サイバーナビで楽しむ音楽 STEP1
| 目的 |
チューニング・カスタム |
| 作業 |
DIY |
| 難易度 |
  中級 |
| 作業時間 |
1時間以内 |
1
今回はサイバーナビをメインユニットとしたオーディオシステムで自分好みの音に近づけるための工夫をしてみます。
ソフトウェアチューニングのみなので費用はかかりません。
ガス代が多少かかりますが。
車:ホンダ CR-Z α
メインユニット:カロッツェリアサイバーナビ AVIC-VH9990
スピーカー:ケンウッド フロントKFC-XS170 リアKFC-RS170
用意するもの
・チェックソース
・オーディオブック応用編
・測定マイク
・タオル1枚(なるべく薄く固めのもの)
・メジャー
チェックソースを選ぶポイントとしては
(1)普段よく聞くソース(ラジオ?CD?高圧縮データ?)
(2)普段よく聞く音楽ジャンル(JPOP?クラシック?演歌?洋楽?)
(3)好きな音(男性の歌声?女性の歌声?エレキギター?ピアノ?)
この3点を踏まえた上で、自分が重要視する要素をある程度シャッフルさせた3曲を用意します。
ラジオの方はその時かかっている内容でいいでしょうね。
3曲のうち1曲はできれば
(4)ある特定の楽器の音が目立つ曲
にしておきます。
自分の場合はほとんどミュージックサーバにためた圧縮データ聞いており、女性ヴォーカル6:男性ヴォーカル4の割合でしょうか。
ほぼJPOP。
偏ってますがたまーにクラシックも聞くので以下の3曲をチェックソースとして用意しました。
A:B’z ギターは泣いている(ミュージックサーバ・ATRAC3圧縮)
B:BoA BUMP BUMP(ミュージックサーバ:CD高音質モード録音)
C:ランラン ラフマリノフ ピアノコンチェルト#2(CD原音)
AとBで男性女性ヴォーカルをふり、Aは松本氏の重いギターが印象的、Cはピアノが主役のクラシック楽曲で、のだめで注目された曲の1つです。
なんだかんだで自分はBoAが大好きなのでBの曲が一番重要です。
Aはしっとりとしたラブバラード、Bはラップ系の明るい曲、Cは動静の変化が重要な曲となっています。
チェックソースが用意できたらナビ付属のオーディオブック応用編も準備しておきます。
では静かな場所に車を停めて、エンジンをかけチェックしていきましょう。
2
まずは初期状態での音を確認していきます。
窓は閉めましょうね。
オートTA&EQ設定をしている場合は、いったんOFFにしてみます。
メニュー→タッチパネルでオーディオ設定→オートサウンドセッティングをOFFに。
次にEQ設定も一度フラットに戻します。
メニュー→タッチパネルでオーディオ設定→グラフィックイコライザー→FLATに。
最後にリスニングポジションを運転席にします。
メニュー→タッチパネルでオーディオ設定→リスニングポジション→フロントRに。
この段階での視聴ポイントは良い音と悪い音を大雑把につかむ事と、音像を見る事です。
ボリュームは普段聞く音量より若干大きめ~5割増しをオススメします。
STEP1なのであまり難しい事は書きませんが、音像と言うのは音の立体感です。
メリハリ、定位感、存在感、リアル感なんかを総合して言ってますが、スピーカーがある位置を意識的に忘れ、目をつぶって音を聞いた時に、音がどこにいるのか、をどれだけ聞かせてくれているかです。
少し難しい感覚かもしれませんが、AやBはヴォーカル楽曲なのでその歌手がどこにいるか、という感覚に近いですね。
自分から見て前にいるのか、後ろにいるのか。
上にいるのか、下にいるのか。
遠くにいるのか、近くにいるのか。
ハッキリと「そこ」にいるのか、ボヤけているのか。
歌手の場所がよくわからない場合は、ある楽器の場所はわかりますか?
