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2014年12月03日 イイね!

皇紀2674年回想録



去り行く月日に惜別の情を


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麗春

拂曉の空に燦然として旭日輝く



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櫻花

皐月の微風に櫻花の香



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立夏

落暉、白雲を柑子に染むる



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惜春

麗春を迎へたる櫻花、猶美しき儘 風に散るらむ



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薫風

永き冬は過ぎ去りて 積りし雪は溶け、新たに芽吹きし命を潤す


水の音と相鳴く鳥の囀り、薫風に搖蕩う若草の唄聲



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暮春

藍より蒼きと聞きしに優る摩周の湖


靜謐なる水面は、眼下に廣がる蒼空の如し


遙かに望むは、頂なほ白き鋭峰斜里嶽


急峻を天降る白絲は絶えずして


新緑芽吹きし知床五湖


寒風吹き拔ける、深雪の知床横斷道



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初夏

靜謐たる祕湖 オンネトー


鏡の如き其の湖面には、歪みの一つさへ見出せず


神の子池は眞に美しき淺葱色を湛える


澄んだ湖水に、若苗色の木々を映す


若葉搖蕩う森の中に、せせらぎのみが木靈する


サクラマスが遡上せるは櫻の瀧ぞ


一面を色と香にて染めたるは、甚く可憐な芝櫻


美幌峠の頂より見晴らしたる屈斜路湖


能取岬の斷崖に立ちて、美しき諧調を魅せしオホーツクの海を眺むる


遙かに見ゆる水平線は、夏雲に霞みたる


空に棚引く卷積雲


新緑の竝木道に暫し憩ひたる



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麥秋

”翡翠色の眞珠”然別湖


悠遠の神代より傳はる敍事詩、ユカㇻが響く幽玄の湖



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盛夏

曉訪れし十勝平野を、狩勝峠の頂より眺むる


白群色の水面より、老木らが顏を覘かせる


緑の斷崖を流れ落ちたる白絲は、蒼き川の流れへと其の色を移ろはす


原始の姿を今に傳へし不動の瀧


深き森の中、瀧の音のみが響きたる


野鳥ら憩ふは千鳥ヶ池


陽光を浴びて輝けり金色の稻穗



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涼風

天に冲す太陽の光に依りて、眩く輝く厚岸灣



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秋麗

岩肌を驅け降りし飛沫は、小さく可憐な虹を描く


浜辺に寄せては返す白波


陽光射して花淺葱に染まる海


風雪に錬磨されたる襟裳岬の斷崖ぞ



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秋霜

天に冲したる月は沒し、軈て漆黒の海が廣がれり



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清秋

かつて稚泊聯絡船が投錨せし棧橋より、遙かに南樺太を望む



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秋涼

地平の果て、途の果て


整然と屹立する、28基の風力發電塔


一切の遮蔽物無き原野に吹き附ける海風は、巨大な風車を力強く廻す


水平線に浮かびたるは、莊重なりし利尻富士の稜線ぞ


仰ぎ見る者を壓し林立する風車群


果てる事なきサロベツの大原野


薄藍の空に映ゆる白亞の大風車塔


夜の帖が降りたると、天に星浮かびて島に街燈り輝かん



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錦秋

澄み渡りし秋空に紅葉映ゆる


錦秋を迎へ、鮮やかに染まりし楓葉



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秋雨

遙か虹の橋の袂、70年餘の時を經て國後島は未だ還らず



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來る皇紀2675年の瑞春に祥あらんことを祈りて





Posted at 2014/12/03 22:19:31 | コメント(2) | 風景 | クルマ
2014年07月11日 イイね!

翡翠色の眞珠 然別湖








北海道東部に廣がる肥沃な大地、十勝平野。
我が國最大を誇る食糧供給地帶の西に位置する鹿追町。

太古の原生林が今も其の姿を留める、十勝聯峰の麓。
十勝川源流域に”翡翠色の眞珠”、然別湖は佇んでゐる。



然別湖と云ふ名は、アイヌ語のシ・カラ・トウ(獨り作れる・沼)に由來する。

アイヌ達が”神の聖地”と崇め、カムイ・モシㇼより日々の糧を授けられた靜謐なる湖。

翡翠色に煌く此の眞に美しき淡海は、遙か悠久の昔日、
三萬年前に生起した火山活動に依り生成されたと考へられてゐる。



然別湖は、日本最大の國立公園たる大雪山國立公園内に含まれてゐる。

國立公園へと指定されたのは、皇紀2594年/昭和9年12月4日の事であつた。

大日本帝國郵便 貳錢切手(皇紀2596年/昭和11年發行)


澄み切つた蒼空には標高2000米前後の山脈が聯なり、高峻たる稜線を描く。

標高2291米の威容を誇る本道の最高峰、旭嶽を筆頭に、北鎭嶽、忠別嶽、白雲嶽、
黒嶽、赤嶽等からなる大雪山系と、
十勝嶽、富良野嶽、石狩嶽、トムラウシ山等からなる十勝聯峰に依りて
本道の背骨を成す大雪山國立公園は、
短くも爽涼なりし夏は新緑に輝き、長く嚴しき冬には清廉たる白無垢の雪化粧を纏ふ。

