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2016年10月10日 イイね!

2016年8月13日~15日 白馬岳山歩き 1日目は栂池高原スキー場から白馬大池まで

2016年8月13日~15日 白馬岳山歩き 1日目は栂池高原スキー場から白馬大池までかなり遅いタイミングになってしまったが、今回は8月の連休に行った北アルプスの白馬岳(しろうまだけ)の山歩きの話を書こうと思う。
 
連休に入る1週間前に友人に連絡をして、一緒に白馬岳に登らないかと誘ってみた。
 
今回白馬岳に登ろうと思った理由は、過去に白馬岳に登っている友人が「何度でも登りたくなる山」と言っていたので、強い興味を持つようになったため。
 
実際、白馬岳は非常に人気が高く有名な山で、豊富な高山植物や白馬大雪渓など見所も多く、山頂付近にある白馬山荘や白馬岳頂上宿舎など日本最大級の山小屋がある事からもその人気ぶりがよく分かる。
 
麓には、白馬と名の付く幾つものスキー場が登山口になっているお陰もあり、非常にアクセスが良くゴンドラリフトなどを利用すれば楽をする事が出来る。 
 
そんな白馬岳に登りたいと友人に伝えたら、了解をもらったので一緒に行く事に決定した。
 
 
今回の計画は、1日目は白馬八方尾根スキー場に車を停めて、栂池高原スキー場までバスで移動、 バスを降りたらスキー場のゴンドラリフトとロープウェーで高度と距離を稼ぎ、栂池自然園のある栂池平から登山開始、白馬大池山荘まで歩いたらここで宿泊して1日目は終了となる。
 
2日目は、白馬大池山荘を出発したら白馬三山を縦走、天狗山荘で宿泊して2日目は終了。
 
3日目は、天狗山荘を出発したら不帰嶮(かえらずのけん)という難所を越えて唐松岳を目指し、ここから八方尾根を通って下山し駐車場に到着という計画である。
 
今回の計画で最も注意すべき場所は3日目の不帰嶮だが、2日目の白馬三山のアップダウンも体力的に侮れないので、楽なのは1日目だけとなりそう。 
 
豊富な高山植物と眺望が楽しみだが、緊張感も持って歩くよう気を引き締めるようにした。
 
 



 
8月13日、スント アンビット2で計測した山歩きのデータ。 
 
歩いた距離は4.16km、平均速度は1.5km。 
 
登りの標高差は642mなので、1日目はかなり楽をしたと言えるだろう。 
 
所要時間が2時間46分となっているが、山小屋到着後にストップボタンを押し忘れていたため、実際の所要時間は2時間20分くらいだと思う。
 
 

 
8月13日、中央自動車道の諏訪湖サービスエリアで朝食。
 
今回も友人の車で移動する事になったが、今回は私が運転をしてここで運転手交代。
 
中央自動車道を走っていると、天気はどんよりで時々雨が降るような状況で、正直気持ちは萎えそうになっていたが、天気は回復傾向なので諦めない。 
 
そう言えば、下山予定の8月15日は諏訪湖の花火大会があるから諏訪湖サービスエリア付近は渋滞しそうだな…出来れば早い時間に諏訪湖付近は通過したい。
 
 

 
白馬八方尾根スキー場が見えてきた。
 
日本最大級と言われるこのスキー場は、長野オリンピックの舞台にもなり著名なスキー場だが、私はスキーはやらないので実際に見た事はなかったが、実際に見るとその圧倒的な巨大さにただただ驚くばかりだった。 
 
 

 
白馬八方尾根スキー場の駐車場に車を停めて、ここから栂池高原スキー場まではバスで移動する。
 
ただ、スキー場の規模が大きいので、駐車場からバスターミナルまで結構離れていたのでそれなりに歩いた。 
 
乗客は、私達のような登山目的の客が乗っていたのはもちろんだが、スキー場周辺の散策目的と見られる客の姿も見られた。 
 
この時期のスキー場施設は、高山植物目的で訪れる人が多いようだ。 
 
 

 
栂池高原スキー場に到着。 
 
ここからゴンドラリフトに乗って高度を稼いでいくのだが、緊張感が高まりつつある私とは違い、友人は早速土産物屋で買い物をする余裕ぶりを見せていたので、タフな精神の友人を羨ましく思った。 
 
 


 
土産物屋を出てすぐに栂池高原というゴンドラリフトの駅に着く。
 
昨年利用した白馬五竜スキー場のゴンドラリフトでも思ったのだが、この手のゴンドラリフトは片道券でもなかなか高額で結構驚かされる。 
 
しかも、荷物が15kg以上の場合は別料金が掛かるというので、登山者にとってはなかなか痛い出費となりそう。 
 
ただ、ゴンドラリフトを利用するとしないのとでは行程に大きな差があるので、登山するのに重宝する乗り物である事は間違いない。 
 
 



 
ゴンドラリフトに乗り出発。 
 
絶叫マシンのようなスタートダッシュをかましてくれたので一瞬ドキッとしたが、その後はノンビリと移動するので気分が良い。 
 
グングン高度を上げていくので高度感が半端なく怖いくらいだが、晴れていたら眺望は素晴らしいに違いない。 
 
ちなみに、栂池高原スキー場にあるゴンドラリフトには「イヴ」という名前が付いているようだが、白馬八方尾根スキー場のゴンドラリフトは「アダム」、八方と栂池の間にある白馬岩岳スノーフィールドのゴンドラリフトは「ノア」 という名前が付けられているようで面白い。
 
ついでに、昨年利用した白馬五竜スキー場のゴンドラリフトは「テレキャビン」という名前らしい。
 
乗っている時間が長いなーと思っていたら、ここのゴンドラリフトは4km以上の距離があるそうで、地図を見てみると栂池高原スキー場は距離の長いゲレンデになっているのが分かった。 
 
後日スキー好きな勤務先の先輩に白馬周辺のスキー場の事を訊いてみたら、栂池高原スキー場はゲレンデが長大なのは有名だそうだが、野沢温泉のスキー場のほうが長いかもと言っていた。
 
 

 
栂の森駅に到着。
 
既に標高は1600m近くで、登山をするのに相当な横着をしているのが分かる。 
 
ここから更にロープウェーを利用するのだから楽なもんだ。 
 
 



 
ロープウェー乗り場まで歩いていると、豊富な植物の花を見る事が出来る。
 
この山域は高山植物が豊富なので、平地では見られない花目的で訪れる人が多いのも納得がいく。
 
 

 
満員のロープウェー。 
 
ゴンドラリフトと違いロープウェーは定員数が多いので、行列ができており満員だった。 
 
すぐ近くに栂池自然園があるので、その目的の客が多いのだろう。 
 
 


 
ロープウェーを降りてしばらく歩くと、栂池自然園の入り口と複数の山小屋が見えてくる。 
 
ここまでは観光客がいる場所で、この先は雰囲気がガラリと変わり登山者達だけの世界となる。
 
この時点で時刻は10時半…本来なら暗いうちから登山開始するのが理想なのだろうが、ゴンドラリフトは朝早くから運行していないのでどうしてもこの時間帯になってしまう。 
 
ゴンドラリフトを利用せずにスキー場入り口から歩くのは…さすがに勘弁。 
 
 


 
本格的な登山を開始したが、序盤はそんなにきつい場所はなく割りとすんなりと歩けた。
 
8月は、日本中が猛暑みたいな凄まじい暑さが続いており、北アルプスなどの高山帯も例外ではないようで、天気が良いと高山帯でも相当暑いらしい。
 
ただ、この日はスッキリしない曇り空が逆に幸いして、汗は掻くものの随分とマシだなと思った。
 
その代わり、眺望は悪く不満は残るが仕方ない。 
 
1日目の行程は短く余裕があるので、湿原のある場所で少し休憩をした。 
 
 

 
休憩中に遠くを見ると、急傾斜を登っている登山者の姿が見えた。
 
湿原の先は登りがきつくなるみたい。
 
ここまで友人は私よりも全然余裕があるはずだが、最近あまり山を歩けていないので体力的に不安だと言っていた。
 
それを言ってしまうと私のほうが体力は全然ないはずなのだが、私は私でランニングをして心拍数を上げるトレーニングをしているので、友人とは違った得手不得手な面はあるのかもしれない。 
 
