---第3章--- プリンスのあゆみ・・・③・・・(1960~1969)
※本項は
第2章 プリンスのあゆみ・・・②・・・(1946~1959)の続編となります。
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・・・1960年・・・
■ 富士精密、新工場建設に向け用地を確保。
武蔵村山市と立川市に跨る、村山・砂川地区の約132万㎡の土地を買収。
▲1月 日本自動車工業会(自工会)は、貿易自由化対策委員会を設置。
■1月
2代目スカイラインの原型となる
1200cc車(EZSP型)の開発に着手。
■2月27日
グロリア、
スカイライン、
スカイウエイを一部改良。
グロリア(BLSIP-2型)
スカイライン・デラックス(ALSID-2改-1型)
スカイライン・スタンダード(ALSIS-2改-1型)
スカイウエイ・ライトバン(ALVG-2改型)
スカイウエイ・ピックアップ(ALPE-2改型)
■3月
ライトコーチを一部改良
(BQBA-2型)。
▲3月(4月?)1日 日産・セドリック(30型)発表。
■5月 全社事務合理化プロジェクト発足。
■7月
クリッパーを一部改良
(AQTI-2型)。
●7月19日 池田内閣成立。
▲7月20日 道路運送車輛法改定を公布、排気量枠引き上げが決定。
■8月 富士精密工業、自動車事業5か年計画発表。
1960年1月から1964年12月の間に、乘用車專用工場の建設と月産1万台体制確立を目指す。
■9月
スカイライン・スタンダードを一部改良
(ALSI-2改-2型)。
▲9月1日 改定道路運送車輛法施行。
小型自動車の排気量上限が1500ccから2000ccに拡大(ディーゼル車は除く)。
法改正に伴い、
グロリア(BLSIP-1/2型)は小型乘用車扱いに変更された。
普通乘用車から小型乘用車に変更されたことで、価格に含まれる物品税は30%から15%に、
自動車税は3万6000円から1万6000円へ引き下げられた。
■11月3日 第42回トリノショー(イタリア)に、
スカイライン・スポーツ(BLRA-3型)出展。
■11月11日 プリンス自販、住友銀行と提携しプリンス車の割賦販売開始を発表。
日本初となるオート・ローンの提供であった。
■11月17日
スカイライン・スポーツ(BLRA-3型)を発表。
■11月 月産3000台ラインを突破、期末年産30000台を記録。
■12月
スカイウエイ(ALVG/ALPE)専用工場を含む三鷹工場の増改築工事完成。
■12月 農地転用の許可を得て、村山工場整地工事に着手。
■12月 富士精密、12月期の決算で自動車部門の売り上げが総売り上げの90%に達する。
■
2代目グロリア(BTSL型)の試作車完成。
・・・1961年・・・
■2月
マイラー、
クリッパーを一部改良。
スーパー・マイラー(BRTH-1型)
スーパー・クリッパー(BQTI-1型)
■2月
グロリアを一部改良
(BLSIP-3型)。
エンジン改良、出力は
80psから
94psに向上。
■2月27日 富士精密工業株式会社から
プリンス自動車工業株式会社に改称。
■3月 赤坂プリンスホテルに於いて、
スカイライン・スポーツ(BLRA-3型)の発表会開催。
■3月3日 村山工場建設開始、地鎮祭挙行。
■3月
10万台目となるプリンス車がラインオフ。
▲4月1日 物品税法改正、小型乗用車の税率が15%に引下げ。
▲4月 トラック・バス・自動車部品の貿易自由化。
■4月
プリンス自動車とミュージック・ショウ開催。
▲5月 通産省、乗用車メーカーの3グループ化構想を発表。
■5月 日本道路公団が建設中の名神で走行試験実施、プリンス自動車も参加。
■5月
スカイラインを一部改良
(BLSID-3型)。
■5月
スポーツ車課を新設。
完全なハンドメイドとなる
スカイライン・スポーツ(BLRA-3型)の生産の為に、スポーツ車課を新設。
スポーツ車課では、この他に
プリンス600スプリント(CPRB型)等の試作を行った。
■6月
2代目スカイラインの原型となった
1200cc車(EZSP型)の試作車が完成。
エンジンは
FG4E型1200ccを搭載。
審査會に於いて、試作車は石橋會長をはじめとした経営陣からデザインを酷評され、
計画を大幅に変更した
