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2011年12月04日 イイね!

どこかと似ているパンとサーカス

どこかと似ているパンとサーカスPax Romana (ローマの平和)として、ローマが空前の安定と平和と支配力を備えるに至るまでには、共和政ローマの崩壊した後、一世紀にわたる内乱の時期を経なければならなかった。(内乱の一世紀)

キリストも生まれていない時期のことである。日本では吉野ヶ里で弥生人が稲作を始めるその数百年前だ。

今回はPax Romana の成立以前のローマ社会について述べる。紀元前のローマは共和制である。(共和制=王の不在)そこでの最高意思決定機関は元老院である。彼らは政治とともに軍事に深くかかわり、戦争による略奪によってとてつもない富を築いていた。

さらにはその富にものを言わせて没落した農民から土地を収奪した。その土地での労働は戦争捕虜たちに奴隷労働をさせた。というのは奴隷はそのままでは増えないため、奴隷の獲得が常に必要となり慢性的に奴隷不足を招いた。(latifundia)

土地をなくした農民はローマに流れ込んだ。この中でも比較的裕福なものは騎士(equites)の身分が与えられ上層市民となった。彼らは自由に地中海貿易に乗り出すこともでき属州(占領地)の徴税、公共事業の監督などをしてイタリアに大所領を所有した。

一方、中小土地所有農民は没落した。彼らは兵士でもあったが武装が自前であったことや戦死、長い時期従軍することで家を開けることなどにより没落し無産市民になった。

格差社会の成立だ。

いくら無産市民とはいえ民会(このころは政治の実権は民会に移っていた)の投票権は持っていたから政治家たちは彼らに金品を与えたり競技、ショーを催して自分の支持者に取り込もうとした。

コロッセウムに入るとひとの胴体ほどもあるパンが観客席に投げ込まれた。下では剣闘士がライオンと戦っていた。図書館、風呂ほとんどの施設が無料化され政治家は票欲しさに財政を無視した。(パンとサーカス)

無産市民はこのことに味をしめ、投票権を盾に過大な要求をするものがあらわれた。

当然に政治は派閥対立を招き、閥族派(optimates)と平民派(populares)に分かれて対立した。閥族派は元老院を中心に伝統的権威を重んじ、平民派は平民の権利の拡大をめざそうとした。

今の政治とどこが違うか。できもしないことを、票を獲得するためにカラ約束する平民派。パンとサーカスではいずれ財政赤字に陥る。閥族派も大きなこと言っちゃあだめでしょ。貧乏人の弱みをよく知って、彼らのコンプレックスを利用し票をまきあげるのがお上手なこと。

ローマはこの時期1世紀ほど混乱したあと三頭政治を迎えます。共和制ローマは終わった。三頭の中からまず抜け出したのはユリウス=カエサル(Julius Caesar)でした。シーザーその人です。帝政ローマの時代が続きます。民衆は熱狂したが、何が残ったか。





Posted at 2011/12/04 10:16:26 | 日記
2011年12月02日 イイね!

Acquedotti di Roma

Acquedotti di Romaローマの水道橋だ。ギリシャと違い愚にもつかぬものを大理石から掘り出して喜んでいた時代とはことなる。実用的だという言葉で片付けるにはあまりにもそう大過ぎた。

アウグストゥスの時代になると、大規模なものがつくられ現在にも残っている。その精密さを想像できますか。イタリア人気質を漫然と見て歌ばかり歌うスケベの集団という印象が定着しているが、じゃあデトマソをみろ、ランボルギーニを見ろ。フェラーリしかり。トリノ、ミラノの工房をのぞいて職人気質と実力の高さに学べ。

とくに水道橋が作られたのは五賢帝の時代だ。五賢帝の一人ネルバは後継者問題に悩みつつも土木工事には精力的に取り組んだ。トラヤヌスはローマ帝国の版図を最大に広げ、周辺属国どもの心肝さむからしめた。ハドリアヌスはハドリアヌスの壁で有名である。イギリスの北部まで進出し万里の長城まがいを築いた。

彼らはいずれも水道建設に熱心であった。彼らは危機感をもってこの工事にあたっていた。水が止まればローマは滅びる。彼らの予測は当たった。パックスロマーナは水道によって維持されていた。

