2020年10月10日
「逆駐問題」、本当に「いろいろと問題」なんです
今日のヤフーニュースにこんな記事が出ていた
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「ごみ収集車が対向車線で作業 違反の可能性、市側が謝罪」
大分県別府市は9日、市のごみ収集にあたる市職員が、収集車を対向車線に進行方向と逆向きにとめて作業をしていたと発表した。
道路の状況によっては法令違反になる可能性がある。
市環境課は「交通法規を順守しておらず、市民に恐れを抱かせた。申し訳なかった」と謝罪した。
同課によると2日午前、同市山の手町の片側1車線の市道で収集車を運転していた同課の男性課長補佐が、収集作業のため反対車線に停車した。
同乗の職員2人も黙認した。
反対車線にとまる収集車の写真がSNSに投稿されて発覚。同課が職員37人から聴き取りをしたところ、課長補佐のほかに3人が収集中、中央線を越えて道の右側にとめる、もしくは中央線のない道で右側にとめたことがあると認めた。
課長補佐は「効率性を優先した」と話したという。
同課の堀英樹課長は「収集を急ぐ場面もあるかもしれないが、慣れでやってしまったとも考えられる」と説明。
「時間がかかっても正しいとめ方をして回収するよう指導した」と話した。
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この問題、自分も直接関係することなで、実に興味深く読んだ
自分が勤める会社は行政からの委託で可燃ゴミ収集しているのだが、「逆駐」は当然禁止されている(会社の方針であり、行政から指導を受けている訳ではない)し、そもそも「道路交通法違反」になるので、勿論やらない
(収集ルートにもよるが、面倒でも途中で方向転換したり、一旦、別の箇所を収集してから改めて逆向きにルートを取るなどして対処している)
だが、同じ市内で、同じく行政からの委託でゴミ収集をしている他のとある会社は、平気で逆駐をしているところがある
良く市民から「こんなこと(逆駐など)をやって良いのか? 違反だろう!」などと刺されない(指摘されない)もんだなぁと思って見ているのだが。。。
勿論、「逆駐」に関しては諸々の事情が影響してくる
ゴミステーションの設置されている場所や収集作業の都合(収集時間に時間的制限があり、常に時間との勝負である)に多分に影響を受けるし、行政側のゴミステーションの設置方法にも問題があると、自分は考えている
現実に、一方通行の道路で、進行方向に向かって右側にゴミステーションが設置されているところがあり、その場合「見た目は逆駐」になってしまうケースも多分にある
一方通行だから、進行方向と逆向きに停めること自体、事実上無理だし、危険極まりない行為だ
ゴミステーションを道路の左側だけに限定してくれればこれらは解消できるが、適当な設置場所が無い等の理由で、設置場所が変更されるケースは稀だ
道路そのものの幅も多分に影響する
狭い路地などでは、大きなパッカー車がやっと通れる様な処もあり、そこにゴミステーションがあれば、その道の真ん中に停めるしかない
この状態では「逆駐」もへったくれも無いと云えるわけだが、そういう場所も結構多い
そもそも、道路の進行方向とは逆の反対車線にゴミステーションがある様なケースで、どうしても収集の都合などで方向転換ができない場合、パッカー車を道路の左側に停め、作業員がゴミを持って道路を横断して収集作業をするしかない
これは非常に危険で、ともすれば作業員が交通事故に逢う可能性がある
行政側は問題が生じると「指導を徹底する」と、さも簡単そうに云ってのけてくれるわけだが、現実には斯様に複雑な諸事情がある訳で、「それらの対応は全て委託業者任せ」にしているのが現状
結局、いつも泣かされるのは全て受託している業者と、その作業員なのだ
ゴミステーションを設置する際に、そういう諸々の状況を全て鑑みて設置場所を決定しているのか、私は甚だ疑問に感じている
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Posted at
2020/10/10 19:22:27
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