AZSP型(後のS50型)へと発展的解消することとなった。
AZSP型では、エンジンも従来型の
FG4A型1500ccをキャリーオーバーすることとなった。
▲6月30日 トヨタ、パブリカ(UP10型)発表。
▲7月1日 割賦販売法公布。
■7月 村山工場にIBM機械を導入、稼働開始。
■8月 2台の
スカイライン(ALSID-2改-1型)でリエージュソフィアラリーに出場、結果はリタイヤ。
■9月 団伊能社長退任、ブリヂストン系の小松社長就任。
▲9月 日本政府は、貿易自由化計画繰上げを閣議決定。
■10月
スカイライン、
スカイウエイを一部改良。
スカイライン・スタンダード(BLSIS-3型)
スカイライン・デラックス(BLSID-3型)・・・小改良、型式変更無し。
スカイウエイ・ライトバン(BLVG-3型)
スカイウエイ・ピックアップ(BLPE-3型)
■10月25日~11月7日 第8回 全日本自動車ショウ開催。
スカイライン・スポーツ(BLRA-3型)出展。
▲10月16日 いすゞベレル(PSD10/20型)発表。
▲11月 第1回 日米貿易経済合同委員会開催。
■12月 ミシンを製造する追浜工場が、
リズムフレンド製造として分離独立。
■12月11日 ラムダ2型ロケット打ち上げ成功。
▲12月 トヨタ自動車が年間輸出1万台を達成。
■ 試作無杼織機
プリンス ウォータ・ジェットルームLW-1型完成。
■
ディーゼル發動機フルパーの製造販売権を譲渡。
プリンスは自動車製造に注力する為、
ディーゼル發動機フルパーの製造販売権を譲渡。
フルパーは1949年から1961年までに25機種・計2万5000台が製造された。
・・・1962年・・・
▲1月 東急くろがね工業が倒産、自動車製造中止。
■3月
スカイウエイ1900ライトバン(BLVG-3型)に4ドア車追加。
■3月 村山工場の主要工場建屋が完成。
▲3月 横須賀海軍航空隊基地跡に日産自動車追浜工場が竣工。
■4月
クリッパーを一部改良。
クリッパー(AQTI-2型)
スーパークリッパー(BQTI-2型)
■4月19日
プリンス スカイライン・スポーツ(BLRA-3型)発売。
▲4月 いすゞベレル発売(発売地域は東京・名古屋・大阪の3大都市のみ)。
■4月 村山工場にプレス工場と治具工場が竣工。
■6月25日
プリンス600スプリント(CPRB型)完成。
▲6月1日 自動車の保管場所の確保等に関する法律(法律第百四十五号)施行。
▲6月 トヨタ自動車工業、生産累計100万台を突破。
■7月 村山工場の事務館が竣工、工事に関わる部署が荻窪及び三鷹より移動し業務開始。
村山工場の主要生産施設が竣工、本格的な操業を開始。
■7月19日 村山工場に於いて、
新型グロリア(BTSL)生産第一号車のラインオフ式挙行。
■8月 車両形式、エンジン形式の命名方法を変更。
エンジン形式
・1500cc GA-4→G1型
・1900cc GB-4→G2型
車両形式
・スカイライン ALSID(デラックス)/ALSIS(スタンダード)→S21D(〃)/S21S(〃)
・グロリア BLSIP→S40D(※BTSL)
・2代目スカイライン試作車 AZSP→S50D
・スカイライン・スポーツ BLRA→RA21B
・マイラー ARTH(ライトマイラー)/BRTH(スーパーマイラー)→T430/T431
・クリッパー AQTI(クリッパー)/BQTI(スーパークリッパー)→T630
・マイクロバス AQVH→B631
・ライトコーチ BQBA→B634
(※・・・
2代目グロリアの車両形式は当初
BTSLとされており、第一号車ラインオフ記念式典で
飾られた垂幕にも
BTSLと記されていたが、形式変更に伴い発売時には
S40Dとされた。)
■8月
マイラーを一部改良
(T430型)。
スーパーマイラー(T431型)
ライトマイラー(T430型)
■8月 車輛輸送(陸上)を担当する
プリンス輸送設立。
■9月14日
プリンス グロリア・デラックス発売(全面刷新)、
スカイライン一部改良。
グロリア・デラックス(S40D-1型)
スカイライン・スーパー(S21D型)
スカイライン・スタンダード(S21S型)
◆9月21日 2代目となるトヨペット・クラウン(RS40系)発表(発売は10月1日)。
●9月 通産省が、乗用車の自由化目標時期を1964年末とし合併の促進強化を図ると発表。
