サイバーナビで楽しむ音楽 STEP3
| 目的 |
チューニング・カスタム |
| 作業 |
DIY |
| 難易度 |
  中級 |
| 作業時間 |
30分以内 |
1
今回のSTEP3では、車でオーディオを楽しむにあたって、どこをどうすれば音が良くなるのか、どんな製品を使えば音が変わるのか、好みの音に近づけるにはどのようなアプローチがあるのか。
チューニングの手法から製品まで、それぞれが音にどのような影響を与えるのかを交えて紹介したいと思います。
2
カーオーディオとホームオーディオは色々な意味で違いがありますが、根本は同じです。
音の元となるソースと、それを信号に変えるプレイヤーやヘッドユニット。
そしてその信号を増幅させるアンプ。
最終的には信号を振動に変えるスピーカーによって音が作られます。
これらの「変える」を生み出すエネルギーとは電源です。
カーオーディオではこの電源は基本的に車載バッテリーから得る事になります。
良い音を生み出すためにはこの電源がしっかりしていないとダメなわけです。
電源をしっかりさせるには以下のアプローチがあります。
(1)バッテリー交換
特に古いバッテリーを使用している車に効果が大きいようです。
(2)アーシング
プラスとマイナスの電極のうち、マイナス側の抵抗を少なくする事で電源供給を安定化させます。
オーディオへの効果以外にも燃費向上や照明の光度アップなどの効果が期待できます。
これもアース設計が悪い車、古い年式の車に効果がありそうですが、アーシングケーブルをやたら増設するのではなく「どこの効果を高めるのか」を意識しながら、アーシングポイントを選定してやるのがよいと思います。
(3)バッ直
通常の車では、バッテリーとオーディオユニットとの間に「車用電源」としての中間回路が存在します。
メーター照明にしろ、エアコンにしろ、車に必要な電源は全て1つの大きなパイプを通ってデッキ部のコネクタにつながります。
間にはヒューズがあります。
この大きなパイプは車を動かすための電源パイプであり、オーディオ用としてみた時には様々な弊害があります。
パイプが無駄に引き回されている事で抵抗が大きくなっていたり、車の様々なノイズを拾いやすくなっていたり。
バッ直とはこのパイプとは別に、バッテリーからオーディオユニットへの専用の直接ラインを設ける事です。
例えるなら・・・家の壁にコンセント差し込み口があり、そこから4口のたこ足で分岐。
このたこ足にはさらに4口のたこ足が4つ繋がっていて、パソコン用・冷暖房器具用・デスクワーク用・そしてオーディオ用と。
オーディオ用のたこ足からやっとTV・BRプレイヤー・デジタルアンプとつながっています。
この状態ですとデジタルアンプが電源を得る前に無駄なケーブルや分岐が多くて抵抗が高いですし、パソコン製品などからのノイズも心配です。
バッ直では壁についているもう1つの差し込み口を使ってデジタルアンプを直接繋ぐイメージです。
少し無理なたとえかもしれませんがご容赦を。
(4)キャパシタ・レギュレータ増設
これらの製品は(3)で書いたようにオーディオユニットまでの電源が不安定なら、オレサマがいったん電源をためといてやって供給してやるよ的なものです。
例えばオーディオの音量を上げた状態で様々な音楽が流れるとオーディオ各製品はいつもより頑張ろうとして、より多くの電源を要求します。
電源供給が不安定だと、このような状況で電源不足となり、結果的に音が足りなかったり、ズレたりと、音も不安定になります。
キャパシタやレギュレータは、このような状況に備えてあらかじめ自らが電源を蓄えておき、いざという時にオーディオ製品に安定した電源を供給してくれます。
キャパシタとレギュレータでは構造そのものに違いがありますが、それぞれの製品での価格差は主にこの蓄えられる量となります。
さて、この項で紹介した「電源をしっかりさせる」と、音がどのように良くなるのでしょうか。
結論から申し上げると、音が全体的に良くなります。
もう少し具体的に書くと、ある音楽の瞬間的に情報量が多い部分の無理がなくなります。
そして、車用電源とオーディオ用電源の相互干渉が減ります。
但し、電源をしっかりさせる前と後でどれほどの違いが出るかは「現在の電源がいかにしっかりしてないか」次第ではないでしょうか。
バッテリー交換やアーシングであれば1万円前後で可能なグレードアップです。
キャパシタで数万、レギュレータにもなると10万を超えてくるでしょう。
それらの投資が効果的か否かは、現状次第となるでしょう。
3
電源やら伝達経路はともかく、最終的に音を鳴らす部分を考えてみましょう。
最終的に電気信号を物理的な振動に変換してくれる品物、それはスピーカーです。
音が聞こえる仕組みは空気の振動によるものだという事はSTEP2から書いてきました。
良い音を鳴らすためのスピーカーは、つまりこの振動をいかに正確、無理なくこなせるか、によります。
純正で付いてくるスピーカーを見た事がある方、そして社外品としてカーオーディオ用スピーカーをいくつかご覧になった方はその違いがわかるかと思います。
複雑だからいいとか、でかくて分厚いからいい音が出るとは限りません。
