車で低消費電力のLEDヘッドライトやLEDフォグランプは、ハロゲンランプと違い発熱量が無く付着した雪が解け無い。ヘッドライトが雪で遮られると、夜間の視界が確保できず、周囲のドライバーが自車を認識する被視認性も低下し非常に危険だ。吹雪時は最後の要であるフォグランプ迄凍付き役立に立たない。
車の電動化は急速に進み、電子部品の高性能化,高効率化,小型軽量化,多機能化はそれ以前から相当なスピードで進化している。
光源もハロゲンバルブからHID、そして現在LEDが主流。LEDは通電で発光する素子、ハロゲンバルブは電気抵抗による過熱で光る、HIDは放電火花で光る。光量自体はHIDの方が上だがLEDは圧倒的に効率がいい。
着雪対策として、
・バンパー内蔵ヘッドライトウォッシャーは雪を溶かすほどの能力はない。
・乗込む際に、灯火類の除雪や解氷スプレーを塗布や、撥水コーティングするなど。
・ヘッドライトやテールランプに貼付けるヒーターが登場している。しかし汎用(デンソー製は車種に限定)な為、効果は車種に差がある。それでもヒーターなしよりは確実に効果はあるハズ。又、ヒーター部分はそれほど耐久性はない
気候変動で暖冬になりつつあるが、日本海側は大雪になりやすいので灯火類の雪対策は自動車メーカーに急務としてほしい。
LEDは雪に弱い!!? SUVでも採用率激減……
デンソー、後付け「ヘッドランプヒーター」を開発
〇大型車「左後輪」のタイヤ脱落
大型車のタイヤは重さ100kg,直径1mもあり歩行者等にぶつかれば命に関わる。02年横浜市で部品欠陥でトレーラータイヤが外れ、母子3人が死傷する事故が起きている。
大型車のタイヤ脱落件数は2011年度11件を底に増加に転じ、20年度に131件と過去最多を更新。直近4年間で約2倍に急増。この内、冬場(11月から2月)の発生が87件で全体の65%。履替え作業から1カ月以内に発生したものが76件に上り、「不適切な作業や、作業後の保守管理の不備」が主な要因。又、
外れたタイヤは「左後輪」が最も多く125件。
国交省では、タイヤは、ボルトとワッシャー付きナットでホイールを挟込んで車体に固定する。ナットを回して締付ける際、ワッシャーとの間が滑らかならナットだけが回って奥まで締まる。だが、さびなどで摩擦が生じるとワッシャーも一緒に回転してナットが締まり切らず、緩みの原因になる。ボルトとナットを清掃し、潤滑油を塗る必要があるという。
このワッシャー付きナットは、10年以降にホイールの取付け方式が国内規格から国際規格に変わってから導入された。以前の国内規格ではワッシャーはなかった。脱落事故の増加が始まった時期とも重なる上、調査では古い車で脱落が起きるケースが多い傾向も確認されたという。
整備関係者の間では、ワッシャーとナットの間に潤滑油をさす必要があることは知られているが、国交省は個人や運送業者、タイヤ販売店では十分認識されていないおそれがあるとみており、業界やドライバーらに注意を呼びかけている。
又、国交省では「左後輪」事故は「右折は左折よりもスピードが出やすく、遠心力で積み荷の重さがかかりやすい」等が原因らしい。
一方、タイヤの取付け方式が変わった影響も。2010年に国内独自のJIS方式からより作業が単純で点検や整備が容易な国際基準のISO方式に変った。タイヤが2本ある場合、JIS方式は2本を1本ずつボルトとナットで締めるが、ISO方式は2本まとめて固定。又、JIS方式は左右で異なる向きのねじを使いタイヤの回転で緩みにくいが、ISO方式は左右で同じ向き。
国交省は、事故多発の要因となった可能性があるとみて、近く専門家の検討会を立ち上げる方針。
大型車のタイヤ脱落急増、原因は「さび」の可能性 国交省が調査
大型車のタイヤ脱落事故 全国で相次ぐ… 多いのは「左後輪」 取り付け方式変更が影響との指摘も