8月11日は「山の日」。
自分は9日から9連休でお盆休みでしたが、カミさんは11日、12日が仕事でお盆休みは13日から。
このお盆休み期間中にどこか山登り行きたいよねって話をしておりましたが、お墓参りやら何やらやってると、あっという間にお盆休みは終わっちゃうんですね。
13日はそれぞれ用事があって都合付かず。
14日は自分の実家と、義理兄の処、叔母の処と3か所もお参りする事もあって、それでおしまい。
15日もそれぞれが用事で都合付かず。
結局、16日の土曜日しか揃って出かけることが出来ないとなったので、近場の山へ行こうという事になって、予てから登ってみたかった上越国境の「谷川岳(標高1,977m)」へ行って来ました。
午前4時に起床。
前日夜にある程度準備をしておいたので、着替えなどを用意するだけでほぼほぼ準備完了。
車にトレッキングシューズとストックを積み込んで午前5時に自宅を出発。
高速に乗る前に朝食用のパンなどと飲み物、昼食用のおにぎり等と菓子類、登山時の飲み物などを仕入れて、上信越道の藤岡I.Cから高速入り。
まだ時間が早い事もあって関越自動車道はガラガラ。
あっという間に水上I.Cへ到着しちゃいました。
高速を降りて国道291号線を走る事約30分、午前6時少し過ぎに谷川岳ロープウェイの土合駅に到着しました。
駐車場は軽自動車・普通車なら1日1台500円。
時間が早かったので6階建ての駐車場はまだガラガラ。
案内された2階の隅っこの方に車を停めて身支度開始。
ロープウェイのチケット売り場は6階。
乗り場は道路を隔てた処にあって、6階から通路を通って行くことが出来ます。
谷川岳へは、このロープエウィで天神平まで行き、そこからリフトを乗り継いで天神峠から天神尾根を登るのが楽でよく利用されます。
勿論、ロープウェイだけ使って、天神平から直接天神尾根を谷川岳へ向かう方法もありますが、山登りの時間を少しでも短縮したい人はリフト利用がお勧め。
但し、ロープウェイとリフトの往復がセットになっている券は大人一人3,500円もします。
実際には、天神峠へのリフトは登りの片道しか使わないので勿体ないんですが、個別に買うと割高になるので往復セットで買った方がお得です。
身支度を終えてトイレを済ませ、6階のチケット売り場の処へ行くと、既に売り場の前に並んでる人が居ました。
チケット発売は午前6時45分くらいからなので少し時間がありましたが、ロープウェイは午前7時から運行開始なので、できれば始発ロープウェイで登りたいと考える人は結構居るみたい。次々と行列に並ぶ人達が出てきました。
自分達は5番目位に並んだので、一番最初の午前7時発のロープウェイに乗ることが出来ました。

ロープウェイに乗って天神平へと向かっていくと、進行方向右手にこれから登る谷川岳山頂の双耳峰(標高1,963mのトマの耳、標高1,977mのオキの耳)が雲間から見えてきました。
ロープウェイの乗車時間は十数分程で、天神平に到着。
ここから天神峠までのリフトが有るのでそれを利用して山登り時間を少し短縮することに。
天神平のロープウェイ駅を出て見ると、先程見えた谷川岳の双耳峰が良く見ました。
標高1,487mの天神峠へ向かうリフトに乗車。
途中で、見覚えのあるぬいぐるみがリフトの座席に鎮座しているのとすれ違いました。
「アレ、ぐんまちゃんじゃねーの!」

観光客を楽しませるためなのか、中々粋な計らい?に思わず笑みがこぼれちゃいました。
天神峠までは約15分くらい。
天神峠でリフトを降りてトイレに立ち寄りました。
ここから肩の小屋まで途中にトイレはありませんから、ここでトイレを済ませて行かないとね。。。
時刻は午前7時半ちょい過ぎ、いざ、登山開始。
岩がゴロゴロしている山道を下る事約10分、天神平から登ってきた登山道と合流すると、いよいよ登山道は本格的な登りになります。
そこから約30分程で熊穴沢避難小屋に到着、ここで小休止。

