
車齢9年、走行12万km超、それでも元気なウチのシエンタなのだが、最近は停車直後のアイドリングで、ブルブルッと小刻みに振動が出る事がある。
単にアイドリング中に振動が出るだけなら点火系ってのも定番なんだが、走行後の停車直後に出やすいので、ちょっと昔のクルマだったらISCVなんかを疑うのもある。
しかしシエンタはシングルバタフライの電子制御スロットルでアイドルスピードも制御しているので、残るはフューエルカット復帰制御の乱れか、EGRバルブの閉じ不良ぐらいしかない。
とりあえず走行距離もアレなんで、1NZ-FEは比較的お手軽とされるEGR系の清掃をやってみるコトにした。

用意した要交換部品、年式を考慮して全取っ換えする事に。
左から、
・EGRバルブガスケット
・インテークマニホールドツゥヘッドガスケットNo.2
・インテークマニホールドツゥヘッドガスケットNo.1
・スロットルボデーガスケット
一応、修理書では全て再使用不可部品ではあるけど、全部で\2000程度だしね。
あと無いと苦労するのは10mmと12mmのディープソケットぐらいか。

ガサッと一気にバラす。
インテークマニホールドはボルト/ナットを外す手順が決まっているので注意。
特に低年式車は樹脂製マニホールドの取付け面が反ってきているので、順番を違えると反りのしわ寄せがガスケットに及んでエア吸いの原因になる。
EGRバルブとスロットルボディを直列に繋いで冷却水が回っているが、この程度の作業なら事前の水抜きや作業後のエア抜きなど不要。
ホースを抜いた後は8mmのボルトでも突っ込んでおけば水は漏れない。
作業後に暖気を済ませてから少し高回転を維持して走ればエアも抜けるし。
インテークマニホールドはエンジンルームから抜かずとも、EGRデリバリチャンバが外せる程度にズラしておけばオッケー。

シリンダーヘッド内を貫通するEGR流入路と、4番インテークポート。
ここは大してカーボンは堆積していなかったので、エンジンコンディショナーをブチ込んで清掃。

スロットルボディはバタフライバルブを手で開け閉めして清掃。
EGRバルブはプチ分解してポペットバルブとバルブシート部に溜まったカーボンを念入りに除去。
EGR閉じ不良によるアイドリング時の排気ガス吸いならばココがキモになるので、特に念入りに清掃。

EGRデリバリチャンバは、アルミ鋳物に溝を掘ったモノを2枚合わせの構造。
非分解パーツなので間に入るガスケットはパーツ単体で供給されない。
プラスネジにネジロックを強烈に盛ってあるので、普通にプラスドライバーで回そうとすれば高確率でアタマを潰してしまうほど固い。
6.35mmラチェットレンチとプラス用ビットを使って押し付けながら徐々に回す。
さすがにEGR流路は真っ黒だが、思ったより堆積してなかった。

EGRバルブ吐出部からEGRデリバリチャンバに流れ込んで最初のカーブにあたる部分は排気ガスの直撃を受ける場所なので、コンモリと堆積。
エキゾースト系と違ってインテーク側は中途半端に清掃するとトラブってしまう。
エンジンコンディショナー等をブッかけただけで済ませると、下手に浮いてしまった堆積物がエンジン稼働中に剥がれちゃったりして吸い込まれ、バルブシートなんかに噛み込んでしまうとバルブの密着不良を起こす事もある。
なので何もしないか、念入りに清掃を行うか、中途半端が最もダメなのである。

この作業では、とにかく手が汚れまくるので写真はあんまり撮れていない。
全体がこの程度のレベルになるまで清掃して、新品のガスケットを使いながら元通りに組み直して終了。
作業から1週間しか経っていないが、今のところ色々なシチュエーションでアイドリング中の振動は起きていないから良しとしよう。

運転席前のサブ液晶をツインにする計画を実行中なり。
今まではアスペクト比4:3の3.5型が1個だったが、16:9の4.3型をツインで設置。
縦サイズはほぼ変わらず、横は事前の計算通り少しの加工でピッタリ入った。
アルミステーをマジックテープ固定にして、付け外し作業を簡略化。
自作エンジンスタータのインフォ用液晶とバックソナーの表示部をとりあえず上に乗せて暫定版。

既存のバックカメラNo.2とミラーカメラの映像を表示させてテスト。

最終的にシエンタの搭載カメラ数を8個にするファンキーでモンキーでクレイジーな計画。
アルファード用フロントカメラとバックカメラ(No.1)は今まで通りナビ側で表示するので、残り6個をツイン液晶で表示。
その為に液晶1個当たり3カメラを選択・出力する、3入力1出力×2のビデオスイッチユニット、新ユニット4を製作。
スイッチICには定番のNJM2246を使い75Ωドライバは2SC1815のエミッタフォロアで出力、それをPIC16F872でチャンネル制御。
車速やシフトポジション、ウィンカーレバーの状態によりチャンネルを自動選択するオートモードと、カメラを手動で切り替えるマニュアルモードを搭載、のはず。
まだカメラ積んでないし、切替ボタンも付けてないからテスト出来ない(笑)
シングル液晶の表示制御を担当してた旧ユニット4と同じく、車速によるナビ音量制御も搭載済み。

何の参考にもなんないけど回路図はこんな感じで。
相変わらずメカメカしいのが好きなのでディスクリート部品満載。
SMD部品使って小型化したところで、RCAジャックがズラッと並んでしまうから限界があるんだが。

トドメの作業だったのが、ハゲオクで手に入れたヴェルファイアの革巻き(風?)シフトノブ新車外し品の取付け。
意外にコレが一番楽しみだったワケで。
商品代金\500と定形外送料\250の\750で手に入ったのでルンルン。
実は以前に新車の同等品を借りてシエンタに取り付けてみた事があった。
小型で真球状のノーマルも操作はしやすいんだが、ヴェルファイアのノブは角張っているので横方向の操作がしやすく、グリップも大きめで、しかも少しだけ長いので手を伸ばさなくて済む。
本革を巻いたウチのシエンタのステアリングと、デザイン面での一体感もあって欲しいと思ってたパーツだ。

メッキ部分がやや太めで、Pレンジに入れる際に僅かにシフトゲートに当たるんだが、それでもメリットを覆い隠すほどでは無いので恒久的使用を決定。
ノーマルノブは永久保存版になったのである。
そんなこんなで、シエンタいじりを満喫した1日だった。
次は6カメラ搭載作業、今から逃げ出したい気分なのである。