ピアノ、ドラム、シンセサイザー、尺八・・・。
いえね、この段階ではスピーカーバランスバラバラなはずですので、これらの音像が「ハッキリしないという事を覚えておいてほしい」のです。
ハッキリしないなりにも、ああこの曲のこの部分はなんとなく気持ちよく聞こえるな~とか、この曲のこの楽器だけはやけに存在感あるな~ってなればしめたもの。
その部分は後で使うので覚えておきます。
3
次にスピーカーのセッティングをつめます。
1項に書いたスピーカー構成では4ch6way、フロントがセパレートのウーハー+ツィーターの構成です。
純正オーディオやインターナビ付けてもこの構成になると思います。
ものすごく雑に書いてしまいますと、ケンウッドスピーカーの特徴は幅広い範囲を迫力ある音で出す味付け。
アルパインだともっと低~中域重視で特にヴォーカルが強く、カロッツェリアは中~高域重視。
この評価はスピーカーのモデルや値段帯によっても変わってきますし、自分の感覚によってほんと雑に書いてますのでご容赦ください。
まずタイムアライメントの調整とイコライザーのベースを作るためにオートTA&EQ設定をします。
オーディオブックのP.140ですね。
説明書のような手頃なベルトが無い場合はヘッドレストに適当に巻いてひっかけるだけでもよいと思いますが、今回はタオルを使ってみます。
まずヘッドレストの根本にタオルを巻き、進行方向側で軽く縛ります。
次にその上にマイクケーブルを挟み込むようにしてもう一度縛ります。
最終的にマイクが2段縛りの上からたれるように。
マイクが横にグラつかないように、挟み込むケーブルの向きを調節し、マイク平面がヘッドレスト側へ向くようにします。
こんなの誤差の範囲ですけどね、ようは自分の耳の位置にマイクを近くしてやるわけです。
エンジンを切り、ドアを開けて車を出ます。
シートに手をつき、測定開始の操作をしてから窓を閉めます。
プップップとかシャーシャーシャーとか測定音が聞こえてくるはずです。
そっとしておいてあげましょう^^
計測時間は構成によって変化するようですが、5分くらいで終わります。
4
オートTA&EQ設定が終わったら早速音を聞き比べてみましょう。
どうでしょう?だいぶ音にまとまりが出たように感じませんか?
オートTA&EQ設定という名前になっていますが、この設定のメインはTA、つまりタイムアライメントにあると思われます。
タイムアライメントというのは各スピーカー同士と耳との距離補正です。
この設定をする事で4チャンネルなら4(+2ツィーター)スピーカーの取り付け位置をヘッドユニットが分析し、音を再生する時に再生タイミングや音量を調節してくれるわけですね。
設定前だとスピーカーがドア下に付いているのか、天井からぶら下がっているのか、近いのか遠いのか、ヘッドユニットは全くわからないので、ただ普通に音を出してるだけなんです。
音楽をかけながらメニュー→タッチパネルでオーディオ設定→オートサウンドセッティングをON・OFF切り替えてみてください。
OFFは補正前の音、ONが補正後の音。
特に音像に変化が出ていませんか?
目をつぶり、心を落ち着かせて聞いてみましょう。
さっきまでは見えなかった音の位置が少し見えてきませんか?
ここまでは説明書レベルのお話なので、せっかくですからもう少し音をチューニングしていきます。
自分の場合の、この段階での視聴で感じた事は
・音像はだいぶ綺麗になったけど、女性ボーカルの声にちょっと不自然さがある、特にコーラスが汚い
・ドラムスの低い音はわりとイイカンジだけど、シンバル音が汚い
と、中高音に問題が見えました。
オートサウンド設定をONに戻します。
5
まず、オートTAで認識されたスピーカー設定を少し変えます。
メニュー→タッチパネルでオーディオ設定→詳細設定→タイムアライメントを選択。
各スピーカーの距離がcm単位で表示されると思います。
メジャーでスピーカーから耳までの距離をザックリ計ります。
大きなズレはないですか?
