気が付けばもう12月も早や後半。
ここ北海道も本格的な根雪になっています。
雪とくれば、冬の雪道はスリップや視界不良など様々な危険要素が潜んでいますが、そうした状況の道路を安全に走行するためのコツや留意点を学ぶための、NEXCO東日本さん主催の講習会「
スノードライビングスクール2014」が12月19日(金)に開催されたため、私も参加してきました。
ん?その日は平日では?と思った方も多いことでしょう。
なぜ平日なのにわざわざ足を運んだかというと…そうです、講師に”シノケン”こと篠塚建次郎さんがお越しになり、しかも参加者全員のクルマに同乗&直接ご指導を頂けるためです。
篠塚建次郎さんとくればラリーレイドをはじめ、WRCやアジパシラリー選手権等で数々の記録を飾った、ラリー界では有名な名選手。
現在は主にソーラーカー走破のギネス記録更新を中心にご活躍のようですが、小生にとってはラリー好きのきっかけとなったパリ・ダカールラリーでのご活躍が真っ先に浮かびます。
もうファンというより、”雲の上のような憧れの存在”なんです。
その篠塚さんから直接ご指導を頂けるなんて滅多に無いチャンスなので、休暇を取ってでも参加した、ってなワケです。(笑)
当日会場へ向かう途中では、みん友の
tomo_impさんとも遭遇。
やはり考えている事は同じようです。(笑)
講習会は午前が座学、午後は実技といった構成。
受付を済ませ座学会場へ向かうと…早くも皆さんお待ち兼ねのようです。
会場に設けられていたモニターには、こんな懐かしい映像も♪
そして篠塚さんが登場すると、皆真剣に話に聞き入っています。
(チョット逆光で見づらいですが…)
座学会でご教示頂いた安全運転のコツは以下の通り。
1.シートベルトは必ず締める。
→篠塚さんもパリダカで大転倒を3度経験しており、ベルトが無ければ命を落としていたとの事。
2.自分の動きと周囲の状況を常に把握する。
3.車の利便性がもたらす”慢心”は捨て、集中力は欠かさない。
4.気持ちにゆとりを持ち、無理な運転計画は立てない。
まぁ、どれも当たり前ではあるのですが、これが実行出来ていないが故に、運転が上手くても事故を起こす人は起こすんだそうな。
お恥ずかしながら自分自身にも該当する項目があったので、改心&実行あるのみです。
午後は、屋外特設コースでの実技。

コースは大きく分けて、「急発進→急ブレーキ体験コース」「コーナリング体験コース」「90°コーナー体験コース」「スラローム体験コース」の4つで構成されていました。
つまり、日常では体験出来ない走行を敢えて雪氷路面で実際に行ってみて、「急発進、急ブレーキ、急ハンドルといった操作をするとクルマがどのような挙動を起こすのか?」「それを防ぐにはどういった操作を行えば良いのか?」を体験・体得しようというものです。
当日の路面は凍結路面の上にうっすらと新雪が積もった、体験走行には”絶好の(?)コンディション”でした。(笑)
参加者はあらかじめ決められた順番でコースを2周し、1周目はフリー走行、2周目は篠塚さんのアドバイスを受けた内容を基に再走行するといった内容でした。
“非日常体験”ですので、1周目は皆思い切ってガンガン走行していきます。
篠塚さんはミニマイクを装着されていたので、車内での会話はスピーカーを通して他の参加者さんにも聞こえるようになっていました。
なるほど、参考になります。
tomo_impさんのマシンも、急発進→急ブレーキではなかなか迫力のある排気音を披露して下さいました♪
スラローム走行を見ていると、何だか雪氷上でジムカーナかダートラでも行っているようです。(笑)
で、いよいよ小生の出番。
この日はTV局も取材に来ていて、カメラの注目(?)を浴びました。

