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2016年12月11日 イイね!

熊本再訪

熊本再訪

坪井町は漱石がいた。

熊本はセレクトショップの多い町。九州一の大きなアーケードは他人と2メートル以上離れてすれ違うことができる。

大きなマンションが出来たりホテルが建ったりしてそこらに雑多にあったセレクトショップは、大きな建物に飲み込まれてしまった。

そうなると、蜂の巣の一室のようになって店がひしめき合い、観光客あいてに法外な値段で商売をするしかなくなる。そんな店は、店員がどこかにやけた表情をしている。興味ない。

タイトル画像のように客は5人/1日だろうと思う店もちゃんと長年やっている。熊本は、昔は九州の中心だったという自負がある。今でも総務省の優れない官僚達は熊本中心を譲らない。

ゆっくりと上通りを歩き、ものを見る目をちゃんと持った老夫婦は、かならず揺るがぬ教養の土台がある。初対面でも話して面白い。バカは10年顔を合わせても他人だ。

太平燕(タイピーエン)食べるなら香蘭亭

そこらのチンピラ企業家は、安上がりなものづくりのため中国人を採用している。本質的な技術革新が出来ない無能な会社は早めにたたんでほしい。無謀にもコストで中国と競争するため中国人を雇う。そのため合法的越境を認める。矛盾がわからないとは恐ろしい。

ばかだな。穴の開いたボートから水をくみ出すようなもんだ。いずれ沈み、良識ある人が中華ゴミに迷惑する。

しかし、ポリシーを持つ店は地震なんてなんとも無い。ジュエリーの店でありながら展示会をしない信念を持つ店。ジュエリー業界は展示会で稼ぐのだ。なのにたいしたもんだ。

内縁の娘がせがむのでジュエリーの店に入った。100メートルに5軒在る。5時間たったが楽しくてしょうがなかった。

一方、バブルの惰性でやる気なく物売りをしてきた商売人はこの際ということで地震のせいにして店をたたんだ。


寂れゆく熊本の基本的原因には安部の地方切捨て政策がある。これはまた後日。僕はこの県にいた役人だったから、政府が長期的戦略の下、廃村、廃町、廃市を狙っているのはよく分かっている。(後日説明)

訪れるたび人通りが少なくなるのは、この町の人間でなくとも心がジーンと音がするように寂しい。






Posted at 2016/12/11 23:10:28 | 日記
2016年12月09日 イイね!

素敵な玉屋のイス。僕の下手なイス。

素敵な玉屋のイス。僕の下手なイス。このごろ思い出したように突然、ヨーロッパ家具とか英国、はたまた北欧家具とか銘打って、売春宿のような飾り窓をした家具屋が増えた。

買い付けと称してヨーロッパの田舎をめぐり、百姓の納屋からイスやタンスや鏡台を集めてくる。百姓にとっては邪魔になっていたものだからいくばくかのカネをもらえば満足だ。

買うほうも売るほうも満足だから問題ないというわけだ。浅はかな無知蒙昧たちの仕業だ。

木製の痛んだ手押し車は、プロバンスになければならない。使わなくても納屋で息を潜めるべきだ。

少なくとも豆腐のような形をした家、植栽も無い庭のインテリアにはかわいそうだ。カネを払えばすむ問題ではない。


そういう僕は家具の調達はどうしているか。もらうか作るかである。他国の文化を、カネを払ったということを理由に、盗んで平気なバカではない。歴史も知らず古さを楽しむことはバカをさらすことだ。

昔、近所の事務所が倒産したのでテーブルをもらってきた。ずっと25年間これで我慢していたが、このテーブルは足が長過ぎる。

正座をするが料理がよく見えない。思い立って座椅子を作ることにした。



これが意外と難しい。水平性。足の長さの均一性。天板の間隔が広いと尻が痛いが、狭いと手を入れて移動できない。

何のこれしきと、僕は5個作った。満足できない。



僕は佐賀を尊敬したことは無いが、佐賀玉屋(百貨店)は尊敬している。店員のレベルの高さ、穏やかさ、商品知識。鹿児島からも買いに来る客がいるのがよくわかる。現に僕は福岡から買いに来ている。

