自粛と萎縮

東日本大震災により、さまざまな塗炭の苦しみに遭われておられる方々のことを思えば、もうすぐ開花の花見など不謹慎だと自粛してしまいがちの私です。旧職場からのお誘いに「欠席」通知返してしまいました。
たかが花見、されど花見です。やはり古いタイプの人間ですかね。いわゆる個人レベルの自粛です。

先の見えない福島の原発事故には怒りを覚えます。そして最大の自粛は電力使用の自粛でしょう。
今や電力は産業の根幹をなすエネルギー源です。日本にしかできないハイテク産業などは、安定した電力供給あっての賜物です。
夏場に向けて、さまざまの規制により「大停電」を回避しようとの動きが見られます。できれば西日本から東日本に送ってあげたいところですが、なにせ周波数が違います。日本に東西ふたつの電灯会社ができたとき、将来を考えなかったツケが今ジレンマを現出しています。電気の黎明期の日本には先見の明ある政治化が不在だったのでしょうか。悔しいことです。
いずれにしても計画停電などがもたらす弊害は、日本経済を今後さらに疲弊させることは間違いありません。電力供給量が回復するまでには半世紀以上かかるでしょう。
ですが、安易な企業の海外移転は貴重な日本の職人技の海外移転でもあり、できれば避けたいところです。日本のハイテク産業を支える町工場ではことさら辛いところですが。

この、やむを得ぬ自粛が日本経済を萎縮させるのは間違いのないところです。
募金に応じることや「頑張れ！」というにはたやすいことですが、この国の今後のあり方を指し示す有能で力ある政治家が不在であることの方が最も大きな萎縮の種なのです。

ですが・・・、必要以上に日本を萎縮させないための、来週から始まる統一地方選標語全国版です。

『ちょっと待て　その無所属　民主かも』