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2012年03月31日

3月25日 身延線と身延山

3月25日 身延線と身延山

3月25日(日)、天気が良いので久しぶりに山歩きをする事にした。
 
久しぶりの山歩きなので、あまり険しくなく短時間で登れる山が良いという事で、山梨県の身延山に登る事にした。
 
身延山を選んだ理由は他にもあり、身延山には日蓮宗の総本山の久遠寺(山号は身延山)があるので、お寺を見学をしながら山登りを楽しむ事が出来る。
  
他には今月17日に身延線が半年ぶりに全線開通したので、久しぶりに特急「ワイドビューふじかわ」に乗ってみたくなったという理由もある。
 
あと、欲を言えば久遠寺の枝垂桜も見てみたかったが、こちらはちょっとタイミングが早いという事が分かったのですぐに諦めた。
 
 
 
  
富士駅の身延線用ホーム(1番と2番ホーム)に飾られた身延線開通を祝う横断幕。
 
ちなみにこの全線開通とは新規の開通を祝うものでは無く、昨年9月の台風15号により身延線は大きな被害を受けてしまい、内船駅から身延駅間では運休が続き今月17日に復旧開通したという事で、お祝いの横断幕が飾られている。
 
身延線は、静岡県と山梨県を結ぶ数少ない路線であると同時に、東海道本線や東海道新幹線と中央本線を結ぶ重要な路線でもあるので、復旧を早く待ち望んでいた人は相当多かっただろうと思う。
 
ちなみに私も身延線は度々利用するので、今回の全線開通は本当に嬉しい。
 
 
  
 
 
身延線の普通列車の主力313系。
 
身延線は無人駅が多いのでワンマン列車が多く、この313系もワンマン運転対応になっている。 
 
ワンマン列車らしく、整理券発行機、現金支払機、ドアの開閉スイッチなどが備わっている。
 
115系が身延線を走っていた頃は、ドアの開閉スイッチが無かったので、無人駅では手の力でドアを開けなければならなかった。
 
ちなみに富士駅発着の列車は、西富士宮駅止まりが圧倒的に多く、甲府駅まで行く列車は1時間に1本、時間帯によってはそれよりも少ない。
 
 
 
   
富士駅のホーム全体を眺める。
 
富士駅は1番線から6番線までホームがあり、1番から2番は身延線、3番から6番までが東海道本線用ホームになっている。
 
昔は、九州行き寝台特急(いわゆるブルートレイン)など数多くの優等列車が停車していたが、現在この東海道本線のこの区間を走る優等列車は、「ワイドビューふじかわ」「サンライズ瀬戸」「サンライズ出雲」だけになってしまった。
 
「サンライズ瀬戸」と「サンライズ出雲」は併合運転をしているので、東海道本線では実質1本の列車と見た方が良いだろう。
 
特急「ワイドビューふじかわ」は静岡駅発着なので、富士駅は途中駅になり身延線2番ホームでスイッチバックする。
 
 
 
 
富士駅に到着する東海道本線の普通列車。
 
先頭を走っているのは211系だが、よく見ると313系と連結して走っている。
 
静岡県内を走る東海道本線の普通列車は、静岡駅でよく連結・切り離しが行われるので、これは特に珍しい光景では無い。
 
 
 
  
今回身延駅まで乗車した373系F11編成、静岡発甲府行きの特急「ワイドビューふじかわ」。
 
「ワイドビューふじかわ」は、昨年の台風15号から半年間運休が続いたので、運休している間373系は普通列車として運用される事もあった。
 
373系は、国鉄185系のような汎用性のある車両を目指して製造されたので、「ホームライナー」や「ムーンライトながら」などでもお馴染みの車両である。
 
普通列車として使われた場合は席が豪華なので嬉しいが、特急として見た場合は特急専用車両と比較してしまうと内装の見劣りは感じてしまう。
 
でも身近で親しみやすい特急型車両なので、私は大好きな車両である。
 
 
 