何よりもいいのは人の少なさである。間違えて入ってくるのがたまにいて、そういうのは畑の真ん中でしゃべるのが日常になっているから声のボリュ-ムがバカになっている。

しばらくの我慢だ。場違いはいずれ消える。


渡り廊下にイスが在った。このデザイン性、優雅さ。昭和は豊かだったなあと思う。三越、大丸でさえこんなイスひとつに神経を使うことはない。



自分で下手なイスを作ってみるとそのすばらしさがよくわかった。



経営者よ。こんな素敵なデパートの階段がどこにある。よそでは、エレベーターという巻き上げ機が客を吊り上げるだけじゃないか。素敵な彫刻を石膏ボードで隠すな。

青い鳥がどこにいるか自覚してほしい。



Posted at 2016/12/09 21:58:13 | 日記
2016年12月06日 イイね!

外車の日本車化

外車の日本車化雨の中、外車ショウに行った。

選択肢がグローバルになることはいいことだ。シケた合コンとかいくとブスばっかりで、この中から選ぶのかと思うと貧血を起しそうになる。

JKとはいえ何千人もいると中にはすべてが揃った人がいる。顔、頭、乳、家柄。これはこれは磨きガイのあるタマだなあと感心する人がいる。あるいは、そういう発展性を秘めた人が。

たしかに派手派手のキャバクラ状態ばっかりでは疲れる。かといって手でもつなごうものなら舌を噛み切って死にそうな人も、まじめはいいが飽きる。

とか何とか乗り手は勝手なことをいう。



たとえばベンツは、無駄なことはしてこなかった。どんな小さなことにも意味があり軽々に変更しなかった。僕は、ベンツの実直で寂しいメーターパネルを見るたび、虚飾に走る国産を見て、「わかってないな」とほくそ笑んでいた。

選択肢が広いのはいいが、ブスが100人いるだけのショウなら意味が無い。昔、190Eを見たときは体が震えるほど感激をした。

普段は古臭くなるほど型を変えぬが、いきなり一本ワイパーとかテールランプの独創的形状。こんなんで参りましたと思わせてくれた。日本車化する前のベンツは高い買い物ではあったがそれだけのことはあった。今はない。

プライドを捨てなんちゃってベンツを作っている。

でもどっこいヨーロッパは東洋の島のサルには負けない。何故か。ルネッサンスはどこで起こったか、錬金術の歴史はケミストリーの歴史だ。畳から這い上がってまだ50年しかたたない国と5、600年間イス(シート)の生活をしている国が車を作ればシートに差が出ないはずが無い。

今回、日本車化してないヨーロッパ車を見ることが出来、たのしかった。


そんな中、僕はイタ車に興味を持った。小さな遊び心があり、本質を忘れず、モデルチェンジが大胆でなかなか気に入った。



マセラティというクルマは、「あと10年はモデルチェンジをしません」と言った。「ゴルフバッグは入るかい?」と聞いたら、「さあ」、とこたえた。なかなかやるな。クルマは運転を楽しむものだ。貧乏な乗り方をしても楽しくない。

車庫にマセラティが見えていながらわざわざタクシーを呼ぶ。豊かさとはこういうものだ。

明日のゴルフを楽しみに腹を減らして残業し、カブトムシの幼虫みたいのにバックを4個も5個も押し込む。これは豊かさではなく、サルの哀れな姿だ。

マセラティはでかすぎて車庫に入らない。FIATいいな。たぶん買う。エロDVDを返しに行くときはこれ位のでひっそり行くほうがいい。






Posted at 2016/12/06 21:59:37 | 日記
2016年12月03日 イイね!

carburetor (気化器)

 carburetor (気化器)燃料は気化しないと爆発しない。気化するとなぜ爆発・燃焼するのか。細かい理由は多いが、本質的には表面積が大きくなるからだ。

今時のクルマに気化器は無いが、気化させていることに変わりは無い。FI(燃料噴射)は世界の先進国であれば戦前から在る技術で発想は19世紀である。

FIがはやりはじめると予想通りアホはFIを自慢した。いま、FIは突出方式とか同期方式に格段の進歩を見せている。

だからなんだ。こそこそ小さい改良がどうしたとか、いつからとか、何型からどうなったとかは、どうでもいいことで、そこに楽しさは無い。

低能だと異常なほど事実にこだわる。ま、たいていホイルのデザイン。どうでもいいことの極地だ。回っているから見えんだろ。

その代わり大事なものが消えている。三角窓。クーラーより自然の風がいい。僕のクルマにはある。


内燃機関である以上、どこかで空気を燃料に混ぜ込む装置が必要だ。

だから、carburetorだろうがFIだろうが混合器であることに変わりなく本質が進化したのではない。

carburetorはなぜ排気管の上に乗っているのだろうか。ガソリンが気化されている所が排気の炎の近くにあるとは相当の理由があるはずだ。(誘爆の危険アリ)

