日 9:01
大柄な方は日本車のシートはタイトで疲れると思いますね。

フォーカスのシートはオイラには広すぎる感じがしますが、それでもちゃんと体を固定してくれるは不思議としか言いようがありません。

コックピット全体のデザインが車の構造とともに、きちんとデザインされていれば、オフセットなど無いと思います。日本車の多くは、シャーシ、ダッシュボード、シート、ハンドル等に、デザイナーが分業でもして個別に作業でもしているんじゃないかと疑いたくなります。トータルコーディネイトができていないのだと思える車が普通に売られている感じです。

シートそのものに不満を持っている人は多いと思います。ただ漠然とした不満なのか、諦めているのかは分かりません。両方かもしれません。カー用品屋に行くと、少なからずシートに付けて使うグッズが売られているのは、シートにストレスを感じている人が多い証拠だと思います。外車にああいったグッズを付けている人は、いるのかもしれませんが見たこと無いです。ああいうグッズが売れないように、自動車メーカーは頑張るべきだと思います。

スポーツカーはもとより、アクティブセーフティーのためにも、その最も重要なマン・マシン・インターフェース根本たるシートに、もっと注目してもらいたいです。
2011年11月7日 20:51
欧州車も元が左ハンドル、右も作りました的なものがあったので

たったこれだけの理由で左ハンドル車を買い直したことも

でも交通事情から日本では右ハンドルのほうが視界が良好と次の車では買いました

ただし「アルファ、オペル」で左ハンドルが違和感があったが

BMW E36 M3Cは全く左で日本の交通事情でも違和感が無かった、操作も含めて
コメントへの返答
2011年11月7日 21:42
よく友達のトラックを借りますが、これが左ハンドルなんですね。バスの後ろについてしまうと、バス停でしまったと思う事しばしば。車間をしっかりと取っていれば、問題ないんですけどね。

あと、右折時に対向の右折車が止まったときですかね。右ハンドルが恋しくなるのは・・・それ以外では、特に気になる事はないので、きちんとできているコックピットであれば良いということですね。
2011年11月8日 4:27
この記事を読んだ後

車に乗ったら

確かに少しオフセットしてました

欧州車でも格安車だからでしょうか

気になると気になってしまいました
コメントへの返答
2011年11月8日 9:46
色々と話を聞くに従い、値段とオフセットはあまり関係ないように思いました。

いったい何でオフセットしているのか謎は深まるばかりです。

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「ガソリンスタンドで、偶然、知り合いのランエボと出会したので、パチっ」
何シテル?   05/11 10:29
完璧すぎる道具は趣味性が低い、と思っているエルチェです。 よろしくお願いします。 運転歴はン十年の長きに亘りますが、運転歴の割には乗り換えた車は少ないと...
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