  
「ワイドビューふじかわ」の車内。
 
それほど混雑はしていなかったが、富士駅から沼久保駅までの間は富士山が見えるポイントが多いので、富士山が見える度に動き回る撮影者が多かった。
 
ワイドビューという名が付く通り、大窓で広い展望が望める車両だが、身延線は西富士宮駅を過ぎると山のすぐ近くを走るようになるので、段々と景色が見えにくくなってくる。
 
山肌近くを通るという事は急カーブが多いという事になるので、速度をあまり出す事が出来ず所要時間も長くなってしまうのが難点である。
 
特急と普通列車の所要時間の差も意外に少ないように感じる。
 
 
 
 
 
11時8分、富士駅から約1時間程で身延駅に到着。
 
甲府へ向かう列車を見送る。
 
久しぶりにこの車両に乗れて満足…やっぱりワイドビュー車両はいいな。
 
次はバスに乗り換えて山の麓まで移動する。 

身延町も天気が良く青空が広がっているので、良い山歩きが出来そうで期待が持てる。
 
今回列車に乗ったという事で、新幹線の時のように車窓の動画を撮ってみた。 
 
興味ある方は覗いてみて下さい…興味無ければスルーして下さって結構です。
 
  
JR東海373系 ワイドビューふじかわ 富士~富士宮駅
 
 

この区間は、住宅地や工場の間を縫うように走っている。 
 
富士山が頻繁に見える区間だが、私の座席側は富士山とは反対側になっているので、カメラには富士山が入らず。
 
 
   
 
JR東海373系 ワイドビューふじかわ 富士宮~内船駅

 

急カーブやトンネルが連続する山岳区間。
 
西富士宮駅を過ぎると途中で線路の方向が大きく変わるので、富士山を少しだけ見る事が出来る。
 
 
 
 
JR東海373系 ワイドビューふじかわ 内船~身延駅

 

半年間運休していた区間。
 
普通列車は区間運転を余儀なくされ、特急列車は半年間全線で運休していた。
 
動画の途中、03:40頃から昨年9月の台風15号による身延線の被害と復旧についてのアナウンスが始まる。
 
10:19頃から私の大好きなワイドビューチャイム。
 
このチャイムのファンは非常に多く、以前日車夢工房でワイドビューチャイムの目覚まし時計が販売されていた。
  
373系の発進加速時は、300系や500系新幹線によく似た「ミィーン」だか「ウィーン」という音がする。
 
加速も非常にスムーズに見える。 
 
 
 
 
 
   
身延駅駅舎。 
 
ここの駅舎は、小学生の時に歩け歩け会で訪れた事があるが、当時も同じ駅舎だったような気がする。
 
あの時お土産で買った身延まんじゅうが旨かった。
 
今回も買って帰ろうか…
 
あの頃と比べ身延線の駅の多くは随分と無人化が進んでしまったが、身延駅は利用者が多いからかみどりの窓口がある有人駅舎のままである。
 
日蓮宗の総本山久遠寺の玄関口である事や、七面山や南アルプスへ向かう利用者も多いのだろう。 
 
そんな事を考えながら、駅舎の目の前にあるバス停で11時35分発のバスを待つ。
 
ここから身延山の麓までは10数分程の所要時間なので、いよいよ山歩きが近い。
 
 
  
 
 
文字通り身延山という名のバス停でバスを降り、賑やかな門前町を通っていく。
 
やがて三門という巨大な門が目に入ってくる…門前町に入る前にも総門というバスが普通に通れるような門を潜っているので、久遠寺の規模が相当大きさということが容易に想像出来る。
 
ここではサイクリング中の人達の姿が多く確認出来た…中には先程の列車の車窓で見掛けた人達もいた(自転車のカラーリングが派手なのですぐに分かった)。
 
サイクリングで身延山を訪れるというのも良いかも…距離がきつければ、途中の駅まで輪行するのも手だろうし。
 
この時点で11時50分、あっという間に午前中が終わってしまう。
 
でも山歩きはこれから。
 
 
 