ただ、社外スピーカーは製品カタログをご覧になればわかりますが、実に様々な工夫をこらして設計され、素材も厳選されて作られています。
それは前述の、いかに無理なく正確に振動させるかのためのもの。
でも製品カタログに書かれている事って、やれコーン素材がファイバーで、ベースにはセラミックを使用し、うんぬんかんぬん。
素人にはサッパリです。
手がかりとしては、いくつかの種類・製品で実際に音が聞けるショップに行って、聞いてみる事。
あまり違いが感じ取れない場合もあります。
でもどうやら違うらしい。
聞き比べ時のポイントとしては、自分の中でいくつかのテーマを立てる事です。
「良い・悪い」の違いだけでなく、例えば「シャキっとしてる・ホワっとしてる」とか、「低い音に迫力がある・高い音が綺麗に出ている」とか「なんか寒そう・なんとなく暑そう」とか、なんでもいいですが、あえて違う視点で無理矢理にでも評価する事です。
高い安いでの違いとは別に、メーカー毎の特色なんかが見えてくれば、それでもう視聴としては100点だと思いますよ。
純正からの手軽なグレードアップとしてスピーカー交換をあげている方がいらっしゃいます。
どんなに安い製品でも純正のチープなスピーカーよりはイイ音が出るからと。
自分はこれ、はずれでもなければ当たりでもありません。
だって、良い音・好みの音って人それぞれなんですから。
なまじシャキっと「しすぎている」音よりもボヤっとしている音の方が「良い音」と感じる方もいるでしょう。
高いスピーカーが広範囲で余裕の振動を作り出せるのは確かだと思います。
それは音を鳴らす際に確実に動く部分です。
グレードアップでスピーカー交換を選ぶ際には「純正よりは良くなるだろう」とか、「今使っているスピーカーより高いものにすれば良くなるだろう」だけでなく、今の音のカンジと、交換後の音のカンジを多少でも考える事をおすすめしたいです。
4
スピーカーについての続きのお話。
ところでスピーカーって、どの部分を言うと思いますか?
スピーカーとして販売されているのはだいたい写真Aのようなものだと思います。
でもホームオーディオ用とか、パソコン用とかでもいいのですが、スピーカーってだいたい写真Bのようなイメージがありませんか?
どちらが正解なのか、どちらも正解なのかは、今の自分にはよくわかりませんが、写真Aの部分って、写真Cで言うところの赤い部分だけですよね。
カーオーディオスピーカーが、その製品本来の力を発揮するには、実はその製品だけでは役不足なのです。
写真Cはドアのつもりで書きました(下手っぴで申し訳ありません)が、このドア全体を1つのスピーカーと考える事はできないでしょうか。
写真Aの製品は、確かに信号を振動に変えてくれる品物なのですが、その取り付けがしっかりしているとか、この製品の裏がある程度の強度と制振性をもってはじめて正しい振動がされるのです。
この項でご紹介したいのはデッドニングです。
正確にはドアデッドニングとか言ったりします。
デッドニングは製品名ではなく、手法の名称であり、それに使われる製品としてバッフルや吸音材などがあります。
この手法は特に振動が大きくなる低音部に効果があります。
(中高音に効果がないわけではありません)
なので、特に現状カーオーディオの低音に不満がある方は効果が期待できそうです。
お値段は使用する製品の種類、範囲によって様々ですが、お手頃価格から始められるのがポイントではないでしょうか。
5
5項でもまたスピーカーのお話になります。
でも3項・4項のような、スピーカーそのもののお話ではありません。
この項ではスピーカーの位置と角度のお話をします。
STEP2で軽くふれましたが、音の到達速度って低音はゆっくり、高音は速い・・・らしいです。
さらに低音は指向性が低く、高音は指向性が高い。
どういう事でしょうか。
ホームオーディオを楽しまれている方はご存じかもしれませんが、5.1chシステムを組む際に、重低音を担当するウーファーは、他の5chスピーカーと違って「どこに置いてもよい」とされています。
これは音の発生源であるスピーカーの位置に、聞き手の感覚が左右されにくいという事。
フロントスピーカーはちゃんと前に置いて聞き手に向かせ、リアスピーカーも後ろに置いて聞き手に向かせるのがよいとされています。
特にセンタースピーカーの位置は重要視されています。
これは各々のスピーカーが担当している音の高さの違いによるものです。
写真はカロッツェリアのOPEN&SMOOTH技術をイメージしたもの。
ドア下部に取り付けられたスピーカーから流れる(特に中高)音の流れが示されています。
最近のコアキシャル(同軸)2WAYスピーカーのツィーター部は、高音を耳元に向けるために角度が変化できる製品が多いようですね。
向きについては前述の通りですが、位置についてはどうでしょうか。
視聴者からみて全てのスピーカーが同じ距離にあればベストなのでしょう。
あるいはセパレート型の2WAYスピーカーならツィーターを若干遠めにするとか。
でもF1みたいにドライバーが中央に一人だけ乗るってのは、世の中の車は違いますよね。
