

サーキット走行したら水温が上がり過ぎると言うことで相談を受けていた車両が本日やってきました。
オーナーさん立会いの下診させていただきました。
オイルは乳化していないし、量も増えていない。
冷却水の色は変化なし。
気になるような油分も見られない。
排気ガスも異常にみえない。
ここまでは正常なようですが・・・現に水温が異常に上がるらしいし、ラジエーター内の冷却水も大量に噴出すらしいし、ブローバイが白いらしい・・・と言うことなのでそれらを考慮して更に点検を続行
水温が低い状態でもラジエーターキャップを外すとバスンと大きな圧力を感じる。
アイドリングが以前より安定していない。
プラグの焼けが#1だけが変。
ピストン上部が#1だけ湿っている。
ということからコンプレッションを測定。
最初に#1を測定すると嘘だろと思うほど手ごたえがない。
なんと4Kしかございませんです。
この時思わず大笑いしてしましまったボクは不謹慎なのでしょうか?
他の気筒は10kで統一なのでプラグの焼けとピストン上部の状態を裏付ける結末と相成りました。
コンプレッションがこんなに低いとは思ってもみなかったです。
よく聞けば以前ラジエーターホースが抜けた事がありその後から水温上昇に悩まされだしたようだとオーナーさんから聞きました。
ヘッドガスケットが抜けているということで解決です。
何処まで痛んでいるかはヘッドを外してみてからのお楽しみと言うことで。
それにしてもこんな状態でパワーの低下を感じなかったと言われるオーナーさんに無敵を感じました。
ノーマル猿人でもラップタイムは変わらないのではないかと想像いたします。
ご冥福をお祈りいたします・・・合唱。
Posted at 2011/10/30 18:17:38 | |
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