そんな友人は、当初は山小屋泊ではなくテント泊を考えていたらしい。 
 
ただ、白馬三山のアップダウンでの体力の消耗や、不帰嶮という難所を重装備で通過するのは怖いという事で山小屋泊に切り替えたみたい。 
 
山小屋泊とテント泊では荷物が全然違うからね。 
 
私もテン泊装備は所有しているが、金は掛かるけど山小屋泊の楽ちんさを知ってしまうと、重くて嵩張り設営と撤収が大変なテントはなかなかねえ。
 
とりあえず、ツェルトとか一応野営装備は必ず持ってきているけど、これらはあくまでも死なないための装備だから、とてもテン泊なんて出来るような代物ではない。 
 
 

 
先程湿原で見ていたきつそうな傾斜を登って行く。
 
ガレ場というより巨大な岩がゴロゴロしていて、歩くというよりも渡るという表現が当てはまりそうな場所が続く。
 
調子に乗ってヒョイヒョイ歩くとあっという間に体力を消費してしまうので、こういう場所は大人しく大人しく行くほうが正解だろう。 
 
怪我も怖いし。 
 
 

 
平地だと6月頃に見掛けるホタルブクロが咲いていた。 
 
これは昨年の五竜岳~鹿島槍ヶ岳の縦走でも見る事が出来た。 
 
自宅にも植えており見慣れた花だが、とても好きな花なので登り坂でヒイヒイしている時にはとても癒される。 
 
 

 
きつい登りを終えると、乗鞍岳というピークに辿り着く。 
 
北アルプスには乗鞍岳という3000m峰があるが、あちらは北アルプスの南部にあり、こちらは北アルプスの北部にある全く別の山。
 
麓には白馬乗鞍スキー場があり、このスキー場は栂池高原スキー場のすぐ隣に位置している。 
 
 

  
一応、乗鞍岳山頂にあるケルンの前でポーズ。 
 
近くにいた女性方がニコニコこちらを見ていたが、暖かい目で見てくれていたのか変わり者だと思われていたのか… 
 
そんな女性方はテン泊と思われる重装備で颯爽と歩いて行った。 
 
かっこいいねえ。 
 
 

 
乗鞍岳から先を歩いて行くと、今度は湖みたいに巨大な白馬大池が見えてくる。 
 
すぐ傍には、この日の宿泊地である白馬大池山荘も見えている。 
 
やはり1日目は行程が短いので、余裕を持ってここまで来る事が出来た。 
 
 

 
池のすぐ近くを歩いて行くのだが、大きな岩がゴロゴロと転がっているような場所なので、山の中にある池というよりも海の磯を歩いているような感覚になってきた。 
 
歩きにくい場所だったけど、池のすぐ傍なので勾配は殆ど無く不思議な感覚にもなったので、ここを歩くのは結構楽しかった。 
 
 

 
ゴロゴロした岩の上を歩き続けると、やがて1日目の宿泊地である白馬大池山荘に到着。 
 
時刻は12時50分前…栂池自然園から約2時間20分くらいで来た計算になるだろうか。 
 
昭文社発行の「山と高原地図」だと3時間20分が目安となっているが、 若者から高齢者まで様々な人が歩くだろうからタイムは余裕を持った設定になっているのだろう。
 
予想以上に早く着いてしまったが、その分ノンビリと出来るのでとりあえず受付を済ませて部屋のほうに移動した。
 
 
話がずれてしまうが、最近は予約必須の山小屋が増えており、予約無しでも大丈夫な山小屋だとしても出来れば予約するほうが望ましくなっている。 
 
あと、15時までに山小屋に到着するのがマナーと言われているので、遅くなりそうな時には連絡を入れておくなど最低限のマナーは守りたい。
 
予約しているのに連絡なしで遅くなると山小屋の人は心配になるし、予約無しで遅い時間にいきなりやってきて「飯を食わせろ」などは失礼極まりない。 
 
ちなみに、私は行程中に電話で予約しておいた。 
 
宿泊時の混雑が心配な山域なので、ヘタをすると布団1枚に2人なんて場合も考えられる…せめて1人あたり布団1枚が確保出来れば良いのだがと考えていた。 
 
 


 
早い時間に到着したので山小屋の中はガラガラだったが、受付の時に山小屋の人が混雑の可能性も示唆していたので、着替えたり翌日の準備をするなら空いている早い時間帯が良い。
 
遅い時間になればなるほど混雑していくので、空いていれば良いが混雑すれば自分のいられる空間は自分の布団1枚以下になるし、廊下は大量のザックで占拠されるので歩くだけで精いっぱい…だから、山小屋は早く着いた方が何かと都合が良いのである。
 
結果を申し上げると、この部屋は布団が6枚敷けそうな部屋であったが、利用者は私と友人を含めて4名だったので全然余裕だった。
 
 
早く着きすぎたせいもあり、余裕というか暇になってしまったので、食堂で友人はアルコール、私はコーラを飲んで寛ぐ事にした。   
 
アルコールに弱いせいもあるが、北アルプスのような高山帯に来ると私は必ず頭が重くなってしまい高山病の傾向が出てしまうので、アルコールは飲まないようにしている。 
 
実際、山小屋に着いたら高山病の初期のような頭が重い感じがし始めていた。
 
まあ、いつもの事だし下山するまでは治まらないだろうが、3000mに満たない山域なので深刻な状況になる事も無いだろう(個人差もあるが、高山病は3200mを目途に発症すると言われているらしい)。 
 
気にしても治るわけではないので、頭痛薬を飲み外を散策する事にした。 
 
 


 
白馬大池の近くまで行き、何か生き物はいないかと覗いてみたら、名前は知らないが小さな昆虫が泳いでいた。 
 
さすがに魚は生きられる環境ではないらしく、サンショウウオが生息しているらしいとの事だが、 残念ながら見つける事は出来なかった。
 
 
「山小屋に着いた」と自宅に電話してみようと思い携帯を出してみたが、携帯電話は各社全て圏外で少し高台に移動してみても通じなかった。 
 
山小屋には衛星電話があるのでこちらも利用してみたが、今度は自宅の固定電話の着信設定が悪いのか全然繋がらなかった。 
 
連絡なしは気が引けるが、登山計画書は自宅に置いてあるし現時点で何か問題があるわけではないので、1日目は連絡するのは諦める事にした。 
 
 

 
あまりにも暇なので、少し昼寝をしていたら夕食の時間になったので食堂へ移動した。 
 
夕食はカレー…定番だが、カレーは大好きなので全然問題なし。 
 
おかわり自由と聞いて、私は速攻で食べて誰よりも早くおかわりをした。
 
あちこちでおかわりの声が上がる中、私はゆっくりと2杯目のカレーを食べていた。 
 
山小屋で食べるカレーは旨いなあ。 
 
ここで食べるカレーも旨いけど、昨年五竜山荘で食べたカレーはもっと旨かったな。
  
機会があったらまた食べたいな。 
 
 

 
夕食の後、再び山小屋の外に出てみた。 
 
曇ってはいるが、縦走路の先の山は確認出来る。
 
日中は過ごしやすかった外は、夕方になると肌寒くなり薄着だと長時間は辛い。 
 
翌日の天気予報は良いみたいなので、晴れた空を期待して山小屋の中に入った。
 
 
山小屋に入り布団に横になりながら友人と話をしていたが、やがてウトウトし始めてしまい友人は眠ってしまった。
 
私も眠くなっていたが、2日目の白馬岳が素晴らしい天気と眺望である事を願ったり色々考えているうちにいつに間にか眠ってしまった。
 
2日目に続く。
Posted at 2016/10/11 00:27:41 | コメント(4) | トラックバック(0) | 山歩き | 日記
2015年08月23日 イイね!

