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前回からの続きにゃ

今から丁度30年前

入社から4年経って、中堅サービスマンとして忙しい毎日を送っていたオイラに転機が来たにゃ。

人事異動で新しく来た工場長と反りが合わず、それまで重整備担当としてやって来たオイラに嫌がらせとも採れるサービス営業としての外勤を命じて来たにゃ。

外勤に変わってから最初にやらされたのが苦情処理。

まあ、工場に籠ってオイルまみれで仕事するのが性に合ってたオイラだから、本来の苦情の処理方法なんて知ってる訳も無いのに、そう言ったものに関するレクチャーも何も無しに・・・
そうか・・・・そう言う事ならオイラの好きな様に処理させてもらうにゃ！（＾＾）ｖ

まずはお客様の所へ出向いたにゃ。

相手は新車購入から７年のＡさん。
今までの入庫歴は６回。
新車点検２回と事故修理１回車検３回

苦情の内容は・・・

事故修理後調子が悪くなったと訴えても、車検時にさえ見てくれてない。お前の所は売りっ放しの修理しっ放しか？Ｔ社のディーラーならこんな事もあんな事もしてくれる。どうなっているのか説明しろ！

やれやれ・・・言いたい放題だな・・・（＾＾；）

一頻りお客様の話しが終わった所でオイラは切り出したにゃ。
「言いたい事はそれだけですか？」

えっ？という顔をするお客様。

「新車点検後、車検以外の整備は前回の車検前の事故修理だけですよね？
その前の車検の納車時に私がお願いした事を覚えてますか？
『乗りっ放しにせず、ちゃんとオイル交換して下さい。日常の始業点検も車の性能維持には不可欠です』と念を押して説明したはずですが？まさかお忘れになったとは言いませんよね？事故後の車検時にはちゃんとオイル交換させてもらってます。その後、どこかでオイル交換されましたか？人の言う事を聞きもせずに放置して車を壊したのは誰ですか？少なくとも我々ではありませんよ。あなた自身です。Ｔ社がお好きならそちらで診てもらうのも、代替えするのも結構でしょう。でも一つだけ言わせて下さい。あなたの様な乗り方をされる方は何処の車に乗ろうと壊れます。まあ、お好きにどうぞ。」

車を見る必要もないと判断してそのまま帰社。

そこには仁王立ちの店長が待っていたにゃ（＾＾；）


その4に続く・・・

前回の続きにゃ

昭和58年（1983年）オイラはディーラー整備士として社会人の第一歩を歩み始めたにゃ。

そこでオイラは「不条理な現実と向き合わなければならない」という試練に遭うにゃ。

配属された自宅近くの営業所は工場長を筆頭に高卒組の3級整備士。
2級を持っているのは検査員資格を持った主任と新人のオイラだけ・・・

故障診断手順は皆無！異音や振動にはＣＲＣとテーピング、エンジンやブレーキの不調にはハンマー・・・・後は気分でプラグかな？ポイントかな？・・・・それで委員会！！（－－；）

電子制御車用の診断機も本体は有るけど、接続ハーネスは壊れて使えない！

入社と同時に中古で買った車も電子制御系が悪く絶不調！（それで診断機が使えない事を知った）
主任や工場長は雰囲気で「水温センサーだろ？」「吸気温センサーだな？」・・・（－－；）

当てずっぽうの雰囲気でものを言われて何万円も部品代出せるか？？コイツらバカ？？？



入庫して来る故障車は乗りっ放しが原因の車が殆ど！
学校では正常に機能しているものとして習ったキャブ車の排ガス規制装置はまともに作動してないのは言うに及ばず、新車の電子制御装置ですら完全な正常作動している車なんてほんの一握り！！










頼りになるはずの自分の知識はことごとく壊滅という状況に困り果てて店長に相談したら
「うん、うん・・・解かった。　お前な、今日帰ったら酒飲んで寝ろ♪」

・・・・は？（＾＾；）












学校で習うのは理想論、現実は厳しく不条理な物・・・基本なんてクソくらえ！！

いつの間にか、気付く間もなく、あっという間に俗世の荒波に呑まれて行く自分がそこに居たにゃorz


その３に続く・・・

皆さんこんにゃんば（＾＾）

アーケロンの渡し守、カロンにゃ

オイラが自動車業界に足を踏み入れて34年。
普通なら、もっと早くに気付くような事を今頃になって思い至るという・・・にゃんともお恥ずかしい話しを今回から数回に分けてしてみようと思うにゃ（＾＾；）

