インプレを書いて欲しいという催促まで頂きましたww
興味のある方がいらっしゃるようで(^^;)
使いもせずに否定・批判は良くないので、この手のタイヤに対する発言権が欲しくて購入しました。
全くそのつもりは無かったんですが、ナンカンタイヤのままで岡山国際サーキットを走行してきましたので、せっかくだからインプレしたいと思います。
使用したのは ナンカン NS-2R ストリート 265/35/18
コンパウンドは友達のところで買ったらストリート用しかなかっただけです(^^;)
まず最初にドライバーである僕と車のご紹介を・・・
岡山国際サーキットを4年前にラジアルで44秒台、その後Sタイヤにして3年前に39秒台を出しています。
その時はほとんど純正アーム&ブッシュも純正で13万キロぐらい無交換でした
ベストタイムを出したその後、ある程度自分の腕に対して自信がついたので、足まわりの総リフレッシュ+不満だった箇所を全てチューニングをしました。
自分が納得出来る範囲でしっかりとした車作りを行いましたので、ベストタイムを出した頃よりも確実に車は速く、安定しています。
BNR34で、意識して軽量化はしてませんから車重は1650キロ、550馬力ぐらいだと思います。
それなりのタイヤを用意すれば、それなりのタイムを出せる人間が、納得のいくようにキチンと作り込んだ車を運転した上でこのタイヤを使ったインプレであることを念頭によろしくお願いします
かなり高飛車な始まりであるのはすみません(^_^;)
タイヤは使う人の技量・車種・足まわり・アライメントで評価や結果が簡単に変わりますので、どの程度のドライバーが、どんな車を使ったのかが一番重要ですからね。
その一番重要なことを軽視して、結果だけを見て良い悪いとか、そんなタイムが出るんだと判断してしまう人は多いですから・・・
30分の走行枠2本と、5周のレースに参加してきました
一枠目は様子見で1分46秒フラットとまずまずのタイムでした
コーナー進入やラインなどまだまだ余裕があります
その後、これは行けると思ったのが間違いでした・・・
2枠目が開始してすぐなんですが、明らかにグリップ感が低い・・・ 低すぎる(汗)
空気圧の問題かとピットインして測定するも、1枠目で46秒フラットを出した時の温感と空気圧は一緒・・・
ただし、新品の溝に対して約半分ぐらいまで減ってましたので、昔の国産タイヤにはよくありましたね
溝が半分ぐらいまで減るとグリップも半分になるってやつ(爆)
実際それが理由なのかはわかりませんが、確実にブレーキ時の縦のグリップは減ってます。
また、横の踏ん張りも弱い感じです
周回数を減らしてテストしてみましたが、46秒後半ぐらいが僕にとって余裕があって自由に振り回せる安全圏であると確信しました。
2枠目は車載カメラが外れて吹っ飛んだので車載は無しですww
操作性は峠でも感じてたのですが、ステアリングを切り込んでいくと接地感が消えてしまう感じです。
スリップアングルを意識して走行してもやっぱりある一定のポイントでグリップ感が消える・・・
車は曲がってるようですが、ステアリングインフォーメーションと実際の動きが合わないから感覚がおかしくなって、どんどんドライビングが乱れてきました
そして、決勝レースをしてよくわかったのですが・・・
一度大きく熱を入れると、どれだけ冷えた状態から走行しても最初から2割ぐらい最大グリップが低下し、更に熱が入ると接地感なんてほとんど無くなりました。
GT-Rの場合、アクセル踏んでれば4WDで安定してますからビビッてアクセル抜く方が危ないですし、しっかりとコントロール出来る自信と余裕を作れないと危険です
更に確実にコントロールしきれる余裕を作って1分47秒台で周回してましたが、3周した程度でモスSでラインがタイヤ2個分も勝手にズレるなんて初めての経験でした(汗)
モスSでの挙動のおかしさに気が付いたでしょうか??
4速8000回転近くまで回してますから約200キロでリアが踏ん張らずに横に滑ってます
30分2枠+レースにて、そのどれもでタイヤの挙動が変化したので、安定性・信頼性に欠けると思いましたね。
ブレーキングから旋回はとにかく抑えての走行で、立ち上がりのみで走行しました。
コンパウンドをサーキット用にすればまた違うのかも知れませんが、僕は二度と国際サーキットでは使う気にはなれません。
ハイパワー&重量級の車両で、国際サーキットを走行するなら本気、練習含めて国産ハイグリップラジアルを僕は間違いなく推奨します
今の足回りにしてから初めて岡国を走行しましたが、車自体は安定感が抜群だったので、同サイズの某国産ハイグリップラジアルなら43秒も狙えると思いますが、NS2-Rだと45秒が限度でしょう
その差2秒ですが、全く同じ仕様なら45秒から先の1秒はとても大きく重いですよ
その昔、45~46秒までは割と難しくなかったですが、44秒台に入れるのにどれだけ苦労したことか・・・
もちろんアジアンタイヤでもマージンを削ればもっとタイムアップも可能ですが、国産ハイグリップラジアルでそこまでマージンを削れば更に42秒とか行けるかもしれません
国産ハイグリップラジアルはアジアンタイヤの倍の価格ですが、得られる結果は倍以上だと思います。
ただ、そういった結果も大事ですが、重要なのはどれだけ攻め込んでもほんの少しの余裕は残しておくのが素人のサーキット走行だと僕は思います
その余裕を作れるかどうかがもしかしたら重大事故から回避できる理由になるかもしれませんし、余裕を生み出せるのはタイヤだと思います
NS2-Rはその余裕を残すことが難しいと感じましたね
結論としては、消耗品が安いことはうれしいことではありますが、速さよりも遊びを優先するような走行の範囲で、主にミニサーキットで使用する方が良いと僕は思いました
使うなとは言いませんが、僕は200キロ近く出る車で国際サーキットの走行はお薦めいたしません。