椴松や蝦夷松、嶽樺が生い茂る原始林が
太古の自然の姿を今に傳へる、幽玄の山嶽公園である。



鶸色の湖岸から、沖合に向かふに聯れ深い淺葱色へと移らう美しき諧調を魅せる湖面には、
天望山(標高1173米)と白雲山(標高1187米)が其の姿を鏡に映す。



然別湖の水面標高は809.9米と、本道の湖沼で尤も高くに位置してゐる。

面積は3.44平方粁、周圍長は13.8粁で、複雜な湖岸線は九つの灣を形成してゐる。



最大水深108米、平均水深57.1米。

特筆すべきは其の透明度で、皇紀2590年/昭和5年8月に
世界一の透明度(41.6米)を記録した摩周湖に續く、19.5米を誇つてゐる。

日本國内に於ける湖沼としては二番目に澄んだ湖であり、
世界的に見ても驚歎すべき優れた水質の湖と云へよう。



國内に於ける透明度上位十湖の内、實に六つが北海道の湖で占められてゐる。

然別湖は火山の噴火口が陷沒した事に依り生成されたカルデラ湖とも、
火山の噴火に伴ひ河川が堰き止められ誕生した堰止湖とも云はれてゐるが、
人が神代の史乘を知るは能はず、總てを知り得たるはカムイのみなりし。



本道が天然記念物に指定する”ミヤベイワナ”は、然別湖にのみ棲息する固有種である。

かつては川と海を往復してゐたオショロコマが、大雪山系の火山噴火により
形成された然別湖内に陸封された後、獨自の進化を遂げたものと考へられてゐる。

原始の森には、氷河期より其の姿を保ち”生きた化石”とも呼ばれる鳴兔が棲息してゐる。

生命を育む搖り篭たる森林に圍まれ、清き水を湛えた然別湖は
鶚、熊啄木鳥、尾白鷲、蒼鷺等の稀少な野生動物が憩ふ樂園である。



湖北には小さな中島が浮かぶ。

皇紀2575年/大正4年、鹿追の開拓民が滋賀縣の琵琶湖から辯財天の分身を
取り寄せ祠を造り神を祀つた事から、此の中島は”辯天島”と名附けられた。

皇紀2595年/昭和10年に建立された鳥居が、山深き祕境の安寧を今も護りたる。



然別湖の周圍には、附き從ふかの樣に二つの小沼が竝ぶ。
東小沼と呼ばるる東雲湖と、西小沼と呼ばるる駒止湖である。

天望山の中腹に岩高蘭が群生し、初夏には水芭蕉や磯躑躅が可憐に咲き誇る東雲湖。

一年を通じ水位の變化が無いと云ふ特徴を有する駒止湖の湖底には、多くの山椒魚が棲息する。




三萬年前の原初の自然を今も護り續ける悠久の祕境、然別湖。

鏡の如き靜謐な湖面に映し出された星々は、遙か神代と變はらぬ輝きを放つ。

人を頑として寄せ附けぬ山々には、
アイヌがキムンカムイ(山の神)と呼び、祈りとイナウを捧げる蝦夷羆が棲まう。


アイヌが聚落の護り神、”コタン・コロ・カムイ”として崇め奉る島梟は、

深遠なる森の奧深くに佇みて、

悠遠の神代より傳はる敍事詩、ユカㇻを唄ひ續けてゐる。








Posted at 2014/07/11 16:49:17 | コメント(3) | トラックバック(0) | 風景 | クルマ
2011年02月16日 イイね!

鋼鉄の艨艟

地元は港町ですが、田舎なので大型船はめったに入港しません。
ときおり海上自衛隊の艦艇が入港しますが、一般開放でも仕事の都合上行けないのが
ほとんどです。

というか、基本的に公開時間が短い(13:00~15:00なんてザラ)んで行けません。
海じゃなくて陸ですが、働いてたんで悪口は言えませんが・・・(笑)

こちらは護衛艦「はつゆき」です。
1982年に就役、昨年に除籍となったベテランで、引退前年の公開に運良く間に合いました。

自衛隊の艦船は喫水線の黒いラインや艦首の文字がアメリカ流でちょっと寂しいです。
主砲も小型・単装と現代らしい合理的なものです。

秋月が1番好きな駆逐艦なので、連装4基の方が好きなんですが・・・

太くて低い1本煙突や艦橋は秋月や利根のような雰囲気で好ましいです。



魚雷発射管や対空火器も備えているのですが、非常にコンパクトであまり目立ちません。
次発装填装置付きの酸素魚雷発射管や、25mm3連装機銃/単装機銃が欲しいトコです。

後部は航空作業甲板になっています。
利根/筑摩や改造後の最上のようでカッコいいです。



艦内にもお邪魔しましたが、狭くて角度のキツい梯子などに軍艦らしさを感じました。
艦首に輝く日章旗が誇らしいです。
あとは菊の御紋があれば・・・




こちらは大型輸送艦「おおすみ」級の2番艦「しもきた」です。
つい最近、エアクッション艇の訓練のために入港しました。

輸送艦ではありますが、広大な平甲板はまさに航空母艦といった趣です。
大きな艦橋があるので、航空戦艦か航空巡洋艦といったところでしょうか。



CIWSやレーダーが白いキノコみたいでちょっとカッコ悪いです。
艦橋の造形はスッキリとして凹凸が少ないのでやや物足りませんが、悪くはないです。



いつかは舞鶴や佐世保に行ってみたいですね。
それか近所で、択捉島 単冠湾とか!
Posted at 2011/02/16 00:42:57 | コメント(1) | トラックバック(0) | 風景 | 日記
2011年01月25日 イイね!

白鷺

白鷺国宝 姫路城です。
バイクで全国を放浪してた時に行きました。
また流浪の旅に出たいです。
Posted at 2011/01/25 16:18:21 | コメント(1) | トラックバック(0) | 風景 | 旅行/地域

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