寒かった…。
今日の札幌は
終日氷点下の真冬日!勿論路面は見事なアイスバーンです。
出社してくれば
会社の目の前で渋滞に巻き込まれ、夕方に会社で買い取ったエスティマHVに乗って、お客様のところから帰社してたら、
履いてたスタッドレス(トーヨー・ウィンタートランパスMP4)があまりにも利かなくて数回死にかけたり(笑)と、散々な目に遭いました…。
…この環境で、よく生きてるなと自分でも思いますよ(^^ゞ
さて、そんな中でも工場では作業しなければなりません。
そうなると必要となってくるのは
暖房機器ですね。
ディーラーさんや大きな整備工場になると、
ゴージャスな「遠赤ヒーター」が取り付けられてますし、前職では、内部で燃焼させ強風を当てて暖を取る
「ジェットヒーター」(この時期、工事現場とかで見かけます)を使っていましたが、ぶっちゃけた話、コレならまだ良い方です。
なんせ、
運輸支局や軽自動車協会の検査ラインにすら無いんですから(^^;
何故かと言うと、これらに共通するのは
灯油が燃料ということだからなのです。
我々北海道民はこの時期、半端でなく灯油を使います。以前チラッと書きましたが、この時期になると
「燃料手当」なる特別手当が支給されるぐらいです。
各家庭には
200L~300Lクラスの「ホームタンク」が標準装備ですし、それでも暖房が必要なくなる3月から4月にかけ、
月数回の割合で定期的に補給してもらわないとなりません。
つまり、燃料代がかさんでしまうのが実に頭の痛い問題でして、ここ最近また石油製品の単価が上がってきてることを考えると、尚更です…。
所謂町工場クラスになると、コイツの出番になります。
それは、
廃油ストーブ! 勿論うちの会社もコレです。
その名の通り、
廃油を燃料として使うストーブでして、これがあれば
冬場は暖かいし、廃油も自家処理できるんで処理費用も抑えられるという優れものなのですよ!
ホント、コレがあるお陰で冬場の暖房費はかなり低減が図れています。
ATFやブレーキフルード、クーラントを混ぜてしまうと燃えにくくなりますが、黙っていても使用済みエンジンオイルやミッション、デフオイルは出るわけですし、それをストーブを使わない時期からしこたま貯めておけば、灯油は事務所で使うだけで済むんですから。
仕組みはこんな感じ。
タンクに貯めておいた廃油をストーブに送り、
廃油が気化することで発生するガスを燃焼させるという単純なもの。
使い始めは本体も冷え切っていますし、廃油ってなかなか火がつかないため種火を入れる必要があり、冒頭の画像の様に
通報されかねない程度
の白煙が出るんですが、廃油が気化し始め火力が安定してくると…
こんな感じで完全燃焼してくれます。
ちなみに、ブロアファンは
本体内に空気を送って熱風を循環させ、廃油の気化を促進させるためのもので、画像ではわかりにくいのですがストーブ内部でうずを巻きながら燃えています。
実際使ってみると、これが実に温かいのですよ!
プラ製品や作業用のブルゾンをあまり近づけると、
あっという間に溶けるぐらいです(^^ゞ
多分、この上に缶コーヒーを封を切らずに載せて放置しておいたら、
数分でスプラッタな光景になるでしょう(笑)。
焼肉なんてやった日にゃ、肉が秒殺されることうけ合いです(^^;
なりは小さいのですが、
コレ1台で充分に工場内が暖かくなりますよ!
ところで、そんなに火力が強くて、なおかつ廃油使用となると、気になるのは周囲への影響だと思うんですが、最初のうちは煙たくて、
換気が悪いと軽く一酸化炭素中毒になる程度ですが(笑)、揮発したガスを燃やしてるだけなので、
燃焼が安定すると匂いも全くしなくなります!
それに、
廃材を集めれば製作可能という、いろんな意味で
エコな暖房機器でもあります。
ただ、欠点としては、一度火がついてしまうとなかなか消えにくいということ。
つまり、ストーブ内の廃油(と揮発したガス)が燃え尽きないと消えてくれないとうことなんですね。
ですから、その辺も考えて
廃油の供給を止めるタイミングを図らなければなりません。
下手にそのまま放置しようものなら、
社屋が燃料になってしまうこともあるわけですし…。
さて、そんな中でコレも活躍の時期を迎えました。
うちの会社、
冬場の収益確保と地域貢献策として排雪業務をやっているのですが、それに使うダンプの整備を昨日から開始しました。
…このクルマ、
私が乗ることになってます(^^ゞ しかも早朝から。
天気予報だと、今日も真冬日の予報で、昨日よりさらに気温が低くなるとか…。
冬将軍相手に、此奴等で戦っていこうと思います。
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【元】車屋のへっぽこ整備士、かく語りき | 暮らし/家族
Posted at
2011/12/01 00:42:11