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2018年01月04日

2018年1月3日 鳳凰山

2018年1月3日。

 

前日に鳳凰山の薬師岳小屋に泊まった私と友人は、朝早く起きて御来光を見ようか、薬師岳と観音岳まで行ってみようか迷っていた。

 

天気予報では麓の韮崎市でも雪の予報になっていたし、まだ暗い時間に外の様子を見てみたら強い風と横殴りの雪が降っていたので、御来光は諦めて山小屋から下山しようという考えになっていた。

 

今回山小屋では朝食の提供は出来ないという話だったので、登山者達は各自用意した物を食べている。

 

私も用意していたカロリーメイトのブロックを2本、あと水を少しだけ飲んで朝食の代わりとした。

 

携帯ストーブで湯を沸かしてインスタント食品を食べる事も出来たが、正直面倒なのでやめておいた。

  

山では割りと粗食にも耐えられたりするが、基本偏食なので食べる時には結構ガツガツ食べてしまったりする。

 

氷点下だとストーブに火が点かない事が多いけど、この山小屋は新築で密閉性が高いお陰か気温は7度か8度くらいあり暖かく感じた。

 

御来光と山頂は諦めたので、あとは山を下るだけなので少しは気が楽になったが、それでも強風と低温、いつも悩まされている軽度の高山病など不安な点は幾つかあった。

 

友人も準備が終わったので、日の出が終わった時間頃に山小屋から下山を開始する。

 

雪は止んでいたが、前日と同じく強い風が吹いている。

 

 

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薬師岳小屋を出発してすぐに確認した気温。

 

この気温に加えて雪や砂が舞い上がるような強風が吹いているのだから、体感温度は実際の気温よりもっと寒く感じるだろう。

 

ここまで低温になると、もう鼻水を止める手立てはなく顔が痛さを通り越して麻痺したような感じになる。

 

本当は素手のほうがやりやすいが、素手だと金属に手がくっ付いてしまう可能性もあるのでアイゼンの装着は手袋をしたまま行った。

 

極厚手のウールのインナーグローブに、防水透湿性のオーバーグローブ、これぐらいしておかないととても手が耐えられない。 

 

 

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砂払岳。

 

日が出ており富士山も見えるので青空だと思われるが、風で舞い上がった雪の影響で遠くの景色はこんな感じにしか見えなかった。

 

遠くは見えにくいけど、近い場所ははっきり見えていたから決して視界不良というわけではなかった。

 

こんな風にカメラで撮影している時間でも、風は容赦なく襲ってくるので撮影を済ませたらどんどん移動しないと危ない。

 

カメラをポケットから出す時に一瞬手袋を外す瞬間も辛かった。

 

稜線を抜けて森林地帯の尾根に入ってしまえば風はかなり和らぐが、それでも冷たい風が常に吹いている感じだった。  

 

今回の山歩きでは、歩く稜線の距離が短かったのが救いだったかもしれない。

 

 

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南御室小屋の水場。

 

低温でも水が凍ることなく流れている。

 

ここで水を補給し飲んでみるのは私は2回目だが、美味しい水なのは間違いないがあまりの冷たさにせき込んでしまった。

 

ここに山小屋の他にテント場があるのでキャンプも出来るのだが、この日に張られていたテントはごくわずかで登山者の数が少ない事がよく分かる雰囲気だった。

 

友人は以前ここでテント泊をしたことがあるそうだが、外気温が氷点下15度で当然テントの中も氷点下なのでシュラフから殆ど出られなかったそうだ。

 

「もうこの時期にこの場所でテント泊はしたくない」と言っていた。

 

 

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前日通った尾根をひたすら下っていくと、富士山が見えるポイントがあったので撮影。

 

こういう場所は登っている時にはなかなか気付けない…理由は登り坂だと頻繁に振り返る余裕がないから。

 

こういう雪が深い所なら12本爪アイゼンは本当に安心感があるのだが、時折露出している岩の上などは長い爪がガチガチ岩に当たって歩きにくいし、足場が狭かったり段差のあるような所は衝撃が足に伝わりやすいので大変。

 

あと、12本爪や10本爪アイゼンはつま先より前に爪が出ているので、気を付けないとこの前爪でズボンの裾を引っ掛けて破いてしまう事がある。

 

この爪が障害物に引っ掛かる可能性もあるし、時としてこの爪が凶器となり事故になる可能性もあるので注意が必要。

 

なので、歩く時は出来ればがに股っぽい歩き方をすると引っ掛けにくいと思う。

 

高度が下がるにつれて高山病特有の頭の重い感覚が薄れていくのが分かったが、完全に治まったのは下山して昼食を食べた後だった。

 

 

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夜叉神峠。

 

白峰三山の稜線には雲?舞い上がった雪?が掛かっていたが、こちらは風は止んでおり気温もかなり上がっているように感じていた。

  

