
ガラスコーティング専門ショップ【ラディアス福岡】のマネージャー良二です。
今回は、コーティング専門ショップには欠かせない器具の一つ、赤外線乾燥機が新しくなったのでチョットご紹介します。
赤外線乾燥機には長波、中波、短波とありまして、それぞれメリット、デメリットが存在します。
主に、塗装を乾燥させる事に使いますので板金屋さんは必須アイテムですね。
今までは、短波赤外線乾燥機を使っていました。
各波長は次のような特徴があります。
長波:塗装の乾燥には最も適していると謳われていました。しかし最近ではデメリットばかりで、殆ど使われていません。
中波:表面での反射が少なく塗膜下部より全体を効率良く均等に乾燥する事ができます。曲がった部分も効率良く乾燥する事ができます。中波は塗膜の中層までしか届かない弱点もあります。
短波:効率の良い安定した乾燥作業が行え、強力な降車エネルギーを発生するので、塗料の急速乾燥に有効です。
しかし、塗膜を透して地金属層まで浸透してしまう事があります。
細かな事を言えば、塗料やコーティング剤がどの波長に向いているかという事になります。
3波長を放出してくれる物を探して今回カーボンファイバーランプの赤外線乾燥機に変更いたしました。
カーボンヒーターは赤外線中波領域を中心に幅広い波長の赤外線を放出してくれますので、それぞれの波長が持つメリットやデメリットを全て凌駕した乾燥機と考えます。
今後は、乾燥機の主流になると思います。いや、既になってると思います。


最近、ネット上で焼付塗装とか焼付コーティングなどと書かれているのを見かけますが、焼付塗装とは、読んで字の如し熱をかけ焼き付けることによって硬化する塗料です(熱重合型)
ただ、温度もさまざまで、100℃位から200℃以上のものまで色々あります。普通は150℃以上が多いと思います。
通常は100℃以上で焼かないと重合反応は起きないので40℃〜80℃での乾燥は焼付塗装とは呼びません。
板金屋さんの塗装ブースでせいぜい熱をかけても70℃〜85℃位ですので焼付塗装では無く、強制乾燥と言う事になります。
コーティングにも同じ事が言えます。
仮に100℃以上で熱をかけたとして、樹脂部分やバイザーなど、どのようになるか容易に想像できるのではないでしょうか。
やはり、焼付コーティングなど存在しないのでは?と考えられます。
表現の自由ですので、焼付でもないのに焼付と表現するのは書く人の自由ですね。
上記、カーボンヒーターを使う事により、コーティング初期の不安定期を解消し、初期乾燥期に起こりやすい雨ジミやデポジットの付着を少なくする事が主目的となります。
また重ね塗りが容易になり膜厚のさらなるアップも計れます。
決して焼き付けてるわけではありません。
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Posted at
2015/08/01 09:01:36