2015年8月14日~16日 五竜岳・鹿島槍ヶ岳山歩き 3日目は下山

2015年8月14日~16日 五竜岳・鹿島槍ヶ岳山歩き 3日目は下山今回のブログは、8月14~16日に山歩きをした時の3日目の記事を書きたいと思う。
 
1日目に白馬五竜スキー場から五竜山荘に移動し宿泊した私と友人は、2日目に五竜岳と鹿島槍ヶ岳を縦走し冷池山荘で宿泊した。
 
3日目は、冷池山荘から大谷原という登山口まで下山して、タクシーを呼んで最寄り駅まで移動するという計画である。
 
3日目の下山に利用する赤岩尾根というコースは、ガイド本などでは所要時間は4時間10~30分くらいと紹介されている事が多い。
 
 




 
スント アンビット2で計測した8月16日の3日目の山歩きのデータ。 
 
2400mの高山帯から1100mの登山口まで一気に下って行くため、登り坂は殆どない。
 
体力的には負担が少なく心拍数が驚くほど落ち着いているが、下りは特に足腰など身体へのダメージを考慮しなければならない。
 
 



 
3日目の朝、山小屋の外に出てみると、やや霞んでいる感じはあるものの天気は良く晴れている。
 
昨日雲が掛かっていた鹿島槍ヶ岳も、この時間帯はしっかりと全貌を見せていた。
 
今日も鹿島槍に登れば絶景が拝めそうだが、さすがにもう登る気力がない。  
 
頭痛のほうは、実はまだ完全には治まっていないので、恐らくは高山病だろうから下山すれば治まると思う。
 
朝5時の朝食を食べた後、友人が朝食に満足しなかったようでストーブを用意し自炊室で料理を始めた。
 
料理と言っても簡単なインスタント料理だが、待っている間私は山小屋のコーヒーを飲んでノンビリと過ごす。
 
そろそろ出発しようかと部屋に戻ろうとしたら、2人組の登山者が山小屋のスタッフに何か質問をしていた。
 
質問の内容は、2人組の登山者は私達と同じく赤岩尾根から大谷原に下山する予定のようだが、その所要時間をスタッフから訊いていた。
 
目的は、その所要時間を見越して山小屋からタクシーを予約して、登山口でタクシーに迎えに来てもらおうという予定のようだった。
 
つまりはこう→登山者が登山口までの所要時間を訊く→山小屋のスタッフが4時間くらいと答える→登山者は6時に出発すれば10時頃に下山出来ると考える→10時に登山口にタクシーを呼べば良いと考える→10時に登山口に来るようタクシーを予約する。
 
ただ、これだとコース状況や天候、はたまた登山者の実力や体力で所要時間は大きく変わるから、山小屋でタクシーを呼ぶというのは少々無茶なような気がする。
    
だが、後になって山小屋でタクシーを呼ぶという理由は分かるようになる。
  
 

 
出発の準備をして下山を開始する。
 
冷池山荘を出発して、まずは爺ヶ岳方面へと歩いて行く。 
 
遠くには、爺ヶ岳の穏やかな山容が見えている。
 
寄り道していこうと思えば爺ヶ岳にも行けそうだが、先程も書いた通り気力が無かった。
 
 

 
出発してすぐに樹林帯に入るが、この辺りは森林限界の境目を行き来しているコースのようで、この後再び視界の広い高山帯に出たりする。 
 
 

 
振り返ると、鹿島槍ヶ岳と冷池山荘が見える地点があった。
 
それにしても、この山小屋も結構怖い所に建っているな。
 
ここよりもおっかない立地条件の山小屋はたくさんあるが、冷池山荘のすぐ傍の崖には植生が無い…これが意味する事は果たして。
 
 

 
今日も立山と剱岳は美しい姿で見えていた。 
 
この稜線は、これからも忘れる事はないだろう。
 
 

 
近隣の種池山荘という山小屋も見えていた。
 
周辺の景観が素晴らしく、アルプス的な佇まいがとても絵になっている山小屋だが、こちらの山小屋は将来利用する機会があるかな。
 
 

 
3日目では唯一の登りだが、そんなに長くは続かないので安心。
 
 


 
冷乗越という地点で、稜線を外れて大谷原へと下る赤岩尾根へと向かう。 
 
爺ヶ岳へと向かう登山者の姿が見えているが、私達は下山するので向かう先は違う。
 
 

 
先程よりも冷池山荘が良く見えるロケーション。
 
冷池山荘の食堂で、この地点から撮影したと思われる写真が飾られていたが、とても美しい写真だったのでとても気になっていた。
 
まさか自分も実際に見れるとは思っていなかったので感激した。
 
 


 
赤岩尾根を下り始めると、ナイフのような鋭角な岩や石が目立つ地形を歩く事になる。
 
今まで歩いていたコースとは明らかに違う地形に違和感を感じたが、自然の物としては不自然なくらい鋭角な石は転倒した時に非常に危険なので、この辺りを歩く時は慎重に歩くように注意した。
 
 

 
鹿島槍ヶ岳を背景に友人に撮影してもらった。
 
ここからの1枚はかなり気に入っている。
 
この後、鹿島槍はあっという間に雲に覆われて見えなくなった。
 
 

 
歩いている途中、トンボの姿が見えたので撮影してみたが、これはどうやらアキアカネのようだった。
 
標高2000m以上の山にもいるんだと驚いたが、撮影しようと思ってもなかなか思い通りに止まってくれず、撮影するのに苦労してしまった。
 
 
トンボとは違うが、山歩き中の3日間、あちこちでウグイスの鳴き声が聞こえていた。
 
ウグイスは警戒心が強いので、人前に滅多に姿を見せないというが、5月頃に里山などでよく鳴いているイメージが強いので、8月の高山帯でウグイスが鳴いているのは少々驚きであった。
 
花などにも同じ事が言えるが、動植物は平地と同じ種でも標高などによって活動時期や開花時期に随分と開きが出ているので、比較してみると新しい発見があり面白い。
 
 

 
下る途中でよく見掛けたカライトソウ。
   
 

 
タムラソウ。
 
見た目はアザミのようで、私も調べてみるまで気付かなかったが、どうやらアザミではないらしい。
 
 

 
歩いていると、途中で何度も木製やステンレス製の階段を下って行く。
 
ステンレス製は安心感があるが、木製の階段は朽ちている物もあり怖い。
 
友人は朽ちた階段で滑ってしまった。
 
私は、何でも無い所で滑って尻餅をついたり、枝に3回頭をぶつけた。
 
赤岩尾根はよく整備された登山道だが、八峰キレットのような極端な危険箇所こそ無いものの、転べばそれなりに怪我をしてしまいそうな箇所が結構多いように感じた。
 
 
連休最終日なので、さすがに登ってくる人は居ないだろうと思ったら、単独の年配の男性が登ってきた。
 
山歩きをしていると、すれ違う登山者に目的地の所要時間や距離を訊かれる事が多いのだが、この男性にも冷池山荘までの所要時間を訊かれた。 
 
登りと下りとでは所要時間が全然違うし、そもそも私は初めて通るコースなので全然分からないが、ガイド本などで4時間くらいと書かれていたらしく「やっぱり4時間くらい掛かりそうですか?」と訊いてきたので、「そうですねえ、結構な急勾配が続きますから時間掛かりそうですね」と答えておいた。 
 
 

 
西俣出合という地点にある堰堤が見えてくると、登山道は終わりとなる。
 
実は、この沢の反対側へ渡るのに堰堤の中を通って行くのだが、堰堤の内部というせっかく珍しいシチュエーションを撮影し忘れてしまった。
 
 
そう言えば、山歩き中に常に悩まされた頭痛だが、下山で標高が下がるうちにケロリと治ってしまった。
 
この呆気ない症状は、やはり高山病だったのかもしれない。
 
 


 
登山道が終わり、舗装された道路が見えてきた。
 
道路と言っても一般車は進入禁止らしいが、こういった人工物が見えてくると安心する。
 
大谷原までわずかとなってきたので、そろそろ携帯電話でタクシーを呼ぼうかとスマホを取りだしたら、私のスマホは電波状況が悪く圏外になっていた。
 
私のはドコモだが、友人のauも圏外で駄目らしい。
 
仕方ないので、大谷原まで下ってもう1度電波状況を確認してみる事にした。
 
この時、山小屋を出発する前にスタッフと話をしていた2人組の事を思い出した。
 
この2人組が大谷原周辺の携帯電話の電波状況を知っていたかどうかは分からないが、ガイド本などで冷池山荘から赤岩尾根で下山する場合、山小屋でタクシーを予約しておくのが望ましいと書いている本もあるらしい。
 
つまり登山口付近は通話出来ないかもしれないから、「山小屋でタクシーを呼んで」という事…ただ、これだとタクシー側は4時間くらいというアバウトな時間を信じて、ヘタをするといつまでも下山して来ない登山者をずっと待っていなければならないと思うのだが。
 
