DnP ボスフリー　スプロケット7速/11-30T  

自転車のギヤ比を決めるのは，やはりスプロケットでしょう。
スプロケットとは，クルマで言うファイナルギヤであり，リヤタイヤに直結するチェーン用歯車のことです。

このドッペルギャンガーは一般の自転車と同じボスフリー式で，一応7速です。

正直いうと，このギヤは一般用の構造なので，シマノなどの高いギヤと互換性がないのですが，そこが逆にポイントでもあります。
一般的な自転車，たとえば安いMTBなどでもっと高速ギヤにしたい，という時は，高額なものは互換性がないので，装着できないのです。

こいつは，ヤフオクで台湾DnP社製をあたると，ちゃんとあります。いわゆる安い自転車の高速ギヤとして，今や希少になりつつあるパーツなのです。

送料込みだと，この値段になってしまうのが痛いです。
たかがスプロケット一つ，しかも安い車体に使うのですからパーツ代が高いと手が出ません。
でも，高い自転車に，シマノのちゃんとしたものを組むと１万で済まない世界でもあります。そう考えると，まだ安いほうかもしれません。

肝心のギヤ比ですが，
私のこの自転車(ドッペルギャンガーの２０インチ)は，もともと７速仕様です。
クランク側が純正５２T，スプロケ側がもっとも高速側で１４Tというもので，最初からそれなりに頑張ったギヤが付いています。
(クランク側がより大きく，スプロケ側がより小さいと，最高速が伸びます)

それでも，２０インチという小径タイヤのため，時速３０ｋｍ巡航だと，結構な回転数(ケイデンス)が必要になり，結構疲れてしまいます。

それを，このスプロケに交換すると，同じ７速でありながら，劇的に最高速が上がります。

もっとも高速側で１１Tになるので，同じ回転数でも，一層高速走行が可能となります。巡航速度だけでも，時速３０から３５ｋｍに向上しました。これだけ回れば言うことナシです。
ちなみに1速は３０Tなので，上り坂もまだまだ全く支障なく上れます。体力さえ続けばですが・・・。

画像では，黒い方が標準，銀色が新たに付けたほうです。
大きいギヤがより大きく，小さいギヤがより小さくなっており，ギヤ比で見るとワイドレシオに振られているわけです。

より高速と低速に振っている反面，ギヤのつながりが悪くなるわけですが，もともと小径20インチタイヤです。
初期状態があまりに加速重視のギヤで，むしろギヤチェンジが煩雑すぎていたくらいだったので，この交換でちょうどよくなりました。

参考になれば幸いです。
(このページに訪問される方が意外に多いようでしたので，私なりに読みやすくなるよう改編してみました　２０１４年６月２６日)