ここまではさして急な登りも無くて、距離的にも天神平から2.1kmと、山頂までの半分以上を歩いてきた事になります。
ここでは谷川温泉方面からの登山道・いわお新道が合流してます。
山頂までの道のりは残り1.8km。
しかし、ここから天神尾根は急に表情を変えて、岩だらけで鎖場等も時折ある急登りの連続となり、一気に体力を奪われます。
途中、「天狗の留まり場」という展望の良い岩に有るところがありました。
ここまで来るともう森林限界を超えて大きな樹木は無く、クマザサなどの低木の中を登って行きます。
途中、休み休み登って行ったので大幅に時間がかかってしまい、山頂付近の肩の小屋に着いたのは午前11時過ぎ。天神平から約4時間もかかってしまいましたが、無事に肩の小屋まで登ることが出来ました。
肩の小屋周辺は開けた場所になっており、登山道がいくつも分岐していて、上越国境の山々へ向かう道や麓の土合方面に降りる西黒尾根方面への道等も分岐していますので、ガスが出ているときは道標を良く確認して行かないと迷う危険性がある様です。
今回は完全にガス(雲)にまかれてしまっており、時折雨が振る悪天候状態。
ここで小休止していたら雨は小降りになってきたので、一応、15分程登ると行ける谷川岳山頂双耳峰の片方、トマの耳(標高1,963m)まで行ってみました。
ここまで来るともう片方のオキの耳(標高1,977m、こちらが本当の谷川岳山頂でトマの耳から往復30分程)へも行ってみたかったのですが、雨模様とガスの中という天候が悪い上に、一旦コルへ降りて、ガレた痩せ尾根を登り返す必要があり、足場も悪いことから、無理をしないで引き返すことにしました。
疲労の度合いも考えると、無理をして遭難したらシャレになりませんから。
(こちらがトマの耳から見た、ガスにけぶるオキの耳)
再び肩の小屋まで戻って昼食にしました。
暫し休憩していると雨が再び降ってきたので、早めに下山する事にして、肩の小屋を出発しました。
登りで約4時間かかったのなら、下りは早くても約2時間半以上は必要でしょうね。そうじゃなくても途中までの岩場下りは滑り易くて危険なので時間が掛かりますから。
鎖が必要な岩場などを慎重に下っていくと天候が回復して晴れ間が出てきました。
振り返ると上越国境を三国峠方面に向かう稜線とその途中にある万太郎山へと続く稜線が綺麗に見えていました。
下山していくにしたがって雲の中から出て、晴れてきました。
行きにも通った熊穴沢避難小屋を過ぎて天神峠からの登山道との合流を過ぎると、谷間を流れる湯檜曽川を挟んで、対面の北面に聳える白毛門・笠ヶ岳・朝日岳、清水峠などが綺麗に見えていました。
もうここまで来れば天神平まではもうすぐ。
合流点からは約20分程で天神平に到着。
登山開始から下山終了まで合計約7時間!
いやはや、流石に疲れました。。。
ロープウェイ駅の傍に靴の泥を落とすための水道があってのでそこで泥を良く落として天神平ロープウェイ駅へ。
下りのロープウェイに乗り、麓の土合駅へと下って行く途中で再び谷川岳の双耳峰が見えてました。
ロープウェイを降りて車に戻り、汗だくになった服を着かえて帰り支度。
ロープウェイ駅を後にして国道291号線を下って行くとすぐにJR上越線の土合駅があります。
この上越線、群馬側の水上駅と新潟側の湯沢駅の間に乗ることが出来る電車は一日5往復しか走ってません。
貨物列車は数往復していますが、乗ることは出来ませんからね。
この駅、上り線のホームは地上にありますが、下り線のホームは新清水トンネルの中にホームが有るため、地下70mにあるホームへ出るまでに486段もの階段を下って行かなくてはなりません。
そのため、この駅が無人化されるまでは、下り列車の発車時間の10分前に改札を締め切るという事がなされていたのは有名な話。
勿論、今でも「日本一のモグラ駅」として有名で、観光客が結構見学に訪れてま
す。
更に少し下ると今度は湯檜曽駅。
この駅も下りのホームは新清水トンネルの中になるので地下ホームとなっています。
土合駅の様なモグラ駅ではありませんが、上りホームは地上なので道路から見ることが出来ます。
ま、こんな寄り道をしながら、国道291号線を通って水上の温泉街を抜け、水上I.Cから高速に乗って自宅に向かいました。
カミさんは夕食を作る気力も無いと云うので、自宅近くの「すきや」で牛カレーセットを買って帰りましたw
<追伸>
この記事を書いている現時点(17日)で太腿・脹脛はパンパン!
既に筋肉痛が。。。
体力ガタ落ち。。。