ヘッドカバーパッキン(ガスケット)交換 その② 後編
目的 |
修理・故障・メンテナンス |
作業 |
DIY |
難易度 |
中級 |
作業時間 |
3時間以内 |
1
ヘッドカバーを固定しているボルト12本を取り外してもヘットカバーは固着していて動きませんでしたが、プラハン(プラステックハンマー、俗に言うゴムハンマー)で軽くたたくとやっと外れました。
そしてヘッドカバーにひっついているゴムパッキンを取り外したのがこの写真。
ゴムパッキンの外周部分はまだ幾分か柔軟性も残っておりましたが、点火プラグ付近の中央部分のゴムパッキンは、熱とオイルですでにプラステック状になっており、もはやゴムの姿とはいえず、この掲載写真のように取り外す際にパキパキと割れてしまいました。
まあ24万kmも乗っているのだからボロボロなのはしごく当然と言えば当然なのでしょうが、いろいろと整備ブログ等を拝見してますと、長くても10万kmあたりで交換しておくほうが良さそうですね。
2
さてせっかく、私は四輪では初めてのヘッドカバー内を拝見できたので、すかさず写真を撮っておくことにしました。
ほぼ24万km(正確には239000km)を走ったヘッド内ですが、現在は成りゆきからモチュールのエンジンオイル 8100エクセス 5W-40 を使用している我が車。
軽ターボ車ということから3000km弱でのエンジンオイル交換をしてきたため、ヘッド内には全くスラッジはなく、自慢ではありませんがとてもきれいでした。
ここでひとつ言うなら、今のオイルでほぼ3000km走っているのでそろそろ交換時期が近づいてきましたが、この作業が無事に済みましたらオイル交換しておこうと思います。
またこの写真で言えば、上側のカムシャフトの右端には4つの突起が付いた丸い円形のものが見えますが、これがカム角センサーに信号を与えるための突起です。そのさらに横には先日交換しておいたカム角センサーが見えますね。
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中望遠カメラで撮った一枚。
エンジンオイルの交換直前なのでエンジンオイルはそこそこに汚れています。中央部分のオイルの受け皿は黒いオイルで満たされています。
後でここの部分は綺麗にふき取って新品オイルを充填しておきましたが、底にはほとんど沈殿物はありませんでした。
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現代の弱いサイレントチェーンも撮影。
だら~んとした緩みはなかったですが、触ってみますとほんの僅かですがたるんでいました。今のところは許容範囲にあるようです。
私の2010年式のこのターボ車には、D-VVTのような複雑な構成部品はまだ無く、シンプルな形状なのでそれが幸いしているのでしょう。
ダイハツに限らずタイミングチェーン式の車は、エンジンオイルの品質と、またオイル交換をサボると、チェーンのコマが摩耗してすぐに伸びてしまい、その交換は高額修理となるので注意が必要です。
ダイハツの場合は目視チェックもできるようになっていまして、チェーンが伸びるとエラーコードも出力されるようです。
ヤフー知恵袋などでオイル交換は2万kmでOKとか回答している奴、本当にバカですよね。
ただ我が車は走行距離過多により、チェーンの駆動音がかなりするようになり、現在はあまり静かなエンジンとはいえなくなっています。でもって、ここの部品一式を新品交換したいのですが、かなり大掛かりな作業となるので、チェーンはほぼ伸びていないことから現在は放置中です。
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ヘッド内部の光り輝いているカム山もマクロ的な感じで撮影。
カムの山の頂点部分はキズは1つも無くて、鏡のように光っていたのが印象的でした。真下のリフターもピカピカでした。
6
さていろいろ撮影していたらどんどんと時間が過ぎてしまい夕刻近くになり、慌ててヘッドカバーの内部を可能な限り洗浄し、その後新品パッキンをヘッドカバーへと確実に装着していきます。
完全に装着し終えたところで、もう一度パッキンが噛み込んでいないか、きちっと装着されているか念入りにチェックします。
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ここからは一気に作業をしたのと、夕刻になり暗くなってきたので写真は撮影してませんが、ヘッド側の合わせ面をオイルストーンで軽く磨いて綺麗にし、液体ガスケットの残骸も綺麗に除去しておきます。ここに掲載の写真はその作業直前です。
そしてヘッド内も、タイミングチェーンの下あたりの茶色くなっているところなど、可能な限り綺麗にしておきました。
そしてヘッドカバーを取り付ける直前にオイル漏れ防止のため、カムシャフト部分とタイミングチェーンの部屋との仕切り部分の接合面を、手持ちの高耐熱液体ガスケットで3~4mm幅の山を作る感じで塗布したあと、素早く、しかも間違いなくヘッドカバーを装着していきます。
整備書によるとスリーボンド1280Eで塗布してから、ガスケット塗布後3分以内にヘッドカバーを装着し、15分以内に示された順番通りにボルトを規定トルクで締結しろ、と書かれています。
8
そこで整備書に記載のとおり15分以内にすべてのボルトを、整備書に記載してある順番通りに締結していきました。
それが終わるとあらかじめ取り寄せておいた新品のハーネスケーブルクランプを使って配線類を固定。
それからエンジンオイルが浸入していたのでそれを取り除くため、点火プラグをいったん外してプラグホール内部を清掃し、再び点火プラグを装着。
ブラグホールの穴からはピカピカの銀色の物が見えていたので、どうやらピストンは現在も綺麗な状態のようです。
そのあと点火コイル・エアクリーナーなどを装着し、元通り組み立てれば作業終了です。
液体ガスケットの完全乾燥には1日ほどかかるそうなので、オイル漏れの確認チェックは翌日の作業となりました。
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