■9月 プリンス自販本社ビル落成。
■10月2日
プリンス グロリアショー開催。
■10月
スカイウエイを一部改良。
スカイウェイ・ライトバン(V23B-2型)
スカイウェイ・ピックアップ(P23A-2型)
■10月16日 村山工場第一期工事竣工。
▲10月20日 本田技研、ホンダ・スポーツ360、ホンダ・スポーツ500、ホンダT360を発表。
●10月 日本政府は230品目の貿易自由化を実施、自由化率は88%に。
▲10月24日 日本自動車連盟(JAF)発足。
●10月14日~28日 キューバ危機発生。
■ 田町の社屋(旧社屋)を改築。
・・・1963年・・・
■ 無杼織機
プリンス ウォータ・ジェットルームLW-3型発売。
■1月23日
プリンス海運株式会社設立。
■1月
クリッパーを一部改良(
T631型)。
▲2月1日 トヨタ、自動車購入資金融資制度マイカーローンを開始。
▲2月2日 日産、セドリック・スペシャル(50型)発売。
■3月 新車保証制度を
1年または2万キロに延長。
■3月
グロリア・スーパー6(S41型)が運輸省の型式認定を受ける。
■5月 村山テストコース周回路完成。
▲5月 高速道路調査会の高速道路車輛テスト開催。
▲5月3~4日 第1回日本グランプリ開催。
■6月20日
グロリア・スーパー6(S41D-1型)発売、同時に他車の価格改定実施(値下げ)。
▲7月16日 日本初の高速道路 名神高速尼崎-栗東間開通。
■7月17日 第2回日本グランプリ参加に関する常務会開催。
中川良一専務の提出した「グランプリに向けたレースの業務計画」が経営陣に承認される。
紳士協定を守ったが故の第1回日本グランプリでの惨敗、それに起因する販売の低迷を受け、
プリンスは第2回日本グランプリに社運を賭して臨むことを決定。
■8月 プリンス海運の自動車専用輸送船
第一ぷりんす丸就航。
■8月 小川秀彦が自工社長就任、新山春雄が自販社長に。
■9月12日
新型スカイライン発表(全面刷新)。
スカイライン1500デラックス(S50D-1型)
■9月18日 日産・ブルーバード(410型)発表。
■10月
GR7B型エンジン完成。
S54型に搭載するG7型エンジンの出力向上を狙い、実験用に購入してあった
イタリアのウェーバー社製40DCOEツインチョーク・キャブレターを3器を試験的に装着。
最高出力152ps/6800rpmを発生、これをS54A-1型に搭載することが決定。
■10月
新型ライトコーチ発売(全面刷新)。
ライトコーチ(B632-4型)
■10月
プリンス1900スプリント(R52型)完成。
■10月26日~11月10日 全日本自動車ショウ開催、
プリンス1900スプリント(R52型)を出展。
■11月30日~12月5日 鈴鹿サーキットにて
G2型エンジン搭載スカイライン(S50型改)の
テスト走行を実施。
・・・1964年・・・
●1月 特定産業振興臨時措置法廃案。
■1月18日 田中次郎が
S5系G7型エンジン搭載車設計仕様大綱書を作成。
■1月27日 中川良一専務がプリンス常務会を開催。
GT-Ⅱクラスに出場する
スカイラインGT(S54A-1型)の開發計画に對し、経営トップの承認が降りる。
■1月 スポーツキット発売。
5月に開催される第2回日本グランプリに先駆けて、レース参加予定車種である
スカイライン(S50D-1型)及び
グロリア(S41D-1型)用のスポーツキットが発売された。
■2月
グロリア営業用車タクシー・キャブ発売。
タクシー・キャブ ガソリン(S40TM-1型)
タクシー・キャブ LPG(S40TF-1型)
▲3月1日 本田技研、ホンダS600を発売。
■3月14月 日本で初めてGTと命名された
スカイラインGT(S54A-1型)を発表。
※発表は
スカイラインGTが先、発売はいすゞベレット1600GTが先となる。
■3月15日
スカイラインGT(S54A-1型)、ホモロゲーション取得に必要な100台の生産を達成。
■4月
スカイライン1500スタンダード(S50S-1型)発売。
■4月 プリンス海運が資本金倍額増資、6000万円に。
●4月1日 海外観光旅行自由化、ただし年1回で外貨持出しは500ドルに限定。
●4月6日 いすゞベレット1600GT(PR90型)発売。