気化するということは気化熱を奪う。昔のキャブは霜や氷が着くことがあった。そこで排気管の上に置くことで気化した混合気の温度を上げ、ピストン内での着火をしやすくしていた。

初爆開洞装置、加速ポンプ、プライマリー、セコンダリー、オクタンセレクタ・・・書き出すと次々に思い出す。

僕は今回書きたかったのはこうだ。新しいものを売り込みたいとき、いつも鳴り物入りで華々しく登場する。しかしもうレシプロの技術は出尽くした感がある。ひょっといいものもあるかもしれないが、たいてい図書館の奥の古びた論文を焼きなおしている。

第一、原理原則は変わりようが無く、carburetorだろうがFIだろうが一長一短なのだ。企業は安上がりを求める。それが良かったのだと電通を使って宣伝する。

昔より今のものがいい、程度のことを、さも画期的進歩を遂げたように宣伝している。人はそれを持てば自慢し、持たないことを悔やみ、無理して意味もわからずカネを捨てる。

人の勝手とかいうな。バカは見るだけで不愉快だ。

僕はビス1/8回転で、処女とババアの差を見せるキャブ仕様が好きだ。(ババアを褒めています)





Posted at 2016/12/03 12:37:07 | 日記
2016年12月02日 イイね!

20年来の友人。

コノサカヅキヲ受ケテクレ
ドウゾナミナミツガセテオクレ
ハナニアラシノタトヘモアルゾ
「サヨナラ」ダケガ人生ダ

                   井伏鱒二

漢詩を訳したものだが、絶妙だ。年をとるにつれ別れが重くなる。若い頃は多少の違いはあれ、誰でも思いあがっている。人生に先がある時、別れなんて気にも留めない。

こんなバカと付き合う必要ないな、と感じたらどんどん切り捨てる。今は先が無い。僕の50年後なんて絶対に存在しない。

だから切り捨てたものとは永遠の別れとなる。それでもまたべつの別れが来る。様々な事情で人は人と別れモノとも別れる。


ともに苦しんだ中型車を売ることにした。この車で無線機を運んだ。馬具を、クルーザーの艤装を、釣具を、銃を。僕はこの車に引越し道具を積み込み松山に赴任したこともある。

30万キロになった。僕が逆らうから飛ばされた。しかたなく遠距離通勤をしたから30万キロだ。その苦痛に耐え切れず僕は職を辞した。が、僕には見えない勲章がついていることをこの車は知っている。


5メートルを越す車体は、扱いに限界が来たようだ。佐賀では当て逃げにあい修理に60万かかった。脊振(福岡佐賀の県境)では何を思ったのかインプレッサが飛び込んできた。チンピラが絡んできたこともある。

そうさ、20年だもん。いろいろあるさ。今のクルマはいろいろモニターがついているから安心のようだ。

ただし、僕はあのけち臭い小細工のターボとやらが好かんのだ。ピストンとクランクとミッションで走る。それでいい。パワーが足りんなら大きい車に乗れ。ガソリンが惜しいならホンダのカブに乗れ。電気が好きなら西鉄電車に乗れ。


ま、とにかく寂しい。僕は憎まれているのは十分わかっている。昔は金属バットがすぐ出せるようにしていたが、もうしない。車種は書けない。

ま、とにかく寂しい。



半年待った新車が再来週来る。僕のほかのクルマたちは今最高に調子がいい。当たり前だ。僕が整備して僕が車検を通し僕が修理した。

いくら新しいクルマのことを考えようとしても、つい今のクルマのことを考えてしまう。人生の20年は大きい。

ま、とにかく寂しい。
Posted at 2016/12/02 21:28:40 | 日記

プロフィール

「暑さなんかにくたばってたまるか 6万円ラパン http://cvw.jp/b/849485/48688574/
何シテル?   10/01 20:06
続けて読んでいただく方々に感謝しております 裏切り者、舞い上がった者、偉そうなバカと戦うブロガーであり続けます ...
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