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2012年10月31日 イイね!

John Dower 'Embracing Defeat'(「敗北を抱きしめて」)

John Dower  'Embracing Defeat'(「敗北を抱きしめて」) あの碩学(せきがく)も、日中、日韓の高まる緊張に胸を痛めていた。東アジアの領土問題はなぜ、戦後70年近くも解決しないのか。日本の戦争責任はなぜ、こうも繰り返し問題となるのか。
2012年10月30日朝日新聞

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「歴史」という事実は「記憶」という曖昧でねつ造可能なモノによって、押し潰されて行くのではないか。ダワーは危惧していた。

他にも優れた日本文化研究家がいた。ライシャワー、ベネディクト、ドナルドキーン、・・・その中でも彼は、特に吉田以降の政治体制に注目し、サンフランシスコ以降のアメリカによってやさしく抱きしめられた日本として、今日の政治体制まで分析している。

朝日新聞が「オピニオン」欄で彼を特集していた。

アメリカに抱きしめられてなんかいないぞ、と強がりを言いたい青二才ネトウヨがいるだろう。根拠のないことをほざくのはただの痙攣だ。

サンフランシスコの時にすでに領土問題はあったのだ。しかしアメリカは周囲の戦勝国と名乗る諸外国から、やさしく日本を抱き締めて味方に引きずり込み領土問題をなあなあにした。これ幸いに自民党はアメリカの庇護を得てさっと旗を持ち変えた。

彼の著作の中にはパターン化した日本軍による残虐行為、従軍慰安婦問題など僕にはどうも納得できないこともある。だからと言って南京大虐殺と聞いた途端、痙攣をおこして彼の思想を全否定してはならぬ。

とにかく、日本の領土問題は冷戦構造が始まると、少しでも地歩を広げようとするアメリカお預かりの問題になった。それが今、絶妙の均衡を保っていた係争地のバランスは壊されたのだ。東西の対立はない。もうアメリカは日本を抱き締める必要はない。

彼は、日本が米軍の前方展開の拠点であり続けることの危険性を指摘した。その展開を常に正義と言い切れるのかと問う。言いなり小僧日本はどこまでもアメリカの戦争についていくことになる。サンフランシスコで縛られてその代わり繁栄を盗ったのが日本だった。

さあ、その繁栄とやら、いつまで盗れるかな。

彼は言う。「歴史は過去の研究のように見えるが、常に現在の人間が利用し、多くの場合は誤用する。」

朝鮮戦争でもベトナム戦争でも結局は勝者の歴史になっていく。ひどい歴史のねじ曲げだ。






Posted at 2012/10/31 21:34:54 | 日記
2012年10月30日 イイね!

酒酔い運転をして時速100キロ出しておばさんを殺そう

酒酔い運転をして時速100キロ出しておばさんを殺そう宮崎県延岡市で昨年2月、飲酒運転で死亡事故を起こしたとして、危険運転致死罪に問われた当時大学生の無職田中輔被告(23)の裁判員裁判で宮崎地裁は29日、懲役8年(求刑懲役12年)の判決を言い渡した。判決理由で中田幹人裁判長は「制御困難な高速度で運転したとは言えないが、飲酒の影響で正常な運転が困難な状態で走行し、被害者を死亡させた」と述べた。
                                 KYODONEWS 10月 29日

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8年の刑だが、通常未決拘留の期間は刑期に算入される。昨年2月に現行犯逮捕されているはずだから残るはあと6年だ。初犯だろうから仮釈放も期待できる。とすると、まああと5年と見ておけばよい。

弁護団は単純な自動車運転過失致死罪の適用を主張していた。これは必ずしも被告人の利益にはならない。救護義務違反や、下手をすると未必の故意による傷害致死罪の適用が併合罪としてありうる。それらが併合されると8年ではすまない。そう考えると危険運転致死罪が適用されても8年は弁護団としては上出来だ。

