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からけんのブログ一覧

2022年04月14日 イイね!

針尾電波塔  2

針尾電波塔  2←人力で砂を運んだトロッコの車軸とレール。

お国を一等国にするんだ。その思いは設計者も人夫も同じものだった。一等国にふさわしい世界一の電波塔。

東芝の最高の技術陣も離島の鉱夫も、その誇りを共有した。



発信機と無線機。でっかい半地下に設置。

屋根の高さが地表の高さになっている。のでほとんど全地下である。しかしバッテリーの硫酸から出るガスの換気のため窓は欲しい。

そこで体育館みたいなのを地下に埋め天井付近に目立たぬ窓を配置した。軍事施設とはおそろしく頑丈だ。




ただ中身は持ち去られていて、クレーンと配電盤が残っていた。





なんと500V、800A、つまり入力は40万W !!

当時はまだ電離層が特定の電波を反射して伝えることが知られていないので、超長波が通信に用いられた。

そこでこの超長波発生器が欲しいわけだが、国産はない。アメリカのアレクサンダーソン発振機を輸入したそうだ。

機械的に励磁発振。

東芝社史によると、アメリカのGEと提携はしていたが発振機は軍事機密のため入手できず独自に開発したそうだ。

どちらが真実かは僕にはわからない。

だがとてつもない高周波発振機であったことは間違いない。wirelessの情報伝達は国家の命運を左右する。情報の重要さは大正時代も令和の時代もよく認識しているのだ。


金目(かねめ)のものは持ち去られて今はがらんどうだ。現在アメリカやスウェーデンでは博物館に動態保存されている。

ものづくりを尊敬している国は産業遺産にきちんとした敬意を払う。教養の差だな。


ほどなく真空管式に置き換わる。が、この真空管も子供ほどの大きさで水冷。そのためのプールがあった。兵隊の福利厚生のためではない。



100年後、この無線施設の性能は片手に持てるほどになった。YAESU,ICOM,KENWOOD. 日の丸無線機はかろうじて世界一を維持しているが、風前の灯火。


100年前を見ろ。

電源室という教室の広さのバッテリー庫からケーブルを引き直径2メートルの直流モーターへ。それがその3倍の大きさのアレキサンダーソン高周波発生器を回す。

電離層も真空管も知らぬままやみくもに情報通信の高度化を求めた時代。100年前。

しかし、現代から見てもその精神が求めた方向性には一分(いちぶ)の狂いもない。技術者たちは正鵠を射た開発をした。彼らの努力を歴史のかなたに埋めてしまってはいけない。



Posted at 2022/04/14 10:53:02 | トラックバック(0) | 日記
2022年04月12日 イイね!

針尾電波塔  1

針尾電波塔  1←西海橋。春の海は穏やかだ。

その横に針尾の電波塔はある。ちょうど今年で100年。

明治政府はエレクトロニクスに関し正確な理解をしていたのだ。意外だ。西南戦争のとき、官軍は電信を使いリアルタイムで東京に戦況を報告した。

その戦争の20年前は江戸時代、新選組が闊歩していたころ。


「一等国になるんだ」 東北地方は餓死者を出しながらも、庶民は日清日露の戦役に自分と日本を重ねた。

日本には熱い時代が長くあった。

それからわずか30年後。わが帝国は世界一の無線設備を作った。針尾送信所。

そもそも一番とはなりにくいものだ。どこにお手本があるのか。


世知原の良質な川砂。それを船で運び海風を浴びたからといって再度良質な水で塩分を除いた。動力で丘の上に引き上げると線路を敷き人力で砂とセメントを押した。

今こんなことをやろうとしても人々の頭をよぎるのは、コスト、日当、労災、前例、責任、・・・。



今や日本人の半数は燃えた時代を知らない。知る気力もない。中華のLEDに無邪気に喜ぶ。


学べよ。目の前にまじめに仕事をした人たちの遺産がある。



アインシュタインは言った。scienceを畏怖せよ。僕はさらにその科学の担い手を尊敬しろといいたい。設計だけではない。資材管理、経理、経営、・・・すべてに創意工夫すなはちはち科学的思考が必要だ。

今や日本人は会社のためすら考えない。気にするのは「上」の意向のみ。こんな人たちはいないほうがいいのだ。酸素の無駄だ。SDGsじゃないな。






100年前のコンクリートだぜ。




中に入ると煙突状になっていた。一辺が130メートルの三角形にワイヤーを張るとワイヤーの自重はすさまじいものになる。さらに張力。いわゆるカテナリー。


構造。


凄い発想だろ。今回ぼくのウクライナとの交信設備にも応用させてもらった。近所の無学な人々は僕が北朝鮮のスパイだと噂している。とっても愉快だ。

実物、塔の中から上を覗く。



展望所。

傘の大きさと中心の柱の細さに注目。


いかに素晴らしいコンクリートを使ったか。実は展望所に見せかけた監視所。


これは戦争遺構ではない。平成10年まで現役の無線塔だったのだ。


あと細かいことは海上自衛隊に伺った。いろいろ秘密ですと言われたがそんなら僕に言うな。


詳しく次回。
Posted at 2022/04/12 18:36:52 | トラックバック(0) | 日記
2022年04月09日 イイね!