建設された水道はイタリアだけで350キロメートルに及んだ。フランスではPont du Gard、50キロメートル。

すべて水の流れ落ちる勢いだけで動いている。1kmあたり34cm。これはなんという精密さだろう。CDにきざむレーザービームの精密さに匹敵する。しかもフランスはその水道橋を19世紀後半まで使った。イタリアにいたっては現在でも使っている。

現代のイタリア人にもその精密さは十分にある。子供のしつけもしないで夜中にファミレスに行く日本人の方が倫理的にはるかに劣る。ちょっと頭を使う問題にぶつかったとき、さっと変わるイタリア人の表情を見たことがあるか。

能天気に紅白や野球の心配ばかりしているあなた方とは違う。

こそこそ改良したエンジンを作ることはしなくても、発想を根本から変えた革命を時々起こすからその基礎的素養の深さに感心する。

自動車雑誌を見ていていつも思うことだが、買うような人のレベルに合わせているのは資本主義だから仕方がない。それにしても本質からそれた話に気分が悪くなる。こんなのは本屋でパラパラすればよい。

MAZDAでかしたじゃないか。一時景気が悪かったとき、一台買っても二台買っても三台買っても100万と言って売っていたととーちゃんから聞いた。

ロータリーはカビの生えた技術だ。大体いつの発想だと思っている。あとはこそこそ改良していくだけじゃないか。

エンジンの正道をいくレシプロで革命をやるからすごい。 マツダは燃費を従来比で15%も高めることに成功した。同社は「(圧縮比が高く、原理的にガソリンエンジンよりも高効率な)現行のディーゼルエンジン並み」との表現にとどめるが、SKYACTIV-Gの最大熱効率は38~39%程度とみられ、現行の高効率と言われるガソリンエンジンから一気に5~6ポイントも高めたようだ。

圧縮比は14に高められている。ノッキングとの戦いはいかほどであったか。シリンダーヘッドの形状はコンピューターシュミレーションなんかでできるはずない。発想と絶望と再起のカット&トライだったであろう。最大トルクを4000で出しているのにも真面目さを感じる。馬力とトルクを混同しているバカを対象に売る以上、高回転高出力のエンジンを作らないわけにはいかなかっただろう。が、よくぞ4000に抑えた。出足のいい、運転しやすい、ねばりのあるエンジンができたはずだ。ロングストロークもよくやった。技術者念願のエンジンができた。日本人はいいクルマに乗ったことがある人が少ない。もう気違いじみたオーバースクエアのエンジンはやめよう。

                          日経ものづくり12月号から一部の数字は引用しました
Posted at 2011/12/02 11:59:26 | 日記
2011年12月01日 イイね!

介錯無用。子の責任は親がとる。

介錯無用。子の責任は親がとる。とーちゃんがある学校に勤めていたころ、よど号ハイジャック事件が起きた。そのころはこの家も大勢で住んでいてとても楽しかった。とーちゃんはおじさんと一緒に自転車の二人乗りで福岡空港(板付空港)にいそいだ。10分もすればつく。機動隊は渋滞でまだ到着していなかった。一番前に陣取ったとーちゃんは犯人の一人に知り合いがいたので声をかけた。「頑張れよー。」

頭に来たのは警官たちだ。溝に蹴り込まれたと言っていた。学校の名前を出したところ釈放になったようだ。1970年3月31日だ。

背筋を震撼させる事件というが、これくらいは心肝寒からしめる事件ではない。後につづく連合赤軍の事件は本当に身の毛もよだつ怪奇事件だ。

犯人の一人は先日のサッカーの試合も見物していたようだったからのんきなもんだ。時は流れた。9人の犯人のうち5人が死んだ。日本のバカ女が知りもしない男と結婚しようと訪朝し犯人たちはその日本人女性と結婚している。

僕はもう40年もたてば時効特例にならないのか、あるいはスパイ辛光朱との政治取引に使えないかと思ったことがある。しかし駄目だな。望郷の念は断ちがたかろうが、刑務所に行くのがいやだから帰らないとは駄々っ子の言い草だ。そのうえ彼らハイジャック犯は多くの拉致に関係している。その証言を拒んでいる。これではむしがよすぎる帰国だ。

ハイジャック犯よ。ここにきちんと落とし前をつけた男がいる。その男は世界革命だ、独占資本主義だ、と言われてもよく分からない。分からない奴は軽蔑すべき低能か。しかし君たちの言うその男は日本人の胸を打つ行動をとおして世間に詫びた

犯人の親の一人が世間を騒がせて申し訳ないと割腹自殺した。世間を騒がせるということは日本では腹を切るほどのことなのだ。

わかるか。明日のジョー気取りで舞い上がってしまった往年の革命家たちよ。君たちが祖国の土を踏むことは永遠にない。


写真は平壌空港
Posted at 2011/12/01 20:01:22 | トラックバック(0) | 日記
2011年12月01日 イイね!