オイラがこの世界に入った当時、時代はまさに業界にとっての変革期だったにゃ。

「機械仕掛けのおもちゃ箱」と評されていた「自動車」と言う道具は技術革新と環境問題に対応する為に「コンピューター制御」と言うシステムを手に入れる事により、新たな局面を迎えていたにゃ。

メーカー系の自動車整備専門学校生だったオイラは先生からこんな事を言われたにゃ。

「電子制御化が進むこれからの整備士は機械の分解修理よりも電制部分の診断と悪くなった部品の交換がメインの仕事になる。
基本を押さえる事が出来ていれば難しいものではないが、日々の作業の中でいつの間にかその基本となる論理部分が抜け落ちてしまう事がある。
その時原点に立ち返ることが出来るかどうかで整備士としての資質が問われるだろう。」



当時は何のことだか？って思っていたにゃ。

え？当然のことが解らなかったのか？って？？

そうじゃないにゃ。

1万とも2万とも言われる部品点数で構成される車はネジ1本でさえそこに存在するための論理的意味を持っているものにゃ。



だからオイラは
「論理を無視して作業が出来るわけがない。」と思っていたのにゃ。



実際、今の時代に至るまで生き残ったこんな車たちが、当時はまだ「掃いて捨てるほど」そこら中に溢れていた訳で、そんな中で



こんな車や



こんな車、ましてや



こんな車が現れるにゃんて想像もしてなかったのにゃ・・・（＾＾；）

２につづく・・・

部品の製廃によって通常ルートでのＯ2センサー入手が不可能となってしまったオチビ・・・（－－；）

連続３０ｋｍ以上の長距離走行時にＯ2センサーの警告ランプが点灯してしまう以外は絶好調！
このまま朽ち果てさせるにはあまりにも「もったいない」のにゃ！！

何とかして他車種からの流用が出来ないものかと画策したけど、どうにも適合しそうなブツが見つからないにゃ・・・

頭を悩ます問題は当時物のパーツリストを見る事で更に混迷を深めたにゃ（－－；）

そこに掲載されているＯ2センサーは2種類。
１つはＲｉ－Ｚ及びＲｉ－Ｚｓ用
もう1つは「それ以外」用・・・orz!!!

パーツリストのイラストで見る限り、形状も違い、いかにも互換性はなさそう・・・（Ｔ－Ｔ）


途方に暮れて居た時、たまたまＯ2センサーの特性についての記載が有った某サイトで有望とみられる記事を見つけたにゃ。

以下概要

国産のＯ2センサーのメーカーはＮＧＫの子会社のＮＴＫとデンソーの２社のみ。
生産ラインでの効率化を図る為にその殆どが概ね似たような特性の物が作られている。
特性の違う物の混入を防ぐ為、本体形状が同一のセンサーは同じ特性の物が多い。


特殊な物以外は流用出来そうにゃ
思い込みでも都市伝説でもこれに縋ってみるしか無いにゃ（＾＾；）

そこでヤ〇オクで同じ形状（配線数も同じ）センサーを探したにゃ・・・

見つけたのはカエル目トゥデイＪＡ４
ソケット形状が違うだけの様に見えるにゃ・・・

！！（＾＾）・・・これは！・・・使えるかもしれない！！♪

無駄になってもやってみる価値はあるか・・・
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昨日夕方、ブツが届いたにゃ（＾＾）

逸る気持ちを抑えて今日の昼休みに交換してみたにゃ

センサー脱着用工具でセンサーを外す




外したセンサー（右）とオクで仕入れたセンサー（左）
全くの同一品にしか見えないにゃ・・・期待は一気に膨らむ（＾＾）♪



不要なソケットは切り飛ばし、元の配線と繋ぎ替えてハンダ付け＆絶縁チューブで被覆。



センサーを組み付けしっかり締めるにゃ。



エンジンをしっかり暖機。

今のところは警告灯も点かないにゃ。
エンジンの掛りも良かったし、これは期待して大丈夫かにゃ・・・・？



排ガスの状態も基準値　ＣＯ　１．５％　ＨＣ　５００ｐｐｍ以下に収まってるにゃ！♪



帰り道、会社から約５ｋｍ地点でまさかの警告灯点灯！！！（＠＠；）
・・・だ・・・・ダメじゃん！！

中古センサーがダメだったのか？それともやっぱり特性が合わなかったのか・・・・（－－；）
よりにもよって「特殊な場合」の部品だったという事なのか・・・？
まあ、パーツリスト見れば１グレード専用のセンサーだから流用は難しいとは思っていたけど・・・

明日、元のセンサーに戻してみるにゃ・・・・orz