2012年03月18日
小説を1冊ご紹介したいと思います。
物語の中で、国産車の車名がずばり出てくる小説というのは、あまり見かけないように思います。
内田康夫さんのいわゆる「浅見光彦シリーズ」に出てくる「ソアラ」は、結構レアなケースではないでしょうか?
が、今回ご紹介する小説には「グロリア」が出てきます。
「さまよう刃」 東野圭吾著 です。
物語のはじめのほうで「グロリア」という文字を見ることができます。
・・この時点で僕は「Y30か430辺りか?」と自分のグロリアの車内の様子などを想像しながら小説を読み進めましたが、もうすこしページが進んだところで「グロリアは五二年型だ」という記述が出てきます。・・・330ですね。
グロリアがどのような役割を担っているのかは、ぜひ小説を読んでもらいたいので、敢えて書きませんが、「後部座席の人が運転席のシートを後ろから蹴る」というシーンでは、グロリア大好きな僕としては、読んでいて胸が痛みました・・。ああ・・旧車のシートを蹴らないで。。。
この小説、映画化されているようですが、残念ながら僕は見たことがありません。
全編にグロリアが登場するというわけではありませんし、読んでいただいても、「な~んだ、グロリアの登場はこれだけか・・」とがっかりさせてしまうかもしれません。
が、「好きな俳優さんが、昔エキストラでちょっとだけ出てた映画を観る」ような感覚で、よろしければぜひどうぞ。
Posted at 2012/03/18 18:55:36 | |
トラックバック(0) |
図書館 | クルマ
2012年03月11日
実は私は某公共図書館にて司書をしております。
以前から、図書館で旧車を楽しむ方法をお伝えしようと、下書きを書いておりましたが、なかなかうまく文章がまとまりません・・・。
ということで、まとまった文章ではなく、散文的に思いついたとこから書いてみたいと思います。
普段あまり図書館に馴染みのない方に、少しでもアピールできればよいのですが・・。
第一回目の「図書館で読む旧車」は「縮刷版の新聞」です。
自分の好きな旧車を調べる上で欠かせないアイテムが「新聞」です。新聞と一口に言いましても、発売されている地域によって紙面も違い、なかなか奥が深いです。
新車で販売されていた当時の新聞を紐解けば、ほぼ間違いなく当時の車の新聞広告に出会えます。
一番お手軽に読める定番の新聞は「縮刷版」と呼ばれる、東京で発行された新聞を1か月単位でA4版に収めたもの。
朝日新聞、毎日新聞、読売新聞、日本経済新聞があります。(産経新聞は発行されていません)
ちなみに1980年(昭和55年)の「朝日新聞縮刷版」より、車種名とその広告のキャッチコピーをいくつか抜き出してみます。
1/12 朝刊6面 スカイライン(C210) 「なぜ、スカイラインに多くの賞が集まるのか。」
1/16 朝刊6面 クラウン(S11#) 「愛されて、1位。 : 日本の薫り。クラウン」
1/25 朝刊10面 セドリック(430) 「時代がセドリックの後を追う。」
2/19 朝刊10面 ローレル(C230) 「ローレルにサンルーフ新登場。」
3/24 朝刊20面 クレスタ(初代) 「クレスタ、なんと私的なクルマだ。」
などなど、書き出すとキリが無いですね。
新聞縮刷版は市町村立の小さな図書館の場合は、あまり古いものは所蔵されていないかもしれませんが、都道府県立図書館や、政令指定都市の図書館などでは、古いものも所蔵されていると思います。
図書館のカウンターで、「~~年頃の新聞の縮刷版が読みたい」とお伝えください。
古い新聞を眺めると、旧車以外にも、さまざまな発見があると思いますので、ぜひどうぞ。
※図書館の資料は著作権の範囲内で複写することができます。複写される場合は各図書館のルールに従って複写をお願いいたします。
Posted at 2012/03/11 11:22:09 | |
トラックバック(0) |
図書館 | クルマ