どうも、またしても(?)久々のブログ更新です。
先月のネタになりますが、8月30日(日)に「
第9回小樽クラシックカー博覧会」が小樽市総合博物館にて開催され、私も足を運んできました。
古き良き時代に誕生した往年の名車を眺められるのは勿論ですが、このイベントの特徴は毎年テーマを設け、該当する車の特徴や誕生秘話などを分かりやすく解説して頂ける点にあり、これを聞くのが楽しみで行っているのです。(^^)
解説は午前と午後の2回行われるのですが、
これまでは
寝坊して午後しか聞けていないため、今年は気合を入れて早起きし会場へ向かいました。(笑)
で、会場へ到着すると…おぉ~早くも往年の名車さん達が入場待ちしてますねぇ~。

開場までまだ時間があるからなのか、駐車場もさほど混雑しておらず、スムーズな入場でした。
いや~”早起きは三文の徳”ですねぇ♪
では、さっそく中へ入ってみましょうかね。(^―^)
そうそう、今年のテーマは…「ダットサン」
例年ですと実行委員会さんが車の解説をして下さるのですが、今回はテーマがダットサンという事もあり、全国ダットサン愛好家の代表者さんがわざわざ内地から来られ解説して下さいました。
いやいや、素晴らしい熱意ですねぇ~。

ひとくちにダットサンといっても車種が数多くあるため、今回は”ダットサン ブルーバード”に的を絞っての解説です。
午前の部は、初代モデルの中でも特に珍しいタイプの紹介。
まずはコチラのモデル。
こちらはワゴンタイプでして、特に後部座席は劣化がきわめて少なく、ほぼ新車当時の状態を維持しているだそうな。
ワゴン車なので、リアは荷物置場。
…と言いつつも、ドアが上下に開くタイプなので、下側ドアにちょっと腰かけて周囲の景色を満喫するのが当時の流行だったそうです♪

ダットサン愛好家さんの調査では、このタイプは関東以北では(写真の個体を含め)わずか3台しか現存しない貴重なクルマのようです。
お次は写真右側のモデル。

今では数多く流通していますが、この年代にしては珍しいAT車。
制御方式は圧縮空気を動力源としたバキューム方式で、当時の自動車技術としては文化遺産に匹敵するほどの画期的な発想だったそうだ。
さっそくエンジンルームを開けてみると…
一目見ようとに熱心なファンでたちまち人だかりになりました。

まぁ、かくいう私もその中の1人ですけどね。(笑)
エンジンルーム内も綺麗な状態で保たれていますねぇ。
で、AT制御装置とはこの部分のようです。

現存するのはおそらく全国でこの1台だけだそうで、しかも昭和30年代のレトロカーが車検を通して公道を走行可能な状態で保存されているのは、ホントに貴重ですねぇ。
午後の部は、前述2台の珍しい装備の紹介&実技に加え、610型ブルーバードの紹介でした。
まず、初代モデルの珍しい装備とはコチラ↓

何やらバンパー中央部に穴が開いているようですが…これはエンジン起動用のクランク棒を挿入する穴なんだそうです。
今でこそエンジンスタートキー(いや、近年は”エンジンスタートボタン”かな)を操作すればエンジンが掛りますが、この当時のクルマは故障も頻発していたため、エンジン起動方法としては…
①スタートキーを回す
②押しがけスタート(ギヤを1速に入れたままスタートキーを回し人力で後方から押す方法。踏切内で立ち往生した際の脱出例ですが…AT車には適用出来ないんで、今じゃ滅多に無いかな?)
③クランク棒をエンジンシャフトに挿入し、その回転力でエンジンをスタートさせる方法
の3つがあったんだそうな。
で、これは③に関する方法ってなワケです。
さっそく実演してみると…おぉ~見事に掛りました♪

クランク棒を回すのには少々コツがいるようですが、機械いじりが好きな方には虜になりそうな方法かも?(^^)
もう一つは、竪型ジャッキアップ。

現代のクルマにはパンタグラフ式のジャッキが標準装備されていますが、この当時は竪型だったようでして、ジャッキを上げる時は勿論、降ろす時もクルマにダメージを与えにくい方式だったようです。
技術の進歩により、最近のクルマはジャッキどころかスペアタイヤも標準搭載されていないものがあるようです。
自動車技術の進歩って凄いですねぇ。
最後は610型ブルーバードの紹介。
新車発売当時はボディスタイルの評判が今ひとつだったらしく(私はそう思いませんが)、前代モデル@510型よりも現存台数が少ないようですが、その分希少価値は高くなりつつあるんだそうです。

個人的には2ドアクーペ(通称”サメブル”)も好みなんですが、最近は滅多に見かけませんね~。
エンジンルームも拝見させて頂きました♪

中は思いのほか綺麗な状態が保たれていまして、オーナーさんがこまめにメンテナンスされている効果なんだとか。
いや~愛車にかける情熱には脱帽ですね。
愛好家さんによる解説のおかげで、クルマの仕組みはもとより、発売当時の時代背景なんかもよく分かりました。
ただ単に旧車を眺めて写真を撮るだけよりも面白味が何倍にもなります…オススメですよ♪
テーマ以外のイベントとしては、レストア板金加工の実例や発動機を実際に動かしてみる見本なども開催されていました。

フライホイール(たぶん)の回転や白煙を見ていると、発動機というよりドン菓子の製造状況を見ている感じです。
(って、コレご存知な方いらっしゃいますかね?…苦笑)
こうして博覧会も無事お開きと相成りました。

旧車は減ることはあっても増えることは無い貴重なクルマ。
日々の維持管理をはじめ、旧車に対する重課税など大変な面も数多くありますが、時代の象徴を語り継ぐ”証言者”として、永遠に存在して欲しいものですね。
…おっと、だいぶ長くなってしまったんで続きは後編にて。
Posted at 2015/09/03 21:47:36 | |
トラックバック(0) |
旧車 | 日記