
車のボディは水平な梯子状フレームにサスペンションを付けた頑丈な"ラダーフレーム"構造であるが、大量生産される小型乗用車では重くて燃費が悪く空間的に無駄が多いので、第一世界大戦後に捻じれや撓みに強くボデイ全体で衝撃吸収し軽く出来る"モノコックボディ"が採用されている。
車が受ける衝撃はサスペンションが吸収し、吸収出来ない力はボディに入り、ボディが歪み衝撃を分散させる。ボディ補強は【歪を無くしサスペンション等の性能を出切る】事。
◆ボディがしっかりすると乗りやすい車になる
ボディ剛性が高いとボディ変形量が少なくなる。ステアリングを切った時、段差を乗越えた時にもボディがグニャとしにくい。いちいちグニャグニャしていると車が言うことを聞いてくれないと感じる。それが不安感や怖さにつながる。ステアリングを切っても車が真直ぐ進んだら冷や汗案件。ボディが弱いとそういうタイムラグが発生しやすくなる。
メーカーはハンドリング性能を高める為ボディ剛性を高めたいがコストと重量から制限がある。燃費が厳しく販売に影響する昨今、ボディは少しでも軽く又、剛性も高めたい。そこで近年ではより強い鋼の高張力鋼板や超高張力鋼板を、ボディの一部に使って重量増を抑えながらボディ剛性を高めている。
チューニングでもボディ剛性を上げる事が出来、ボディ補強用市販部品が販売されている。又、ボディのスポット溶接増しが効果的。
【タワーバー】【ロアアームバー】【ピラーバー】【ロールバー】等。
剛性アップで幸せに!? ボディ補強の世界
〇自動運転の落し穴!
◆運転支援技術搭載車の事故,テスラ最多
米運輸省道路交通安全局(NHTSA)は15日、先進運転支援システム(ADAS)を搭載した車が関わった衝突事故の報告書を初めて公表した。報告件数は米テスラの車両が273件で最多,ホンダが90件,SUBARUが10件,米フォード・モーターが5件,トヨタが4件など。
報告期間は昨年7月から今年5月半ば迄、件数は計392件。このうち死亡事故は6件だった。
ADASは自動運転技術の中で「レベル2」で、前方車追従支援や車線維持支援等の機能が含まれ、メーカーに事故報告を義務付。
NHTSAは特定の条件下で運転操作を自動化する「レベル3」に当たる車両事故も同時に公表。昨年7月から今年5月迄に計130件の報告があり、米グーグル系自動運転開発企業ウェイモの車両が62件で最多。レベル3の車両は米国では現在、走行試験やライドシェア(相乗り),物品輸送での利用に限られている。
多額の開発投資で"自動運転技術"を短期間の完成で世界覇権を狙うも、バグ事故で多数人命を失っている。プーチンのウクライナ侵攻に酷似。
運転支援技術搭載車の事故、テスラが最多=ホンダが続く
◆自動ブレーキ不良
岡山県総社市で昨年11月4日朝。登園中の女児2人と付き添いのそれぞれの母親が青信号の横断歩道を横断中、車にはねられた。この事故で、
過失運転致傷容疑で現行犯逮捕された無職被告の男(65)(同法違反で起訴)は
「居眠りをしていた」と供述した。今年5月の初公判でも被告は
「ドンという音がして車が止まっていた。自動で止まったのか、自分で止めたかはわからない」と陳述。
自動ブレーキが作動したかどうかは、明らかになっていない。被告の国産車は自動ブレーキシステム「スマートアシスト」が付いていた。
システム開発のダイハツによると、フロントガラス上部の二つのカメラで前方の障害物を検知して作動する。事故当時は50km/h以下(現在は約60km/h以下)なら、前方に人がいると判断すれば機能するが、それ以上の速度では人として検知できないことが多い。被告の車は、制限速度(40km/h)の大幅な超過はなかったとみられる。
しかし、50km/h以下でもハンドルやアクセルの操作状況によっては、運転手が回避行動を取っていると人工知能(AI)が判定し、作動しない場合もあるという。同社の担当者は「居眠りしてアクセルを踏んだままだと、運転手が操作していると判断する可能性がある」とする。
自動ブレーキは「自動運転」の基礎となる技術の一つで、日本自動車工業会によると、国産市販車では2000年代初頭から自動ブレーキの導入が始まった。国は20年1月に発効した国際基準を踏まえ、国内で販売される新車に搭載の義務づけを決定。昨年11月から、国産の新型車でルールの適用がスタートした。
国は自動運転レベルを人が運転する「レバル0」からハンドル操作や速度調整,ブレーキ迄完全に自動で行う「レバル5」迄6段階に分類。
昨年3月にホンダが市販車として世界初となる「レバル3」相当の車の販売を始めた。
捜査関係者らによると、今回の事故車自動ブレーキは「レバル1」に分類され、運転手の操作を基本とし自動ブレーキはその補助との位置づけだった。ダイハツの担当者は「事故を1件でも減らす為に技術開発に取組んでいるが、現段階では自動ブレーキは運転手のサポート役だ」と説明する。
自動車評論家の舘内 端(ただし)さんは「自動ブレーキの普及でかなりの事故が未然に防がれているが、小さな子どもを認識しにくいなど完璧にはほど遠い。技術の過信は非常に危険。運転手の安全への意識が最も重要なのは、従来と何も変わらない」と話している。
●不作動の理由は判断せず…18年同種裁判「有罪」
自動ブレーキ搭載車が起こした事故を巡って、居眠り運転をした運転手に刑事責任があるかどうか争われた裁判がある。
事故は2018年4月、神奈川県内の東名高速道路で、自動ブレーキを含む「レベル2」の自動運転機能を備えた乗用車が、別の事故で停車していたバイク等に衝突し3人が死傷した。運転手は過失運転致死傷容疑で逮捕、起訴された。
事故で自動ブレーキは作動しなかった。公判で検察側は作動しなかったのは「機能の限界」とし、運転手の居眠りが事故原因だったと主張。これに対し弁護側は自動ブレーキが故障しており、居眠りをしていなくても事故は防げなかったとして無罪を求めた。横浜地裁は20年3月の判決で、「レベル2では運転手がいつでも車を制御する用意をしておかなければならない」とした上で、居眠りがなければ衝突を回避できたとして有罪とした。不作動理由については判断しなかった。
自動ブレーキ、「作動しない」「人を検知しない」場合も
◆テスラ車を一瞬で盗む
自動運転機能等を備えたテスラ電気自動車は大きな人気を得、日本にも多数のオーナーがいますが、テスラ車のキーシステムを悪用し「新たなキーを登録して盗む手法」が発見されてしまいました。テスラ車には以下の様な3種類のキーが存在しています。
・登録したスマートフォンを近づけて解錠や始動を行う「電話キー」
・スマートフォンの電池が切れた際などに用いるカード型の「キーカード」
・一般的な自動車と同様の「キーフォブ」
上記のキーのうち、キーカードにはテスラ車の解錠や始動以外に「スマートフォンを登録する際の認証キー」としての役割もあります。
キーカードでの始動には「キーカードのスキャンから2分以内(実際には130秒との事)に始動する必要がある」という時間制限が設けられているのですが、実は始動を受け付ける130秒間にBluetooth通信も許可されており、外部から電話キーの追加登録が可能な事が判明しました。
以下のムービーでは、テスラ車とスマートフォンの通信を模倣するアプリ「TeslaKee」を用いて電話キーの再登録を行い、テスラ車を盗出す様子を確認できます。
テスラ車を一瞬で盗む方法が発見されてしまう