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2011年02月01日 イイね!

フルサイズ・クライスラー

前回、紹介した79~81年型クライスラー・ニューヨーカーに続いて、その前のモデルである
74~78年型ニューヨーカーを取り上げます。

こちらはフルサイズ・クライスラーの最上級モデル「ニューヨーカー・ブロウム」の
2ドアクーペです。

同時期のオールズモビルとも似た「ウォーターフォール」グリルが特徴です。
リンカーン・コンティネンタル・Mkシリーズのパルテノングリルを意識しつつ
フードから流れるような形状とセパレート式で差別化を図っています。

その名の通り、滝のようなデザインが印象的です。

キャビン中央までを覆うレザートップと、組み込まれたオペラウィンドウが織りなすサイドビューは
個性的なものです。

下位グレードのニューポートでは丸4灯ライトとメルセデス風グリルが装着されますが
こちらはコンシールドヘッドライトにより高級感を打ち出しています。

オレンジのターンシグナルレンズや後付けのフェンダーミラーのアームなどから
当時の正規輸入車かと思われます。
ホワイトリボンタイヤと純正ウィールキャップが、カスタムされずに乗られてきた素性を
物語っています。

歴代フルサイズの中でも最大級の堂々たる体躯、威厳あふれるフロントグリル。

フードマスコットやエンブレム、フェンダースカートや彫刻的なサイドシルの抉れたラインに
最高級パーソナル・クーペとしての矜持が見て取れます。


このモデル自体はFMCの直前にオイルショックが起こってしまい、従来の販売台数から半減
という悲惨な結果になってしまいました。

オイルショックは経営基盤の弱いクライスラーを圧迫し、その後のダウンサイジングの波も
追い打ちをかけました。

また、この時期にクライスラーは特殊な生産・販売方式「nucarprep」を打ち出し
GM/フォードとの差を埋めようとしたものの、失敗しかえって
大量の在庫を抱える事態に陥りました。

オペラウィンドウに張られたステッカーがそれです。

また、ダウンサイジングも運悪く第2次オイルショックにぶつかり、その後は業績が回復せず
経営破綻からアイアコッカによる再建へと続くのでした。











Posted at 2011/02/01 16:16:22 | コメント(4) | トラックバック(0) | クライスラー | クルマ
2011年01月31日 イイね!

マーキュリー & クライスラー

訂正 1枚目と2枚目の写真はプリマスではなくマーキュリーでした。
コメント欄での御指摘ありがとうございます。

1980~81年のプリマス グランフューリだと思うのですが、自信がありません。

ボディのフォルムやテールランプから、グランフューリだと推測しているのですが、
フロントサイドマーカーの位置/形状やフロントフェンダーの放熱スリットなどが
当時の写真とは違うのでわかりません。

お詳しい方はぜひ教えてください。

カラーリング的にはポリスカーっぽいですが、本物のポリスパッケージかどうかはわかりません。
放熱スリットなんかはそれらしいんですが、ウェブで調べてもスリット入りのグランフューリポリスカー
は見当たりませんでした。

フロントサイドマーカーも正規輸入車(この車が正規輸入されてたかどうかもわかりませんが・・・)
に装着される日本の法規にあわせたものなのかも知れません。

クライスラーのフルサイズ「R」ボディを使った車として、特攻野郎チームでおなじみの
ダッジ・セントレジスと高級版のクライスラー・ニューヨーカー/ニューポートがあります。

セントレジスはなんといってもヘッドライトカバーがかっこいい!
リヤドアを開けるとサッシュとクォーターガラスだけが残る変なデザインもステキです。


ライムグリーンのクライスラー・ニューヨーカーはおそらく正規輸入車ではないでしょうか?

当時の地元ナンバーがついており、驚きました。

V8の5.2ないし5.9ℓエンジンを搭載し、新車価格700万円(東京渡し)もした超高級車を
田舎(地元を馬鹿にしてるわけではありませんが)で購入し、ナンバーを切らさずにいたとは。

ベーシックなグランフューリやセントレジスに対して、格調高いグリルやボディカラーに合わせた
プラスティック組み込みのフードマスコット。

コンシールド・ヘッドライトやバンパーオーバーライダー、一文字のテールランプ。

贅沢に木目パネルを奢ったダッシュボードや応接間のようなシート。

なんといっても特徴はハーフレザートップとオペラウィンドウ風のリヤドアガラスでしょう。

ローライダーではリンカーンやキャディラックに「ビバリートップ」というリヤドアウィンドウまで
レザートップを張るカスタムがありますが、それの原点みたいな感じです。

ダウンサイジングによって従来のような伸びやかなスタイルが不可能になりながらも
優雅さを与えようと努力したのでしょう。

リヤドアがえらく短く見えるうえ、レザートップに加えピラーのコーチランプなどが装飾過多な
雰囲気になってしまっています。

アメリカ車がふたたび伸びやかで華麗なスタイルを取り戻すのは1988年のリンカーン
コンティネンタルを待たねばなりませんでした。


79~81年のクライスラーRボディは欠陥車問題と第2次オイルショックによって
2年ほどしか作られなった車ですが、フリートユーザーも多かったので
生産台数はけして少なくないようです。












Posted at 2011/01/31 23:04:11 | コメント(4) | トラックバック(1) | クライスラー | クルマ

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