危険運転致死罪が酒酔い運転防止の決定打になるような風潮がある。それは間違いだ。致傷の場合15年以下の懲役、致死の場合1年以上の有期懲役なので、致死の場合も事実上15年止まりだ。

あくまでも未必の故意による犯罪であるとの理解から、他の交通事故との罪の軽重における平衡性を保たねばならぬので、危険運転致死傷罪は、もうこれ以上の厳罰化に無理がある。たとえば、これ以上罪を重たくすると事故をおこした後ひき逃げをして現場を立ち去り酔いを醒ました方が罪が軽くなってしまう。

未必の故意とは過失の言い換えにすぎない。だからといって故意だとすれば殺人罪が適用されねばならない。そこで道路交通法上の故意犯ということにして他の犯罪とのバランスを保とうとしている。

しかし一般の過失傷害や過失致死あるいは傷害、殺人の加罰性と比べると、まだ明らかに刑が軽い。厳罰化に躊躇している。ところが話はそう単純ではない。

危険運転致死罪の厳罰化は他の刑罰との整合性にも矛盾をきたす。たとえば酔っぱらって包丁を持ち出して隣人をさし殺した殺人より、酔っぱらい運転をして人を轢き殺したのを重い罪にすることはできない。

つまり、そんな小手先の道交法の法改正では問題は解決しないところまで来ている。

どこからどう考えても現行法上は極めて妥当な判決だ。みんなの心の底にはこんな考えがありはしないか。交通事故で5000人も死んでいる社会だ。まあそんなこともあるさ。0にするのは不可能だ。ただ自分じゃなくてよかったよかった、と。

僕はその異常性に覚醒すべきだと思う。コンクリート詰めにして5,6人殺せば日本中が大騒ぎだ。いっぽう、クルマによって殺される5000人の一人として、九州保健福祉大学の学生が一人の主婦を殺した。

日本の人殺しがときとして死刑、ときとして5年というのは条理に反する。殺人の構成要件としては、実行行為(速度超過、酒酔い)、結果の発生(人の死亡)、因果関係(行為と結果の間の因果関係)が必要だ。

殺人罪の適用になにが不足しているとほざくのか。なにを酌量して犯人を5年そこそこでシャバに出すか。母を奪われた家庭は悲しみを墓場まで持っていくぞ。犯人は30歳、40歳となるにつれ記憶は遠のいていく。被害者遺族の悲しみは膨らんで行く。自分がお母さんの年齢に近づいていくからだ。




Posted at 2012/10/30 15:18:01 | 日記
2012年10月26日 イイね!

Faraday's law of induction

Faraday's law of induction高校の時の、あの忌まわしい物理の時間の再来はもうたくさんですね。最小限にとどめますから読みながら思い出してみてください。クルマに関係ないって?じゃあどうやって車のモーターの制御をするつもり?

新日鉄は渋い会社だ。いくら株を持っていてもカレンダーしかくれない。住金と合併しても株主優待のケチくささは同じだ。

ところでファラデーの電磁誘導の法則。磁石の強さは目に見えないから、かりに見えたとして線で描けると考えた。これを磁束線と言って、この数の変化によりコイルに誘導起電力(電気が流れようとする)が発生するという法則。

日本は江戸時代、寛政の改革のころ。近世、江戸時代まで、日本の科学は数学を除いてほとんど発達しなかった。やっぱりヨーロッパはすごい。Scienceという概念も知らず、電気の曲芸や数のお遊びに終始した東洋の小島と欧州の格差は認めざるを得ない。

ファラデーの電磁誘導の法則を利用して電圧の変圧を試みる必要性が出てきた。産業革命だ。何事も原理原則に近い機械ほど製造は困難だ。まわる、走る、止まる。こんな簡単なことはない。だが、だからこそ、その改良、効率化は死にもの狂いの努力の結晶となる。電圧の変圧をする機械をトランスという。100年前からその姿は変わっていないように見える。違う。最近のクルマのように意味もないところを変更して低脳に売りつける必要がないからだ。

