からけんのブログ一覧

チュソク【秋夕】

韓国で行われる、1年の豊作を祈り、先祖に感謝する行事。地方から都会に働きに出ている人は、土産を持って帰省し、家族とともに先祖の墓参りをする。米粉を使った菓子「ソンピョン（松餅）」を墓前に供え、自分たちも食べる。旧正月と並ぶ大きな祭事で、前後の日と合わせて3日間が祝日となる。土日とつながって大型連休になることもある。旧暦の8月15日に行われる行事で、日本のお盆に相当する。 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　by　コトバンク

今年は9月15日（14～18日が休み）


いろいろ韓国の歴史をかじって頭の中にイメージが出来るようになると、小さな違いに自説を曲げたくないばかり、いろいろうるさくいう人がいる。

言葉に関しても、文化風習に関しても。だが大きく解釈が異なっていたり、正しい視点が欠落していない限り、僕は大体でいいかと思う。

チュソクには、皆こぞって故郷へ帰る。ソウルの人口は1200万だから数十万だった戦前と比べ、自然増とは考えられえない。流入したのである。これが一度に帰るというのは、一度にしか休みを取れないからである。短いから。

韓国は日本と較べ圧倒的に労働時間が長く休日が少ない。しばしの解放を求め田舎を目指す、か。

往復の渋滞の苦行で疲労困憊し、あの絶望職場が懐かしくなる。女は地獄の家事手伝いが待っている。もはやチュソクと正月にしか帰省しない主婦に伝統料理を作るのは無理だ。

親戚一同よってたかって覚えたくも無いものを犬に芸を仕込む様に料理を強制する。なじる。死ぬ人もいる。

男は退屈する。故郷の知人とは話題が違う。婿養子の場合は特に悲劇だ。親でもないのに「お父さん」と呼ばせ満足する教養の無い義父。

稲刈りが近まりうなだれた稲穂のように、じっと時の過ぎるのを待ち、帰りの苦行運転を思い絶望する。

土饅頭の前でお供え物をして、泣きまねをして故人を偲ぶ。それは日本人が外人の前に出るときだけ着物を着るようなものだ。つまり例外。

算数をしろ。1人/3平方メートルの土葬の墓地がいる。近世以来、今まで2億人は死んでいる。つまり6億平方メートルの土地。＝60000ｈａ。僕は相当田舎にいったけどこんなお墓集団は見たことが無い。

火葬だ。あるいは風葬水葬。あるいは引き取らない死体。


結論

墓も無いのに祖先を供養するためだと言いはりふるさとに帰るか。酒飲み、顔合わせ、遊び、飽食のためだ。そのうち、親は死にふるさとは消滅する。みわたすと廃村だらけだ。韓国は、日本の20年先をいく。

すでに、1200万ソウル市民のうち、ふるさとのある人はわずかだ。親や祖父のいる田舎で酒を飲むために帰る。

韓国人は死に絶えた民俗行事より実利を取る。日本の着物の様に外人に見せるだけのまやかしの行事はいやだ。

あってほしいものと、あるものを一体化してしまう驚愕の民族の陋習に、感動する日本人がいることが腹立たしい。





という私は、チュソクに墓参りをする。大きな短冊が残っていた。日本の盆は帰省する人で道路が混む。盆は日本が韓国になる。藤棚で有名なこのお寺は清貧を絵にかいたようで、誰もいないのが特に良い。



日本と韓国。右手で飯を食おうが左で食おうがたいした違いは無い。

チュソクに苦しむ韓国人の悲哀は、理解できないはず無い。