気をつけたいのはツィーターが付いてる場合ですね。
自分のケンウッドスピーカー構成も、純正6スピーカー構成もそうなのですが、ダッシュボード奥にツィーターがボルトオンされています。
そしてウーハーはドアに付いています。
だいぶ離れていますが、この2つのスピーカー合わせて1chですので、例えばフロントRのスピーカー距離が意味するのは、右ドアスピーカーとダッシュボード右奥のツィーター両方です。
どちらに合わせるべきか、とか、間を取るべきか、とかは一概に言えません。
スピーカーの性能やクロスオーバーのポイントによっても変わってきます。
STEP1ではなるべく難しい用語は使わないようにしますが、1つだけ抑えておいてほしいのは、高い音は低い音よりも、スピーカーから耳へ届くスピードが速いという事。
つまりドアスピーカーから出る低い音はゆっくりとやってきて、ダッシュボード内ツィーターから出る高い音はささっとやってきます。
この2つの到達ズレを解消するには、高価なDSPが必要だったり、さらに細かい設定を備えたヘッドユニットが必要になってきます。
今回は割り切って設定しちゃいましょう。
ドアスピーカーまでの距離より気持ち遠めに距離設定をしておきます。
オートTAでの設定値が
フロントL152.5cm
フロントR117.5cm
リアR82.5cm
リアL130.0cm
メジャーでの実測値(カバーまで)が
フロントL138cm(ウーハー) 139cm(ツィーター)
フロントR97cm(ウーハー) 102cm(ツィーター)
リアR51cm
リアL113cm
リアがだいぶ差がありますね。
う~ん・・・ポクポクポク・・・チ~ン。
フロントL148cm
フロントR113cm
リアR65cm
リアL120cm
にしてみます。
設定が済んだらCUSTOM1に保存して聞き比べです。
詳細設定のCUSTOM1ボタンをタッチするとAUTOが出てくると思いますが、これがオートTAで設定された距離、CUSTOM1に戻したのが上で自己設定した距離。
中音の不自然さが少し改善されたように感じました。
でもまだコーラスやシンバルなどの高めの音が不自然です。
どこが悪さをしているのでしょう?
スピーカーの善し悪しを部分的につきとめるために有効なのが出力レベルの設定です。
メニュー→タッチパネルでオーディオ設定→詳細設定→スピーカー出力レベルを選択。
オートTA&EQ設定をした後もこの部分は全て0dBになっていると思います。
4スピーカーそれぞれの特徴をつかむために、1スピーカー「以外」を全て-24dBにしてみてください。
これを4スピーカー分行う事でそれぞれのスピーカーがどう頑張っているのか、どこが苦手なのかを探っていきます。
自分の場合だと、全体的にはリアよりフロントの方がダントツで綺麗な音が出ており、中高音にいくにしたがってリア側でノイズが出てきました。
フロントの中高音はそれなりに綺麗なんですが、音がばらついていて不自然さを感じます。
リアはコアキシャル2WAYの安価なスピーカーなので、音の限界が見えますね。
フロントは音に余裕があるものの、バラツキを感じるのは向きも距離もチグハグなツィーターに問題がありそうです。
そこで今回の対処は以下としました。
・フロントの出力レベルを少しだけ上げる(+4dB)
・イコライザーでリアの中高音のノイジーな部分を下げる
・イコライザーでフロント中高音をリアに合わせて調節する
6
イコライザー設定に進みましょう。
メニュー→タッチパネルでオーディオ設定→グラフィックイコライザー。
AVIC-xx9990にはファクトリーカーブというイコライザー設定が5つ設定されています。
うち1つはFLATで、これが基準値となります。
他の4つを聞き比べてみましょう。
それぞれの特徴は説明書に書いてありますのでここでは割愛しますが、POWERFULやSUPER BASSなど聞くとずいぶん迫力を感じると思います。
音には色々な要素があり、そして人それぞれ好みがありますが、迫力ある音というのはやっぱり低音の力になります。
この4つから好みの音を選択してもよいのですし、FLATをベースに好みの音を探っていくのもよいでしょう。
自分の場合は明らかな課題があるのでそこをクリアするための設定をします。
まずFLATをベースに低音を若干上げてあげます。
ズンドコドスンな音は好みではないですが、ちょっとだけ低音を上げる事によって「いい音だと勘違いできる」から不思議です。
これ、皮肉で言ってるわけじゃなくて、音の全体像を持ち上げるには低音強化が有効なのは確かですよ。
だからサブウーハー追加は、物理的なグレードアップとしてよく使われるのです。
低音側の全体をまとめたら課題の中高音のチューニングです。
ところで低音、中音、高音って言葉ありますけど、具体的な範囲ってわかりますか?
