• 車種別
  • パーツ
  • 整備手帳
  • ブログ
  • みんカラ+

nanbuのブログ一覧

2011年11月12日 イイね!

プリンス純正 車載工具箱



とんでもないモノを戴きました!
プリンスの工具箱です。

以前からヤフオクで見かけては「欲しいなぁ~」と思いつつ、えらく高い落札価格に
ため息をついておりましたが・・・まさかプレゼントしてもらえるとは!
この場を借りてお礼申し上げます。

錆は出ていますが、破損や孔はなく良好なコンディションです。
というか、造りが凄い重厚です。
「 P 」のエンブレムと、疾走感溢れる「 P R I N C E 」のロゴが最高にカッコいいです。



2つの留め金は頑強な造りで、中には丁寧に仕切りが入っています。
内容量はかなりのもので、この工具箱には総計27点もの車載工具が入れられます。



錆でやや輪郭が不明確ですが、サンドブラストを掛ければ綺麗になりそうです。
ただ、リペイントして綺麗にすることは容易いですが、所々にオリジナルの塗装が残っていることや
半世紀の年月が形成した味わいのある錆を残したいという気持ちもあり、迷っております。



取扱い説明書に掲載されている、車載工具一覧の写真です。
右上に載っているのが工具箱です。

ジャッキやクランク棒なども含むと、全部で30点もの工具が標準で用意されていました。
クラウンやセドリックと較べて、車輌価格が高くなるのもわかります。

作業灯やシックネス・ゲージ、グリースガンなどが入っているのが驚きです。
当時は、オーナー自身がグリースアップやプラグギャップ調整が出来て
はじめて「運転手」だったのでしょう。

ジャッキはアメリカ車に範をとったポール・タイプで、重厚な造りになっています。



この工具箱ですが、自分のグロリアの時代よりも古い世代のモノです。

S4グロリアやS5スカイラインの時代には、純正工具はツールバッグに入っており
点数もかなり整理されています。
これはプリンスが、メンテナンス・フリーを打ち出していたことも関係あると思われます。

この工具箱が積まれていたのは、おそらくは1957年から1962年頃までのプリンス車でした。
この工具箱はおよそ半世紀前に製造され、数奇な運命を辿って自分のもとにやって来たのです。

1959年4月10日に、皇太子殿下明仁親王(今上天皇陛下)の結婚の儀が執り行われたことを
お祝いして、国産初の3ナンバー大型高級乗用車「プリンス・グロリア」が皇室に献上されました。
このお車は、皇太子殿下自らステアリングをお握りになられました。



テールフィンも凛々しい、スカイラインのリヤビュー。
国産車に於いて、ここまで大胆かつ洗練された翼をもったクルマは他にはありません。

S4グロリアはもちろん文句なしに素晴らしいのですが、やはりプリンスを突き詰めると
初代スカイライン/グロリアに行きつくという気はしています。



カエルのような愛嬌のある顔付きは1950sならではのものです。

ガマ口グリルや厚ぼったい屋根、寸詰まりのプロポーションなど、お手本となったフルサイズの
アメリカ車と比べるとどうしても不格好ですが、それがたまらなく愛おしいのです。



おまけ

プリンス純正、新品ドアロックキーです。
開封してはありますが、当時のボックスも綺麗な状態で残っています。
時間の止まった部品商で見つけて購入しました。

気品ある「溜色」のボックスは、瀟洒なレタリングのロゴと相俟って
ハイセンスなデザインとなっています。
皇室との深い繋がりを感じさせる溜色に、思わず見とれてしまいます。



カタカナの「プリンス」のロゴもまた、独特のフォントで記された流麗なものです。
この素晴らしいセンスは、他社にはとてもマネできないものでした。

プリンスという先進的な企業だったからこそ、毛並みの良い人材が集まり
このようなハイセンスなデザインが多く生み出されたのでしょう。



さてさて、純正の工具箱が手に入ったとなると、中身の純正工具も揃えたくなります。
さらには車輌本体も欲しくなりますね!
やはり、ハネには1度は乗りたいです。
2011年11月04日 イイね!

