からけんのブログ一覧

男らしいマシンだ。三井では鉱山用の電動型の掘削機を、さらには三菱の設計で同様の発動機型の掘削マシンを作っていた。

両者一長一短で、電動は長い電源コードが必要だしエンジン駆動は燃料が必要になり構造もやや複雑になり排気も出る。3階建てのマンションぐらい、あるいはしゃがんだキングギドラの大きさだ。

僕は韓国のスパイなので三井には、入れないそうだ。出来れば北朝鮮のスパイのほうが良かった。失敗したら銃殺という世界はプロとして面白い。

とにかくそんなことで、この情報は2年前のものだから、今は変わっているかもしれない。たぶん同じだ。カネをかけた機械はとことん使う。30年は変わらない。同じマシンを作る。

あるとき自由断面掘削機（下画像、製造会社は異なる）を中国が注文した。カヤバの独壇場だ。カヤバなんて物干しみたいな細いショックを作っていると思ったら大間違いだ。



ただ、その中国が1台だけほしいといった。中国はその一台をばらして同じものを複製しようという魂胆だ。

そうすれば安上がりだ。ただ、中華マシンでは考えていないのが防爆だ。中国としては、日本は儲けようとして2台買えと言っていると主張してゆずらない。

三井の技術者は「防爆」という考え方を説いた。ところが中国は、爆発してももう一台作ればいい、命は中国ではただに等しいといって、日本の技術者の言うことを聞かない。

発動機だろうと電動だろうとマシンは各所で火花が飛ぶ。これを極めて厳重に炭塵と遮断しなければ絵にかいたような炭塵爆発が起こる。マシンは防爆に精力を注いで作られる。

たとえばレシプロエンジン。これも一種の防爆だ。ピストンの中では1秒に100回以上爆発が起こっているが、このごろはあまり爆発がもれたりしない。つまり防爆。

毎朝、エンジンをかけるとき爆発の可能性を心配したりしない。


鉱山ではなくとも、トンネルも同様だ。人の命が安い国は何でも出来るな。人事（ひとごと）ではないと思うけど。下はトンネル掘削マシン（ＫＡＷＡＳＡＫＩ）