イコライザー画面でも50とか200とか2kとか表示されてますけど、どこをどういじれば狙いの音が変わっていくのでしょうか。
7
主な周波数帯域をまとめたものです。
バスドラム:80~300Hz
スネアドラム:800~1.2kHz
シンバル:8~12kHz
ヴァイオリン:200~2.6kHz
コントラバス:41~247Hz
フルート:262~2.1kHz
エレキギター:200~5kHz
ベースギター:80~500Hz
ピアノ:27~4.2kHz
ヴォーカル:1k~5kHz
でも鵜呑みにしないでください。半分程度信じる感覚で。
嘘は書いてませんが、これだけでは情報不足なんです。
例えばヴァイオリンの200~2.6kとはいっても、残響とか弓と弦がこすれる音はまた違った周波数で鳴ってますし、ヴォーカルにしても声の厚みや息づかいを含めるともう少し幅が広がってきます。
不自然に聞こえていたのが女性ヴォーカルの高いキーやコーラス、シンバルの音でしたのでおよそ3k~10kHz付近が弱いフロントスピーカーだと判断ができます。
近いイコライザー設定としては2k、3.15k、5k、8k、12.5kとなります。
1つずつ上げ下げしていき、特性を見ていきます。
まずはリア側のノイジーな部分をやわらげていきます。
中高音が弱いからといってこの幅全てをガッと下げてしまうと全体的に不自然さが出てしまいます。
隣り合う項目の変更値を控えめにしたり、余裕のある帯域は逆に上げてやったりしてバランスを取りましょう。
リアの中高音さげた分、音が全体的に不自然にならないようにフロント側も調整していきます。
2項でちょっと書いた事を覚えていますか?
この部分ちょっとイイ音に聞こえるな~って部分がもしあれば、そこを強調するのも手ですよ。
場合によっては前後のバランスをあえて崩して臨場感を増す方法もあります。
設定変えるだけならお金かかりませんので、色々変えて楽しんでください。
8
カスタムのイコライザー設定をした上でもう一度ファクトリーカーブと聞き比べてみます。
どうしてもファクトリーカーブの方が音が良い!と思ったらそっちを使えばよいと思いますよ。
ファクトリーカーブは、ある特定のテーマに沿ってチューニングされた設定値ですから、わかりやすく、バランスが取れています。
標準設定侮るなかれ。
今回前後のスピーカーの性能差からか、前後バランスをバラバラに取る必要が出てしまったのでマルチチャンネルでのチューニングを行いました。
ただ、純正スピーカーや、前後スピーカーにあまり差がない場合は2チャンネルでチューニングした方がやりやすいと思います。
オーディオブックのP.127にもありますが、センタースピーカーのない4チャンネル、4.1チャンネル構成の場合は2チャンネルでチューニングしていった方がわかりやすいと思われます。
イコライザー設定は断然クラシックがわかりやすいですね。
普段クラシックなんて聞かな~いという方でも、周波数ごとの特性つかむには一度視聴をオススメしたいです。
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