 
三門を潜ると、巨大な杉並木が圧巻な参道を通っていく。
 
参道の石畳は凹凸が激しく、歩き難く感じて油断していると転んだり足首を捻ってしまいそうである。
 
 
 
  
久遠寺といえばこの階段。
 
菩提梯と呼ばれる287段の長い階段は、段数が多いだけで無く1段の段差が高くなっているので、子供はもちろん大人でも登るのは結構大変である。
 
ただし私は小学生の頃にここを歩いた事があるが、意外にすんなりと登った記憶がある…小学生の頃は通学で長距離を歩いたり、毎朝校庭をマラソンさせられたり、体育の授業を受けていたり、何だかんだで動き回っていたので、むしろ運動不足がちな大人のほうが登り下りするのは大変ではないだろうか。
 
ちなみに今現在の私は、子供の頃の記憶よりも段差が大きいのに驚いたものの、息切れをしないよう注意しながら登ったらすんなりと登る事が出来た。
 
この辺りは、普段岩本山をジョギングしている成果なのだろう…おっと、そう言えば岩本山にも日蓮宗の実相寺(山号は岩本山)があり、日蓮上人が入山したという歴史が伝わっている。 
 
実相寺には岩本山公園まで長い階段の参道があり、こちらはハイキングコースにもなっている。
 
実相寺も身延山もハイキング目的で訪れる人も多いので、よく似ているかもしれない…ただし山の標高やお寺の規模は大きく異なってはいるが。
 
階段を歩いている途中で、登るのに苦労している人の姿を見掛けたが、境内の賑わい方の割りに階段を利用している人は少ないように感じる。
 
境内近くの駐車場利用や、身延山バス停から境内近くまで発着している乗合タクシーを利用する人が多いのかもしれない。
 
菩提梯を通りたくない人は、乗合タクシーを利用するのも手だろう。
 
 
 
 
登り切った場所から階段を見下ろすと、正に見下ろすという感覚が当てはまる急角度の階段だと分かる。
 
ここを下るときは危険が伴うので、用心して下りるよう心掛けるべきと感じる。
 

 
  
 
本堂前には多くの参拝者や観光客の姿があった。
 
本堂など建物のどこを見ても久遠寺の巨大さがよく分かる。
 
本堂に入っていく人の姿が見えたので入る事が出来るかもしれないが、私は山歩きがメインの目的なのでやめておく。
 
この場所で正午を迎えた。 
 
 
 
  
 
久遠寺といえば枝垂桜を思い浮かべる人も少なくないだろう。
 
時期的に今頃のタイミングなのだが、今回はちょっとタイミングが早かったようで桜はまだ蕾の状態だった。
 
もしかしたら次の休みあたりには咲き始めているかもしれない。
 
  
 
  
2009年に建てられたという五重の塔。
 
確かにこの建物だけ妙に新しいように見える…新しいだけでは無く、色も非常に綺麗で見事な五重の塔だと思う。 
 
敷地があまりにも広く立派な建物がたくさんあるが、ここでそれらを全て紹介しているとキリが無くなってしまうので建物紹介は省略させてもらう。
 
あまり長居していると山歩きの方が疎かになりそうなので、ここから山頂近くにある奥之院まで歩く事にする。
 
 
  
 
奥之院への参道は、参拝者の為にしっかりと整備されている。
 
関係者も利用する為車が通行できる道幅になっているが、一般車両は通行禁止である。
 
子供の頃に身延山に来た事があると先程述べたが、来たのは久遠寺までだったので山頂まで行くのは実は初めてである。
 
楽をしたい人向けに久遠寺から山頂近くまでロープウェイを利用する事が出来るが、私は山歩きが目的なのでロープウェイは利用せず歩いて山頂へ向かう。 
 
  
 