ニトムズ

ニトムズ左が40年前に買ったもの。右が何日か前。

不必要な変化はしない。

親会社の日東電工が家庭向けの製品を企画して設立した、ニトムズ。(1970年)

日東電工は戦前からそもそも接着に関する化学製品を製造していた。ビニルテープから液晶フィルムなど多岐にわたる。



もちろん東証プライム。


これもニトムズ。



企業が生き残るためには変化の対応に失敗しないことだ。言うは易いが、どんな大企業も自転車操業には変わりない。止まれば倒れる。


膠(にかわ、動物の皮を煮て溶かし接着に使う、グルーガンのグルー)を溶かして接着剤にしていた日本。

まさにその膠の会社だった日東電工。



僕は親に連れられてグラマン(F6F,WWⅡ時代のアメリカの戦闘機)を見に行ったことがある。ブチルゴムでがっちり固められたハーネスを今でもはっきり覚えている。

「こりゃ勝たんわ」少年は悲しかった。



歴史は繰り返すが、同心円上を反復するのではない。時と場所を変えてスパイラルに繰り返す。



It,s my turn.(今度は俺の番だ)40年前、ニトムズはそう思ったに違いない。

製品の革新性とは変化することにはない。革新的であるならその後の変化を必要としない。製品の革新性はむしろ変化しないことで証明される。


どうだ。



バブル直前1980年。日本はまさにrising sunの勢いだ。が、儲け話はたいてい下品。しかし、ここでゼニカネではなく当時の「モノ」に注目。

ポイントはそのころの日本にはまがい物が少なかったこと。


この屋根補修材。40年前でも2,3メートルで1000円もした。ちびちび切って使い先週使い切った。

また買って驚いた。変わってない。価格も。



3枚の屋根補修材が見える。中央が40年前ぼくが貼ったもの。手前と奥が今回貼ったもの。



(オマケ)
今回なぜ無線室の屋根を修理したかというと、ウクライナと交信するアンテナを建てるためだ。

日本はちょうど100年前、針尾(長崎県佐世保市)に電波塔を建てた。「ニイタカヤマノボレ」の電波が130mの高さから発射された。僕はまさにそこに勉強に行った。海上自衛隊の基地。at hario. (次回のブログにアップします)

その勉強の2か月間(2月、3月)、ブログはかけなかった。

昨日8割程度完成して極東とは交信可能になったが、ウクライナは遠い。夏には可能になる。無線技士の矜持にかけて。science.

長いオマケだ。
Posted at 2022/04/09 16:53:30 | トラックバック(0) | 日記
2022年04月07日 イイね!

家具と花壇の色塗り

家具と花壇の色塗り画像左、意味不明なウクライナ色の箱がある。それ花壇。

画像中央、コペンの横、ニス塗りの学校の机。かろうじて焼却を免れたもの。こんな机は今使わない。校庭の隅に穴を掘りガンガン燃やしてた。

燃やすぐらいなら僕にくれろと言ったら書類を3枚書かされた。20年前。

再利用してやるのだから、書類がどうのこうのいうな。学校は感謝状を出せ。



まず花壇の話。隣との垣根が条例により低くなった。そこでバラの垣根を考案。

普通に作っては面白くない。バラの根元には花が少ない傾向があるので、


ウクライナ箱の中にバラの苗を入れた。箱の上にはなんかほかの花を置こう。

色塗り。黄色は100均水性。なんか色がくっきりしない。↓途中経過。



次に学校の廃棄机再利用編。
百均ニスはなかなかよろしい。ただし3缶使ったので、330円。

机には穴が掘られていた。ま。それも味。その昔、ぼくも机にイニシャルを刻んだ気がする。


多少加工して棚を増やす。




どっかの学校の焼き印があった。それも味。



おまけ。

このごろの食料。堤防の菜の花、からし菜。


庭のレタス。


ほとんど植物人間。
Posted at 2022/04/07 07:59:45 | トラックバック(0) | 日記
2022年04月05日 イイね!

猫の毛は桜吹雪

猫の毛は桜吹雪桜吹雪が舞い降りて、道はいつもと違う表情だ。なんだか踏んでいくのがもったいない。

遠い記憶。子供のころの入学式。このまま家に戻れないような気がして怖かった。桜を踏んで入った講堂には、拉致される予定の子供がたくさん集合していた。

ぼくは、「なんで俺がこのあほどもと一緒にどこかにさらわれなきゃいけないんだ」と不条理を感じていた。栴檀は双葉より芳し。


話を元に戻して、


桜吹雪。




うちに帰ると絨毯、テーブル、すさまじく猫の毛が散っている。猫毛吹雪。



そう、コロコロだ。


明晰な頭脳は秀逸な発想をする。そうだ。絨毯にコロコロをかけてもきりがない。

猫にコロコロをかけるのだ。←今日のポイント。

「カラシ」は悲痛な叫びをあげた。んぎゃーああ ところがしばらく続けていると、まんざらでもない表情になり、声も落ち着いて来たのだ。能天気、能天気。

マイペースカラシはねこのくせに豹変する。

今はコロコロをくわえてきて催促するようになった。



コロコロはニトムズ(nitoms)製。ニトムズは素晴らしい会社だ。その話は次の機会に。minnjiさん、猫の毛大変じゃありません?
関連情報URL : https://www.nitoms.com/
Posted at 2022/04/05 20:56:04 | トラックバック(0) | 日記

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