高級貨客兼用車 PRINCE Skyway

プリンス・スカイウェイは、スカイラインをベースに開発されたライトバン及びピックアップです。
スカイライン発売から2年後の、1959年4月に登場しました。

「稜線」を意味するスカイラインの車名を生かしながら、「航空路」という意味の
洒落たネーミングが与えられています。
高級車ベースの貨客兼用車は、ほぼ同時期にトヨタからも登場しており
そちらの車名もクラウン・バンではなく、”マスターライン”の名を冠していました。

デビュー当初、車名は「スカイウエイ」と表記されていましたが
途中で「スカイウェイ」に切り替わっています。

こちらは初期型のスカイウェイ2ドア・ライトバンで、日産の座間記念庫に保管されている車輌です。
ミラーは本来、殺人ミラーが右側に装着されるのみです。
ホワイトウォール・タイヤも純正ではなく、本来は黒タイヤとなります。



デビュー当初のラインナップは、2ドア・ライトバンと2ドア・ピックアップでした。
車輌型式はライトバンがALVG-1、ピックアップがALPE-1となります。

ライバルであるトヨペット・マスターラインと違い、シングル・ピックアップが用意されずに
6名乗車のダブル・ピックアップのみの展開とした点に、プリンスの狙いが見えてきます。
純然たるトラックとしての役目はマイラーに一任し、スカイウェイは飽く迄も貨客兼用車としての
性格を強く打ち出そうとしたと考えられます。

これは先代に相当するプリンス・コマーシャルバン/コマーシャルピックアップから
引き継がれた方向性です。
国産最高級乗用車を標榜するプリンスが、乗用車ベースで開発したモデルに
「乗用車ライクな貨物車」ではなく「貨物も積載できる乗用車」という性格を与えようとし
商用車に抱かれるタフながらスマートさに欠けるイメージを嫌った為と思われます。

グリルはスカイライン・スタンダードと共通ですが、大きくリファインされたリヤのテールフィンに
合わせて専用意匠のベルトラインが奢られています。



リヤゲートは上下開きで、現在のガラスハッチのようにアッパーゲートだけを開くことも可能です。
バックランプは、フロントのターンシグナル・レンズと同じく砲弾型です。
ルーフエンドの控え目な鍔が可愛らしいです。
ロワーゲートの右下には、当時クラス最強を誇った「70馬力」のエンブレムが誇らしげに輝いています。



特筆すべきはリヤのテールフィンの大胆なデザインで、ベースとなったスカイラインよりも
大きく派手なものが採用されています。
一般的な貨物車であれば、荷室容量を稼ぐためにサイドをフラットにしますが
スカイウェイでは大きく張り出したテールフィンによって
内寸を犠牲にしてでもデザインを優先したことが見て取れます。

1957年4月に登場したスカイラインは当初、控え目なテールフィンでしたが
1959年4月に登場したスカイウェイでは、当時の米車のトレンドにあわせてより
ダイナミックなデザインを採用しています。

商用車にこのようなアバンギャルドなデザインを採用したのも、プリンスの狙う乗用車的としても
まったく恥ずかしくない、スマートな貨客兼用車というポジションを明確にするためでした。

ライバルのマスターラインが、クラウンに与えられたテールフィンを採用せず
保守的なリヤビューとなっているのと好対照です。
ウェストラインからリヤエンドまで勢いよく伸びた羽根は、初代スカイラインの後期モデルと並ぶ
テールフィン時代の国産車の傑作と云えるデザインです。

積載量は500kgで、エンジンはOHV1484ccのGA30型 60馬力で最高速度は110km/hでした。
プリンスは頻繁なマイナーチェンジを実施し、最終的には91馬力に達しました。

