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2022年06月18日 イイね!

1971 Plymouth Fury III

1971 Plymouth Fury III1971年型プリマス フューリーIII
2ドアハードトップ(PM23K1D)



クライスラー社の大衆車部門であるプリマス。
その主力モデルがフルサイズのパッセンジャーカーであるフューリーであり、フューリーIIIはデラックスに相当するグレードとなる。



全長5.46m、全幅2mに達する
長く、低く、幅広い巨躯はさながら
大海を制くクルーザーの如し。



この1.8トンの巨躯を
360キュービック・インチ(5.9リッター)の
大排気量OHV-V8エンジンのパワーで
190km/hまで引っ張る。



このエンジンのパワーはクライスラーの誇る
フルオートマティックトランスミッション、
トルクフライトHD A-727により後輪へと
伝えられ、一度アクセルを踏み込めば
タイヤは白煙と悲鳴を上げ、路面を強く蹴り
鯨の如き巨体はカタパルトで
打ち出されたかの様に飛び出して行く。



並の小型車の全長に匹敵する
120インチ(3048mm)の
ロングホイールベースと、ワイドトラックに
よる安定性は特筆すべきもので、中でも
直進安定性の高さは群を抜いて素晴らしい。



この余裕あるディメンションは極めて柔らかな
サスペンションとの組合せによって
如何なる悪路であっても底付きすることない
懐の深いストロークを確保している。



ソフトなサスペンションとソファの様な
大柄でクッションの良いベンチシートが
相乗効果を上げ、如何なる悪路でも
優れた乗り心地は喪われる事が無い。



路面の影響を受けない優れた乗り心地

常に余力を保つパワフルなエンジン

巡航/加速/低速走行のいずれもスムースなAT



ピラーレスハードトップならではの大きなグラスエリアは広い室内をより広く、明るく
感じさせる視覚効果を有すると共に死角を
減らし、安全上に於いても威力を発揮する。



大人6人が乗っても窮屈に感じられない広い
室内には優れたベンチレーションシステムが
備わっており、如何なる気象条件に於いても
高い快適性が確保されている。
また、この時代から既に乗車定員分の
シートベルトが標準装備されている事は
安全に対する先進性の表れであろう。



大人6人分の荷物を呑み込む大型のトランクは
フラットで使い勝手に優れ、フルサイズの
スペアタイヤはトランク奥側に
押し込まれており荷物の積載の
邪魔にならない様配慮されている。



装着オプションは
トランクオープナー
リアフェンダースカート
アンダーコート&エンジンフード遮音パッド
リアバンパーオーバーライダー
ヘヴィデューティーショック
360エンジン
トルクフライトAT
となっており、新車時のオーナーが
実用性を重視していた事がわかる。



新車時のオーナーはアメリカ中西部
アイオワ州郊外の小さな町、ロックバレーに
住んでおりカントリーの典型的な"洗濯板"と
呼ばれる波打った道路が多い土地柄、
ヘヴィデューティーショックを装着したものと
考えられる。



アンダーコートのオプションを選択した
理由も、未舗装路が
少なくなかったからであろう。



この車輛は、1971年4月5日に
イリノイ州ベルベディア工場をラインオフ。
同年、アイオワ州ロックバレー在住の
ウィリアム・F・ハーマン氏が地元の
プリマスディーラーvos motor salesより
新車で購入、24歳から67歳まで
43年間所有した後に2014年に手放した。



ハーマン氏は基本的に1人で乗る事が
多かった様で、運転席座面は多少傷んでいたが
その他の座席には殆ど劣化が見られなかった。



また、喫煙者では無く灰皿も未使用であった。
ダッシュボードやステアリングにも割れは無く
極めてクリーンな状態を保っている。



走行距離は漸く5万マイルに達した所であり
国産旧車とは比較にならない良好な部品供給も
あって、この先も何十年、何万マイルと
乗り続けられるであろう。



自分が2オーナー目であり、国内新規登録の
為現時点では自動車税の割増は無い。
VINリポートを取得したが、
盗難・火災・水没等のアクシデントに
見舞われたことの無いクルマであることが
確認できた。



全長5.46m、全幅2mのボディは確かに
大きく、日本の狭い道路事情ではいかにも
扱い難い印象を受けるがボンネットと
トランクはピシッとカドが出ており、
フェンダーの峰も摘み上げられた形状の為
車輛感覚は極めて把握し易く、軽々と回る
パワーステアリングにより狭い場所での
切り返しも容易である。
昨今の、鼻先が丸く車体の四隅が把握できず
センサーやカメラに頼らざるを得ない車と
比較すると余程扱い易い。



ましてや内地の都市部ならともかく、
アメリカに似た北海道の地形に於いては
フューリーはその本領を充分に発揮し得る。
広く真っ直ぐな道路をゆったりと
クルーズするのにフルサイズの米車以上に
適切なクルマを我は知らず。

Posted at 2022/06/18 15:03:28 | コメント(0) | トラックバック(0)

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「1971 Plymouth Fury Ⅲ(PM23K1D) http://cvw.jp/b/949539/48436650/
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戰前から昭和40年代頃迄の自動車を趣味として居ります。 2輪・3輪・4輪、國産車/外國車の何れも興味の対象です。 此の他の趣味としては、艦艇及び航空機が在り...
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