この年末年始は久々にまとまった休暇となったので、クルマ活動は少しお休みし、寝台列車に乗ってみました。
まず、往路は上野~青森を結ぶ寝台特急「あけぼの」。
青森までは昼間の列車を乗り継いで行く事になるのですが、自分が乗った日は北海道内で暴風雪の予報が出ていたので、予定より早めに行動する事にしました。
JR函館駅。
道中は帰省客でほぼ満席でしたが、函館から先は割と空席があり、余裕で座れました♪
こちらは函館~新青森を結ぶ特急「白鳥」@485系3000番台。
かつては日本全国を駆けめぐった昼行特急車両ですが、今や貴重な存在です。
青森到着後は、あけぼの号乗車まで5時間以上あるため、ここで青森市内を探索してみる事に
しました。
まず、あけぼの号にはシャワーといった快適装備が無いため、温泉銭湯を目指します。
調べてみると、JR青森駅近くに(といっても徒歩で約30分でしたが)、何件か候補がありました。
その中でも、評判の良さそうな所を選んでみました。
JR青森駅
「津軽海峡 冬景色」の歌詞の通り、雪の中です。(笑)
この日の風雪は、ここ青森市内でも結構強烈なものがありました…。

駅から歩く事20分、それらしい看板が見えてきました。
さらに袋小路のような裏通りを進んでいきます。
沿道の住宅庭には、北国ならではの雪吊りも行われていました。

ちなみに、“雪吊り”とは雪の重みで樹木の枝が折れないよう、幹と枝を縄で結びつける事なのですが、暖冬の影響からか作業は年々減っているようです。
それでも、こうして継続されている光景を見ると、何だかホッとするのは私だけでしょうか?
で、さらに歩いていくと…やっと見えてきました♪
こうして見ると、どうやら個人の敷地内に湧いた温泉のようです。
さっそく中へ入ると、おぉ~男湯と女湯の間に番台があり、何だか昭和の面影を色濃く残す雰囲気でないの。

料金を払い脱衣ロッカーへ向かおうとしましたが、どうやらロッカーは貴重品を預ける小型のものだけで、衣類は全て脱衣カゴに入れるシステムの様子。
しかも脱衣所と風呂上がりの休憩所が一体となっていて、個人的には初めて利用する方式でした。
まぁ、これはこれで新鮮な印象です。
いいねぇ~こういう表示♪

「源泉掛け流し」なんていう曖昧な表示より、非循環・非塩素という明確な表示が有りがたいです。
プロフィールにも書いていますが、自分はこういう温泉が好みなんです。
さすがに浴室内の写真はありませんが、湯船の中央に円形の越流式注湯口があり、無色透明のやや熱めの温泉湯がジャンジャカ注がれ、湯船からもザザーッと溢れていました。
脱衣所も浴室もかなり広く、開放感タップリでした。

成分分析表を見ると、成分総計が0.575g/kgと温泉にしては薄めですが、いやぁ~なかなかリラックス出来ました♪
また機会があれば行ってみたいものです。
「出町温泉」
青森市西滝2丁目6-1
TEL:017-766-4854
営業6:00~23:00
雪降る中、再び青森駅を目指している途中、ふと街中に目をやると…何やら興味深そうな
暖簾を発見。
どうやら焼きそばのようですが、よーく見ると「つゆ焼きそば」という、何だか見慣れないメニューがあるようです。

食事するには中途半端な時間でしたが、そうそう食する機会も無いので、ひと足早い夕食って事で中に入ってみました。
で、つゆ焼きそばはこんな感じ↓

見た目はラーメンかたぬきうどんのような感じですが、食べてみると…味は確かに焼きそばです。
由来説は色々あるようですが、出来上がった焼きそばを盛りつける際、誤ってラーメンスープの入ったどんぶりに入れてしまったのだが、食べてみるとこれが結構イケたらしく、これをメニューとして出したのが始まりなんだそうな。
発祥は黒石市の方らしいですが、今やご当地グルメとして人気高いメニューにまでなったそうです。
うーん、料理の世界も奥が深いものです。
さらに、このメニューはこれだけでは終わりません。

残ったつゆに米飯をかけ、スープとして食するのがまたイケるそうな。
「ちょこっとライス」というサイドメニューを追加注文し、最後まで賞味させて頂きました♪
店内には芸能人やスポーツ選手の写真やサイン色紙などあり、有名人もよく訪れているようです。
「かあさんの店 みこ」
青森市北金沢1-1-1 タザワビル1F
TEL:017-734-7658
営業9:00~24:00
再び青森駅。
この表示を見ると、「いよいよ乗るぞ~!」というワクワク感で一杯です♪
中には、こんな懐かしい表示も。
また臨時運転する事ないのかなぁ。
そしていよいよ今回のお目当て、あけぼのに乗る時間がやって来ました。
来春(もう今春ですが)で廃止になるためか、ホームは思い出にひと目見ようとするファンが待ち構えていました。
列車が入線すると、気分も高揚してきます。
ファンの皆さんも、みな思い思いの撮影タイムに入ります。
こうした光景が来年以降見られなくなるのは寂しい限りですが、これも時代の変遷ですかね。
ありったけの写真を撮影し、いざ出発時間になった所で列車に飛び乗りました。
お見送りシーンなんかを目のあたりにしていると、ブルトレは”人生の繋ぎ役”のような役割もあるように感じます。
(この写真じゃブレて分かりづらいですが…)
出発後、さっそく今夜の寝床へ向かいます。
今回はB寝台1人用個室、通称「Bソロ」です。
発売当初は満席でしたが、奇跡的に空席が出たので"即断即決"で購入しました。
いやぁ~時の運に感謝ですね。
室内はお世辞にも広いとはいえず、さしずめ「走るカプセルホテル」といった感じですが
天井近くまで広がった窓からは、流れゆく車窓が楽しめました。
乗車前に購入した燃料(?)で、早くもくつろぎモード♪
それにしても、こうした時間はなかなか贅沢なものです。
日常生活で車内から星空と夜景を楽しむなんて事はまずしませんし、趣はマイカーや深夜高速バスのそれとは大いに異なるので、廃止は勿体ないなーって思いました。
なので、今回の移動はどんなに高かろうがどんなに遅かろうが、寝台列車を利用するつもりでした。
乗りたくても二度と味わえない時代がすぐそこまでやって来ているのですから。
翌日は、朝から快晴の様子。
この列車名にふさわしい(?)朝焼けを車窓から眺める事も出来ました♪
朝陽が射す中、流れ行く車窓を眺めながら朝食を食べるのもなかなかオツなものです。
この日は、深夜の強風や山間部の除雪の影響で、定刻より2時間近く遅れての運行でしたが、そんなの気にしません。
むしろ、念願の列車にそれだけ長時間乗車出来て満足です。(笑)
そして、終着駅 上野に到着。
ここでも熱心なファンが大勢出迎えていました。
アイドル並みの大撮影会(?)
記念撮影する乗客さんもちらほらと。
こちらは合宿か何かでしょうか…学生さんらしい団体客も記念撮影です。

車庫へ引き上げる車両を見送った後は、名残惜しみながら改札口を出ました。
石川啄木の名句「ふるさとの 訛り懐かし停車場の~」で有名な、上野駅の中央改札口付近。
かつては、ここから東北・上信越・北陸へ向かう長距離列車がひっきりなしに往来していたようだ。
上野駅駅舎。

こうして往路の行程は終了し、年明けの復路にむけて街中へ消え去ってゆくのでした…。
(後編へ続きます)