■4月13日 最高級乗用車
グランド・グロリア(S44P-1型)発表。
●4月20日 トヨタがクラウン・エイト(VG10型)を発売。
■4月 プリンス車の販売不振が顕著となり始める。
これ以降、在庫は増加の一途を辿り長期在庫車がモーター・プールに溢れることになる。
■4月25日 生産委託先の昭和飛行機に於ける
クリッパーの生産が累計10万台を突破。
(1958年9月29日~1964年4月25日
AQTI-1型~T630型)
■5月1日
グランド・グロリア、
グロリア6、
グロリア6ワゴン、
スカイラインGT発売。
グランド・グロリア(S44P-1型)
グロリア6(S41S-1型)
グロリア6ワゴン(V43A-1型)
スカイラインGT(S54A-1型)
■5月2~3日 第二回日本グランプリ開催。
▲6月15日 日産、2000ccディーゼル・エンジンを搭載したセドリック(QGS31型)を発売。
▲7月3日 國産車の年式打刻制度廃止を通達。
▲7月 國際運転免許及び國際運転免許制度を制定。
▲7月15日 國産車の年式打刻制度廃止、新たに初年度登録制を導入。
▲7月31日 東急くろがね工業の更生計画が承認される。
●6月29~7月3日 ビートルズ来日、日本武道館にて公演。
▲7月1日 三菱・デボネア(A30型)発売。
▲7月 ホンダ、F1参戰。
■7月 3段式観測ロケット、ラムダ3型ロケット1号機が高度1000mを達成。
■8月 村山工場生産の
スカイライン第一号車完成。
※従来は三鷹工場で生産。
■8月
スカイライン1500営業用車タクシー・キャブ発売。
タクシー・キャブ ガソリン(S50TM-1型)
タクシー・キャブ LPG(S50TF-1型)
▲8月10 コニー・ブランドの愛知機械工業が日産と業務提携。
■9月3日 小型キャブオーバー・トラック、
ホーマー(T640-1型)発売。
■9月
グロリア・スーパー6を一部改良
(S41D-2型)。
岡村製作所の2速セミATスペースフローをオプション設定
(S41DT-2型)。
■9月 第2回日本GPで惜敗したポルシェ904を打ち破るべく、日本初となる
プロトタイプ・レーシングカー、
プリンスR380の開発がスタート。
▲9月 マツダ・ファミリア4ドアセダン発表(発売は10月)。
●9月12日 トヨペット・コロナ(RT40系)発売、トヨタは月産4万台体制に。
▲9月26~10月9日 第11回 東京モーターショー開催(全日本自動車ショウを改称)。
●10月1日 夢の超特急東海道新幹線営業開始、新幹線0系電車就役。
■10月 宮内庁は自動車工業会に對し、
皇室御料車國産化について打診。
1954年6月に1号車を献上して以来、皇太子殿下御料車として9台もの納入実績があること。
東京以外に本拠地を置く他社に對し、宮内庁との連絡が円滑な東京都に本社を置いていること。
これらを鑑みて、プリンス自動車工業が初となる國産御料車開発の栄誉ある大任を仰せつかった。
■10月 エンジンの生産を総て村山工場に集約。
■10月 プリンス海運、
第二プリンス丸就航。
▲9月17日 茨城県谷田部町に(財)自動車高速試験場の高速周回路が完成、運用開始。
●10月10日~24日 東京オリンピック開催。
■11月 村山工場に生産を移管集約、月産1万台体制確立。
ガソリン車生産累計30万台突破。
半額増資完了、資本金120億1500万円へ。
■12月
スカイウェイ1500(V51A-1型)発売。
・・・1965年・・・
■1月30日
スカイライン2000GT(S54B-2型)発表。
■2月1日
スカイライン(S50型/S54型)を一部改良、
グロリア6エステート(W41A-1型)発売。
スカイライン2000GT(S54B-2型)
4段フロア・シフト式スカイライン1500デラックス
グロリア6エステート(W41A-1型)
■5月8日 村山テストコース完成。
■5月 初の國産皇室御料車
プリンス・ロイヤル(S390P-1型)開發に着手。
■5月31日 午後3時、東京丸の内パレスホテルに於いて
日産・プリンス合併覚書調印。
■6月1日
日産自動車とプリンス自動車工業の合併を発表。
■6月 技術開発部門、航空部門の組織改正。
▲6月 名神高速全面開通。
■6月1日
スカイライン1500エステート(W50A-1型)発売。