私も友人も、タクシー会社に対してそんな迷惑な事は出来ないので、山小屋でアバウトな時間を伝えてタクシーに無駄な待ち時間を与えてしまう事は出来ないという考えに至った。
 
 

 
大谷原という地点に到着。
 
この辺りが、一般車やタクシーが入って来れるギリギリの地点のようで、一般車が駐車出来るようなスペースが確保されている。
 
タクシーを呼ぶ時はここが待ち合わせ場所になるようなので、再びスマホを取り出しタクシー会社へと電話を掛けてみた。
 
電波状況は何とか繋がる状況で、タクシーも無事に呼ぶ事が出来た。
 
「15分程で到着できます」との返事だったので、しばらく友人と話をしたり水を飲んでいるとタクシーがやって来た。
 
 

 
タクシーの車内。
 
最初、私達は大谷原から最寄り駅まで移動しようかと思ったが、結局白馬五竜スキー場までそのまま移動する事になった。
 
費用は少々掛かってしまうが、タクシーの運転手さんが山の事情を色々知っている方で面白い話を聞く事が出来た。
 
山小屋でタクシーを呼ぶべきかどうかの話を運転手さんに訊いてみたら、山小屋から登山口まで4時間くらいという時間を信じて予約電話する登山客は実際に多いそうだ。
 
だが、それ以上に時間が掛かってしまう場合も多く、その時はタクシー運転手はいつまでも待っていなければならない。
 
下山中に予約をしていた登山者が怪我や急病で遅れてしまったり、ヘタをすると自力下山が不可能になってしまう場合もあるそうだ。
 
登山口で電話してもらえば、そんなに待たせずに迎えに行けるので、出来れば登山口で呼んでもらったほうがありがたいとの事だった。
 
ちなみに、私達の冷池山荘から大谷原までの所要時間は3時間少々だった。
 
予約をしたら大谷原で待ちぼうけをしている形になっただろうが、早く着こうが遅く着こうが山小屋で電話をする気にはとてもなれない。
 
 


 
タクシーのお陰で、あっという間に白馬五竜スキー場に到着した。
 
連休最終日だが、施設利用のお客で結構賑わっている。
 
とりあえず私達は、3日間風呂に入っていないので、とりあえず風呂に入ってさっぱりとしたかった。
 
周辺の温泉施設は、スキー場のスタッフに訊けば分かるだろうとエスカルプラザに入ってみたら、エスカルプラザの中に温泉施設が備わっていて拍子抜けした。
 
 

 
風呂とは順番が逆だが、登山終了後のコーラは本当に最高だと思う。
 
ちなみに私はビールが飲めない。
 
 

 
風呂から上がり白馬五竜スキー場を出た後、帰る途中で昼飯で適当にお店を見つけて寄った。
 
特に何を食べたいというわけでもないので、たまたまメニューで見たアナゴ丼を注文。
 
まあ、味のほうは普通だったが、店内の雰囲気や店員の対応はいまいちだった。
 
観光地が近い幹線道路沿いのお店というのは、どうしてもサービス面が低下してしまうのかな。
 
 
昼飯を終え、途中で寄り道したりして地元に帰った。
 
連休最終日だったが、下道も中央自動車道も割りとすんなりと通る事が出来て、渋滞とは無縁の道中で拍子抜けしてしまった。
 
とはいえ、車を出してくれたのは友人だし、終始運転のほうもしてもらった。
 
そもそも、誘ってくれたのも友人だったので、今回も友人にはとても強く感謝をしている。
 
今回の連休はとても短かったが、とても充実した山歩きが出来て本当に良かったと思っている。
Posted at 2015/08/23 21:24:15 | コメント(5) | トラックバック(0) | 山歩き | 日記
2015年08月22日 イイね!

2015年8月14日~16日 五竜岳・鹿島槍ヶ岳山歩き 2日目は縦走

2015年8月14日~16日 五竜岳・鹿島槍ヶ岳山歩き 2日目は縦走 今回のブログは、8月14~16日に山歩きした時の2日目の記事を書きたいと思う。 
 
白馬五竜スキー場からスタートした私と友人は、1日目の目的地である五竜山荘に宿泊し、2日目は五竜岳と鹿島槍ヶ岳の縦走を行う事にした。 
 
1日目は生憎の雨のため大変な山行となったが、もしも2日目も雨だった場合は元来た道を引き返す事を検討していた。
 
2日目の早朝、外を見てみると天気のほうは大丈夫そうだったので、2日目は縦走を実行する事にした。
 
 



 
スント アンビット2で計測した8月15日の2日目の山歩きのデータ。
 
2日目は、五竜山荘から五竜岳を目指し、その後に鹿島槍ヶ岳を目指し直下の冷池山荘で宿泊する予定。
 
途中、五竜岳直下にはG5やG4と呼ばれる難所のキレット、鹿島槍ヶ岳側には八峰キレットという北アルプス有数の難所が続いているので、2日目の山行は緊張感を強いられるコースとなる。 
 
歩いた距離の割りに、所要時間が物凄く掛かっている点を考えると、如何に大変なコースだったか分かっていただけるかと思う。 
 
 
 


 
早朝の五竜山荘と五竜岳。
   
天気は回復し、2日目の山歩きは問題無さそうだ。 
 
山小屋での睡眠は概ね快適だったが、高さのある枕はどうも違和感があり不満だった。 
 
私はよく眠れたが、隣で寝ていた友人が夜中にこっそり缶チューハイを飲んでいたのは知っている…
 
睡眠はとれたので良かったが、気になるのは高山ならではの軽い頭痛で、実は前日に山小屋に着いた頃から少し頭が重い感じがしていた。
 
こういう症状は、高山帯の山に来る度に経験するので、私は割りと高山病に掛かりやすい体質なのかもしれない。
  
私、山歩きを趣味とはしているものの、富士山は子供の頃を最後に登っていない…富士山に登らない理由は、その標高の高さゆえ高山病を誘発してしまうという不安があるため。 
 
 


 
朝食を済ませると、外はすっかりと明るくなり、晴天ならではの視界の良い景色が目に飛び込んできた。
  
周辺の山々はもちろん、五竜岳も美しく見えているので、今日の山歩きは期待が出来そうだと思った。
 
御来光目的か、私達よりもずっと早い時間に出発している登山者も多いので、稜線を歩いている人の姿も遠目に見えていた。
 
 


 
五竜山荘を出発しすぐに後ろを振り向くと、五竜山荘が稜線上にある山小屋である事がすぐに分かる。
 
眺望が素晴らしく最高な場所ではあるが、豪雪地帯なので1年中の殆どは過酷な環境に晒されている場所という点を考えると、これだけの晴天の下で歩けるのは本当に幸せだと思う。 
 
 

 
五竜山荘よりも更に向こうには、唐松岳や白馬三山といった山々が見えている。 
 
将来、こちらも機会があれば歩いてみたい。 
 
ただし、あちらにも不帰嶮(かえらずのけん)と呼ばれる難所があるようなので、相当緊張感のある山歩きになると思うが。 
 
 


 
山小屋を出発してすぐ、コース状況はあっという間に変わり、急傾斜の険しい岩場が続くようになる。 
 
歩くというよりもしがみ付くという表現が当てはまりそうな場所が続き、こういう場所は決して嫌いでは無いのだが、ずっと続いている感じなのであっという間に体力が奪われていく。 
 
 

 
遠目だと、この岩峰のコースがどうなっているのかよく分からなかったが、近付いてみると単純明快…登れそうな所をよじ登っていくのである。 
 
岩場を登っている登山者の姿が確認出来る。 
 
 

 
歩きやすい稜線歩きもあるにはあるのだが、山頂直下は険しい岩場のほうが圧倒的に多い印象。
 
それにしても、青空が綺麗である。
 
朝はさすがに寒かったが、日が登るに従い徐々に暑さも感じるようになってきた。
 
とはいえ、時折吹く風は冷たく感じる事があるので、レイヤリングは注意するようにした。
 
 