  
山の中腹にも巨大な杉の木が並んでいる。
 
樹齢は相当なものだろう。
 
久遠寺の境内とは違い、奥之院までの参道は人の姿が少なく静かなので落ち着いた山歩きをする事が出来る。
 
途中で、宿坊やお堂への分岐の道があるので間違えないように注意する。
 
…が、注意したつもりが道を間違え宿坊へ続く行き止まりの道に入ってしまった。
 
数百メートルのロス。
   
 
ここで話を脱線し、今回の山歩きの行動着についての感想。
 
   
昨年末にパタゴニアのR3というフリースジャケットを購入したのだが、非常に高価だったが満足いく物だったので、R3よりも若干薄着のR2というジャケットも購入した。
 
今回そのR2ジャケットをアウターとして使ってみたが、保温性が高く通気性が良好であった。
 
特に通気性に関しては、最初は不安になるくらい良過ぎるように感じた。
 
低山とはいえ、3月の山では気温が1桁前半になるのは当然なので、通気性が良過ぎるR2を着ているとちょっと風が吹いただけで冷たいと感じる。
 
ただし登り坂を歩いていると、とにかく暑くなり汗がダラダラと出てくるので、この冷たい風がとても丁度良く感じるのである。
 
防寒用としてよく用いられるウィンドブレーカーは、基本的に通気性や透湿性が無いので汗がなかなか乾いてくれないのは勿論だが、本来は通気性・速乾性があるはずのフリースジャケットでも製品によっては通気性がいまいちで汗が乾きにくい物もある。
 
歩いている時は暑いからまだ良いが、気温が低い中で少しでも休んでいると掻いた汗であっという間に身体が冷えてしまう。
 
R2は保温性が高く速乾性にも優れているので、掻いた汗は早く乾いてくれるし身体が冷えにくい。
 
ゴアテックスなど透湿性のあるレインウェアなどを着る選択もあるにはあるのだが、レインウェアなどに使われるゴアテックスは通気性があるわけでは無く、自慢の透湿性にも限界があり掻いた汗の量によっては透湿性が追い付かない場合もある。
  
過酷で危険な風雪雨に晒されているのでなければ、ゴアテックスのジャケットよりも通気性のあるフリースジャケットの方が使いやすい場合は多い。
  
ちょっと寒い晴れた日の山歩きなら、R2をアウターに着ているとまことに丁度良く感じてしまうのである。
 
これでもまだ寒く感るのなら、完全防風・防水のゴアテックスのレインウェアなどを上に着れば良い…本来の役目である中間着としてR2やR3を着ていれば、自慢の保温性が更に本領を発揮する。
  
このような重ね着で体温調節する事をレイヤリングと言うらしい。 
 
まあ、暑さ・寒さの感じ方は個人差があるので、私の感想をそのまま他人に当てはめる事は出来ないですが。
  
 
話を戻し…
 
 
山頂へ向かう道には「一丁」「二丁」などと彫られた石碑がよく目に入ってくる。
 
画像は「十四丁」と彫られている。
 
これは奥之院までの道のりを示した物らしく、全部で「五十丁」まであるらしい。
 
今現在自分がどの辺りを歩いているのか目安になりそうだが、実は私は山頂に着くまで全部で何丁まであるのか知らなかった。
  
登山中によく目にするのが、富士山などでもよく知られる「合」だが、お寺がある仏教信仰の山では「丁」と表示される事が多いようだ。
 
身延山の近隣の七面山も日蓮宗のお寺がある仏教信仰の山だが、こちらでも「丁目」という表示がされている。
  
 
 
 
不思議な字体だが、これは「二十三丁」と読む。
 
「十」が2つ並んで「十十」、つまり「二十」である。
 
 
こういう字体は、道志山地にある二十六夜山でも見た事がある。
  
  
都留市の二十六夜山(道志山地)。
 
 
 
