ホンダZ360(水冷)の購入の手引き STAGE②:走行性能編
目的 |
修理・故障・メンテナンス |
作業 |
DIY |
難易度 |
初級 |
作業時間 |
30分以内 |
1
STAGE①カタログ編をクリアした方へ(笑)
STAGE②は走行性能編です
画像はツインキャブエンジン性能曲線です。
9000rpmで最大出力、7000rpmで最大トルク、リッター当たり100馬力・・・・・こんな高回転型エンジンは今時のスーパーカーでも、レーシンググレード以外そうそう無いでしょう!!
但し、36ps、3.2kgmですが。
36psはともかく3.2kgmのトルクは、今の交通事情では厳しいのはいなめません。
特に4人乗ると絶望的に遅くなります。
当時は、大人4人乗って箱根の山を(スピードはともかく)オーバーヒートせず休まずに登れるのが誇れる時代ですから・・・・。
2
こちらは中期モデルまであったシングルキャブ・・・31ps。
出足の加速はともかく最高速でははっきりとツインキャブとの差が出ると思います。
ただ・・・・・ちんたら走っていても・・・周りの目が優しいので・・・・あまり問題にはならないかもしれませんが・・・
そもそも、シングルキャブのZを売っているのを見た記憶が無い・・
余談ですが昔のエンジン特性グラフには必ず燃費効率のグラフもついています。
あたりまえですが、トルク曲線の逆の形になります。
ツインキャブ場合7000rpmで燃費が一番良くなるはずですが、経験則上最大トルクの2割下位(Zの場合5500rpmあたり)の燃費が良いことが多いです。
ここまで書いてなんですが、走行中回転数(ギア)を任意に選べる程、走りに余裕はありませんσ^_^;
3
これは走行曲線です。
各ギアの回転とスピードの関係と登坂能力が記載されます。
各ギアの回転とスピードの関係はシフトダウン時オーバーレヴさせないために!
登坂能力は箱根を登れるか・・・・を見極めるために使います(笑)
では、走りをイメージしてください。
長めのシフトレバーを1速に入れます。
チンクと違いシンクロが効いていますので、普通に入ります。
発進時の回転は2500~3000rpmあたりを中心に、回りのクルマの動きや積載状況で変えていきます。
低負荷なら発進直後にすぐに2速に入れても大丈夫です。
シンクロ付なので原則、シフトアップ時はダブルクラッチは不要です。
2500~3000rpmあたりで、シフトアップすると2気筒らしい鼓動も楽しめます。
但し、原付のノーマルモンキーレベルの加速ですので、後続車がある時は禁止です(笑)
自分は、だいたい1速5000rpmでシフトアップ。
2速から状況に応じて3000~8000rpmでシフトアップを行います。
3速、4速も同じです。特に入りづらいギアはありません。
いまの交通事情だと4速(or5速)のまま回転でスピードを調整するケースが多いと思います。
しかし、流れのはやい国道だと(シフトダウンして)8000rpmまで回しても・・・・普通車に後れをとります。危険というレベルではないのですが・・・。
自分は最後の1000rpmはマージンでとっておきますので、通常は8000rpmまで。逆に言えば普通に8000rpmまで使う必要があります!!!
ちなみに、当時の高速の最高速80kmでの回転数は
4速:6000rpm
5速:5700rpm
100km/hだと
4速:7800rpm
5速:7000rpm
注記:実際には駆動ロスや各種抵抗があるので、数百回転は多く回す必要があります。
なので、高速だからといっても燃費は上がりません。
(だいたい15~16km/L)
正直、クロスレシオの5速ではなくワイドレシオの5速・・いや6速が欲しいです(先のS2000の話と逆行しますが!!)。
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こちらは、シングルキャブとAT車!!(←見たことない)用です。
参考資料ですね
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このページの資料は、この本からとりました。
当時はクルマ毎に、このような整備書が出てたのですが・・・・
この本はZ360を買う2年前に空冷ビートル!!のイベント会場で偶然見つけました。
高かったのですが値引き交渉してゲットし、いつかZ360を買うぞ・・・と心に決めた本でもあります。
ここまで見て、Z360をあきらめられない方にSTAGE③「操作編基礎」があります
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ここからはオフレコ(自己責任)です。
安全性を考えるのであれば、ボアアップをお勧めします。
何故かパーツが流通しています???
360ccという排気量の加速力は・・・正直、危険だと思います。
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