 
五竜岳山頂。
 
私も友人も、序盤で既に体力の多くを消費してしまったような感じではあったが、苦労しながらも何とか山頂に立つ事が出来た。 
 
頭が少し重い感じがするのは相変らずだが、素晴らしい天気の中で山頂に立つ事が出来たので気分が良く頭痛のほうは暫くの間忘れてしまう。
 
遠くには立山や剱岳も綺麗に見えて最高の気分だった。 
 
 

 
画像左から、 立山、真砂岳、別山、剱岳の稜線が見えている。
 
過去にこの素晴らしい山々を実際に歩く事が出来たのは、本当に良い経験だったと思う。 
 
 

 
剱岳は、これからもずっと憧れの山であり続けると思う。 
 
槍ヶ岳にも同じ事が言えるのかもしれないが、およそ登山に興味を持った人ならば、この山を見て興味を持たない人はいないはずだと思っている。 
 
 

 
五竜岳の次に目指す鹿島槍ヶ岳。
 
見ての通り、鹿島槍ヶ岳は山頂が2つある双耳峰だが、その特徴的な山容は遠くから見ても鹿島槍とすぐに分かる。
 
今から10数年前、朝日新聞社から週刊日本百名山という本が発行され、五竜岳や鹿島槍ヶ岳など百名山の紹介本が次々と発売されたのだが、飲食店を経営していた親戚がお店用に購入したので私も読ませてもらった。
 
当時の私は登山は全くしなかったが、山に対して強い興味があったので、楽しみに読んでいた記憶がある。 
 
気になったのは、多くの百名山が「立山 薬師岳」「筑波山 天城山 丹沢山」といった風に1冊に2峰ないしは3峰紹介されていたのに対し、一部の百名山は1峰に1冊という破格の扱いを受けていた。
 
その破格の扱いを受けていたのは、富士山、穂高岳、槍ヶ岳、剣岳(剱岳)、鹿島槍岳(鹿島槍ヶ岳)だけだった。
 
山にどんな格があるのかは詳しくは分からないが、富士山や剱岳が多くの人々にとって特別な存在である事は分かる。
 
鹿島槍ヶ岳もそんな山なのかなと当時の私は思っていたが、その山にいよいよ登る事が出来るのはとても楽しみである。 
 
 
画像に映っている鹿島槍ヶ岳の右側には、小さく槍ヶ岳が見えている。 
 
槍ヶ岳と槍ヶ岳の並びは意外に気付いていない人が多く、私が言ってから気付いている人も多かった。 
 
 

 
五竜岳を出発し鹿島槍ヶ岳へと向かう。
 
基本的に稜線上を辿っていくコースだが、ご覧のようにアップダウンが激しいコースとなっているのが分かる。 
 
途中には、北アルプスでも有数の難所である八峰キレットがあったりと、殆どの場所で気の抜けない歩きを強いられる難コースである。 
 
五竜岳直下から険しい難所が待っていて、私達のような山小屋泊の登山者ですら大変だというのに、荷物が大きく重いテント泊の登山者はもっと大変だろうなと思った。 
 
眺めはとても良いが、足元に気を付けながら慎重に歩いて行くが、ガレ場が多く落石を起こさないようにも注意しなければならない。 
 
 


 
一部の小ピークなどはトラバース(巻き道)していくが、それでも鎖場になっていたりと決して優しいわけではない。 
 
 

 
険しい岩場に咲くタカネマツムシソウ。 
 
あまりにも険しい岩場の連続に、慣れているはずの友人も「こんなに険しいとは思わなかった」と言っていたが、素晴らしい眺望と綺麗な高山植物のお陰で随分と励まされた。
 
 


 
普通に歩ける場所もあるが、すぐに小ピークに辿り着き険しい岩場を登り下りするようなシーンの繰り返しとなる。 
 
私達の前方を女性2人組が歩いていたが、険しい岩場を物ともせず颯爽と歩いているのが驚きだった。 
 
 
こういう場所の繰り返しは、体力を奪われていき心拍数もかなり上昇しがちと思っていたが、GPS時計の心拍計を見てみると、心拍数はピーク時でも160位を指しているのが意外だった。 
 
普段のランニングで、きついと思った時には180位の数値を示している事はよくあるのだが、山歩きの場合はどんなにきついと思っても、170以上の数値を示す事は無かった。 
 
もちろん、160という心拍数は充分過ぎる程高いので、こんな心拍数がずっと続けば息切れもする筈である。 
 
だが、普段のランニングで、ある程度心拍数を高くして運動するのに慣れているので、こういったトレーニングが山歩きでも役立っているかもしれない。 
 
気になるのは、最近のGPS時計によくある心拍計機能って、胸部分にセンサー付きベルトを装着して無線でデータを時計に送っているのだが、これが必ずしも正確であるとは限らないので、完全に信用してしまうのも問題なような気はする。 
 
 

 
北尾根ノ頭。 
  
相変らず綺麗な立山連峰が見えているが、時間と共に雲が増えてきたように見える。 
 
 

 
口ノ沢のコル。
  
この辺りは、五竜岳と鹿島槍ヶ岳の中間あたりだろうか。
 
あまりにもきついコースなので、「ようやく半分か」という感想だった。 
  
 

 
私達が歩いている稜線上にも雲が掛かり始めてきた。 
  
雲は眺望が無くなるので好きではないが、雲が稜線を境目にして掛かっているという景色がとても印象的で面白かった。 
 
 



 
険しいキレットの間という怖ろしい立地条件に八峰キレット小屋は建てられていた。
 
健脚な人なら、白馬五竜スキー場から五竜岳を経由してここまで一気に来る事も出来るそうだが、私はさすがに無理。 
 
前日は雨だったので実質無理だったが、たとえ晴れていても私の体力・脚力では到底無理だろう。 
 
 
ちなみに、ブログでよく書いているキレットとは、カタカナ表記なので外国語に思ってしまいそうだが、日本語で書くと元々は「切戸」と書くようで、山の稜線が切れ落ちたようなV字状になっている部分を指す。
 
実際にこういう場所を歩くと、今回のように厳しいアップダウンの行き来をしなければならず、殆どの場所が難所である事が多い。
 
北アルプスで有名なのは、北穂高岳と南岳の間にある大キレット、鑓ヶ岳と唐松岳の間にある不帰嶮、今回の五竜岳と鹿島槍ヶ岳の間にある八峰キレットなど。 
 
実際に歩いた感想は、最初の「予想以上だった」から「こんな筈ではなかった」に変わっていたが、こんな難所を歩けている事に充実感を感じているのも事実であった。 
 
 
ここで一旦休憩し、¥500のポカリスエットを購入して補給。 
 
マメにハイドレーションで水分補給はしているものの、こういう場所でジュースを購入してしまうと勢い良く飲んでしまう。
 
疲れた身体、乾いた喉が潤い心地良かった。  
 
 
ここから先は、地図上では鹿島槍ヶ岳の山頂まで1kmも無いような距離だったが、所要時間は何と約2時間半となっていた。 
 
所要時間が怖ろしく長く設定されているので、どれだけ難所なんだと恐怖を感じた。 
 
 

 
八峰キレット小屋を出発すると、すぐ目の前から強烈な岩登りが始まる。
  
すぐにバテバテになってしまいそうだが、山小屋から丸見えの位置なので恥ずかしい事は出来ない。
 
ゆっくり確実に岩場を登って行く。 
 
鎖場や梯子が多くの位置に掛けられてはいるが、そういった補助が無い場所も多いので、基本三点支持を守りながら登り下りするように心掛ける。 
 
 

 
この時、既に周辺は完全に雲の中に入ってしまった。
 
これではもう周辺の眺望は全く期待出来ない。
 
 


 
鹿島槍ヶ岳山頂直下の場所に着いた。
 
八峰キレットの難所は過ぎたと思われるが、とにかくあちこちに難所があるという感じだったので、これから先も難所があるのではないかと疑ってしまっている。 
 
鹿島槍は双耳峰なので北峰と南峰と分かれているが、とりあえずザックをデポして北峰のほうへ行ってみる事にするが、 
 
八峰キレットで、かなりの体力を消費しているので登りは辛いが、北峰は割りと近い位置にあるので意外と労せずに着く事が出来た。 
 
 

  
鹿島槍ヶ岳の北峰。
 
雲の中なので、周りはガスだらけで何も見えない。 
 
標高のせいか、疲れからの影響か、頭痛が徐々に強まってきていた。 
 
 