  
上野原市の二十六夜山(道志山地)。
 
このように山では時々見る事が出来るが、普段なかなか目にする事は無いかもしれない。
 
 
 
 
「三十二丁」。
 
さすがにこれを見て一瞬で「三十二」と理解するのは難しいような気がする。
 
こうなると、次の「四十丁」以降の表示が楽しみになってくる。
 
この辺りまで来ると、山頂から下りてくる同業者の団体さんと何度もすれ違う。
 
また何人かの同業者を追い越して行く。
 
息切れしないよう飛ばしているつもりはないが、今回の私のペースは割りと早いようである。
 
ただし、山歩きはペースが早ければ良いというわけでは無いので、時間は気にしながらも景色や植物を見て楽しむ余裕もある方が良いと思う。
 
今回は残念ながら道端に咲いている花を見つける事は出来なかった…単に見逃していただけかもしれない。 
 
 
 
  
「四十丁」。
 
「四十丁」は普通に「四」の字が用いられていた。
 
どんな字になっているのか期待していただけに、あまりにも呆気無くて拍子抜けしてしまった。 
 
高い部分が段々と見えなくなってきたので、山頂が近くなっている事が分かる。
 
時折視界に入る景色を励みに最後のひと踏ん張り。
 
 
 
 
そして、奥之院に到着。
  
この時点で13時25分…久遠寺境内からの所要時間は1時間15分くらいだろうか。
 
思っていたよりも早く来れたような気がするが、ロープウェイを利用すれば所要時間は約7分…
   
 
 
 
近くの展望台から、富士山と天子山地を望む。
 
天子山地のピークは、左から金山、雪見岳、熊森山。
 
富士山は、中腹より下は天子山地に阻まれて山頂付近のみが見えているが、他の山と重なって顔を出しているシャイな富士山も私は大好きだったりする。
 
 
 
 
展望台からのパノラマ写真。
 
ここの展望台は、東から南南東の眺望が楽しめる。
 
富士川の対岸に川に沿うように天子山地が聳えているのがよく分かる。
 
富士川沿いには身延町などの町も確認出来て、素晴らしい眺望を暫くの間堪能する。
 
 
 
 
展望台からは、所要時間わずか7分のロープウェイもよく見える。
 
ロープウェイは20分間隔で運行されているらしい。
 
待ち時間を考えても30分で山頂まで来れるね。
 
 
 
 
奥之院思親閣。
 
奥之院は日蓮上人の両親にゆかりのある場所らしい。
 
思親閣の意味もそこから来ているのだろうか。
  
久遠寺ほどでは無いが、こちらも多くの参拝者・見学者がいて活気があった。
 
お店もあって、ここでお土産を買ったり食事も出来るようだ。
 
もっと落ち着いた雰囲気の場所を予想していたが、実際はちょっと観光地のような雰囲気になっていた。 
  
 
  
 
   
別の場所にある展望台では、南アルプスなどの主に西側の眺望を楽しむ事が出来る。
 
ただし今回は前衛の笊ヶ岳などは見えたが、南アルプスの主脈は雲に隠れて見えなかった。
 
パノラマ写真の左側には七面山が見えており、かろうじて隅の方にナナイタガレの崩壊地が確認出来る。
 
 

    
ロープウェイ乗り場近くには、身延山山頂と書かれた展望台がある。
 
ここで撮影をした後、山頂を後にする。
 
ふとロープウェイで下山しようかと一瞬考えたが、今回は山歩き目的で来たので徒歩で下山することにした。
 
この時点で13時40分。
 
 

   
下りは早足でガンガン下っていく。
 
ガンガン下ったせいか膝がすぐに痛くなってしまった。
 
無理するのは決して良くないので、ペースを落としそこそこの早足で下る。 
 
身延山の山道は険しい場所こそ存在しないが、急勾配が連続するので下り坂は脚に負担が掛かりやすい。
 
身延山は麓から山頂まで900m近い標高差があるので、実はそんなに楽では無い山だったりする。
 
ただし参拝者用の参道が整備されているので、比較的歩きやすく所要時間も割りと短く済む事が出来る。
 
「丁」の石碑がテンポ良くカウントダウンしていくので、非常に分かりやすい。
 
 
 
