
コスモL、いろいろとあって乗れない状態が続いていたのですが、ようやく一連の不具合のfixが済み、また車検(前回車検で一時車検切れ期間をへたため、9月→11月に繰り下がっています)も無事パスして、少なくともあと2年は稼働できそうです。
で、そのいろいろとは・・。
まずは、クラッチマスターの不調です。今年のはじめくらいから、クラッチの戻りが悪くなりはじめ、あ、マスターシリンダーだな、とは気づいたのですが、ご存じのとおりassy交換するにも国内にはもうモノがありません。例によってオーストラリアを中心として探索すると、幸いそれほど苦労することなく見つかり、輸入できました
こんな梱包です。↓ 実際にはmade in Taiwanでした。
中身は、これ。当時モノのマツダ車用は数種あるようですが、ライン接続のポートが斜め手前になっているのがCDコスモ用です。SA22Cは、まっすぐですね。
これは無事装着できて、おかげさまでクラッチ操作は快調になりました。
ところが、もうひとつ、まったく同時進行で別の深刻な不具合がひたひたとやってきていたのでした。アイドル不調です。といってもキャブロータリー乗りの皆さんは、暖気が終了するまではストールしようが何がおころうが暖まるまでやり過ごせばいいや、くらいに余裕を持っていらっしゃると思うのですが、今回はちょっとちがって、暖まりきってしばらくすると、アイドリング付近でまったくばらついてしまってどうしようもなくなると同時に、3000rpm以上くらいに吹かし続けないと力が出なくなる、という困った現象がおこりはじめました。正直、SA22Cをリアルタイムで乗り継いでいた当時にも、この手の不調は経験していなかったので(といっても45年も前の話しですが・・)、ちょっと思案に暮れ、結局お付き合いいただいていた(店舗を移っておられたのでやや遠方になりましたが)マツダの方に相談した結果、まずは電気系統からチェックする方針となったのです。
まずは、イグニッションケーブルにけっこうな電気抵抗が発生していること、コイルもかなり古くなっているので(なんせ1977年ですから)、このあたりを換えてみよう、ということになりました。コイルは、北米、オーズトラリアいずれでも入手可能で、ケーブルも同様でしたので、今回は短時間で入手可能な北米から手に入れました。
で、装着していただいた様子がこれです。
これで低速アイドリングはかなり好調になり、一見よくなったように思ったのですが・・。暖気がすむと、やっぱり同じようなアイドル不調が生じてしまうのです。電気系となると、残るはもうvoltage controllerくらいかな、と考えてこれも一応北米からストック品を入手できたのですが、↓
そのころ、マツダさんが不具合箇所をみつけてくださいました。電気系ではなくて、実はAnti afterburn valveの不調でした。なぜか温度があがるとソレノイドが作動してしまうようで、暖気が一定すすむとAAVが開きっぱなしになる現象がおきていたのです。これについてはAssy輸入のメドがたたず、ちょっと困惑したのですが、マツダメカニック様々と申しますか、ソレノイドをkill して、AAVを閉じっぱなしにしていただくことで、アイドリング安定を得ることができたのです。
くわえて、一連のコイルースパーク系統のチェックで、現状のプラグ(NGK B7EM)よりFC用(リーディング、トレーリングが別になっているN3X418110)がいいんじゃないか、ということでこれも交換してもらいました。
結果として、いまのところ懸念していたバックファイアの出現もなく、というか以前より減速(アクセルオフ)時のパラパラ音がむしろ少ないくらいで、アイドリングの安定や低回転域のトルクが回復した(というか入手時よりもよくなって、かつて(45年前にリアルタイムでのっていた)感覚です。まだ高速巡航などはためしていないので、確認すべきところは残っていますが、なかなかよい状態になった印象をもっています。
とりあえず、路上復帰しましたし、少なくともあと2年は維持できそうですので、できればイベントなどにも持ち出したいと思っているところです。
追記:AAVを閉鎖維持にした影響ですが、ごく低速から3速加速、なんていうズボラをした時に、あれ?と思う不完全燃焼が一回あった程度で、その後地道の渋滞、巡航、都市高速、高速での全開加速トライなどかなり試してみて、特に不具合なく快調で、よろこんでいます。気温10℃から15℃程度の、キャブロータリーには絶好の気温だからかもしれませんが、これならOKだと思える状態ですね。
Posted at 2024/11/23 19:45:22 | |
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