 
チシマギキョウ。
 
イワギキョウの近縁らしい。 
 
 

 
ウサギギク。 
 
平地に咲いていたら雑草と間違えてしまいそうだが、これも立派な高山植物。 
 
 

  
北峰から南峰への移動は、これまた険しい岩登りが続いていく。 
 
わずかな距離がとても遠く感じるくらいきつく感じた。 
 
友人も言っていたが、険しいが欲しい所に鎖が無いという場所が多かった気がする。 
 
登りはともかく、下りで通る時は非常に怖いかもしれない。 
 
 

 
鹿島槍ヶ岳南峰。
 
ゆっくりしていきたかったが、眺望も無いし何よりも頭痛が心配なので早めに移動する事にした。 
 
せっかく登った鹿島槍ヶ岳なので、もっと喜びを感じたかったのだが、この時はどうしても頭痛の心配のほうが勝っていたので、気が気では無かったというのが本音だった。
 
 



 
鹿島槍ヶ岳から冷池山荘を目指す。
 
こちらのコースは、下りが続いているのと、なだらかな地形で比較的歩きやすくなっているので、先程の八峰キレットのような極度の緊張感を強いられる事は無い。
 
とはいえ、ガレ場が続くコースなので、落石や転倒には充分に気を付けなければならない。
 
途中、布引山という小ピークを通過する。 
 
 

 
ミヤマトリカブト。 
 
 

 
ホタルブクロも見られた。
 
この花は、私の地元では 6月に咲いている普通の花なので珍しいという印象はないが、高山に咲いているという事は平地の個体とは近縁の種なのかもしれない。
 
 

 
ハクサンボウフウ。 
 
 

 
ハクサンフウロ。 
 
 


 
しばらく歩き続けて、ようやく2日目の宿泊場所の冷池山荘が見えてきた。 
   
頭痛が心配だったので随分と長く感じたが、鹿島槍ヶ岳以降はかなり早いペースで歩いたと思う。 
 
宿泊手続きを済ませて部屋に案内されればもう安心…頭痛のほうも、山小屋に着いた安心感からか随分と楽になっていた。 
 
 
この日は雨に全く降られなかったので、着替えや翌日の準備は比較的楽だった。
 
例のごとく夕食までの時間潰しに困る事になるのだが、私はお茶を友人は酎ハイを飲んで、その後はやはり昼寝をしてしまう事になる。
 
宿泊者の数は多かったが、定員には全然余裕があったので部屋のほうも割りと気楽に過ごす事が出来た。
 
やっぱり、部屋は出来れば足の踏み場があるくらいの余裕は欲しい。 
 
夏の富士山のような、1つの布団に2~3人が寝るような状況は避けたい。 
 
 

 
冷池山荘の夕食はオーソドックスな食事で、おかずは普通だったが、ご飯がとても美味しく感じられた。  
 
 


 
夕食の後は、山小屋の外でしばらくの間まったりと過ごしていた。 
 
鹿島槍ヶ岳は、雲に隠れてなかなかハッキリと姿を見せてくれなかったが、昨日登山口として利用した麓の白馬五竜スキー場が見えていた。 
 
 
冷池山荘は、消灯時間が20時15分と早いが、その前に既に眠くなってきたので、2日目の夜もあっという間に終わってしまった。
 
明日は下山をして山歩きは終了となる。
 
地図で確認すると、終始下りになるから2日目よりかは全然楽が出来るだろう。
 

3日目につづく。    
Posted at 2015/08/23 09:48:13 | コメント(5) | トラックバック(0) | 山歩き | 日記
2015年08月22日 イイね!

2015年8月14日~16日 五竜岳・鹿島槍ヶ岳山歩き 1日目は雨の中の登り

2015年8月14日~16日 五竜岳・鹿島槍ヶ岳山歩き 1日目は雨の中の登り今年の8月の連休は、日数が期待出来なかったため遠出をするのは諦めていたが、休みの1週間前に友人から山歩きの誘いがあったので喜んで返事をした。
 
今回の山歩きは、北アルプス後立山連峰にある五竜岳と鹿島槍ヶ岳で、一昨年に立山と剱岳を山歩きした時に常に見えている山々だったので、いつか登ってみたいと思っていた山だった。
 
北アルプスは、私よりも友人のほうが圧倒的に山行の経験が多いのだが、友人にとっても今回の五竜と鹿島槍は初めて登る山だと言う。

最近山歩きをする機会が少なく体力的に心配だったが、山坂道のランニングである程度の体力と脚力は確保しているつもりだ。
  
所要時間やコースの様子などは下調べして知るしか方法は無いので、ガイド本やインターネットなどで下調べをして備える事にした。
 
 

 
夕日を浴びる後立山連峰。
 
画像は、2013年9月に剱岳直下の剣山荘から撮影したもので、画像左に五竜岳、画像中央に鹿島槍ヶ岳、画像右には爺ヶ岳の一部が見えている。
 
 

 
朝焼けの後立山連峰。 
   
こちらも剣山荘から撮影したもので、五竜岳や鹿島槍ヶ岳に強い興味を持つキッカケになった画像である。
  
 



 
8月14日の1日目の山歩きの軌跡とデータ。
 
1日目は、白馬五竜スキー場からスタートして、遠見尾根と呼ばれるコースを通り五竜岳直下にある五竜山荘まで移動して、山小屋泊にて1日目を終了する予定。
 
白馬五竜スキー場にはゴンドラやスキー用リフトがあるので、今回はこれらを利用して楽をさせてもらった。 
  
上昇や速度の数値が凄い事になっているが、ゴンドラやリフト利用時のデータも反映されている事を申し上げておく。
  
  


 
8月14日の早朝、友人の車に乗せてもらい長野県方面を目指した私達は、中央自動車道諏訪湖SAで朝食を摂る事にした。
 
翌日15日には諏訪湖の花火大会があるようなので、「登山を中断して明日帰ったら、渋滞に巻き込まれてエライ事になるな」と友人と話をした。 
 
 

 
白馬村のほうまで来ると爽やかな陽気で気持ちが良い…と言いたいところだが、地元より全然マシなものの朝から既に暑くなっていた。 
 
北アルプスだからまだ良いが、この時期は地元周辺の低山は暑くてまともには歩けないぞたぶん。
 

 
エスカルプラザ。 
 
白馬五竜スキー場に到着し、早速山歩きの準備を進めていく。 
 
14日の天気予報は、晴天は期待出来ず時折り雨が降るという事で、当たり前の事だが雨具などはすぐにザックから出せるように準備しておく。 
 
ただし、かなり暑かったので、 私としては珍しく半袖のシャツとハーフパンツという格好で歩く事にした(基本は長袖長ズボン)。
 
 



 
白馬五竜テレキャビン(ゴンドラ)のとおみ駅まで歩く途中、地元や自宅でよく咲いていたオニユリが目に入ったので驚いた。
 
詳しくは知らないが、近縁にコオニユリという種もあるらしいので、もしかしたらオニユリとは違う種なのかもしれない。
 
 


 
とおみ駅は、とても珍しい全天候型のリフトで移動出来る場所で、ゴンドラはパッと見では小型のロープウェーか遊具のようにも見えてしまう。 

このとおみ駅からゴンドラを利用してアルプス平駅まで一気に移動するが、駅構内では登山計画書(登山者カード)を記入・提出するように促す人がいた。
 
私は事前に用意しているのでそのまま提出したが、書いていない人はここで書く事になる。 
 
もしかしたら、言う事を聞かず登山計画書を出さずに突破する人もいるかもしれないが、安全のためなので事前に用意するなり現地の登山口で書くなり、こういう事はキッチリと行っておきたい。 
 
 
ゴンドラからは、天気が良ければ眺望は最高の筈だが、生憎の天気のため眺望は期待出来ず。 
 
こんな天気なので利用者は少なく、見掛けるのは私達と同じような登山目的の人達ばかりである。 
 
 

 
ゴンドラを降りて次はリフト乗り場へと向かう途中、あちこちにお花畑があったのでしばらく見とれてしまった。
 
こちらは、たぶんイワギキョウだと思う。
 
 

  
ヤナギランがたくさん咲いていて綺麗だった。
  
 
  
