
さあ!実に8年近く待った高尾山ICの開通が目前に迫ってまいりましたッ!
8年?ああそれは当社比ry
この高尾地区の歴史に新たな一ページが書き加えられる日を前に、ウォーキングイベントが計画されました。現場を開放してくれた関係者の皆様ありがとうございます!
ブログアップが微妙に遅いのはいつものように仕事のせい!
さて、このチャンスをを逃す手は無いって事で、前日22時にはまだ仕事で茨城にいたというのに・・・
22時頃 茨城出発、三国峠を経由
4時半頃 長岡到着、一件納品
6時頃 会社着、フィットに乗り換えて自宅へ
7時半頃 自宅発、長岡ICへ
この間ノンストップ、相模湖東ICへ
10時半頃 高尾着
・・・・12時間以内に関東~長岡一往復した俺すげーすげーwww
眠くなってどうしょうもないときは、禁断のメガシャキ2本飲みで乗り切りました(体に悪いのでまねしないでね!)
開放時間はわずか2時間なのでさっさと参りましょう!
料金所の状況はサムネ画像の通り。ここが約6年前まではちょっとした集落だったことを考えると隔世の感があります。確かラブホとかもあったんですよww
JR高尾駅、京王高尾山口駅に続き、新たな高尾山への玄関口が誕生しました。(つっても駐車場の整備がおっついてないのですが・・・パーク&ライドでおねがいします)
コースとして決められたAランプを登っていくと、路側の低位置照明がプロジェクター式?になっていることに気付きました。真横ではなく、車の進行方向を照らす仕組みです。ちょっと前にできた八王子JCTのものは単に真横の路面を照らすだけだったことを考えると、この4、5年のあいだに照明設備も進化したようです。
ランプのジョイント部分の隙間から、R20浅川トンネルが見えます。このアングルも、開通したらまず見れなくなるからしっかり記録していこうと思ってカメラを向けると・・・
同じ事考えている人々多数www
スキマがあったら、スキマを覗いている人がいたら、自分も覗きたくなるのが人の心ってもんでww
そんなことばっかやってっからBBAに神隠しry
山の木々がランプに迫っています。ここまで自然に囲まれた高速のICって、なかなか無いのではないでしょうか。工事に伴って少なからず木を伐ったりせざるを得なかったでしょうから、これからは山を守り、育てていかなければなりません。低位置照明の設置も、動植物保護の一環だそうです(あとでパネル出ます)
そういうイベントがあったら参加したいのですけどね・・・高速道路に木を植えるとか、胸熱なんですが。
決して広いとはいえない谷間にフルICを建設するにあたり、ランプの配置には相当苦労したのではないでしょうか・・・コンパクトに、綺麗にまとめられています。
建設中はそれこそ、橋脚が「乱立」しているように見えて「どれがどの橋脚??」ってなったもんですが、こうして一本の線になりました。
この写真の撮影地点あたりから、Cランプに入ります。
そして・・・・
高尾山トンネル本坑ですっ!今回の主役登場!
って・・・・・あれ?南浅川トンネルはよ?もうひとつのトンネルは?
よくみたら、なんか、
繋いじゃってました。まあ、走行性を考えると当然っちゃあ当然ですな。小仏トンネルとか日本坂トンネルにも短いトンネルをシェルターで繋いで一本のトンネルということにしている場所がありますし。
個人的に興奮したのはこの扁額(銘板?)。こんなの、圏央道の他のトンネルにはありません。このトンネルは国定公園内を通過していることなどもあり、新たな止水工法など、新技術を開発する舞台ともなりました。また、観光振興の観点からも大きな期待を寄せられています。
圏央道全体に共通する首都高や16号線などの渋滞緩和といった建設目的に、さらに八王子、高尾地区はそれに上乗せされる大きな期待をこのトンネルにかけている。そしてそれに答えるべく、新たな工法をもって工事に挑んだ人々。そんな人々の気持ちが、高尾山トンネルだけに取り付けられた扁額にこめられているような、そんな気がしました。
高尾山トンネルが末永く、人々の役に立つ道路であることを切に願います。
入口付近は合流車線がある関係で、3.5車線の大断面となっています。この辺は隣の八王子城跡トンネルとの共通点が見られます。
そして、据えられたイベント用ステージが妙に明るいと思いませんか?それもそのはず、
トンネル内照明もやっぱり最新型だ! 当然反対側から見ると・・・・
「うぉっ!まぶしっ!!」となりますww
こりゃあ、まず逆走できないなw
さて、車線が収束してきました。ジェットファンが設けられています。
・・・・んん・・・・なんか右に不穏な物件が・・・・・?