価格はライトバンが84万円、ピックアップは83万円となっていました。
ベースとなったスカイラインは、デビュー当初デラックスが120万円、スタンダードが93万円で
1958年11月にそれぞれ115/90万円、1959年8月には108/87万円に価格改定されて
いますから、スカイライン・スタンダードとスカイウェイの価格差はあまり大きくありません。

デビュー約1年後の1960年2月には、初めてのイヤーチェンジを実施。
乗用車初の4灯式ヘッドライトを採用したグロリアに続いて、商用車としては国産初となる
4灯式ヘッドライトを採用し、カタログでも大々的に「4ランプ」を謳いました。

4灯式となったスカイウェイ・ピックアップ。
ミラーが運転席側にしかないことに注意です。
リヤのサイド・ウィンドウは、スライド式で開閉が可能です。



こちらはライトバンで、ピックアップよりも乗用車的な性格が強く
ツートーン・カラーが採用されている点にもそれが表れています。
タイヤは素っ気ない黒タイヤですが、ボディ同色のウィールがクロームのハブキャップを
引き立てて豪奢な雰囲気を演出しています。



ライトバンには従来2ドアしかなく、乗用メインで使うには不便であったことから
右側1枚/左側2枚の変則3ドアを採用し、利便性を向上させました。
型式もライトバンがALVG-2改型、ピックアップがALPE-2改型に変更されました。

価格は据え置きでしたが、1960年8月にライトバン80万円/ピックアップ79万円に価格改定され
続いて1961年4月にはライトバン2ドア76.5万円・3ドア79.5万円/ピックアップ75万円へと
さらなる値下げに踏み切りました。

この時のマイナーチェンジではフロントが4灯式に変更されただけなので
カタログのイラストは、ライトを4灯式に手直ししたものが流用されています。

興味深いことは、同時に行われた乗用車のスカイライン・スタンダードのマイナーチェンジでは
4灯式が採用されず、1960年9月まで2灯式を採用していたことです。
乗用車のスタンダード・モデルより、貨客兼用車に豪華な装備を与えた点にもプリンスの
「トランクの大きな乗用車」という企画意図が見えてきます。

スカイラインを路上で救援する、プリンス・サービスカーのスカイウェイ。



1960年9月1日、道路運送車両法が改定され5ナンバーの排気量上限が
1500ccから2000ccに引き上げられました。
この法改正に伴い、1961年10月のマイナーチェンジでスカイウェイにも
グロリア用に開発された1862cc 91馬力のGB4型エンジンが搭載されました。
車名もこれを強調するべく「スカイウェイ1900」となりました。。

型式はライトバンがBLVG-3、ピックアップがBLPE-3で1500ccエンジン搭載車は廃止されました。

価格は3ドアバンが81.5万円、2ドアバンが78.5万円、ピックアップが77.3万円となっています。
1962年3月には従来の3ドアバンに代わり、利便性を向上させた4ドアバンが登場しました。
3ドアバンは廃止され、2ドア/4ドアバンとピックアップにラインナップが変更されました。

1962年10月、ベースモデルのスカイラインのビッグマイナーチェンジに合わせて
スカイウェイも大掛かりなマイナーチェンジを実施します。
プリンスの車輛型式命名法が整理・変更され、ライトバンがV23B-2、ピックアップがP23A-2
になりました。
型式には「-2」という数字が入っていますが、1型は存在しません。
エンジンも機構的な変更はありませんが、呼称が整理・変更されシンプルに「G2型」となりました。

こちらは海外で現役のスカイウェイ4ドア・ライトバンです。



大変綺麗に仕上げられており、殺人ミラーやウィールキャップも揃っています。



トミカ・リミテッド・ヴィンテージで立体化され、有名になったのはこの最終モデルです。

フロントグリルが、1962年9月登場のスカイライン・スタンダード(S21型)と共通となり
S4グロリア風のフラット・デッキスタイルに改められました。
ターンシグナル・レンズとヘッドライト・ベゼルは、マイクロバスのプリンス・ライトコーチと共通部品です。