まさか、真夏にスキー用リフトを利用する機会があるとは思わなかった。 
 
ゴンドラとリフトは、登山者利用の需要が見込めるので、片道セットなるものが存在している。
 
セット料金は¥1,300に設定されているが、10kg以上の荷物持ち込みの場合は別途¥200必要となっている。 
 
登山をすれば10kg以上の荷物など当たり前の事なので、重量を量るまでもない…お金を払う分相当楽が出来ているので文句は言うまい。 
 
 


 
リフトを降りる頃には雨が降るようになってきたので、東屋に入って雨対策のザックカバーを被せる。
 
ここからが遠見尾根からの実質上のスタート地点で、リフトなどで楽をしてきた者にとってはいよいよ大変な歩きでの移動となる。 
 
レインウェアは蒸し暑くなるので、ギリギリまで着ないで我慢しようかと思ったが、雨に濡れて身体を冷やすよりも蒸れて汗を掻くほうが安全と考え、すぐに雨具を着る事にした。 
 
今回着たレインウェアは、モンベルのサンダーパスジャケットとパンツ。
 
ゴアテックスでは無く、モンベルのオリジナル防水透湿性素材であるスーパーハイドロブリーズを採用したレインウェアで、ゴアテックス製品よりも安く購入出来るのが魅力。
 
防水性はゴアテックスよりも劣ると言われているが、透湿性はむしろスーパーハイドロブリーズのほうが上回っていると言う。
 
一応私もゴアテックスのレインウェアは持っているが、山歩きをする時は気紛れで選んでいるので、ゴアテックスとスーパーハイドロブリーズに差があるとか殆ど意識はしていない。 
 
 

 
途中にある小遠見山。 
 
名前の通りとても眺望の良い場所らしいが、当然雨のため眺望は全く楽しめない。 
 
相変らず暑さが厳しいが、雨が降ったり止んだりなので、レインウェアのフードを被ったり下ろしたり、 フロントジッパーを開けたり閉めたりと忙しい。
 
雨のため晴天時よりも歩きにくいが、幸いこの辺りはコースがなだらかで歩きやすいので助かった。 
 
 

 
高度が上がると、高山帯らしく残雪が見えてくる。
 
天気が悪く山の全貌は見えないが、この雪渓の先に五竜岳があるというのはよく分かる。 
 
 

 
コースの状況も変わり、段々と険しい岩稜のコースになってきた。
 
歩くというよりも、よじ登るという表現が当てはまるような場所も増えてくるが、まあこれくらいの場所は特に珍しいというわけではない。 
 
ただし、雨で相当滑りやすくはなっているので、緊張感を持って動くように心掛ける。
 
 

 
チングルマの花。
 
 

   
チングルマの実。 
 
 

 
シモツケソウ。 
 
 

 
ミヤマゼンゴ。
 
 

 
ミヤマアキノキリンソウ。 
 
 

 
これは何だ?リンドウ?
 
 
天気は悪く道は険しいが、たくさんの高山植物を眺め楽しみながら登る事が出来た。 
 
 


 
白馬五竜スキー場から続く遠見尾根から稜線上に出ると、すぐ傍に白岳と言うピークが存在する。
 
ここから五竜山荘までは僅かな距離だが、尾根道とは違い稜線上では状況が一変し冷たい風が襲ってくるようになった。 
 
レインウェアを着ていれば防風性があるので、冷たい風が吹いても充分に耐える事が出来るが、手や顔面は無防備なのでこの冷たい風が怖ろしい風であるという事はすぐに理解出来た。
 
山小屋までは近かったが、ノンビリして身体を冷やしてしまうのも面倒なので、足早に五竜山荘へ移動して1日目の山行は終了した。 
 
 

  
五竜山荘。 
 
五竜岳直下にある山小屋で、看板横にある武田菱は五竜岳の特徴である武田菱の形をした雪形を示したものである。 
 
私達が宿泊の手続きを済ませている頃、既に到着している登山者も多かったが、時間はまだ正午過ぎだったので私達よりも後に来る登山者は多かった。
 
あまりにも早く山小屋に着いてしまったので、特にやる事が無い。
 
一昨年の立山・剱岳登山では、山小屋で何もする事が無いという贅沢な時間をむしろ楽しむ事が出来たのだが(観光地なので飲み食いや温泉には困らなかったし)、今回は外は雨で眺望を楽しむ事も出来ず単純に暇なので、とりあえず昼飯を食べてどうするか成り行きに任せる事にした。
 
 

 
昼飯で食べたうどん。 
 
友人はチャーハンを食べたが酎ハイも飲んでいた。
 
私はコーラを飲んで1日目終了の乾杯をした。
  
この後、いよいよ本格的に暇になったので、山小屋にある本や雑誌などを読んでいたが、この頃にも次々とずぶ濡れで到着する登山者の姿が確認出来る。
 
雨で濡れたレインウェアや服などは、乾燥室と呼ばれる部屋で干しておく事が可能だが、今の時期では唯一ストーブを焚いている部屋でもあるので結構暖かい。
 
段々と眠くなってきたので、夕飯の時間まで昼寝でもしようかと思い、食堂から部屋へ戻るために乾燥室の前を通ったら、到着して間もない登山者のグループがストーブの前でガタガタと震えていた。
 
恐らく、先程私達が恐怖を感じた稜線の風にやられたと思うのだが、もしかしたら彼等は違う道から稜線上をずっと来たのかもしれない。 
 
今回の事は、北アルプスの怖さを改めて知る事となった。
 
 


 
五竜山荘の夕飯は17時だが、この時間は山小屋ではむしろ当たり前の時間である。 
 
山小屋は、基本的に15時までに到着するのがマナーとされている。
 
また、当日でも予約をしておくのが望ましく、もしも15時よりも遅れてしまいそうな時には連絡を入れるのが良いそうだ。
 
これは、何も山小屋側の都合というわけだけでは無く、登山者の遭難を防いだり万が一に備えたりするための措置でもあるので、協力すべきであると思う。
 
もちろん、登山計画書(登山者カード)の記入・提出もキッチリと守っておきたい。
  
  
五竜山荘のカレーは結構有名らしくおかわりも自由との事だが、確かにおかわりをしてしまう味だった。
 
当然ながら、あちこちでおかわりを希望する宿泊者の声が聞こえてくる。 
 
山小屋は基本的に不便な所なので、衣食住で不便を強いられるのは当たり前の事ではあるが、こういった美味しい食事を頂けるというのは本当にありがたい事である。
 
 
夕食後は、消灯時間の21時までやる事が無くなってしまうが、山小屋では割りと早く寝てしまえるので、私自身は時間潰しでそんなに困る事は無い。
 
むしろ翌日の天気がとても気になり、雨が降らなければ良いが、雨が降った場合は元来た道を戻るという事を友人と確認した。
 
明日は天気になる事を望みつつ、1日目終了した。
 
 
2日目につづく。
Posted at 2015/08/22 11:57:50 | コメント(6) | トラックバック(0) | 山歩き | 日記
2015年06月14日 イイね!

2015年6月7日 レンゲツツジを見に甘利山へ

2015年6月7日 レンゲツツジを見に甘利山へ1週間遅れとなってしまいましたが、今回は6月7日に行った甘利山のお話を書きたいと思います。
 
甘利山は、南アルプスの鳳凰山から続く支稜線上にある山ですが、麓から山頂近くまで道路が通っているのでハイカーや観光で訪れる人が多い山です。
 
また、6月中旬頃には広大な山頂周辺にレンゲツツジが咲き、圧巻な景色で多くの人の目を楽しませてくれます。 
 
この様子は、昨年のブログ2014年6月14日 甘利山のレンゲツツジでも書きましたが、昨年は開花のタイミングがバッチリで、天気が良く富士山も見事に見えていたので最高の条件だったと思います。 
 
みん友のあ~ぼうさんも興味を持って下さったようで、「今年は一緒に行きましょうか」という話になりましたが、今年は気温が高く開花が早まったようで、昨年よりも1週間ほど早く行く事となりました。 
 
 

 
朝霧高原にあるもちや遊園地の近くであ~ぼうさんと待ち合わせ。 
 
甘利山での混雑を避けるため、早い時間での待ち合わせにしてもらいましたが、天気は生憎な空模様で雨も降りだしそうな陽気でした。
 
やがて、あ~ぼうさんと合流したので甘利山へと向かいます。 
 
 