単位時間、単位面積により多くの砲弾を撃て。

北朝鮮軍の突然の南下によって朝鮮戦争は開始した。韓国はこのことをもって北朝鮮軍を侵略軍と断定する根拠にしているがケンカに負けたガキの寝言である。韓国軍は当時アメリカ軍の腰巾着であった。そのアメリカ軍は当時ドルで席巻していた国連を動かし強引に国連軍という錦の御旗を得て駐屯していた。したがって武装は第二次大戦時の流用がほとんどで、韓国軍にいたっては竹やりを持った者さえいた。ただ米軍も韓国傀儡軍も、装備に差こそあれ武力統一を意図していることは明白で、選挙による統一朝鮮の樹立には全く関心がなかった。

金日成はスターリンを信じ、李承晩はマッカーサーを信じた。南北朝鮮に機会をねらう二匹のキツネがいたのだ。盧溝橋事件で日中どちらが早く発砲したかが問題ではないのと同様だ。勝った方のキツネを侵略軍呼ばわりするのは頭が悪いからだ。

北朝鮮軍も傀儡であるという事情は同じでソビエト連邦からの武器供与がなかったら手元には何の武器もなかった。ただし決定的違いは、公式的にはソビエト兵は北朝鮮にはいないことになっていたのに比して米軍は国連軍としてどうどうと内政干渉し50000人の米兵が死んだというところにある。

ソビエト軍も扮装して戦闘指揮やパイロットとして空中戦をしていたんだというアホがいる。だったら何人死んだんだ。ソビエトの介入のポイントは武器供与にある。1000人や2000人、ロシア人がいても大勢に影響ない。T34 (第二次大戦中のソビエト軍主力戦車)やミグ(ジェット戦闘機)の数が問題だ。

タイトルはスターリンの言葉である。70年間真実でありつづけている。

歴史的に最も兵士や住民が榴弾砲でひき肉にされたところはどこだろう。金門島の砲撃はお互い意地の戦いでセレモニー化していたが、そこが砲弾量では世界一だ。その次はベルダン要塞攻防戦。その次が朝鮮戦争における鉄原の戦いだ。まさにそこは鉄原だった。荒れ狂う鉄の暴風はあらゆるものを5cm角に引き裂いた。

鋸の目のようにするどくギザギザに尖った鉄片は松林の中にあたかも敷き詰められたように眠っている。韓国軍基地を見学したとき、タイムスリップしたかに思った。数百門の長距離砲が威容を誇っていたが、まるで日露戦争じゃないか。砲撃のあと兵が突撃する。それ近代戦だっけ?そうです。ここではまだ日露戦争をしている。砲撃の中突撃する勇敢な兵士は5分でひき肉になる。

兵が役立つのはアフガニスタンのように一軒一軒しらみつぶしに住民やタリバンを殺す時のみだ。砲は安上がりなのである。一発で500名近くをひき肉にできる。しかも価格は一発百万円以下だ。軍はそれをよく分かっている。双方とも。戦争で敵の小銃にあたって死ぬやつは2%で残りは砲撃で死ぬ。

ジュネーブ条約とか言うと笑われる。民間人を殺してはいけないのか、非戦闘員は避難させなければならないのか。ほう。では朝鮮戦争におけるこの死者はなんだ。民間人死者  四百万人  米軍死者 五万人

アメリカが原爆を落とすとき非戦闘員をいつ避難させた。アフガニスタンと長崎と朝鮮に違いはない。
Posted at 2011/12/01 17:47:29 | 日記

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「目新しいものを求めてさまようカモ http://cvw.jp/b/849485/48568574/
何シテル?   07/28 20:30
続けて読んでいただく方々に感謝しております 裏切り者、舞い上がった者、偉そうなバカと戦うブロガーであり続けます ...
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