ずっと動いていて暑くなってきたので、防風用に着ていたレインウェアを脱いで収納した。

 

下ってきてからだいぶ暖かくなってきたなと思い温度計を見たら氷点下10度だった。

 

ここから下は雪よりも土や石が多いからアイゼンを外したほうがいいと友人に言われ、私も納得してアイゼンをここで外すことにした。 


当然着た物を脱いだり収納するには素手で行うので、あっという間に手が冷たくなり麻痺してきてしまう。

 

今回の山歩きはとにかく低温と強風が辛かったな。

 

アイゼンを外したりレインウェアを収納している時に、前日の薬師岳小屋で話をした女性が下ってきた。

 

この後はもう1時間も掛からない行程なので、3人で話をしながら夜叉神の森まで下る事にしたが、私は夜叉神峠でアイゼンを外してしまったのでツルツル滑る道に苦労しながらの歩きとなった。 

 

 

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登山口のある夜叉神の森。

 

無事に下山出来た安心感と、一応薬師岳までは行けたので満足だった。

 

一緒に下った女性の方とはここでお別れ、連休の都合ですぐに広島へ戻るそうで、遠くて大変だねえと友人と話しながら車のほうへ向かった。


 

夜叉神の森の山小屋で風呂を借りたり食事をしたかったが、残念ながら営業していなかったので諦めた。

 

 

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雪が降ったみたいだけど、大して積もらず道も通行止めになっていなかったので良かった。

 

下っている時に、何度か登山者とすれ違っているから通行止めにはなっていないだろうとは予想出来たけど、実際に見てみないとなかなか不安は解消されない。

 

気になったのは、前日もそうだが駐車場に停まっている車の少なさで、むしろここは駐車出来るかどうかを心配するような場所なので拍子抜けした。

 

友人は、登山ブームが去ったのかなとか言っていたが、単純に冬は寒いから行く人が少なくなるのではと思う。

 

日本海側は荒れた天気予報になっていたし。

 

この後は、家へ向かい無事帰宅。

 

色々と予想外な事が起きてしまったが、辛いけど楽しい山歩きだった。

 

 

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スント アンビット2で計測した1月2日の山歩きのデータだが、歩行距離や速度に誤作動の兆候が見られる。

 

 

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スント アンビット2で計測した1月3日の山歩きのデータ。

 

下りの累計標高差が凄い数値になっている。           

ブログ一覧 | 山歩き | 日記
Posted at 2018/01/04 11:58:14

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この記事へのコメント

2018年1月5日 12:01
ocyappachiさん、無事下山、お疲れさまでした。
年初からいい運動をされましたね。凄いなー
私もそんなこと言ってないで山歩きできるようにしなければ(笑)

今年は雪のある所から富士山を撮ってみたいと思い、昨日生まれて初めてのスタッドレスタイヤを発注しました。富士五湖へも一月二月にも行けるようになります。
コメントへの返答
2018年1月5日 19:49
こんばんは、comotoropapaさん。

ありがとうございます。
気心の知れた友人との登山なので、苦労しながらも楽しい登山になりました。

富士山と一緒に雪景色を撮影するのはとても綺麗な写真になると思いますが、やはり車も人間も防寒対策や滑り止めが大事になりますので、車にはスタッドレスタイヤ、靴に装着出来るような軽アイゼンやスパイクも用意しておいたほうが良いかと思います。
それにしても、comotoropapaさん、スタッドレスタイヤは使った事がなかったんですね。
ちょっと意外でした。
でも、スタッドレスタイヤだと安心感が違いますし行動範囲が広がりますね。
2018年1月6日 12:01
こんにちは。

泊まり登山お疲れ様でした。

良い体験が出来ましたねー。

一度 夜叉神峠に行きたいと思っていますが

私が行けるのは 夏の時期だけですね。
コメントへの返答
2018年1月6日 14:08
こんにちは、2lewさん。

ありがとうございます。
良い意味でも悪い意味でも冬山登山というものを存分に味わってきました。
日帰りもいいですけど、やっぱり泊まりならではの楽しさもありますね。
でも、友人じゃないですけど、この時期のテント泊は私は遠慮しておきたいです。

夜叉神の森から夜叉神峠までは比較的短時間で行けますが、今の時期は軽アイゼンなど滑り止めが必要になりますね。
あと予想以上に低温なので、厳冬期登山用の服装が必要になってくると思います。
厳冬期用の準備はしていましたが、夜叉神峠で氷点下10度は予想外でした。
12本爪アイゼンの件でもそうですが、慎重過ぎる準備くらいが丁度いいのかもしれません。
そう考えると、行くのはやっぱり夏が無難ですね。

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何シテル?   05/17 18:12
元々インドア派だったので、あまり家に籠らないようにしています。
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