
痛恨のメタルブローから早2週間。
漸くエンジンの解体が終了したというので、状況の確認に行ってきました。
ほぼ全バラになったEJ255。
コンパクトなエンジンだね。
まずはクランクシャフト。
水平対向エンジンらしい、短いクランクである。
回転バランスが良いとされているけれど、カウンターウエイトは大きく厚い。
かなりの重量があるよ。
よく見ると、3番のジャーナル部分が…
画像左側が3番。
右の2番ジャーナルと比較すると一目瞭然、
メタルが溶解した痕跡が確認出来る。
メタルブローの衝撃によるものだろうか、歪みも大きく限度値を超え、
コレはまず再使用不可。
今回のメタルブローとは直接の因果関係は無いけど、
各シリンダー内壁とピストンにも縦傷が。
素手で触って凸凹が認識出来るレベルの深い傷なので、
シリンダーはこのまま再使用したくないなぁ。。。
ピストンの首振り方向の傷だけど、過度なピストンの熱膨張
とシリンダーの歪みが原因なのだろうか。
シリンダーブロックの歪みは限度値と同じ0.06mm。
ちなみに、シリンダー上側と下側で磨耗の差を確認出来なかったよ。
重力による影響は少ない模様。
最低でもボーリングとホーニングが必要、それでもシリンダー内部の歪みまでは面研しても修正出来ないので、残念ながらブロック終了となります。
EJ25は各シリンダー間のピッチが狭いと言われるけれど、
そんなに極端にEJ20と比べ狭い感じは無さそうだ。
お次は左右で15萬円と高額なシリンダーヘッド。
今回バラしたのは、コレが再利用出来る望みがあったからだ。
左バンクの2番、4番ヘッド。
そして右バンクの1番、3番ヘッド。
願い空しくシリンダーヘッド本体とバルブにクラッシュ跡。
歪みは左右共に限度値をやや超過、殉職確定。
ヘッドよ、おまえもか。
そして今回の本丸である、クランクメタルベアリングの検証へ。
1番メタルコンロッド側
あの・・・
スゲー摩耗してる様に見えるんですけど・・・
ま、爆発の衝撃を最も多く受ける部分だもんな。
コレはもう時間の問題だったんじゃなかろうか。
1番メタルキャップ側
摩耗は少ない。線傷は流れたメタルのフレークによるものと思慮される。
2番メタルコンロッド側
1番よりはマシだけど、やはり摩耗している。
2番メタルキャップ側
線傷は1番よりも多いかも。
そして4番メタルコンロッド側
4番メタルキャップ側
次は3番メタルコンロッド側
・・・・・
ハイ、あなたが犯人ですね
どうもありがとうございました
こちらはキャップ側
解けて延びて回って酷い有様・・・
ぜんぶ熱のせいだね。
前回のヘッドオーバーホールの時にオイルクーラーの追加や
ラジエター大型化、水温計・油温計・油圧計の追加の対策を実施したけれど
実はその作業の前に、2回だけあるんだよね。
120度以上で動き出す仕様の、
純正メーターの水温計がHまで動いた事がw
もうその時にはメタルに致命的なダメージがあったのでしょう。
ここで一曲。
♪まーわるー まーわるーぅよ
メタルーはまわるー
ブローと修理を繰り返ぇぇーし・・・・・
。 ∧_∧。゚
゚ (゚ ´Д`゚ )っ゚
(つ /
| (⌒)
し⌒
...ウワァァァァン
熟慮検討の末、ショートエンジンをバラで注文しますた。
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Posted at
2014/03/11 23:11:27