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2013年09月25日

立山・剱岳山歩き2日目 2013年9月15日 雨のため山小屋で足止め

立山・剱岳山歩き2日目 2013年9月15日 雨のため山小屋で足止め 今回のブログは、立山・剱岳の山歩き2日目の話です。
 
2日目は、雨が降り登山としての活動は全く出来ませんでした。
 
1日目の活動のブログはこちら→
立山・剱岳山歩き1日目 2013年9月14日 静岡県から室堂まで移動
 
 
2013年9月15日。
 
先日は室堂山荘に泊まり、朝方目が覚めると雨が降っていた。
 
この日の登山計画は、室堂山荘を朝早く出発し、立山を縦走した後にみくりが池温泉(山小屋)に泊まる予定だったが、雨のため早々に計画を中止した。
 
天気予報で雨が降るのは事前に分かってはいたが、やはり実際に降ってくると気が滅入ってしまう。
 
相部屋で一緒になった若者2人組は、朝早く支度を済まし雄山へ登るため出発していった。
 
だが、しばらくすると部屋に戻ってきた…雨足が強くなり断念したそうだ。
 
明るく振る舞ってはいたが、残念である事はよく分かる…気の毒だったが自然の事なのでどうしようもない。
 
この日は台風が本州に向かって接近しており、翌日には上陸する可能性が出てきたので、今日・明日は雨が回復する事は見込めない。
 
3連休の中日だが、相部屋で一緒になった人達は登山を諦めて下山する事になった。
 
恨めしそうに窓から外を見ると、年配の方達の集団が雨具を着て出発しようとしていた。
 
雨の中の登山…恐らく登山ツアーの客達だと思われるが、後で聞いた話では、この日に立山に登った人達は滑る足元で大変苦労したそうだ。
 
私は、3連休の後は有休を取っていたので、室堂に留まり台風の通過を待つ事にした。
 
だが、15日はみくりが池温泉に泊まる予約を既にしていたので、レインウェアとザックカバーを用意して、室堂山荘を出発した。
 
相部屋の方達は、室堂ターミナルを目指し途中まで一緒に歩いたが、私はみくりが池温泉へ向かうので途中でお別れした。
 
別れる時、ベテランの方が「剱岳の眺望を楽しんで下さい」と声を掛けてくれたのが嬉しかった。
 
 

 
室堂平にあるミクリガ池。
 
 
すぐ傍にはみくりが池温泉が建っていて、山小屋の名前の由来になっている。
 
立山は元々は火山で、その噴火口に水が溜まったのがミクリガ池だそうである。
 
近くには、ミドリガ池、リンドウ池、血の池等もあり、これらもいわゆる火山湖らしい。
 
その中でもミクリガ池は最大の池で、観光目的で立山を訪れる方達にとっても非常に著名な観光スポットとなっている…ただし池は立入禁止。
 
水深は浅く冬季は完全に結氷し、立山の厳しい自然環境ゆえ8月になっても氷が残っているという。
 
 
 
 
 
室堂平にあるみくりが池温泉。
 
山小屋ではあるが、室堂ターミナルから近く観光目的で訪れる人も多いので、個室やレストランを備えており旅館としての性格も持ち合わせている。
 
しかも、温泉まで完備しているので、室堂山荘と同様に山小屋としては異例な程の豪華設備である。
 
 
みくりが池温泉は、国内最高所にある温泉としても有名だが、露天風呂では無く屋内にある風呂になっている。
 
立山は、観光で有名なスポットとはいえ、夏が短く冬が長い過酷な環境なので、露天風呂だと多くの不都合がありそうで屋内で正解だと思う。
 
 

 
 