  
久遠寺の五重の塔が見えてきた。
 
麓は近い。
 
 
 
  
菩提梯(287段の階段)を今度は下っていく。
  
私と同世代と思われる男性が、段差がきついのか後ろ向きに階段を下っていた。 
 
横向きに慎重に下っている女性もいた。
 
結構な傾斜なので足腰への負担も相当なものだが、転落しないように充分に注意しなければならない。
 
 
 
 
階段の傾斜は約40度あるらしい。
 
私もこの傾斜の下りは正直怖かったので、手摺に手を添えながら下ることにした。
  
膝に負担が掛かるが、登った時より遥かに速いペースで下っていく。
 
 
 
  
14時32分に麓の三門に到着。
 
山頂から50分少々で下ってきたので、結構なハイペースだったかもしれない。
 
痛くなった膝だが、麓に着いたら痛みはすっかり引いていた。
 
山歩きをした時間は、実質2時間半くらいだっただろうか。
 
今の私には丁度良い。
 
門前町を歩き身延山バス停へ…タイミング良く14時45分発のバスに乗る。
 
 
 
 
ここら辺のバスは、停留所で無くても運転手に声を掛ければ途中で止まってくれるそう…いいね、こういうのって。
  
バスは、行きと同じく所要時間10数分で身延駅に到着した。
 
 
台風15号で被害を受けた身延線の写真。 
 
 
   
帰りの列車まで時間があったので、身延駅の駅舎内に展示されていた写真をじっくりと眺める。
 
展示されていたのは、昨年9月の台風15号による身延線の被害状況の写真。
 
内船~身延駅間の復旧に半年を要し、普通列車は区間運転、特急列車は全線運休した災害である。
 
写真は私が想像していたよりも遥かに深刻なものばかりであった。
 
半年を要したと書いてはいるが、これだけの被害を受けて半年で復旧させてしまったのが凄いと思ってしまう。
 
復旧に尽力して下さった方々への感謝を忘れてはならない。
 
写真を見ているうちに列車が来たので、乗り込んだ後はしばらく眠る事にした。
 
…と思ったら、富士宮駅あたりで周りの乗客がパシャパシャと富士山の撮影をし始めた。
 
普通のカメラのシャッター音ならまだ良いのだが、携帯電話のカメラ機能にあるあの擬似的なシャッター音は本当耳障りに感じる。
 
盗撮防止か何か知らないが、強制的にあの音量が出るのは正直ありがたくない。
 
結局駅を降りるまで起きている事にした。
 
 

 
地元の駅に着き列車を降りると、いつもの富士山が見えていた。
 
身延山で見たいつもと違う富士山も魅力的だが、地元で見る富士山はやっぱり安心感がある。
 
久し振りの特急「ワイドビューふじかわ」、小学生の頃以来の身延山、複数の趣味を楽しめた満足のいく1日だった。
 
 
最後に、ちょっと遅いタイミングになってしまったが…
 
身延線全線開通(完全復旧)おめでとう。
 
特急ふじかわ号復活おめでとう。
 
身延線、これからも積極的に利用させてもらいます。

ブログ一覧 | 山歩き | 日記
Posted at 2012/03/31 12:34:15

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この記事へのコメント

2012年3月31日 16:56
ocyappachiさんは先週、身延山に行ってきましたかぁ(^-^)

僕は一度も行った事がありませんが、ocyappachiさんのブログを拝見すると、鎌倉の仏閣巡りをした時の事を思い出す画像ばかりでした(^-^)

階段がキツイというと、石割山を思い出します(^-^)

