前回は標高2,000m以上の山の上までのドライブでしたが、今回は「山歩き」。
行って来たのは、主に上信越国境に設定されている「中部北陸自然歩道」のうち、三国峠と三国街道旧道(山道)。
台風一過で日差しも強い今日は、住んでいる地域の日中の予想気温は38℃。
さすがにこの暑さでは、家に閉じこもって、ガンガンにエアコンの効いた部屋でじっとしているか、さもなくば前回同様、避暑に出かけるかの2択でしょ?!
・・・という訳で、今日も「お山で避暑」を選び、今回は「運動不足の身体を動かしに、ちょっと山歩きに行って来よう!」という話になりまして。
選んだのは前述の通り、上信越国境の三国峠と旧三国街道(三国トンネルの群馬側から新潟側までの間の山道)。
仕事の日は勿論、休みの日でも毎朝午前5時には起床している自分。
仕事の日は午前6時半には家を出る為ノンビリしている暇はないものの、休みの日でもほぼ生活パターンを崩さないから、午前6時には朝食を済ませ、身支度を整えた。
そうは云っても、カミさんは洗濯して干したり掃除したり。。。
よって、出発は午前7時半と相成った。
車の燃料が乏しかったので自宅近くのガソリンスタンドに立ち寄り給油し、最寄りの上信越道・吉井I.Cから高速道路へ。
流石に土曜日の午前8時前という時間帯だったからか途中の渋滞も無く、関越道・赤城高原S.Aでトイレ休憩した後、月夜野I.Cで下へ降りて国道17号線へ。
途中のコンビニで飲み物とお昼ご飯のおにぎりを購入、眼下に赤谷湖を望む猿ヶ京温泉を通り過ぎて国道17号線の三国峠を目指す。
目的地の「中部北陸自然歩道」の三国街道旧道(山道)の区間は三国トンネルを挟んで群馬側出口と新潟側出口の間。
駐車場は、三国トンネルの群馬側入口の手前、数百メートル程の処に十数台停められそうな広いスペースがあり、古い公衆トイレが壊れて使用不可能なので、現在は仮設トイレが2個設置されている。
今日は先客の車?が3台程あったので、その脇に並べて駐車。
こんな案内板もある。
ここから登山道入口がある三国トンネルまでは国道17号線歩き。
トンネル入口手前には国道17号線を管轄する国土交通省?の三国除雪ステーション支所の立派な建物がある。
現在の国道17号線三国トンネルは、令和4年3月に開通した新トンネルと新上越橋(写真左側)を通行となっているが、昭和34年6月に開通した旧三国トンネルと旧上越橋(写真右側)も現存はしている。
但し、旧トンネルと旧上越橋は完全に前後の入り口が封鎖されて全面通行止めとなっているため、閉鎖ゲート越しに見ることが出来るだけで、通行・通り抜けなどは出来ない。
何を隠そう、この旧三国トンネル、数年前まで運送会社勤務だったこともあり、当時、頻繁に大型トラックで通行していたので懐かしい。
ここは、中型以上の大きさのトラック同士だとトンネル内ですれ違う事がほぼ不可能に近い程、幅が狭く小さかった(トンネル内の全幅自体が5,5mしかないために制限幅は2.5m、且つ、トンネル断面そのものがおにぎり型のため、箱型車体の場合は左右斜め上方向の高さが結構キツイ上、高さ上限も3.8mしか無い)ため、中型車以上のトラックやバスなどで通行する際には、対向車の有無を確認してからトンネルに進入する必要があるなど、かなり緊張を強いられた区間だったのだ。
下の写真はそんな旧三国トンネルを群馬側入口の閉鎖ゲートから撮ったもの。
さてさて。
三国峠へのショートカット登山道の群馬側は旧トンネルのすぐ脇なので、一旦、新トンネル側へ回り込んでから旧トンネル入口を通り越して山道に入る感じになる。
(赤矢印の様に進む)
下の写真は新トンネル群馬側入口の所にぽっかりと開いた登山者用の通り道。
ここを潜って旧トンネル入口の脇の方へ移動すると登山道入り口。
閉鎖ゲートの処に登山道の案内表示板がしっかりと掲示が。。。
ここで、閉鎖された上越(じょうえつ)橋(旧トンネルの群馬側に掛かっている)に野生ニホンザル発見。2頭も居った。
どうやら人馴れしてる様子、全く逃げもせずにこちらを「チラ見」するだけで襲っても来ない(笑)。
登山道入り口にはこんな標柱が立っている。
ここから山道を登る事、約1.5km、時間にして凡そ30分~50分程。
途中から割と急な上り坂を登って行くと、唐突に旧三国街道との分岐点に出た。
ここまで来ると三国峠はもうすぐそこ。
目の前の木々が途切れるとそこが三国峠で、峠には立派な神社と鳥居や石灯籠があった。
(標識が壊れているが)ここが三国峠(旧道)、標高は1,244mと解る。
神社の前は木製ベンチや周辺の案内板、その昔この峠を越えた歴史上の偉人などを記した記念碑などもあって、ちょっとした休憩スペースに。
「三国峠を越えた人々」と書かれた立派な石碑には、見た・聞いたことのある歴史上の人物の名前もチラホラ。
こちらが群馬側。
こちらが新潟側。
ここで暫し休憩を取り、この峠から東に聳える三国山(標高1,636m)まで登ってみるか、という事になって登山道を登り始めたものの、途中の階段や木道が前夜までの雨で濡れて滑る事この上ない状態。
少し登った地点でそれ以上進むのを諦め、峠まで引き返すことにした。
下の写真は、三国山への登山道の途中、南方向の視界が開けたところで休憩がてら撮影したもの。
左奥に赤城山、中程に子持山、右奥に榛名の水沢山が見えている。
手前下方にはトンネル入口そばにあった三国除雪ステーションの支所、山肌を走る国道17号線、奥の沢沿いには法師温泉の建物も見える。
この後、三国峠まで降りてお昼休憩にした。(後編に続く)