運転席に座っていれば運転席側のスピーカーが近くなりますし、助手席や後部座席に座っている人まで考えたらスピーカー位置はバラバラです。
サイバーナビでは乗車状況を設定する事である程度の補正がかかりますが、全ての乗員に良い音を届けるにも限界があります。
フロント2スピーカー(ツィーターは無く、ドアスピーカーのみ)の場合、それらのスピーカーが近い・遠いでは何が違ってくるのでしょうか。
ちょっと極端なたとえをします。
全く同じスピーカーを、Aピラー上部(耳のすぐ斜め上)にある場合と、Aピラー下部(ダッシュボード上とか)にある場合、左右のスピーカー距離の差が少ないのが後者です。
スピーカー距離の差が少なければ聞く位置の違いによる音の差が出にくいので、安定した音が楽しめますが、遠い分音がぼやける事もあるでしょう。
スピーカーの位置を近くすればよいのか、遠くすればよいのか、これは実は難しい選択です。
確実に言えることは、指向性の高い(中)高音を担当するツィーターは、聞き手側に向かせるのが良いという事です。
6
2項ではカーオーディオに関わる根本の部分を、3~5項では先端部分を紹介しました。
ここではその両端の中継ぎをご紹介します。
本整備手帳ではサイバーナビをヘッドユニットとしてオーディオを楽しむ際のお話を書いております。
サイバーナビはそれ自体がプレイヤーであり、4ch分のアンプを内蔵しており、各chの設定がわりと細かく行えます。
でもそれ以上に細かい設定をするにはどうすればよいのか。
今後5.1ch、6chなどに発展させていく場合に何が必要か。
5ch以上のシステムを組む場合には、その信号を増幅させるためのアンプが必要です。
アンプは単体でも様々な製品が販売されており、サイバーナビをヘッドユニットとした発展でもこれが使えます。
単体アンプの利点は、やはり専用機としての安定した増幅量と質でしょう。
サイバーナビはカーナビとしてはかなり良いアンプが内蔵されていると思いますが、さすがに専用機にはかなわないかと思います。
なかなかアンプそのものの力を体験できる場って少ないかと思いますが、こだわる方はサイバーナビ内蔵の4chアンプを使わず、別途2chや4chアンプを購入してカーオーディオを組まれているようです。
効果のほどは2項の電源まわりに近いものがありますが、2項が主に悪い要素を取り除くという事であったのに対し、専用アンプを使用するのは良い部分を引き出す感覚に近いかもしれません。
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STEP3最後にオーディオラインのお話を。
6項でバッテリーとスピーカーの両端を中継ぎするユニットの紹介をしました。
オーディオラインとは、その中継ぎ製品群を繋ぐ、中継ぎの中継ぎ。
スピーカーケーブルとかRCAケーブルに相当します。
CR-Zでは純正オーディオレス仕様だと2ch2スピーカーとなりますが、リアスピーカーも配線だけはされている・・・らしいです。
これはカーナビを取り付けていただいたショップの店員さんに聞いたのですが、オーディオレス仕様車も色々あって、全くスピーカーもケーブルもないものや、ケーブルだけあってスピーカーがないものなど、様々なんだそうです。
このケーブルがない部分にケーブルを新設したり、ケーブルを違う製品に変えたりする時に、ショップの作業名となるのがワイヤリングです。
さて、純正のスピーカーケーブルとはどの程度の製品なのでしょうか。
本来の信号が100%として考えた場合、純正ケーブルが伝える信号は・・・。
勘と度胸でズバリ書くと60%くらいだと思います。
根拠もなにもない数値ですからご容赦ください。
60%だとすると残りの40%はどうなるの?消えちゃうの?
ハッキリ言ってどうなるか、わかりません。
そのまま運良く伝わる事もあれば、ノイズが乗ったり信号が消えたり、色々劣化してしまうかもしれません。
この数値を100%とまではいかなくても70、80くらいまで引き上げる事ができます。
それがオーディオラインのグレードアップです。
オーディオラインとして使われるケーブルや端子もピンキリです。
抵抗が少ないのをウリにしている製品もあれば、ノイズへの強さをウリにしているものもあります。
いっそヘッドユニットからスピーカーまでデジタルで接続できればよいのでしょうけど、スピーカー単体ではDA変換の機能は現状もたせる事は難しいのではないでしょうか。
アナログはアナログと割り切って、少しグレードの良いケーブルに変えてみるのも手かもしれません。
これは特に現状の音に不快感を抱いてる方にオススメです。
ただ、交換の場所やケーブルの種類など、専門知識を要しますので一度ショップへ相談した方がよいと思います。
8
STEP3ではSTEP2をふまえた上での、様々なグレードアップを紹介しました。
何を変えれば音が変わるのか。
どの音が変わるのか。
効果のほどはいかがなものか。
現状知り得る知識を元に整理してみました。
皆様に少しでも参考になれば幸いです。
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