フェイスリフトに伴うフロントオーバーハングの延長によって、全長が85mm長くなり
4505mmとなったほか、ベルトラインをスカイウェイ専用の新意匠のものとしました。

ライトバン4ドアが76万円、2ドアが73万円、ピックアップが72万円となっています。
1959年4月のデビューから比較すると、11万円もの値下げが行われており量産効果が見て取れます。

この時期から既に輸出も積極的に行われていました。
日本独自の規格である制約のある貨物と違い、海外では乗用車として扱われ、輸出仕様では
型式もバンを表す「V」に代わり、ワゴンを表す「W」を与えられた”W21B-2”となっています。

1963年9月にはスカイラインがフルモデルチェンジ、ダウンサイジングされて新登場しました。
スカイウェイは4ドアライトバンのみで継続、2ドアバンとピックアップは廃止されました。
車格的に直接の後継となるのは、1964年5月に登場したグロリア6ワゴンV43A-1型です。

トヨタが、マスターラインにライトバンとシングル/ダブルピックをラインナップし続けたことと好対照です。

生涯を通してミラーは運転席側のみ標準で、助手席側はオプション扱いでした。
これは当時の法規では、両側の装着が義務付けられていなかったからです。

スカイウェイは現存数が少なく、日産所有の前期型ライトバン2台、ショップ所有の
最終ライトバン1台、海外の3台ほどしか現存を確認できていません。

現時点では、ピックアップは(少なくとも表には)出てきていません。
もともと、貨客兼用車としての性格が強く打ち出されていた為、ピックアップよりも
ライトバンに人気が集中していたようで、新車販売台数も多くはなかったと推測されます。

雑誌などにも掲載された有名な1台。



こちらは輸出仕様のカタログで、左ハンドルになっておりミラーも左側に取り付けられています。



プリンスの輸出は1955年、東南アジアに2台のトラックが試験的に送られたのが最初でした。
東南アジア向けの輸出車輛には、戦後賠償としての現物償還も含まれていました。

輸出台数は1956年に51台、57年に118台、58年に178台、59年に843台、60年に964台
61年に1035台、62年に1406台、63年に1658台、64年の3713台と年々増加していました。

輸出先のメインは東南アジアで、他に中近東・アフリカ、北米・南米、大洋州(豪州方面)
欧州がありました。

こちらは右ハンドル・英語圏への輸出リーフレットと思われます。



プリンスでは、仕向地によって社名/車名を変更することが珍しくなく
ここでも「NIPPON」というブランド名が冠されています。



こちらは、豪州方面で活動しているプリンス・ダットサンクラブが所有している4ドア・ライトバンです。
両側の殺人ミラーや、ウィールキャップがきちんと揃っています。



後方にはS4グロリアの姿も見えます。



こちらも海外のサイトに掲載されていたスカイウェイ・ライトバンです。
フォグランプはグランド・グロリア用にも見えます。



当時の映画のワンシーンで、最終型のスカイウェイが横転し炎上しています。
もったいねぇ!



御紹介した通り、現存するスカイウェイは総てライトバンであり、その殆どが最終型です。
初代スカイライン系に関しては、国内よりも海外に多く残存していることに驚かされます。
残念ながらピックアップの実車の画像は、ネット上でも見つかりませんでした。

つい最近、みん友さんのおかげでピックアップの実車を拝むことが出来ましたので
近いうちに詳細を御紹介したいと思います。

戦後復興の先駆けとして、小さな翼を与えられたスカイウェイは母国を遠く離れ
当地の大型車とよく斗い、現代も愛好家の寵愛を受けています。
現代の日本車の「利便性は高いが趣味性に欠ける」とはまったく違います。

スカイウェイは「航空路」の名に恥じぬ、美しい翼をもったクルマと云えるでしょう。
2011年04月20日 イイね!

