シリコングリスを塗ります

三端子レギュレーターには多くの場合シリコングリスが必要だ。５０年以上も前に発明されたこのＩＣは、三本足。　5㎜×1ｃｍ×2㎜　なんと市販品で5Ａ、注文すれば7Ａ流せる。　

左からその三本に順にＡ、Ｂ，Ｃとおくと、ＡＢ間にいい加減な電圧をかけてもＢＣ間には例えば１２ｖがでるという優れものだ。平滑回路は必要ない。（発振防止はいる）

値段も１００円以下で、いろんな補償回路も内蔵されている。ノーベル賞ものだとは、僕しか言わないか。

ただ切り取られて捨てる電圧は熱となるのでかなりのヒートシンク（放熱器）やＦａｎがいる。このときいい加減にヒートシンクにこの三端子を締め付けてできあがりとおもっていると、Ｓｗｉｃｈ　ｏｎであっという間に三端子はあの世に行く。

ちゃんとシリコングリスを塗り密着性を高めていなければならない。金属同士をビスで締めたぐらいでは接している部分はわずかなのだ。

いずれにしろわずかな部品で確実に安全に末永く好きな電圧が取り出せる。こんな素敵なことはない。

僕は、クルマはノーマル主義なので改造には興味ないが、三端子の出番は無限にある。賢い人間は考えてカネを節約する。バカは口をあけて鼻をたらしビラをまくように金を捨てる。だからかならずバカは貧乏だ。

ま、とにかくシリコンの密着性、耐熱性はすごい。



写真の上が車の前、右に右タイヤがあり左中央から右上に走る鉄の棒がスタビライザーだ。ここがキイキイいっていた。日産が非常識にきつく閉めていたので苦労した。（１９のボルト）　

ばらしてシリコングリスを塗り音は消えた。シリコンはゴムへの攻撃性が低い。少しはみ出たシリコンが見えると思う。（白）

作業というのは原因を見つけるのに９割以上の時間をとる。音が消えてぬるっと走る愛車が復活し、車庫に戻ると車の横でコーヒーを飲み至福のときを迎える。

このごろは燃費の悪いクルマは肩身が狭い。いけない風潮だ。そんなに電気がいいならに西鉄電車に乗れ。そんなに維持費が気になるなら持つな。持たずに西鉄バスに乗れ。

時代に逆行しているぐらいわかっている。狂った時代には全力で逆行するのだ。


おまけ。ホント、シリコンは泥のくせにＩＣになったり、潤滑をしたり、熱を伝える。さらにゴム状にするとやさしく僕のボクを包んでくれるものになる。いろいろ研究する人がいて人生の楽しみが増える。とりわけシリコンゴムありがとう。僕のダイオウイカも喜んでいます。