登山・ハイキングを始める前の僕だったら、このような階段を見たら、登る前から戦意喪失しそうなくらいハードなのでしょうねf(^^;)

電車を利用してハイキングというのも、ocyappachiさんの二つの趣味を同時に実行出来ていいですね(^o^)ゞ
コメントへの返答
2012年3月31日 18:39
こんばんは、紅葉32さん。
  
身延山行ってきました。
久遠寺は、麓の町から山のてっぺんまで寺の境内と言った感じの典型的な門前町でした。
ちょっとこの辺りでは見る事が出来ないですね。
何となく修学旅行へ行ったような気持になりましたよ(^_^.)。
小学生の頃に行った事があるといえ、随分昔の話で記憶が曖昧になっているので、実質初めて来たのと変わらないくらいになってます(´∀`;)。
 
石割山も階段が凄いですが、久遠寺の菩提梯は1段1段の段差が凄い事になっているので大変なんですよ。
運動していなかったら、すぐに戦意喪失はすると思います。
逆に小学生とかは全然元気ですね…段差が大人以上に厳しい筈なのに元気に登っていきますから。
 
電車の旅、お寺の見学、山歩きと複数の楽しみ方が出来て面白かったですよ(^_^.)。
2012年3月31日 17:40
こんばんは。
身延山界隈って地図で確かめたことはあっても、実際に行ったことないんですよ。
随分と立派な杉並木なんですね。
それに富士山まで見えるなんて、凄いです。

25日は天気が良かったから、気持ち良かったでしょうね~

私も奥多摩に行ってましたから、周辺の山が綺麗でした。
これから新緑の季節を迎えると、もっと綺麗になるのが今から楽しみです(^^)
コメントへの返答
2012年3月31日 19:01
こんばんは、noppoさん。
 
さすがnoppoさん、身延山をご存知でしたか。
ただドライブをするにしても電車利用するにしても、大きく目立つような観光地が見つかりにくいと思いますので、下調べで見たいところを事前に決めておかないと正直厳しい場所かもしれません。
 
度々山歩きをしておりますが、巨大な杉並木というのは他では見た事が無いと思います。
身延山は登った分だけ眺望が良くなりますので、苦労して登れば報われる山ですね(・∀・)。
まあロープウェイがあるから、苦労しなくても良い眺めは見えますけどね(´∀`;)。
 
山を歩いている時は1番冷えた場所で5度くらいでしたが、歩いていると何しろ暑いのでヒンヤリした風が心地よかったです。
これからは山の花も多く見れると思いますので楽しみが増えそうです。
奥多摩も行ってみたいですね(^_^.)。
2012年3月31日 18:49
山登り お疲れ様でした。

久遠寺までは登りましたが、山頂までは行った事はありません。

お昼は食べなかったのでしょうか。

でも身延線が不通だったとは知りませんでした。
コメントへの返答
2012年3月31日 19:18
こんばんは、SHOZANさん。
 
久遠寺、行った事がありますか。
私は久遠寺は小学生の頃以来で、SHOZANさんと同じく山頂は行った事がありませんでしたので、ずっと前から行ってみたいなと計画を温めておりました。
今回1つ念願が叶った事になります。
 
山歩きをする前や行動中はガッツリとした食事は摂らず、山歩き中は行動食(ウィダーインゼリーやカロリーメイトなど)を摂る程度です。
一応運動している最中ですので、腹いっぱいになるような食事はしないようにしています。
その代わりに帰りにはガッツリと食べる事が多く、今回はほうとうでも食べて帰ろうかと思いましたが、実際は身延駅で立ち食いのうどんを食べて帰りました(´∀`;)。
 
身延線で普通になっていたのは、内船~身延までの山岳区間でした。
富士川対岸の国道52号から見るとよく分かるのですが、この区間は山の斜面にへばり付く様に走っています。
崖崩れ対策のトンネル?洞門?も数多く設置されていますが、今回は規模が大きい災害になってしまい防ぎきれなかったようです。
私もまさかここまで被害が大きかったとは、つい最近まで知りませんでした。
でも3月17日に全線開通し、良かったと思います。
2012年4月1日 1:00
こんばんは♪