このトランスのコアという部分にケイ素鋼板を使用することにより鉄損(変圧に際し熱エネルギーとして損失となる分)を大きく減らすことができることが分かった。僕はこのコアの一種、EIコアをバラしてよくラジオを作った。色の違うコアが5枚に一枚ぐらいありこれがケイ素鋼板だと習った記憶がある。今はケイ素を使わないので単に電磁鋼板という。

これが簡単にはいかないのだ。鋼塊を熱延冷延焼鈍にかけ微妙に繰り返し表面処理をする。気絶するほどのカット&トライだ。

ケチな新日鉄もこれにはカネを惜しまなかった。研究所は鉄に関しては最高だ。ということは世界最高なのだ。

日本は、POSCOという製鉄所を韓国に寄付した。日韓基本条約だ。当時の八幡製鉄(新日鉄住金)は全力でそれを支援した。

今回、POSCOは新日鉄から技術者を盗み出し、飲ませ食わせ抱かせして方向性電磁鋼板の技術を泥棒した。

親の財布からカネを盗む朝鮮人は、その泥棒行為を恥も外聞もなく正しいと言い張り今も繰り返している。

Posted at 2012/10/26 09:59:26 | 日記
2012年10月25日 イイね!

くまモンを水素・燃料電池自動車に詰め込んで

くまモンを水素・燃料電池自動車に詰め込んで「九州燃料電池自動車セミナー」にお招きいただき喜んで熊本グランメッセまで出かけた。

平日だったので多くないと思ったが、会場にはざっと200人ぐらいいた。本物の技術者と話すのは実に楽しい。彼らは自分の専門以外の知識理解が深く、かりに知らないことでも柔軟に吸収する能力にたけている。

ということは、今度は自分が相手に説明するときでも相手に合わせるということを知っている。

聞き手の興味関心学力能力知識を十分勘案しユーモアを忘れず話してくれる。それは、一定の事柄を説明するための、たとえの引き方によくあらわれる。相手の反応を窺いつつ話のレベルをいくらでも高くしまたいくらでも低俗にする。

経済産業省の出先の九州経済産業局とか本省の新エネルギー対策課から人が来ていたが案の定バカだった。僕もずっといたらこんなバカになったんだなあと思った。民主党は国の出先機関をなくすと言ったがだましたな。

何十か所もバカなところがあったが言いきれないので、一つだけ。

「水素社会が到来するととても便利なことがあります。既存のガソリンスタンドがそのまま貯蔵タンクとして利用できるのです。」

アホはこんなことを言ってまわって高い給料と出張旅費をとっている。900気圧の水素圧にペラペラのガソリンタンクが耐えるかどうか分からんのか。水素は気体だ。違うというならそこらの中学生に聞け。水素を詰めたガソリンスタンドでたばこを吸ってもらおうか。

Hondaの上席研究員の話はとても有意義に聞けた。木っ端役人が、今後はすべて水素で動く社会が来るとぶち上げたが、それはまだ早計だ。研究者の発言は冷静で保守的だった。そして内容は革命的だ。

僕が一番感心したのはV Flow FC Stackだ。電気を取り出す心臓だ。今日や明日のことさえ分かればいい人には退屈な話だろうが、そうして退屈するから未来に盲目になる。

水素と空気(酸素)を互いにジグザグに流し、それらと直交する方向に冷媒を通し冷却を図るシステムだ。なにもここで初めて披露された技術ではないが開発の苦労話が聞けて楽しかった。エネルギー変換は熱との戦いだ。水素を曲げて通してあえて空気の経路との間に隙間を作りそこに冷媒を流す。20%ぐらい能率が上がったようだ。

低級役人は日本の恥だが企業人は日本の誇りだ。

くまモンが来てデモカーに乗せようということになった。Hondaのクルマは小さい。くまモンは無理やり押し込められると手をバタバタしていた。パフォーマンスかあがいているのか分からない。僕は虐待と思った。
Posted at 2012/10/25 09:20:14 | 日記
2012年10月24日 イイね!