みくりが池温泉の直下には、地獄谷という火山性ガスが噴き出ている場所がある。
 
近くには遊歩道が設けられているが、現在はガスの濃度が高く危険なので通行止めとなっている。
 
画像を見てもお分かりかと思うが、毒性があるため植物が自生出来ていないエリアがあるのが確認出来る。
 
ちなみに、みくりが池温泉のお湯は、この地獄谷のお湯が使われていて単純硫黄泉だそう。
 
離れていても硫黄の匂いがしてくるし、実際に温泉に入っている時はほんのりと硫黄の匂いがする。
   
 
後で聞いた話だが、昭和30年代に立山を登山した方が、この地獄谷にあった小屋で泊まっていたところ、火山性ガスの影響で目が見えなくなってしまったという。
 
一緒にいた仲間達も同じく目をやられてしまったが、比較的軽症の人が先頭に立ち仲間達を引っ張って、最寄りの山小屋へ避難しようとして斜面を上がって行った。
 
当時はまだみくりが池温泉は無かったようなので、雷鳥沢の方にある山小屋へ向かったという。
 
歩いて歩いてようやく山小屋に辿り着いたと思ったら、そこは元の場所だったという。
 
火山性のガスの恐ろしさを感じさせる怖い話だったが、目が見えなくなったのは一時的なもので済んだそうで事なきを得たらしい。
 
まあ、ヘタをすると命を落としていても不思議では無いので、こういった場所は立入禁止でなくても近付き過ぎない方が無難だろう。
 
 
地獄谷を暫く眺めた後、みくりが池温泉に入りフロントで宿泊の手続きを行った。
 
まだ朝の段階のため部屋に入る事は出来なかったが、喫茶店や温泉等の施設は利用可能との事。
 
レストランは荷物を置いたり着席するのは可能だが、食券の発行が11時からなので朝の時点では食事をするのは不可能。
 
ただし併設する喫茶店ではピザなどの軽食が食べられるので、腹が減った時には注文する事も出来る。
 
だが、先ほど朝食を食べたばかりで食事をするにはまだ早過ぎるので、とりあえずザックをレストランに置かせてもらい、室堂ターミナルにでも行ってみようと思い外へ出た。
 
 
 

 
室堂ターミナルは、みくりが池温泉と比較的近い距離にあるので移動時間は10分か15分位だと思うが、遊歩道のアップダウンが結構激しいので意外に大変だったりする。
 
遊歩道を歩いていると、すぐ傍のハイマツからカエルのような鳴き声が聞こえてきた。
 
ライチョウの鳴き声だとすぐ分かったが、結局姿を見る事は無かった。
 
室堂周辺はライチョウの生息地になっているので、観光客がライチョウを目撃出来る可能性が高い場所とも言える。
 
ただし、ライチョウはこの日のような悪天候時に活動する事が多いので、晴れた日はジッとしている事が多くなかなか見る事が出来ないらしい。
 
 

 
室堂ターミナルでは、これから立山に入る観光客や登山者、黒部ダム方面へ向かう観光客の姿で賑わっていた。
 
最初は土産店でも見物して時間を潰そうかなと思ったが、あまりに混雑しているので人を避けるように立山自然保護センターを見学する事にした。 
 
 

 
 

   

 

画像ばかりを並べて手抜きで申し訳ないが、施設の中はパネルやジオラマなどが殆どで、説明書きを読むという行動が殆どになる。
 
エンターテイメント性が殆ど無い施設なので、子供はもちろん大人でも人によっては退屈してしまいそうな施設ではあるが、生息する植物や動物など知らない事だらけだったので良い収穫が多かった。
 
あとジオラマの出来が大変素晴らしく、立山連峰周辺の地形や位置関係が良く分かり面白かった。
 
 