身延山…私も4年ほど前に訪れていたので、懐かしく拝見しましたよ。

ただ身延線ではなく、車で訪れて、駐車場からシャトルバスで麓、そして石段を登って参拝し、南天だらけの山道を下りた記憶があります。
ただ上りが、一部ロープウエイだったのか記憶が曖昧で…やはり旅の記録はきちんと整理しておかないといけませんね。

身延線は最近も富士-富士宮や、甲府-善光寺などで利用していますが、全線乗り通したのは随分昔のことだったかも知れません。
甲府へ行く用事でもあれば、新幹線からの乗り継ぎでお世話になるのかも知れませんが、残念ながら甲府は私の担当外なもので…

373系は「ムーンライトながら」で随分とお世話になったので、親しみのある車両なのですね。しかし特急として乗車したことがあったかは怪しいところで…
しかし最近は117系の代替なのか、大垣-米原の普通列車に入っていたりして、嬉しい半面、活躍の場が狭まっているような気もして、何だか複雑な気分になったりもするものです。
コメントへの返答
2012年4月1日 22:18
こんばんは、NEOCAさん。
 
おお、NEOCAさんも身延山を訪れた事がありますか(・∀・)。
旅をされている範囲が広いだけではなく、細かい場所も網羅されていますね。 
身延山は参道もロープウェイも整備されているので、ハイキングでも観光でも訪れやすい山のように思いました。
ロープウェイは、久遠寺から山頂まで行けますので相当便利だと思います。
行楽シーズンは混雑するので、待ち時間長くなりそうですけどね(´∀`;)。
ナンテンは時期で無いので確認出来ませんでしたが、数が多いようですので花や実の時期には綺麗になりそうですね。
 
身延線を何度か利用されているというのは、さすがNEOCAさんという感じがします。
身延線は速度がなかなか上げられないので、普通列車だと富士~甲府間は3時間近く…東海道新幹線「ひかり」の東京~新大阪間くらいの所要時間になってしまいます。
東海道新幹線だと静岡発の「ふじかわ」が便利ですが、遠方からですと公共交通機関を利用しても山梨県はアクセスが大変ですね。
 
373系は定期運用の頃の「ムーンライトながら」でもお馴染みでしたね。
富士駅の辺りでは、終電を逃した人にとっては丁度良い時間に通る列車でした(´∀`;)。
373系の特急列車は、定期運用では「ふじかわ」「伊那路」でしょうか。
何しろ汎用性のある車両ですので、今後も間合い運用などで意外な場所で普通列車として見れるんじゃないかなと思います。
2012年4月1日 22:12
こんばんわ♪

素晴らしい長編ブログのおかげてここへはまだお邪魔していませんが細部までよくわかります。

373系は特急と言うにはおこがましいですが、昔の急行レベルと考えるとちょうどいい車両ですね。

多分身延山へは上りも下りも安全のためロープウエイになるでしょう(笑)
コメントへの返答
2012年4月1日 22:35
こんばんは、紅の猫さん。
 
ありがとうございます。
今回は気合を入れて書いてみましたが、評価していただけて嬉しいです。
 
JR東海373系電車は、国鉄時代の特急列車や他車の特急列車と比べ「特別感」に欠けるように感じます。
この辺りは、373系が国鉄165系急行形の置き換えを目的としている事からも致し方なしという感もあります。
あと間合い運用を利用して快速や普通列車として使用出来る点も、効率重視のいかにもJR東海らしい車両という感じがします。
でも地元では数少ない在来線特急ですので、私は大好きですけどね。
 
ロープウェイ…私も利用できる交通機関は利用された方が良いと思います(´∀`;)。

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