スペースフロー付スカイライン1500デラックス発売。
■6月
プリンスR380完成。
▲7月18日 全日本自動車クラブ選手権レース大会開催。
■7月20日
マイラー(T440型)発表。
スーパーマイラー(T441型) G2型1862ccエンジン
ライトマイラー(T440型) G1型1484ccエンジン
■7月
ホーミー(B641型)発表。
■7月
R380完成。
■9月1日
スカイライン2000GT-A(S54A-2型)発売。
従来型のスカイライン2000GT(S54B-2型)は2000GT-Bに改称。
■9月
皇室御料車(S390-1型)開発開始。
■9月
ホーミー(B640型)発売。
▲10月 貿易自由化、完成自動車の輸入自由化実施。
■10月6日 谷田部自動車高速試験場にて
R380スピード記録会開催。
▲10月21日 富士重工、スバル1000(A522型)発表。
▲10月21日 日産、プレジデント(150型)及びセドリック(130型)発表。
●11月 いさなぎ景気はじまる。
▲11月1日 日本自動車輸入組合発足。
▲12月1日 本田技研、S800発売。
■12月
グロリアを一部改良。
グランド・グロリア(S44P-2型)
グランド・グロリアに新たに
ボルグワーナー製3速ATを設定。
これに併せて、
グロリア・スーパー6にオプション設定されているATも
岡村製作所製の
スペースフロー2速ATから、
ボルグワーナー製3速ATに変更された。
■12月
ガソリン車生産累計40万台突破。
・・・1966年・・・
▲3月5日 JAF、東京で路上サービスを開始。
■3月
グロリアを一部改良。
グロリア6エステート(W41A-2型)
グロリア6ワゴン(V43A-2型)
▲4月 2000cc以下の乗用車の物品税を引き下げ。
■4月19日
クリッパー(2代目)、
ライトコーチ(3代目)発売。
クリッパー(T650型)
ライトコーチ(B654型)
▲5月2~3日 第3回日本グランプリ開催。
■6月
3代目スカイライン(S70型)試作車完成。
■7月
スカイライン1500デラックス・ファイン発売。
■7月
皇室御料車プリンス・ロイヤル(S390P-1型)試作初号車完成。
▲7月30日 東洋工業、マツダ・ルーチェ(SUA型)発表。
■8月1日
日産・プリンス合併。
僅か20年余で資本金19万5000円から120億円に、従業員数は約200名から約9000名に
成長したプリンス自動車工業は、ここに終焉を迎えた。
■8月1日 合併に伴い、試作中車輛の型式命名方法が日産式に変更される。
販売中の車輛の型式は変更無し。
グロリア(S60型→A30型)スカイライン(S70型→C10型)
プリンス・ロイヤル(S390P-1型→A70型)
▲9月 排気ガス規制はじまる。
■9月26日 人工衛星おおすみを搭載したL-4Sロケットを打ち上げ、軌道投入は失敗。
■10月6日
スカイラインを一部改良。
スカイライン1500デラックス(S50D-2型)
スカイライン1500スタンダード(S50S-2型)
スカイライン1500エステート(W50A-2型)
スカイライン・バン(V51A-2型)
スカイライン・バン デラックス(V51B-2型)
スカイライン2000GT-B(S54B-3型)
スカイライン2000GT-A(S54A-3型)
▲10月 トヨタと日野が業務提携。
▲10月20日 トヨタ、カローラ(KE10型)発表(発売は11月15日)。
■10月22日
皇室御料車プリンス・ロイヤル(S390P-1型)発表。
▲12月16日 富士重工といすゞ、生産・販売・技術に関する業務提携に調印。
■12月20日 人工衛星おおすみを搭載したL-4Sロケットを打ち上げ、軌道投入は失敗。
・・・1967年・・・
▲1月31日 NHTSAが33項目の連邦自動車安全基準FMVSSを発表。
▲2月7日 トヨタ、累計生産300万台を達成。
■2月25日 國産初の
皇室御料車プリンス・ロイヤル(S390P-1型/A70型)1号車を宮内庁に納入。
以降、1972年までに7台を納入。
▲4月3日 自動車工業会と小型自動車工業会が合併、日本自動車工業会へ。
■4月13日 人工衛星おおすみを搭載したL-4Sロケットを打ち上げ、軌道投入は失敗。
■4月15日
グロリア(S60型/A30型)発売。
グロリア スーパー・デラックス(S61P-1型/PA30-QM型)