EXPORT MODEL OF ALSI SKYLINE (Part1)

プリンス 世界を行く!

輸送船のデリックに吊られ船積みされてゆくスカイライン・・・
精鋭のプリンス各車は灼熱の南国から極寒の北国まで、世界各国に旅立ってゆきます。

かつて世界第3位の海軍国として世界各地に派遣された連合艦隊にかわり、平和の象徴と
して人々の生活に奉仕すべくプリンス車は厳しい環境に挑んでゆきました。

先回に引き続き輸出仕様について取り上げます。
いつも通り長いうえ、タイトルのPART1の通り各車種ごと複数回に渡ります。

この広告にはスカイライン・スーパー(S21D)とグロリア・デラックス(S40D)が掲載されている
ことから1962年9月から1963年6月までの間に印刷されたものであることがわかります。

1960年初頭の時点でかなりの数の国に輸出されていたことがわかります。
ただし、すべての輸出先にプリンス社の正規販売ネットワークが構築されていたわけではなく
各地の輸入車の販売業者と契約していたようです。
日本でいえばヤナセや近鉄などが外国メーカーの委託を受けていたような方式です。

補修部品や整備人員/技術の確保の点で不利な上、日本とはまったく違う過酷な環境の中で
これらのクルマを販売しメンテナンスする上での労苦は想像に難くありません。



600台のALSID-1がサンフランシスコ湾オークランド港に陸揚げされた当時の写真です。
オークランドは日本人移民の上陸地点であり、多数の日本人と日系人が居住していました。

同じ時期にトヨタもクラウン(RSL10)を輸出していますが、時速130~150㎞という高速で
流れるフリーウェイに於いて加速の鈍さゆえ合流が出来ない有様で販売が一旦中止されています。

ALSIスカイラインも同程度の性能なので、600台のほとんどは不良在庫になったと思われます。
そもそも当時の日本には高速道路が存在せず、高速連続走行が未知の領域であった日本車が
ぶっつけ本番でフルサイズが闊歩するアメリカのフリーウェイに挑むのが間違いといえるでしょう。



「日本製の自動車はアメリカで通用するか?」
こちらは当時のアメリカの自動車雑誌に掲載されたテスト記事です。
車名は「フジ プリンス スカイライン」と富士精密の名を冠しています。

アメリカ人は敗戦国からやってきた、ちっぽけな「クルマのようなもの」を見てどう感じたのでしょう。
やがて戦勝国を凌駕して世界一の座に君臨するとは、当の日本人も夢想だにしませんでした。

輸出仕様の外観的特徴として、国内仕様と異なるベルトラインの形状が挙げられます。
国内DXがストレートな形状なのに対して、リヤドア下部で一度ポップアップしています。

また、左ハンドル化と併せてアンテナ位置も逆側に移動しています。
ルーフとベルトラインを塗り分けたツートーン塗色など外装はDXに準じています。

ホワイトウォールタイヤとクロームのセンターキャップと組み合わされるスティールウィールは
ボディ同色としてトライカラーの瀟洒な雰囲気を醸し出しています。



記者による悪路の急坂走行テストの写真です。
リヤウィールアーチとマッチした形状でポップアップしたベルトラインは国内仕様のものよりも
大きな躍動感や軽快さを感じさせる素晴らしいものです。

国内STD用のフォード風ベルトラインも低重心を演出した優れたものですが、こちらは
ツートーン塗色と相まって躍動感と豪華さとを兼ね備えたものです。



こちらはフランス語圏向けと思われるカタログです。
日本の象徴にして社名の富士精密の語源でもある霊峰・富士山を背景にしています。
中島飛行機の6発超重爆撃機にも「富嶽」の名が冠されていました。

上側には車体に装着される車名のエンブレムがそのままM掲載されていますが
すべての世代に渡って、流麗かつの時代の変化にも「経年劣化しない」筆記体デザインを
与えられているのがプリンス車の美点です。