 
麓から甘利山までの道のりは、急勾配なうえに狭く急カーブが連続するという何とも楽しい厳しい道になっています。 
 
先の見えないカーブが多いですが、カーブミラーを活用すれば早く対向車を見つける事は出来ます。
 
でも、薄暗い場所が多いので、曇り空の時や霧掛かっているような時は早めにライトを点灯したほうが良いかもしれませんね。
 
そのほうが、カーブミラー越しにお互いが車の存在に早く気付けると思いますので。
 
 
甘利山の山頂近くにある駐車場へ早い時間に着く事が出来ましたが、案の定既に多くの車が停まっているので、誘導員に第二駐車場へ行くよう指示されました。
 
第二と言ってもそんなに遠い場所ではないですけど、早い時間で混むという事はお昼頃ってどうなってしまうのでしょうね(´∀`;)。
 
大半はレンゲツツジ目的の方達だと思いますけど、恐らく千頭星山へ向かうと思われるハイカーの姿も多く見られました。 
  
第二駐車場は、ややシャコタン殺しっぽいような段差がありますけど、私の車はまあまあ大丈夫でした。
  
まあ、昨年も第二駐車場に停めたんですけど、停める場所によって段差が違うので結構気を使います。 
 
という事で、ベタベタなシャコタン車はやめたほうが良いですね。
 
 



 
駐車場近くから、多くのレンゲツツジが出迎えてくれますが、山頂付近はもっとたくさん咲いているので期待が膨らみます。
 
ただねえ…天気が残念なんですよねえ(´・ω・`)。
  
 


 
駐車場から割りとすぐにある東屋や三角点がある場所は富士山ビューのポイントですが、富士山は残念ながら雲の中(´Д`;)。
 
富士山と晴天を期待していたあ~ぼうさんも私もガッカリ(´・ω・`)…でも、途中で天気が良くなるという予報を信じてしばらく滞在する事にしました。 
 
 

 
ヤマツツジは、散った個体もあれば満開の個体もありバラバラ。
 
 

  
レンゲツツジのお花畑の中に設けられた木道を通り山頂へ向かいます。
 
青空が広がっていれば、最高の気分で歩ける散歩道なんですけどねえ。
 
 

 
こちらは、昨年の甘利山の様子。
 
この時は最高の条件で、最高の気分で歩けました(・∀・)。  
 
 


 
甘利山の山頂は、駐車場から大体1kmくらいの道のりだと思いますが、レンゲツツジを見たり撮影しながら移動したので時間はかなり掛かっています。 
 
この時間帯の甘利山は完全に雲の中に入っているようで、周辺の景色は殆ど見えません。
 
天候の回復もお昼近くになってしまうようなので、あ~ぼうさんと相談し撤収する事にしました。
 
残念ですが、天候は仕方ないですからね。
  
 
ついでに、ツツジ以外の花も…


 
黄色が美しいウマノアシガタ(別名:キンポウゲ)。
 
私はキンポウゲという名前で憶えていたので、案内看板にウマノアシガタと書かれていたのを見て、てっきり花の名前を間違って憶えていたのかと思いました(´∀`;)。
 
正確には、ウマノアシガタの八重咲きのものをキンポウゲと呼ぶようですが、水生植物のバイカモもこの花の仲間だったりします。
 
 

 
綺麗な形をしたツマトリソウ。 
 
 

 
花は小さいけど、名前は大きなオオヤマフスマ。
 
 
こんな感じで花の撮影をした後、甘利山を下りる事にしました。
 
次は、あ~ぼうさんの希望でわに塚のサクラを見に行きます。
 
私は通り過ぎる事はあっても、寄って見るという事は無かった場所です。
 
 

 
近くの広神社は、武田家縁の神社のようで武田家の家紋が施されているのが見えました。
 
近くには武田八幡神社があり、私がたまに行く新府城跡にも藤武神社がありましたし、やはり山梨県は武田家に関係する神社は非常に多いようですね。 
 
 



 
わに塚のサクラは、樹齢300年以上のエドヒガンでとても大きなサクラです。 
 
遠くからでもその存在感は大きく、とても立派で風格のある姿だと思いました。 
 
私は意識して見た事は無かったですけど、来年はタイミングが合えばサクラの開花時期に訪れたいと思いました。 
 
それにしても、この辺りは水田に囲まれてとても良い場所ですね。
 
サクラの開花時期は、マナーのある行動を求められそうですね。
 
 

 
次に向かったのは、わに塚のサクラからほど近い武田八幡神社です。 
 
神社の前の参道がとても長かったので、とても大きな神社だろうなと思いましたが、私達が訪れた時は殆ど人の姿が見られず静かな雰囲気でした。 
 
社務所があったけど、カーテンは閉じられたままでした。 
 
 


 
お参りを済ませて次の場所へ向かいます。 
 
 


 
次に向かったのは櫛形山の東側にある南伊奈ヶ湖です。
 
グリーンの水面が美しい湖ですが、サクラや紅葉の時期はとても美しい景色になるようです。
 
この時期に見ても充分に美しいですけどね(・∀・)。
 
 

 
餌に寄ってくるたくさんのコイ(´∀`;)。
 
 


 
つがいらしきコブハクチョウが2羽いましたが、こちらは山中湖に定着している個体が南伊奈ヶ湖に移されたそうです。 
 
こちらの2羽は、人馴れして穏やかな性格のようですね。 
 
 

 
紅葉の時期が楽しみな場所ですね(・∀・)。
 
 

 
次に訪れたのは、南伊奈ヶ湖と同じ道沿いにある妙了寺。
    
 


  
妙了寺は、日蓮宗のお寺で総本山の身延山久遠寺に次ぐ規模だそうです。
 
あ~ぼうさん曰く裏身延と呼ばれるお寺のようで、案内書きにもそいった説明が書かれていました。
 
ここはサクラの名所でもあるようなので、時期にはたくさんの人が訪れるようです。
 
でも、こんなにたくさんサクラのスポットを紹介されたら、どこへ行けばいいのか分からなくなりそう(;´∀`;)。
 
 
 
 
次の場所は…朝早く出掛けたので、これだけ多く周っても時間帯はまだまだお昼時。
 
あ~ぼうさんに店選びをお任せして、向かったのは南アルプス市にある生そば・ふうりんと言うお店。
 
こちらで私はゴボウの天ぷら付きの盛り蕎麦を頂きましたが、店員の説明では「1玉から3玉まで同じ値段」 との事でした。
 
私は2玉を注文しましたが、実物を目にした時は3玉でも良かったかなと思いました(´∀`;)。
 
でもね、ゴボウの天ぷらが予想以上にたくさんあったので、結局2玉で充分でした。
 
ちなみに、あ~ぼうさんは鴨せいろ…あ~ぼうさんも最初2玉でしたけど、追加で1玉頼んでも無料との事なので、追加を頼んでいました。 
 
ざる蕎麦とか盛り蕎麦って量が少ないのよね(-_-;)。 
 
 


 
最後の寄り道は、道の駅とよとみです。
 
こちらもあ~ぼうさんの希望で寄った場所ですが、何でも道の駅グランプリで賞を獲ったソフトクリームがあるのだそうな。
 
それを食べたいという事で寄ってみる事にしました。
 
駐車場も施設も結構混んでいて盛況な感じですが、丁度良いタイミングだったようで車は楽々停められました(・∀・)。 
 
比較的新しく出来た道の駅だからなのか、とよとみは施設が立派で綺麗ですね。
 
 

 
という事で、評判のシルクソフトなるソフトクリームを食べます。
 
濃厚ですが、きめ細かな食感でシルクと言う表現がピッタリな気がしました。
 
でも、シルクソフト以上に気に入ったのは、お土産で買った行者にんにく味噌…これは旨かった。
 
もしも山梨県へ行った時は、また寄って買う事にしよう。
 
 
この後静岡県方面へ帰り、途中であ~ぼうさんとお別れしました。 
 
天気と富士山が残念ではありましたが、今年も甘利山のレンゲツツジを見る事が出来たし、新たな魅力的なスポットを紹介してもらって、とても楽しい日になりました。 
 
あ~ぼうさん、ありがとうございました。
Posted at 2015/06/14 23:29:43 | コメント(4) | トラックバック(0) | 山歩き | 日記

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何シテル?   05/17 18:12
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