ブレーキパッド交換（リア）

リアのブレーキパッドを交換します。
リアはサイドブレーキが付いているためフロントに比べるとちょっと面倒です。

整備マニュアルではサイドブレーキワイヤーを外す（青い矢印）ように指示されています。
その後下側のキャリパボディ固定ボルトを外してキャリパボディを持ち上げるとなっていますが、サイドブレーキワイヤーの外し方がイマイチわかりません。
先端は外せましたが中間部分はどうやって外すかわからず、サイドブレーキワイヤーは外さずにキャリパボディ固定ボルトを2本とも外すことにしました。
内側の黄色の矢印のボルトを緩めます。
このボルトは13番です
なお緩める時はスライドピンのブーツのところが回ってしまわないよう固定しておく必要があります。
自分はモンキーレンチで固定しましたが、先端が薄いタイプでないと入らないので注意が必要です。
2本のボルトを外せばキャリパボディを外すことができます。

キャリパボディが外れたら古いブレーキパッドを取り外します。
そしてブレーキクリーナーでピストン、キャリパのツメを洗浄しておきます。
矢印はピストンを戻すのにツールの突起を引っ掛けるための溝です。
フロント同様ブレーキフルードのリザーバータンクから必要に応じてブレーキフルードを抜き取っておきます。

これはピストンを戻すための専用工具。
リアはピストンを回しながら、さらに押し込む必要があります。
専用工具を使わずにピストンを戻すのはかなり難しいと思われます。
2,000円程度で買えるので素直に買いましょう。

専用工具のプレートを本来の向きで使おうとしたら角が当たってしまい正しい位置に固定できませんでした。
この向きなら問題なく使えたので良しとします。
後はハンドルを回してピストンを押し込んでいきます。
ピストンを戻せたらプレートを抜いて工具を外します。

これは新しいブレーキパッド。
リアは内側と外側の指定はありません。
なお古いパッドは内側がかなり摩耗していたのである程度使ったら入れ替えた方がいいかもしれません。

ブレーキパッドをブラケット側にはめてキャリパボディを取り付けます。
ブレーキパッドにスプリングが付いていますがキャリパボディをしっかり押し付けないとボルトを締めることができません。
なおキャリパボディを固定するボルトは整備マニュアルでは分解時交換部品となっています。
ただこのボルト、パーツリストでは単体で品番出てないんですよね…
仕方ないので再使用しました。
締め付けトルクは35N・mです。

これで交換完了です。
フロント同様、車を動かす前に必ずブレーキペダルを数回踏んで踏み応えを出しておきましょう。

最後にブレーキは重要保安部品です。
本来は整備工場でやってもらうべき作業です。
何か問題があった場合、本人だけでなく他人の命を脅かす可能性もあります。
初めて行う場合は経験者と一緒に行うか、整備マニュアルを熟読してから行いましょう。