「スカイラインは、現代の最新の車にして日本の自動車産業の代表です」といった意味でしょうか。
誤訳の場合はエキサイト翻訳に文句をお願いします。

背景はこちらも日本の象徴である桜と神社仏閣が並んでいます。
当時はヨーロッパに於いてもテールフィンに代表されるデトロイト・デザインが流行しており
欧州で開催されたモーターショーに持ち込まれたALSIスカイラインも良好な評価を受けたようです。



この頁からはデラックスとスタンダードの両方が輸出されていたことがわかります。
スペック一覧とともにシャシーの写真も掲載さています。



城壁を背景に、着物を纏った美しい日本女性がスカイラインの横に佇んでいます。
富士山、桜と徹底して「和」の雰囲気を押し出し、アメリカ車風のデザインゆえ他のクルマに
埋没せぬようオリエンタルな演出が図られています。



さらに仏像の写真を添えて神秘的なムードを強調しています。
ダッシュボードはクラッシュパッドの一切ないシンプルでソリッドなデザインとなっています。

メーターは双眼鏡のようなナセルに丸型2眼が収められ、ステアリングは豪奢な半円型
ホーンリングが装着されています。
逆台形の時計とその下に並んだラジオが機能的な美しさを感じさせます。



こちらは鳥居を背景にした写真です。
本文には世界でも希少なド・ディオン・アクスルについての解説があります。



こちらはベルトラインの形状や英字表記であることから北米向けと思われます。
モデルの女性は洋服を着ています。
コピーは「他とは違う、日本の上質なクルマ」といった意味でしょうか。



日本国内には左ハンドルのALSIスカイライン輸出仕様がマニアの手許に存在するようです。

もともと日本国内でもきわめて希少な初代スカイライン、海外で残存しているのはまさに
奇跡といって差支えないレベルでしょう。

豪州およびニュージーランドにはスカイライン・スーパー(S21)など複数のALSIが
残存していることが確認できています。

引き続きこれらの車輛についても取り上げていきます。

プロフィール

「1971 Plymouth Fury Ⅲ(PM23K1D) http://cvw.jp/b/949539/48436650/
何シテル?   05/18 08:09
戰前から昭和40年代頃迄の自動車を趣味として居ります。 2輪・3輪・4輪、國産車/外國車の何れも興味の対象です。 此の他の趣味としては、艦艇及び航空機が在り...
みんカラ新規会員登録

ユーザー内検索

<< 2025/6 >>

1 234 5 67
89 1011 1213 14
15161718192021
22232425262728
2930     

リンク・クリップ

フロントグリルGLバッジ補修 
カテゴリ:その他(カテゴリ未設定)
2020/12/04 06:00:40
★★KILLER★★さんのクライスラー 300M 
カテゴリ:その他(カテゴリ未設定)
2020/04/04 19:12:00
北米 いすゞ ベレル 
カテゴリ:その他(カテゴリ未設定)
2018/10/15 19:21:01

愛車一覧

プリムス プリムス その他 プリムス プリムス その他
1971 Plymouth Fury III 2door Hardtop(PM23K1D ...
スバル レックス スバル レックス
スバル レックス・カスタムL K22B 2ドアセダン 改5速
ヤマハ RZ250 1980 YAMAHA RZ250 (ヤマハ RZ250)
1982年式 YAMAHA RZ250(4L3) 2024年8月12日再公道復帰
ホンダ ドリーム CB750 FOUR ホンダ ドリームCB750four (ホンダ ドリーム CB750 FOUR)
1971年型 ホンダ ドリームCB750four(K1型中期) 初度登録年月 昭和46 ...

過去のブログ

2025年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2024年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2023年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2022年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2021年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2020年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2016年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2015年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2014年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2013年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2012年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2011年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
ヘルプ利用規約サイトマップ
© LY Corporation