横穴だ! 山行が風にw
オブローダー平沼氏いたら飛んできそうなシチュエーションwww 素掘り風の坑内はいかにも作業用って感じ。反対側の内回りトンネルに繋がってます。
素掘り「風」ってのは、実際にはセントル巻&吹付けコンクリートがあるので厳密な素掘りじゃないから。
しかし・・・周囲の高規格っぷりとの大きな落差に、ナニコレ珍百景でも見ちゃったかのように人々は興味シンシンで覗いていく・・・だからBBAに幻想送りにされるとあれほど ピチューン
ジェットファンのフォントがかっこよくて個人的にツボw
高尾山の地下には未来基地が!みたいなww
ちょうどこのJF-1、JF-2を境に、
覆工が変化します。山手トンネルなどと同じセグメント覆工。ここからが高尾山トンネル掘削における技術面での真髄です。
ちょうどこのあたりは沢との交差部で土被りが比較的薄く、地下水も豊富です。通常のトンネル掘削ではトンネル内に水が抜けることはもちろん、むしろどんどん水を抜く工法を採ることもあります。
しかし、ここは国定公園内。「トンネル掘りました。沢水なくなりました」では済まされません。当初高尾山トンネル建設に大反対の嵐が巻き起こったのは、地下水への影響を懸念してのこともあったようです。
そこで、普通のNATMではなく、2段階でシールド掘削する工法が開発されました。変な話、二度手間です。そうでもしないと、掘ってはいけない山だったのです。高尾山は。
詳しい技術情報はやふうでぐぐってくださいww あんまり詳しく書くと大変なんで・・・
あたいがさいきょーのジェットファンよ!!
手前味噌でスマソw
中間地点には非常駐車帯、非常口が備えられています。セグメント覆工はここまで。
反対側のトンネルに出ることができます。防火扉を全開した状態。
おなじみの「非常口」の表示の反対側は・・・・
こんなことが書いてありました~。 走行中の車内からは見えない位置です。
ほかにも、
風速計。
見通し距離を測る機械(なんて言うんだ?)
いずれも、トンネル内の防災、換気に欠かせないものばかり。
出口が近づいてきました。
んん・・・・・・右の出っ張りは・・・・・・?
裏高尾換気所への吸い込み口です。
高尾山トンネルと、JCTを挟んで隣の八王子城跡トンネルは、JCTをピークにした上り勾配となっています。そのため、よりアクセルを踏み込む=排気ガスが増える上り坂となるトンネル、すなわち高尾山トンネル外回り、八王子城跡トンネル内回りの出口には、こんな設備が設けられています。
関越トンネルやアクアラインならまだしも、全長1.3Kmほどのトンネルにこの手の設備がつくのはわりと珍しいことで、ここからも環境保全に対する意識の高さがうかがえます。
Project X
風の中のすーばるー(←何
ここからJCTまで裏高尾橋です。
折り返し地点まで来ました。
Fランプの曲がりっぷりが尋常ではありませんww
実際、八王子JCTが開通したばかりの頃、Dランプでコンテナトレーラーがひっくり返る事故が起きていまして、それを高尾山駅から目撃していましたから・・・出来立ての道路を壊さないように気をつけたいものです。
イベントにあわせて工事車両が一時退避中。中央は裏高尾換気所の排気塔。前述の吸い込み口からの排気はここから出てきます。
裏高尾橋は全面的に防音壁に囲まれており、眼下の景色を拝むことは難しい状況です。そんなわけでNEXCOの高所作業車が出動中ww
私も、さっそく乗ってみることにします。
中央高速本線とJCTのBランプ橋。その下にはJR中央線。当地を象徴する交通風景のひとつです。
残念ながらこの日は雨が降っていて、遠くの見通しはよくありませんでした。晴れていればここからスカイツリーが見えるそうですが・・・
そうなんです。スカイツリーは私が高尾山を退職してから完成したんで、どんな見え方をするのか知らないんですよ・・・。
っと、そのとき!
電車が走ってきました!八王子支社豊田車両センター所属、スカ色の115系です。
急いでいたのでフレーミングが100%ではないですが、今までにない場所、そしてこれからは不可能な場所からの撮影に成功しました!
さて、内回りのトンネルを通って戻ります。
こちらでは、すでにセンターラインが引かれていました。
中間地点では、道路管理車両の展示、パネル展示、そして消火栓操作体験が行われていました。私が行った時はすでに消火ホースは片付けられていました。
低位置照明に関するパネル。
震災関連の物も。
・・・・そして
開通式に関する新たな情報。なんと23日に八王子ICに来いと。無理です仕事ですorz
こうして、「開通式に痛車で並ぶ」計画は、儚くも崩れ去ったのであった・・・・・。
まあ、高尾登山電鉄を辞めちゃった時点でこうなることはうすうす感じていたんだけどね。
長い旅ももうすぐ終わり。車で来ると1分とかからないトンネルを2時間半かけてじっくり堪能しました。
・・・・すいません、タイムオーバーしました。
うしろのほうから「まだ熱心に見られている方が十数名いらっしゃるんですが」「なんとかお帰り願ってくれ!」なんて無線が聞こえてきた。すっすいませ~ん(退散
こちらの出口はかなり角度がきつい竹割形。
隣の外回りトンネル。結合部を外から見た様子。
トンネル電気室。
本線が目指す先はまだ拓いていません。この先には東名高速、海老名JCTが待っています。
名残惜しくて、もう一度トンネルを振り返る・・・・・
今度来るときはフィットで、ファイターで、レンジャーで、駆け抜けますよ!
さいごに、下道で裏高尾に向かって裏高尾橋を下から拝んできました。
こんなに・・・・・・・立派になられて・・・・・・・・・
自分が工事写真を撮り始めた頃は、まだ基礎工事だったのに。
そして、高尾山を離れた頃は桁の構築が中間に達しようという頃でしたね。時の流れを感じます。
本当に、開通を今かいまかと待っているときにはなかなか進まない工事に苛立ちを隠せないときもある。ところが、しばらく離れてみるといつの間にかできている。まるで子育てですね。
さあ、25日の開通まで、あと3日です。