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FB「ながおかの道」
国土交通省長岡国道事務所プレスリリース
長岡市土木政策調整課
こちらのブログは下書き段階の当初タイトル「第11回ながおか橋と道路の教室に参加してきました」から変更しています。
ので。
内容はおもいっきり見学会の模様ですwww
いやまぁあの・・・・・見学参加してから1ヶ月も下書き段階のまま放置プレイしていたのはデスネ・・・・・・その直後に八十里越レポしたりとかフィットが車検を迎えて次々不具合箇所が発覚したりだとか痛Gだとかハロワ関係だとか・・・・・・・・・・・
ごにょごにょ(←言い訳
そんなわけで、あれよあれよという間に開通日がプレスリリースされる段階まで暦が過ぎ去ったわけでございまして。
慌てて稚文を蔵出ししてきて、少し本文を修正し、痛Gブログと同時アップしたわけでございます。
それでは、本編どうぞ↓
会場はおなじみ長岡市消防本部の3階。
以前参加した第9回の時も同じでしたね。
スクリーンの前で説明してくださっている方は、
・・・・・・・あ、八十里越で説明をしてくれた調査課長さんその人wwwww
まさかこの日壇上で説明してくださった方と、わずか3日後に再び対面するとは思っていないわけです私はwwwww
このブログ記事は時系列的に、
R289八十里越道路改築事業の見学に行ったら、中止だったよ。というお話と、
【R289八十里越】秘境八十里越体感バスツアー、行って来ましたっ!【前編】の間のお話となります。
この日の見学前の講義の内容はご覧の通り。道路造りの最終工程である「舗装」についてのお話です。
まずは舗装を行うことの意義、その必要性と、舗装構造の基本的な考え方から。
地面てーのは、一般的には柔らかいわけです。そりゃ、岩山を削って平らに均せば強固な路盤をたやすく得られるでしょうけど、全ての場所がそうであるわけではない。そのため、「荷重分散」という考え方が取り入れられています。
つまり、例えば一般的な4輪の乗用車である場合、車重を約1トンとすれば、単純計算でひとつのタイヤにつき250kgの荷重を地面にかけているわけです。その重さをピンポイントで受けて耐えられる地面ならいいのでしょうけど、ほとんどの地面はそうなっていません。そこで、それに耐えられる固い物を地面に敷いておき、順次やわらかい素材に置き換えていくことで、車両の重さを分散して地面に伝えられるようになっています。
私は「荷重分散」の文字の下に小さく“レール 枕木”とメモしていますが、これは鉄道の軌道構造における荷重分散の考え方にそっくりだと感じたからです(自分が理解しやすいものに置き換えてメモした)
一般的な線路では、車両の荷重を強固な鉄のレールが受け持ち、続いて、その次に固い枕木が受け持ち、その次に突き固めた砕石が受け持ち・・・・・というように、地面に近づくにしたがって素材をやわらかいものに変えていくあたり、道路と線路はそっくりだなと感じたのです。
当然、車重を最初に受ける部分がそれなりに固くないと、
交通風景が一気に昭和30年代とか戦前に逆噴射するわけです。
道路が強くなければ軽い車しか走らせられない。当然積める荷物は軽いものしか運べない。乗車定員は少ない。
道路の舗装は、輸送力を飛躍的に向上させた立役者といえます。
道路の未舗装区間が薄い色で描かれていた昭和時代の「エアリアマップ グランプリ」とかを知っている平成生まれは果たしてどれくらいいるでしょうか(←歳がばれるからヤメロwwwww
スーパーマップルデジタル世代だよなぁ・・・・・平成生まれ・・・
というわけで、
・・・・・たまには道路のことも思い出してあげてください!
続きまして実験のコーナー~
おもち うにょ~ん
餅じゃねーですアスファルトですw
説明してくださっているのは今回、フェニックス大橋の舗装を施工する株式会社NIPPO(にっぽ)の皆さんです。
ちょうど新潟日報が取材に来ていたので、「『ポー』ってのばさないでください。うちは『にっぽ』です!」という前説で笑いを取って掴みはおっけーwww
(※新潟県内では単に「ニッポー」と言うと新潟日報のことを指すことがあります。アクセントは「↑ニッ↓ポー」。業務日報は「→ニッ↑ポー」)
アスファルトにも種類があって、費用対効果を勘案して使用するアスファルトが決定されます。
そのうち、表にある3種類のアスファルトを「手で引っ張ったらどうなる?」という実験。
↓結果はこちら↓
上から順に
・ポリマー改質アスファルトH型
・ポリマー改質アスファルトⅡ形
・ストレートアスファルト
です。
ストレートアスファルトは柔らかく、しかも伸びたら伸びっぱなし。
それに対してポリマー改質されたものは伸ばすのにも力が要りますし、元の形に戻ろうとしています。
ですんで、
轍掘れのなりにくさが違います。
同じ荷重、同じ時間、同じ気温でローラーを転がして3種類を比較すると、ここまで差が出るんですね。
一般的にわかりやすく言えば、左から
・普通の道路用
・国道、バイパス用
・高速道路用
って感じですね。
(注:この験体は持ち込みです。ストレートアスファルトでも、数十分でこんなんなったりはしません)
あと、世間一般的には舗装のことをすなわち「アスファルト」と呼んだりしますが、正確には2つ上の写真で「うにょ~ん」しているのがアスファルトです。実際に道路に敷くものは骨材、すなわち砂や砕石を用途に合わせて調合したものにアスファルトを加熱混合したものです。これを「アスファルトコンクリート」というそうです。アスファルトは言わば、締め固められた骨材が吹っ飛ばないようにする「接着剤」なんですね。
それではいよいよ、現場見学に向かう!
