
水素と酸素で発電する「
燃料電池」を搭載しモーターで走るクルマ(FCV)。ガソリンに代わる"
高圧液化水素"を燃料に700km走行し水を排出する
電気自動車。
従って、熱源・動力源の主エンジンからなる
メカニクスの固まり(ワイヤー,ロッド,テコ,バネ,ギヤー,熱,オイル等々)から、電気モーターを核に電子制御主体の
メカトロニクスに大変貌とする。
例えば、ブレーキ類は電動ブレーキ、エンジン駆動のエアコンは電動コンプレッサーによる二酸化炭素エアコン、油圧パワステから電動パワステへと変貌する。(プリウスで学習中)
メンテナンスも足回りは残るが、ベルト・オイル類交換不要、耐用年数毎のパーツ・ユニット交換へ、又、車検内容も相当変わるのでは?
最も気になるのが
水素漏れや漏電、そして、車両事故時の
燃料爆発、電池内液飛散発火、漏電等の二次災害。
今年度内に燃料電池車を売るトヨタの勝算 FCV(燃料電池自動車)トヨタ
二酸化炭素エアコン 世界初採用のフル電動ブレーキ
○FCVのインフラ
・普及促進: トヨタFCV売価700万円と高価。今年度も次世代自動車向け補助金300億円の予算があり、支給対象に燃料電池車を追加し、
1台200万~300万円の補助金を支給する方針。
実売価400~500万円の模様。
燃料電池車購入に300万円補助
・水素ステーション: 現在全国で12カ所。政府は2015年度内に100カ所程度に増やす目標を掲げ、補助金や規制緩和を進めている。それでもガソリンスタンド3万7000に比べ無いに等しい。
政府はFCV時代を先読みし、平成14~22年度迄、燃料電池自動車の本格的量産と普及の道筋を整える為、"
JHFCプロジェクト"を立上、各種原料からの水素製造方法、現実の使用条件下でのFCV性能、環境特性、エネルギー総合効率や安全性等に関する基礎データを収集し、そのデータの共有化を進めるための研究・活動を行った。
「水素・燃料電池実証プロジェクト(Japan Hydrogen & Fuel Cell Demonstration Project)」とは、経済産業省の燃料電池システム等実証試験研究補助事業の「燃料電池自動車等実証研究」と「水素インフラ等実証研究」プロジェクト。
JHFC水素ステーションの建設・運用状況
・ギ酸: クリーンなエネルギー源の水素は爆発性等で扱いにくい。日米の共同研究チームがイリジウムを含む触媒を開発し、水素と二酸化炭素から「ギ酸」と呼ばれる物質を常温に近い条件で比較的簡単に作れることを確かめた。
ギ酸は蟻や蜂等に含まれる液体で爆発性が無い。タンク貯蔵や、タンクローリーやパイプライン等既存のインフラで運搬出来る。目的地迄運び、同じ触媒を条件を変えて使うと水素を取出せる。
水素燃料、より安全に日米チームが新技術
・400℃以下で水を分解し水素を作り出すことに成功: 本来“水分解による水素生成”は4,000℃の高温が必要であるが、広島大学では、比較的低温で融解し液体状態になる「アルカリ金属」の特性を利用し、ナトリウム媒介の熱化学反応で、低温水分解を実現した。
この技術が実用化すれば、太陽熱をより有効に活用でき、工場廃熱などの未利用熱等、再生可能エネルギーの利用拡大につながり、地方のスタンドでも製造可能では?
「低温」で水から水素