2012年12月30日
今年一番良かったことは
何と言っても"金冠日食"であります!
Mamosunの地元、千葉県柏市は日蝕通過ラインの丁度真下に位置しているため、絶好の観察ポイントになりましたが、当日の5月21日は朝からあいにく曇り空のため観察できる可能性は高くありませんでした。 しかし日蝕が始まった頃から雲が薄れ、金冠日食の前後には雲間から太陽が顔を出す様になり、ついに念願の金冠日食を見ることが出来ました。
実は45年程前の中学生の頃に部分日食がある事が分かり、貯金全額をはたいて天体望遠鏡を購入して日食を観察しました。 その時読んだ天文雑誌で21世紀には東京でも皆既日食(金冠日食)が起こることを知りました。
そして待つこと40数年、ついにその時が来たのでありました。 もっとも前日まで望遠鏡の事などすっかり忘れておりまして、当日朝に慌てて準備した次第です。
愛用の「ビクセン・サターン60mm屈折式(なぜか分解能1.45?)」光友社製(現Vixen)を押入れの奥から引っ張り出し、大急ぎで対物・接眼レンズの溜まった埃ををブロアーで吹き飛ばし、肝心の接眼レンズ用サングラスはどこだどこだと探し回り、太陽の見える寝室に三脚をセットし、赤道儀マウントの軸をセットする真北はどっちだどっちだ(昼間は北極星はいないのだ)と大騒ぎの末、ようやく設置完了した時はもう太陽のはじっこは日食が始まっておりました。
望遠鏡を買った時の部分日食は太陽の1/4も欠けませんでしたが、金冠日食に近づくにつれ太陽がしだいに消えていくのを観測するのは、やはり感慨深いものがありますが、ふとそこで写真を撮ろうと思いつきました。
とは言っても永らく天体観測などやってませんから、デジカメ用のアダプターやマウントなど持ってません。 そこでイチかバチか愛用の「docomo L-03C」のレンズを、望遠鏡の接眼レンズに合わせる「間接撮影(コメリート)法」、しかも手持ちで撮影した物が掲載の写真です。
元々精度がイマイチの間接撮影でしたが、対象が大きな太陽を口径の大きなケルナー接眼レンズ(かなり旧式)で観測していたため、予想以上にちゃんと撮れました。 同様に奥さんの「らくらくフォン」の内臓カメラでも結構綺麗に撮影できました。
今回は皆既日食ではありませんでしたが、やはり大自然の驚異である「金冠日食」を実際に肉眼と望遠鏡で見ることができ、本当に生きてて良かったと実感した瞬間でした。
この40数年待ち続けた末に訪れた、僅か10数分間の出来事が今年一番良かったことでした。
Posted at 2012/12/30 11:49:04 | |
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