・・・・・前に、ミッチーくんと記念写真だ!!(爆
道中ではまた興味深い説明が。
この写真の道路、等間隔に目地が切ってあるように見えませんか?ちょうど、橋のジョイントのような・・・・・。
曰く、「古いコンクリート舗装の上に、新たにアスファルトを舗装したためこうなった」のだそうです。
この写真の道路は、かつて国道17号として活躍した道路。早い時代から舗装が施されていた道路なんですね。逆に、アスファルト舗装が一般化した時代にできたバイパスは最初からアスファルト舗装なので、このようにコンクリートの目地に沿ってアスファルトに亀裂が走るようなことはありません。
古くからコンクリート舗装を施されていた痕跡に注目することで「その道路が早くから舗装される理由はなんだったのか?」と言う疑問が生まれます。そこから、その道路の歴史やかつての沿道環境などを推測し、調査する楽しみが生まれますね。
そこらへんの辺鄙な道にこのような痕跡を見つけたら「かつては大幹線道路として活躍したのではなかろうか」と想像してみたり・・・・・道路は意外と饒舌に、自らの生い立ちを語るのです。
フェニックス大橋到着~
こちらは本体完成した渋海川渡河部です。防音壁も設置されてますね。
信濃川渡河部の上に登ります。
その上に待っていたのは・・・・・
はいっ!
アスファルトフィニッシャー!!
ある意味今回の主役ww
その、大まかな構造です。
前方のホッパで、ダンプで運んできたアスコンを受けます。
そして、バーフィーダで後方へ。
スクリューで広げて、
後方のスクリードで締め固め、均しを行う仕掛けです。
そんな一連の作業を制御する運転席。ハンドルとかペダルじゃなくて、ジョイスティックとボタンとダイヤルで運転するんですね。聴けば「社内の操縦テストに合格すれば運転できる」とのこと。大特免許があれば尚可だそうですが、別になくても「クローズドコース専用車」ってことで運転できちゃうそうです。確かに「0ナンバー」ついてないな・・・・・車両というより、機械の扱いなんだな、これは。
公的免許がなくても運転できる・・・・・ケーブルカーとかロープウェイと一緒じゃんww
そんな運転席からの風景。これからここを全面舗装するのだ。
橋板に描かれた絵がまだ見れますね。行ってみましょう。
このブログ公開時点では、すでに舗装の下になっていることでしょう(←テキスト書き換えたw
歩道にはすでに中詰めコンクリートが打設されています。件の「橋うにょうにょ」も、少しは落ち着いた?(←
フェニックス大橋にお絵描きしましたぉ 参照
舗装モデルの展示も。
遮熱性舗装、どっかで見たことあるなぁ・・・・・と現場で逡巡していましたが、執筆時点で「あぁ、秋葉原の中央通りがこの舗装だ!」と思い出し。
排水性舗装の展示実演。
左が普通の舗装、右が排水性舗装です。
これを見ていたどこかのおじいさん(見学者)が「全部(の道路の舗装を)排水性にすれゃいーがんにのぉ」言うてたので、工事の人がすかさず一言
「それだと、消パイが利かなくなります」
いわれてみりゃー確かにwww 消パイの水まで吸い込んじゃったら雪が消えねーwwwww
道路舗装も適材適所なんですな。
資料等々も。
ミッチーくんのプロフィールもw
工事屋もゆるキャラを擁する時代である。
「広すぎる道路は無駄」と考えがちな人に見て欲しい資料。道路は何も交通の用に供されるだけではないことがわかります。
特に、道路が市街地の防火線としての役割もあることを忘れがちな人は多いのではないかと。
中越地震のときは、みんな一斉に道路に飛び出したモンです。はい。
よく「地震時は無闇に外に飛び出すな」といわれますが、そうしたことによって間一髪、倒壊家屋の下敷きにならずにすんだ人もいるので・・・・・ケースバイケースですな。そして、その晩は道路に布団を敷いて寝た人も多かったという。
あぁ・・・・・何で俺は地震時にトーキョーにタビ出てたんだろう。
堤防上では、舗装工程の実演と体験(主に子供向け)も行われました (動画)
第11回 ながおか橋と道路の教室これで以上です。
もう、この橋で見学会の類が開かれることはありません。
つ・ま・り、
次にこの橋の上に立つときは、
11月24日の
開通式の日です!
129748500円(税込)の舗装を踏みしめて、その下にある積年の市民、工事関係者のさまざまな想いを感じながら、橋上に立ってみようと思います。
あー、テキストをつぎはぎしたらシメが変になったwww