グロリア スーパー6(S61D-1型/PA30-D型)
グロリア(S60S-1型/A30-S型)
■5月 第4回日本グランプリ自動車レース大会開催、
R380AⅡは第3位。
▲5月30日 東洋工業、マツダ・コスモスポーツ(L10A型)発売。
▲7月 日本の自動車保有台数が1000万台を突破。
●8月3日 公害対策基本法施行。
▲8月9日 日産、ダットサン・ブルーバード(510型)発売。
■8月24日
スカイラインを一部改良、車名は
ニッサン プリンス スカイラインに。
内外装を変更、
スカイライン1500デラックスに新型4気筒エンジンG15型を搭載。
他は従来型のG1型搭載に変更無し。
スカイライン1500デラックス(S57D型)
スカイライン1500スタンダード(S50S-3型)
スカイライン2000GT-B(S54B-3型)
■9月
クリッパー、
マイラー、
ライトコーチを一部改良。
エンジンをプリンス製G2型から日産製H20型に換装、トランス・ミッションも日産製となり
4速が標準となり、従来型の5速ミッションはオプション扱いに。
車名は
ニッサン プリンスへ。
クリッパー(T655型)
マイラー(T447型)
ライトマイラー(T446L型)
ライトコーチ(B655型)
マイラーはフロント・グリルを変更するフェイス・リフトを実施。
エンジンをプリンス製G1型から日産製J16型へ換装。
ホーマー
ホーミー
▲9月13日 トヨタ、クラウン(MS50型)発売。
▲9月25日 トヨタ、センチュリー(VG20型)発表(発売は11月)。
■10月8日
R380-Ⅱが7つの国際スピード記録更新。
▲10月 アメリカの輸入車登録に於いてトヨタが2位、日産が3位となる。
▲11月 トヨタとダイハツが業務提携。
▲12月 日本は自動車生産台数300万台突破、世界第二位の自動車生産國に。
・・・1968年・・・
■4月6日 村山工場生産の
ローレル(C30)発売、プリンス製G18型エンジン搭載。
■5月2日~3日 ’68日本グランプリ開催、
R381優勝。
■7月18日 3代目
スカイライン(S70型/C10型)発表。
■8月1日 3代目
スカイライン(S70型/C10型)発売。
■9月18日
スカイライン2000GT(S74A-1型/GC10型)発表。
■10月26日~11月11日 第15回 東京モーターショー開催。
スカイラインR380エンジン搭載車(後のGT-R)を参考出展。
■10月
スカイライン2000GT(S74A-1型/GC10型)発売。
■10月
グロリアを一部改良。
■10月
クリッパーを一部改良。
▲10月21日 富士重工、日産自動車と業務提携。
・・・1969年・・・
■2月21日
スカイライン2000GT-R(S74B-1型/PGC10型)発売。
■3月
グロリアを一部改良、型式に変更無し。
■5月3日 第1回JAFグランプリ開催、薄氷を踏むような勝利で
GT-R(S74B-1型)が初陣を飾る。
●7月20日 アメリカのアポロ11号が静かの海に着陸、史上初めて人類が月面に到達。
■8月13日
スカイライン1800(PC10型)発表。
■8月20日
スカイライン(C10型)を一部改良。
スカイライン1800(PC10型)追加、従来型
(C10型)は新たに
スカイライン1500と命名。
PC10型及び
C10型にニッサン・フルオートマチック設定。
■9月3日 改良の成果を確認するべく試験機L4Tロケットを打ち上げ、失敗に終わる。
■10月9日~10日 ’69日本グランプリ開催、
R382優勝。
■10月3日
スカイライン2000GT(GC10型)を一部改良。
■10月
グロリアを一部改良。
6気筒エンジンがプリンス製G7型から日産製L20型に換装。
グロリア・スーパーデラックス(HA30-QM型)
グロリア・スーパー6(HA30-D型)
グロリア バン・デラックス(VHA30型)
■11月 オーストラリアのサーファーズ・パラダイス6時間レースに
R380-Ⅲ改型で参戰。
1-2フィニッシュを飾る。
▲12月 トヨタ年間販売100万台達成。
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第4章 プリンスのあゆみ・・・④・・・(1970~2012)に続く。