 
結局、午前中の早いうちにみくりが池温泉に戻ってきてしまった。
 
雨は降ったり止んだりで、もう外出する気にはなれなかった。
 
とりあえずレストランでお昼を済まし、テレビを見ているうちに部屋への入室が可能になった。
 
部屋へ移動し、その後温泉に入った後は特にする事が無くなってしまい、居眠りをする事にした。
 
相部屋で一緒になった方達とは最初に挨拶はしたものの、その後は話をする事も無かった。
  
退屈な時間になってしまったが、布団の枕元には1人1個のコンセント電源が提供されていたので、スマホで時間を潰す事にした。
 
この時の時間を利用して、みんカラをチェックしたりコメントを書いたりしていた。
  
明日は、台風が接近する日…またもう1日足止めかと思うと憂鬱になってしまう。
 
数少ない楽しみの夕食…予想以上に豪華なメニューで山小屋とは思えない充実ぶりだったが、せっかくのメニューなのに撮影するのを忘れてしまった。
 
その後はまた退屈な時間が続き、ようやくの消灯時間…早く朝になれと思っていたら、相部屋の人のいびきが気になりなかなか眠れなかった。
 
なかなか眠れないので、登山計画の変更を考えていた。
 
眠る直前に出た結論は、台風通過後の早いうちに剱岳に登ろうという考えだった。
 
剱岳はガスが掛かりやすい山なので、台風一過で空気が洗われているうちに登るのが得策に思えた。
 
最初の計画では立山が先だったが、状況は刻一刻と変わるので計画もそれに合わせて変更した方が良いだろう。
 
上手くいけば、剱岳から絶景が拝めるかもしれない。 
 
考えているうちに眠りについた。
 
 
こうして2日目は終了。
 
3日目につづく。
ブログ一覧 | 山歩き | 日記
Posted at 2013/09/25 23:32:18

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この記事へのコメント

2013年9月25日 23:56
こんばんは(^^)
なるほど、こんな感じで待機してたんですね~

自然の前では無理な行動は禁物ですよ。

翌日のレポートが楽しみです♪
コメントへの返答
2013年9月26日 19:30
こんばんは、noppoさん。

台風が来る事を知っての行動なので、山小屋で足止めになる事は分かっていました。
日程の都合で雨の中行動する方もおられましたが、やはり相応のリスクを背負う事になるので、私は雨の中での行動は極力慎むようにしています。
まあ、所要時間10分程度の山小屋間の移動はしましたけどね(´∀`;)。
2013年9月26日 12:15
ocyappachiさん、こんにちは~

火山性ガスのお話や雷鳥の生態等、知らない事ばかりでした。
高山植物もパネルにしてあり親切ですね~
山を知っているベテランだからこその「剣岳の眺望を楽しんで下さい。」なのでしょうね!
気遣い・心配り 素敵ですね。2日目 お疲れ様でした(^-^)
コメントへの返答
2013年9月26日 19:38
こんばんは、あ~ぼうさん。

山小屋からすぐの場所で火山性ガスが噴き出ているのには驚きました。
画像では分かりにくいですが、実際は結構煙が出ていて風向きによっては山小屋に煙がモロに掛かっている事があります(´∀`;)。
風で運ばれてガス濃度は低くなり危険性は無いと思いますが、匂いが結構きつそうに感じました。
何しろ硫黄=卵の腐った臭いですので…

ライチョウって見た目は愛くるしい鳥ですが、過酷な世界で生きるために他の生物とは違う進化をしているようですね。
悪天候の中行動をしたり、脚にも毛で生えていたり。
出来れば見たかったですね(´∀`;)。

2日目で帰られた方々は気の毒でしたけど、次の日は台風が来ますからね。
ギリギリ粘って交通機関が運休してはシャレになりませんから…別れ際の言葉が嬉しかったです(・∀・)。
この言葉は後々励みになりました。
2013年9月26日 12:47
山小屋は泊まった事がないので、そうだ、小6の学校からの立山登山で一度ある(^ω^)

天候の影響で悶々とした様子が伺えます。

諦めて帰る人、こんな時に無理をして遭難したりするんでしょうか。

そういう決断が大切なのですね。
コメントへの返答
2013年9月26日 20:31
こんばんは、紅の猫さん。

小学校の行事で山小屋に泊まった事があるのですか。
学校の行事で北アルプスの名山に登るというのも凄いですね。
およそ登山に縁が無いと山小屋利用ってしないと思いますが、過去に私が利用したのは無人の山小屋を1回か2回利用したのみ。
今回のように営業している山小屋の利用は、意外にも今回が初めてでした(´∀`;)。

事前に天気が崩れる事を知っての行動でしたが、実際に足止めされると結構辛くなってきますね。
ツアー登山客や3連休に絞って来ている方達など、日程が決まっている人達は雨の中登山しているようでしたが、万が一の事態に遭遇しても日程は理由にはなりません。
自分自身も万が一の事態に遭遇する可能性があるからこそ、冷静な判断と行動が大事になると思います。
2013年9月26日 21:00
こんばんわ。

二日目は台風の通過を待っていたのですねー
無理は絶対ダメですよねー

みくりが池、素敵ですねー

室堂周辺はライチョウの生息地ですかー
ライチョウが観られたら良かったですねー

一人旅又行きたくなりました。」
コメントへの返答
2013年9月26日 21:18
こんばんは、comotoropapaさん。

2日目と3日目は山小屋で足止めとなりました。
台風が来る事は分かっていたので、台風通過後にすぐ行動出来る様に事前に現地に入っていたわけです。
有休も取っていたし足止めは想定の範囲内だったので、心境的には余裕がありました。
ただし、実際に山小屋でジッとしているのはなかなか厳しいものがありました(´∀`;)。

立山室堂は、標高が2400mにも達する高山地帯なので(富士山の富士宮口新五合目と同じ位)、平地や低山とは異なる景色が広がっていました。
ミクリガ池などの火山湖やライチョウの生息地である事が最もたる例ですが、ライチョウは鳴き声しか聞こえなかったので残念でした。
でも、近いうち他の山で見る事が出来るかもしれません(・∀・)。

プロフィール

「@なべちゃん. 宝の山(・∀・)」
何シテル?   05/17 18:12
元々インドア派だったので、あまり家に籠らないようにしています。
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