イタリアの焚書坑儒

イタリアの焚書坑儒イタリア中部ラクイラで2009年に起きた地震で、予知に失敗して過失致死罪に問われた学者ら7人について、ラクイラ地裁は2012年10月22日、禁錮6年の実刑判決をそれぞれに言い渡した。
                J=CAST 2012/10/23

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焚書坑儒はこのイタリアに限らず、昔の話ではない。中国における批林批孔の運動は文化大革命とともに狂気の絶頂を迎えた。

日本でもそうだ。社会党の低脳を批判すると職場では村八分にあった。解放同盟の横暴を批判すると身の危険を感じた。

「なぜ部落民はただで運転免許が取れるのか。」と、至極まっとうな疑問を呈したところ、友人たちは心から僕を心配してそんな発言はするなと言った。殺られるぞ、と。

その反動で低流大学は低能右翼の巣となった。

70年代は冷戦のあおりを受け両翼が無駄に対立した時代だった。それは研究に政治や暴力が介入したからである。そうすると必ず出てくるのが曲学阿世の徒である。福岡大学に勤めていた国会議員の大田誠一は「ソ連は日本を核攻撃する」という本を絶賛した。だがその後一カ月してソ連は消滅した。

権力に迎合すると甘い水が飲めるのは当然だ。

ただ、肝心なことを忘れてはいけない。世に阿るいかなる論文も単なる紙の無駄であるということ。中央官庁にはそういうゴマすりから、認めて欲しい一心の論文まがいがごまんと届く。ほとんど読まない。バカが伝染するからだ。泣き落としにひっかかるほどキャリアはバカではない。

ところが地方となると上級職以外はとんでもない低能だ。たとえば、


福岡県教育委員会は小中はともかく高校の先生まで1年目3年目5年目10年目に長い研修を義務付けた。夏休みはつぶれ補習の障害となっている。それにつづく膨大な書類という紙の山を強制する。高校の先生はこの上授業評価というシステムでがんじがらめになっていく。

いい人材は逃げる。

こういう前近代的な愚行を末端県教委は面白がっている。だからこそ僕は小日本の狂宴に比して科学の王道をイタリアに見ていた。ルネサンスは偶然北イタリアにはじまったのではない。絶望的な田舎のフランスやドイツや、影もないイギリスに比べ彼らの錬金術は100年は先を走っていた。

王の庇護のもとでの研究は王の歓心を買おうとして科学をゆがめてしまうのではないか。いや違う、多くの王は小賢しいインチキ錬金術には興味を示さなかった。「金」を作った錬金術師はいない。できるはずもない。王はそのできないことを認めていたのだ。結論を急がない権力者のゆとりは金こそできなかったが多くの化学の発展をもたらした。化学は「金」を求めて必要な回り道をした。

そうしてその錬金術時代からの膨大な業績の蓄積が近代科学を生む。その近代科学が金属工業の経験工学として揺るがぬ蓄積となる。

デトマソはわずか50人でつくっている。フェラーリにトヨタが勝つ日が来るか。カネに任せて不恰好なクルマを作る日本勢をしり目にランチャは孤高をたもっている。日本は30年のっても楽しいクルマを作れるか。

全てできない。心ある、実力ある科学者はイタリアの錬金術時代から連綿と続く科学の蓄積におののいていた。

イタリア。焚書坑儒はやめろ。東洋の小島にも貴国の盲動を残念がる科学者は多い。

Posted at 2012/10/24 11:05:53 | 日記

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「目新しいものを求めてさまようカモ http://cvw.jp/b/849485/48568574/
何シテル?   07/28 20:30
続けて読んでいただく方々に感謝しております 裏切り者、舞い上がった者、偉そうなバカと戦うブロガーであり続けます ...
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