リア ブレーキホース交換
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フロントのブレーキホース交換が必要になったので、ついでにリアもやってしまえ!と安易に考えて着手しましたが、フロントよりも作業性が悪く、難易度も高いです。
まず、ブレーキホースの場所が良く分からず、床下に潜ってみると、こんな狭い場所にありました。
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しかも、ホース両端がフレアナット(11mm)なので、ネジを舐めるリスクはフロントの2倍。
やっとの思いでホースを取り外し、新品を装着する際、フルードまみれで手締めしようにも、ビスがなかなか入っていかず、少しアタリを感じたところでレンチで締め込んだら、ネジ山が噛みこんで即座に舐めました。
そうなるといくらやり直したところで、フルード漏れは止まりません。
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フレア配管(雄ネジ)を外しました。見事にネジ山が潰れています。
当然ながら、受け側のブレーキホース(雌ネジ)も舐めているので、同様にネジ山が潰れていました。
雌ネジ側のブレーキホースは買い直せば何度でも再チャレンジできますが、雄ネジ側のフレア配管はAssyで供給していないので、部品交換するには生パイプをカットしてフレア加工し、配管を現物通りに曲げ加工することになります。まさにオーダーメイドな領域です。
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更に、フレアナットについてググってみると、フレア加工には3種類あり、Lupoは欧州車で多いコンベックスDINのようです。
世の中にはフレア配管を生パイプから自作する猛者もいますが、専用工具と技術が必要なので、僕の手に負えないと判断し、これはショップ任せの最終手段に据え置くことにしました。
実際に、生パイプから製作したプロショップさんの記事からも大変な作業だったことが伺えます💧
http://www.houshin-j.com/shaken_19.html 6
最終手段以外で、DIYでできることを模索した結果、タップダイスによるネジ山修復に希望を託すことにしました。
・・・と言っても、タップダイスなんて持ってないし、使ったこともないし、ネジ山の仕様(M10xP1.0)がレア過ぎて、周辺の店舗には置いてなかったので、ネットで購入。
タップダイスの使用方法も確り予習して修復作業に入ります。
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結果、ネジ山はアッサリ修復でき、取り付け後のフルード漏れもなし!
ただし、取り付け手順を正しく行わないと、簡単に舐めてしまう状況には変わりありません。
まず、フルードでどんなに手が滑りまくろうとも、手締めでスコスコ入っていかない状態でレンチを使わないこと。また、固定用クリップはフレアナットを仮締めした後に取り付けること。固定用クリップを先に取り付けてしまうと、ホースの動きに遊びが全くなくなるので、フレアナットが手締めでスコスコ入る状況にはなりませんでした。
うまくいって、めちゃくちゃ嬉しかった♪
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使用後と使用前。
19年使用したホースはカッチカチでした💧
交換後の変化はさほど感じないかと思いきや、ブレーキフィーリングが良くなりました。
交換前はフロントばかりが仕事している感じでしたが、リアもしっかり効くようになり、前後の制動バランスが改善しているのを実感できましたvv
リアを失敗した際には、欲張らずフロントだけ交換すれば良かった・・・と半泣きで後悔しましたが、結果、リアも交換して大正解です。
尚、ブレーキシステムの部品脱着は分解整備に該当します。自身の車を弄る分には違法ではありませんが、ブレーキは車の基本性能の要です。失敗するといきなり不動車になるリスクと、他人を傷付けるリスクがあることを覚悟の上、DIYに望みましょう。
Lupoの場合、リアのブレーキホース交換は特に難易度が高いので、DIY初心者にはお勧め致しません。僕自身は二度とやりたくない作業です。
また、エア抜き後、いきなりテスト走行するのは控え、一晩置いて、各ジョイントからフルード漏れが起きてないか、リザーバータンクの減りはないか等を念入りにチェックして走行すべきと思います。
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