レースレポートは、ノッてるうちに書かないとダメなんですよね(^^;;
ですから、今日は二日目のお話…
もう、昨日のコメント欄で、内部事情に詳しい方(?)からネタバレしていますが、今回のレースはメカニックとしてではなく、ドライバーとしての参戦です。
いろいろ事情があって、助っ人ドライバーとして渡航するので、事前の準備はいろいろ大変でした。
まずは、海外レースなので、ライセンスは今まで使用してきた「国内A級」では走ることができません。
しかるべき手続きののち「国際C級」に昇格いたしました。
余談ですけどね、サラリーマン時代のお酒の席なんかで、先輩に「こいつ、A級ライセンス持ってるんだぜ~」なんて、からかわれたりしましたが、一般社会的?飲み屋のおねいさん的には、A級=国際A級的な印象を持つわけですよ。
講習受ければもらえるという感覚ではない(^^;;
それがどうでしょ…
昇格したら、「C級」ですよ。
国内レースの参加実績だけでなく、完走という形の戦績も問われるのに、もはや、飲み屋では格下げです。(爆)
まじめな話に戻りましょう。
国際C以外にも 、海外のレースに出るにはいくつかの申請が必要です。
海外競技会出場証明、サーティフィケイト(Certificate)と呼ばれるもので、「こいつは一応レースの知識があるから、この日のイベントに出る許可を出したぜ」とJAFが発行してくれる紹介状みたいなA4の紙です。
ちょうど今月のJAFスポーツに、僕らの申請実績が記載されていました。
もう一つJAFが発行してくれるのが、健康管理カード。
こちらは現物のカードを検診したお医者さんに記入してもらって、JAFにハンコついてもらう形です。
あとは、当たり前ですが、国際運転免許証ですが、申請書には「国外運転免許」と書いてあったのに、発行された免許証には「国際運転免許」と記してあります。へんなの(^^;;
それから、パスポートが無いと、飛行機に乗ることもできません。期限切れなので、新たに申請しました。(^^)
渡航前にバタバタとこういった申請を済ませてるなか、予防接種にも行かされました。
なんとか熱の流行っている地域ではないので、そういった心配はないのですが、意外にも破傷風の予防接種は必須です。
子供のころ、混合ワクチンで予防接種を受けているのですが、20歳くらいで期限切れだそうです。
ドライバーにしてもメカニックにしても、レースはある意味危険なスポーツです。
Spaのような森の中にあるサーキットでは、コースアウト→横転→木に激突なんてことも考えられます。
小さな怪我でも、決定的な治療法の無い破傷風に感染するリスクは0ではありません。
これから海外でそういうことに参加される方、忘れちゃいけませんよ。(^^;;
横道に逸れ過ぎましたね…
本題のレースレポートにいきましょう。
「なげーよ」って怒らないでね。作戦です!(^^;;
さて、この日の走行には規制があります。
基本的に翌日からの3Dayレースイベントに出走する車で、騒音は103dB以下とレースカーとしてはちょっと厳しい数値です。
ですから、ミサイルのようなスピードで近づいてくる昨日のF1マシン達は走れません。
そして、朝から晩までいつでも受けられる車検と騒音測定、ドライバーのサインイン(受付)を練習走行の合間に行ないます。
装備品の検査も車検と一緒に行ないますが、かなり厳しくチェックされます。
僕はヘルメットのHANSアンカーの位置ずれを指摘されてしまいました。(^^;;
受付はF1ピットビルディングの一室で行なわれていたのですが、メンテをお願いしたチームの代表についてきてもらうと、イベントの役員を紹介され、とても歓迎していただきました。
東洋人はほとんど見かけませんからね、「遠くからよく来たね!楽しんでいって!」って言ってました。
48号車は前日の走行で、水温が高めだったので、急きょラジエーターを交換して午前中の確認走行はオーナー自ら…
午後の部は僕が担当し、決勝用のタイヤを作ってから、少し練習走行をさせてもらいました。
オーナーは日本でレースが2戦とフリー走行会で何度かドライブしていますが、僕は今年の春、袖ヶ浦で4ラップくらい乗ってみただけでした。
もちろんコース自体も初めてでしたし、とにかくたくさん走って慣れることが重要です。
当初、タイヤはダンロップのCR65…昔で言うところのG5みたいなもんですね(^^)
もっとわからない人が半分くらいかな?(^^;
簡単に言うと、バイアスのラリータイヤだと思ってください。
そう、このCR65の予定だったんですが、ラジアルタイヤも銘柄によってOKとのことで、AVONのレイン用のハードコンパウンドを履くことになりました。
悪くはならないと思いますが、袖ケ浦の時とどう変わっるのか?
昨日の走行は、そんなこともチェックしながら探り探りの走り。
今日は、決勝用のタイヤの皮むきを終えてから、昨日の使い古しに戻してもらい、ちょっとだけ車の動きを確認しながらタイムアタックしてみました。
いやー、難しいですね。
日頃はTSサニーのラジアルスリックに甘えてますから、滑りをコントロールしながら走るのは苦手です。(^^;;
まあ、CR65よりもブレーキが効くし、160Km/hオーバーからのライントレースもできる感じなので、後続に抜かれながら前車を抜く…みたいな難しい状態も、何とか乗り切れそうです。
かの有名な「オールージュ」どうですか?
他人の運転見ても、臨場感ないですよね…
初日はストレートの入り口付近でフロントの荷重が抜けるのが怖くて、歯を食いしばって運転していたので、帰りの車も夕食の時も、ずーっと顎がだるくてまいりました(^^;;
今日は大丈夫。もう慣れました!
というか、危なくないスピードで侵入しないと、ピットロード出口に一直線になってしまうので、考えを改めました。
ちょっとへっぴり腰なドライビングですよね…
さすがにTSの時のように自信もって走るのは難しいです。
明日の予選はどうなることやら(^^;;