以前から予告っぽいツイートはしていましたが、11月29日(日)はJMRC北海道ラリー部会さん主催の講習会「
ラリーのいろは2015」に参加してきました。
この講習会はラリー観戦はもとより、将来選手やオフィシャル活動を目指す人へ基礎知識を伝授し、ラリー人口の増加や競技の振興に資することを目的としているようです。
加えて、セミナーを受講すればJAFモータースポーツの参戦に必要な国内B級ライセンスをはじめ、審判員ライセンスの取得や更新が通常よりも安価で出来るメリットもあるようです。
とりわけ今シーズンはオフィシャル補助を少しだけ手伝わせて頂きましたが、まだまだ未知の内容も数多くあるしライセンスの有効期限も年末で切れるので、
ライセンス更新&申請費をケチるため改めてルールを基礎から学ぶため、参加する事と相成りました(苦笑)。
今回の会場は新千歳モーターランドのジムカーナ場。
ダートトライアル場は今まで何度か足を運んだ事があるのですが、ジムカーナ場を訪れるのは、実は今回が初めてだったりします。
同じ新千歳モーターランドでも、空港を挟んだ反対側とかなり離れているしね。
で、当日。
コースには数日前に降った季節外れのドカ雪がまだ積もっていました…。

どうやら今回は屋外での実技演習もあるようですが…あはは、いきなりスノーラリーになりそうデス。(^^;
外は積雪と寒さで冷え切っていますが、室内は熱意満々の受講生さん達で早くも賑わっていますねぇ♪

座学会場はジムカーナのコントロールタワー1Fのようでして、定員30名+講師の方々で満杯でしたが、その分距離感が近いため、講習内容も濃くなりそうです(笑)。
駐車場を見ても、何やら見覚えのあるマシンがチラホラと…(笑)。
午前中はテキストとスライドを利用しての座学講習、午後は実際にコースへ出ての実技演習といった構成でした。
まずは座学講習。
セミナー名に”いろは”と付くぐらいですので、そもそもラリーとは何か、またどんな特徴のある競技でどんなクルマが参戦出来るのかといった内容を分かりやすく解説して頂きました。
次に、選手やオフィシャル目線で見たラリーの成り行きや留意点を、あらかじめ持参したテキストを基に解説して頂きます。

全体的には理解しているつもりでも、詳細を聞くと初めて知った内容も多くありましたね。
…えぇ、観戦ブログやオフィシャル体験記ではよく偉そうな事を書いていますが、蓋を開けると全くの”初心者”デス。(^^ゞ
特に今回のテキストでは、時々サービスパークに設けられている「フレキシ・サービス」に関する解説が補足されていました。
これは数少ないサービスメカニックが複数の競技車をメンテナンスするイベントに設けられる場合が多いようです。
ラリーは時間管理を徹底して行う競技のため、サービスでマシンに手を加えられる時間も限定されます。(通常は20分ぐらいですかね?)
そのため、少人数のメカニックが立て続けにサービスへ入って来る2台以上の競技車を時間内に修理するなんて到底出来ませんので、その時間調整を行うシステムのようです。
ちなみにどこで早合点したのか、小生が持参したテキストは上述のフレキシ・サービスに関する記載が無い古いバージョンだったという大失態。orz
…ははは、早くも講習会時点で落第生のようデス。(苦笑)
お昼には弁当も支給して頂きました♪
いやぁ~至福のひと時です。( ´∀`)=3
昼休み後はいよいよ実技演習へ。
まずは座学で教わったラリーの流れのうち、スタート時のTC(タイムコントロール)→SS(スペシャルステージ)→ゴール後のTCの模擬コースを歩きながら解説して頂きました。
アイテナリーも今回の講習用に作成して頂きました。
ありがとうございます。(^^)
ちなみに、所々に設置されている看板やシグナル・公式時計類は、実際の競技で使用している”本物”だったりします♪
さらには、0カー(競技前にコース上の安全確認を行うオフィシャルカー)までサイレンを鳴らしながら登場!
いやぁ~なかなかリアルですねぇ。( °∀°)
今度は受講生を選手班(今回はコ・ドライバー)・オフィシャル班・見学班の3グループに分け、それぞれの流れを交代で模擬演習しました。
最初は選手班。
スタッフさんの車に同乗させて頂き、あらかじめ配布されたタイムカードをオフィシャルさんとやりとりしながら進んでいきます。

パッと見は何だか複雑な様式ですが、実際に選手が記入するのは灰色の網掛け部のみ。
あとは全てオフィシャルさんが記入してくれますので、流れを体で覚えれば”案ずるより産むが易し”でしたね♪
とはいえ、オフィシャルさんも人間ですから時々誤記してしまう場合があるようですので、実際の競技でそのような場面に遭遇した場合は、選手が自らその場でオフィシャルに指摘しなければならないようです。
(つまり、たとえオフィシャルがミスしても選手がその場で言わなければ、後で何かあっても全て選手側の責任になってしまう、という事です。)
実際に参戦した場合、これは要注意ですね…。
今度はオフィシャル班へ移行。

大きくはTC→SSスタート→FF(フライングフィニッシュ)→STOPポイント(ゴール後のTC)の4段階で構成されていまして、各場所に配置されていたスタッフさんから作業要領やコツなどを教わりました。
今シーズンはTCとSSスタートで補助作業を担当させて頂いたので要領は知っていましたが、FFとSTOPポイントは初めてだったのでなかなか勉強になりました。
FFはコース中で唯一マシンが全開走行で通過する場所なので見ごたえはありそうですが、走行タイムを計測する重要な場所で選手とのやりとりも無いため、実際はかなり大変なようです。
計測地点に水溜りでもあれば、水や泥をまともに浴びるかもしれないしね。
STOPポイントはFFで計測されたタイムを無線で連絡を受け、選手から受け取ったタイムカードに記入するのが主な役割なんだそうです。
見学班に回っても良かったのですが、折角の機会なのでオフィシャル班の空いていそうなポジションに留まり、引き続き教わるのでありました。
写真はありませんが、中には現役バリバリの選手ながら助手席に同乗して満喫(?)している方もチラホラと…。(^ー^)
こうしてセミナーも無事終了。

いやぁ~
昨年も参加したとはいえ、今まで全く知らなかった事や新たに勉強になった事も数多くありましたわ。
特に、今回は実技演習を実際に屋外へ出て行ったので、体得出来る要素が多かったのがなまら有意義でしたね。
セミナー終了後はもう一つのお目当て(?)でもあるライセンス更新手続きをして会場を後にしましたが、さすがに屋外演習で体が冷え切ったので、帰りは温泉銭湯なんぞへチョット寄り道♪

いやぁ~寒い日にザブンと湯に浸かるあの瞬間は気持ち良いモンですねぇ~。( ´∀`)=3
最後は、毎度の事ながら”家に帰るまでがラリー”をモットーに帰宅の途につきましたとさ。