…いや、見かけほど大した走行なんて出来ませんけどね。(苦笑)
シノケンさんのような”大名人”に隣に乗って頂いた時は、もうテンション高まりまくりです。
いやいや、冷静かつ集中力を持続させなきゃね。
小生のマシンはセンターデフの制御を手動調整出来るタイプなので、1周目と2周目で敢えて変えてみる事に。
1周目はロック状態(前後のトルク比が50:50)とし、2周目はフリー(前輪35:後輪65…つまりはFR車に近い挙動状態)にしてみました。
すると、1周目は何とも無かったのですが、2周目は同じ運転操作をしてもスピンしまくりで、マシンが思うようにコントロール出来ません。(^^;
いやいや、分かってはいましたが、こうして試してみると全然違うものです。
そして、篠塚さんから頂いたアドバイスは…
「上半身に力が入りすぎて前屈姿勢になっているので背筋と首を垂直に伸ばし、シートにピタリと付ける事」でした。
なるほど、ありがとうございます。
さらに、ラリーレプリカ車に乗っている影響か「競技走行するならアクセルとブレーキの踏み方にもっとメリハリを付ける事」ってなアドバイスも頂きました。
…いや、今回はあくまで”雪道安全運転技術の習得”が目的なんですが…まぁいいか。(笑)
ちなみに、雪道走行はラリーレイドのような砂漠走行と運転技術が類似しているようですが、砂漠走行時によく行うタイヤの空気圧調整は、雪道では特に不要なんだそうです。
それよりも、冬タイヤはトレッド幅が細く偏平率がやや高めのサイズを選ぶのがコツなんだそうな。
走行後はNEXCO東日本さんのキャンペーンの一環による安全運転宣言のポスター署名や他の参加者さんの走行ぶりを見学する傍ら、会場にはこんなコーナーも設けられていました。
シュミレーターは順番待ちが出るほどの好評のようでしたので、隣のラリーレイドDVDに見入っていました。

とはいえ、見学とDVD鑑賞の同時並行は出来ないので、どちらもチラチラ見ていて結構落ち着きを失っていたかも?(苦笑)
全員走行した後は、篠塚さんによるデモラン走行。
抽選で数名ほど同乗出来たのですが、残念ながらココでもくじ運には恵まれず…。orz
代わりに、デモラン走行はしっかり目に焼き付けました♪

いやぁ~”世界のシノケンさん”の走りっぷりは、やはり格が違います!( °∀°)
この雪の付着ぶりをご覧頂ければ、もはや説明不要でしょう。(笑)
最後に記念写真を行い解散と相成りました。
もちろん(?)、篠塚さんのサインも忘れずに頂きました♪
まずは、何といっても篠塚さんがパリ・ダカ初優勝を飾った1997年のラリー誌

日付が一日ズレていますが…まぁいいや。(^^)
これまたWRCの初優勝となった1991年のアイボリーコーストラリーの雑誌広告
ミニカーでは、1993年のパリダカ用三菱パジェロ

どうやら、篠塚さんのサインは漢字とアルファベッドの2種類があるようです。
そして、究極は1988年のパリダカ用三菱パジェロが描かれたパンフレット

ははは…よくもまぁこんな古い物を保管していたものです。
もはや自分自身に呆れまくりデス。
今でこそWRCやらインプレッサやらに入り浸りですが、小生のラリーファン歴を遡ると、ルーツはココなんです。
今の愛車@GC8に出会っていなければ、愛車はきっと初代パジェロかE38A型のギャランVR-4を探していたことでしょう。
(尤も、成人した頃はどちらも市場台数が激減していて入手困難でしたけどね。)
その時の様子を書き下ろした本にも。

…すいません、もうこれで止めておきます。(汗)
サインを頂いた際は、篠塚さんと当時の出来事を回想しながら会話させて頂きました。
…あまりに内容が濃すぎて、周囲の皆さんを唖然とさせてしまったかな。m(_ _)m
ともあれ、快くサインに応じて下さった篠塚さんにはホントに感謝です!
ありがとうございます。一生の宝物がまた増えました。( ´∀`)
ついでに、参加記念に頂いた景品をパチリ↓

これで参加費が無料(食費や現地までの交通費は自己負担ですが)ですから、なまら嬉しいじゃありませんか♪
また機会があれば参加したいですが、その際は参加者全員がデモラン同乗出来るシステムになって欲しいものですね~。
(参加者全員にアンケート用紙が配布されたので、↑のリクエストはしっかり書いておきました…笑)