DUNLOP DUNLOP LE MANS 4  

装着タイヤサイズは、以下のとおりです。

２２５／４０Ｒ１８（フロント）
２５５／４０Ｒ１８（リア）


このクルマを購入した際に既に装着されていたタイヤです。

１．静粛性
　このタイヤは静粛性を重視しているだけのことはあり、吸音特殊スポンジの効果もあって市街地走行中心の速度レベルであれば一般的には静かな部類に入るタイヤだと思います。

　特に、路面状態が比較的平滑な場合に静粛性が高く、また、路面状態がザラついている場合でも、「ザーッ」というタイヤノイズの音量自体は増しますが、音質が低周波寄りのため、不快に感じることはありません。


２．乗り心地
　市街地走行レベルのスピードレンジで荒れている路面や段差を通過する際は、それなりのハーシュネスが入ってくるほか、ややバタつく感じがしますが、これは、ＩＳのサスペンションセッテイングによる部分も大きいように思われます。

　また、段差を乗り越えたときの衝撃吸収については、タイヤ全体で上手に往なしているように感じました。

　実際に、家族から乗り心地に対して不満を言われることは一切ありませんでしたので、乗り心地は悪くなく、サイズを考えると十分満足出来るレベルだと思います。


３．ハンドリング性能
　まずは、街乗りでの感想ですが、良くも悪くも特徴が薄く、普通に走る分には全く不満はありません。
ハンドリングは、機敏でも鈍重でもなく、良く言えば癖のないハンドリングという感じです。

　 静粛性重視のコンフォート系のタイヤにしては、ハンドルを切った際の反応についてスポーティな面も持ち合わせている一方で、路面の状況がハンドルを通じて手のひらにダイレクトに伝わってくる感触は、スポーツタイヤと比べると希薄に感じられます。


４．ドライグリップ
　コーナーリング中にタイヤに負荷が掛かってもグリップ感はそこそこ維持されます。

　一方で、限界ギリギリの領域がどこまでか把握しずらい心許ないグリップの感触がありますが、コンフォート系のタイヤにそこまでのレベルを求めるのは酷かと思います。

　普段の街乗りはもとより、ワインディングでも、若干高め程度のスピードレンジであれば、それなりにスポーツドライビングの要求に応えてくれると思います。


５．ウェット性能
　以前、別のクルマでミシュランのパイロットスポーツ３を履いていましたが、それに比べるとウェット性能は少し落ちるかな？という印象を受けました。

　パイロットスポーツ３のときは、撥水性の高さによるものだと思われますが、ウェット走行時においてもタイヤが路面をしっかりと捉えている感覚がハンドルに伝わってくるほか、ウェット路面での制動においても、タイヤが路面との間に存在する水の膜を切り裂いて路面状況をダイレクトにハンドルへ伝えるような感覚があり、とても安心してブレーキを踏むことができましたが、ルマン４は、これらの性能が１クラスから２クラスレベルが低い印象を受けました。


６．直進安定性
　通常の街中走行時はもとより高速走行時においても轍などの外的要因に対してハンドルを取られることもなく、ハンドルは常に安定しており、直進安定性は合格点だと思います。

　高速道路を利用した長距離移動においても疲労感が少なく快適な移動ができました。


７．総評
　コンフォート系タイヤの同クラスのタイヤに比べて静粛性が高く、そのほかの性能についても高得点ではありませんが、手堅く合格点（６０点）に達するレベルは確保しているタイヤという印象です。

　同クラスのタイヤよりも静粛性が高いことから、街乗り中心の乗り方であれば、満足度は高くなるタイヤのように思います。

ただし、運転を楽しみたい！スポーツ走行を楽しみたい！グリップの変化をダイレクトに感じたい！などドライビングプレジャーを追及したい方には、物足りなさを感じるタイヤだと思います（そもそも、スポーツ走行が目的の方は、ルマン４は、候補にしないと思いますが・・・）