3月末に廃線になる長野電鉄屋代線 (長野旅その3)
投稿日 : 2012年02月17日
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須坂駅で待っていると、2両編成の元地下鉄日比谷線・「マッコウクジラ」がコトコトとやってきました。。
来月末限りで廃線になる「屋代線」屋代行きの列車です。。。
長野電鉄の「マッコウクジラ」にはボディーに赤ラインを纏っていますが、この編成は日比谷線当時のままのステンレス地だけのデザインで無塗装の車両を使用していました。。
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車内は老若男女様々な乗客を乗せています。。
地方私鉄特有の和やかな雰囲気。。。
乗客の半数以上が廃線を惜しんで乗りに来た人達でした。。
毎日、これくらいの人が乗っていればと、今更ながら思いますが、居合わせた人全員がそう思っているに違いありません。。
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屋代線も例外となく、ローカル線ではスッカリ当たり前となった「ワンマン運転」をしており、路線バスの様に乗客が乗車時に取った整理券を基に各駅で運転士が運賃を収受していました。。
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天井に目をやると、ナント・・懐かしいプロペラ型扇風機が。。
つまり非冷房車。。。
私達が若い頃の私鉄の通勤型車両は殆どみんなこれでした。。
ゼロ戦の様なプロペラ音で、ドアが閉まると、戦闘機が急降下する時のような音を出したあいつです。。。
凄い音がするのに、全く涼しくないシロモノでした。。。
こんなところでまた会えるとは夢にも思いませんでした。。
冬で良かった。。。。
いや、暑くても夏にまたあのプロペラ音を聞きたかったな~。
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遮光カーテンは半鎧窓もどきの奇妙なスタイルでした。。。
これじゃ、上と下がスケスケで紫外線入り放題。。。
あれっ??地下鉄車両だからそれでいい???
いや。。。地下ばかりなら要らないじゃないですか。。
関西では見たことの無い形状。。。
あら不思議。。。。。
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中間で比較的おおきな有人駅。。。松代駅のホームには、人力の遠隔操作でポイントを切り替える大きな転轍レバーが多数、未だに存在していました。。。
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終点の屋代駅は、しなの鉄道(旧JR信越本線)との連絡駅ですが、長野電鉄側のホームにはレトロな待合室が乗車待ちの人々を寒風から守ってくれていました。。
屋代線は1時間半に1本の密度でしか、列車が運行されていませんので、1列車乗り遅れると大変な事になってしまいます。。。
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そして、毎日の様に、今日も屋代駅の木造の階段を華やいだ会話をしながら親しい友達と一緒に登って家路を急ぐ女子高生達。。。
新学期からは、もう二度とこの階段を登ることが無くなってしまいます。。。
思い出は時空の彼方へ。。。。。
ありがとう屋代線。。。。
お疲れさまでした。。。。。
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